福澤徹三のレビュー一覧
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日常に潜む不可思議とその恐怖。
地縛霊の様にその場に残る念や、
近い未来に降りかかる災禍を予見するもの。
また、異世界に迷い込んでしまう怪異。
どれも、総毛立つような背筋の凍る見事な怪談話。
いや、実体験を元にしたとあるから、
取材元の方々からしたら遭遇したくはなかったと思うが。
そんな訳で私も嘗て一度だけ不思議な経験をしたので、
意味もなくここに記しておこう。
学生時代の話。
1Kの六畳間と、決して広くはないが学生の一人暮らしには十分事足りる部屋で、快適な日々を過ごしていた。
その日も無事一日を終え、ベッドに入り消灯した。
自覚の無い疲労が溜まっていたのか、
あっという間に意識が遠のき、眠りの深淵へ。
それからどれほど経った頃だろう。
誰かに強く右手首を掴まれる感覚が肌を襲い、目が覚める。
先述したが、一人暮らしだ。
時折友人が泊まりに来たりはしたが、その日はそんな来客もなかった。
当然ながら、手首を掴む人間など居るはずはない。
「夢でも見たのかな」
心地良い眠りを妨害された事へ僅かな怒りを感じつつも、
特に気にすることなく再び眠りについた。
その後は妙な夢を見ることもなく、
清々しい目覚めを迎えた。…はずだった。
いつも通り、めざ○しテレビを観ようとリモコンに手を伸ばしたその時。
全身から血の気が引いていく感覚が走った。
誰かに強く握られた様に、右手首がドス黒く鬱血していたのだ。
理由は未だに分からない。確かめたくもなかったし、その術もなかった。知らぬが仏とも。
そう、知らなくていい。知らない方がいい。
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Posted by ブクログ
物件ホラーが好きなのと芦花公園先生の短編が入っているので手に取った。他の参加メンツも豪華すぎる、、、バラエティに富んだ様々な物件の嫌な話が入っていて満足度が高い。
福澤先生の話読んだことある、、、?って思ったけど「怪を訊く日々」のエピソードと若干重複してた。「忌み地」のシリーズも好きなので糸柳さんの日記っぽいやつも好き。晩御飯の献立書いてあるのかわいい。
郷内心瞳は拝み屋怪談しか読んだことなかったのでカニバリズム百合姉妹ホラーみたいなのお出しされて新鮮だった。よかった。
芦花公園先生のやつもかなり邪悪だったけどそれに続く最後の平山夢明先生のやつがあまりにも凶悪すぎて最高だった。何この流れ。助からなさすぎて逆に助かる。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回もおもしろくて、そして美味しそうだった。
そうか。ポールウインナーは関東では売ってないのか。
一時、毎日1本食べてたな。最近食べてないので、一気に食べたくなった。
あとハラスメントの話。マルハラは知らんかった。
上司のチャット返信の語尾に!がやたらついているのはそういうことなのか???
最後、ニュー来夢の3人が出てきてびっくり。
凜花ちゃんにここで会えるとは!
3人で経営がんばっているようでよかった。
「生きているかぎり、あきらめないかぎり、次の一手は必ずある」
柳刃と火野が潜入捜査官であることが裏社会で広まっている。これは意味深。ていうかそろそろ任務終了なのかなあ。 -
Posted by ブクログ
変わらずじんわり怖い福澤実話怪談。
今回は異界?が覗くような怪談が印象的だった。
ほかの実話怪談にもある、人が一切消え、戻ったら時間が大幅に経過していたというおなじみの異界?もあるが、
体験者にはまったく意味の分からない言葉、謎の音、場末の異様なバー、支離滅裂な手紙とそれが招き寄せた現象、異変が起きるホテルと何かを知っている従業員、建物内の謎の区画。
現実世界で起きたこと、現実にある場所なのに、それだけがポコリと異界の沼から浮かび上がった泡のようにうつる。
恐ろしい幽霊も、おぞましいスプラッタやらがなくても、異質な世界からあらわれるものは恐ろしい怖ろしい。
個人的に印象的だったのは、作者の出身地北九州の話。
ほかの本でも紹介されていたと思うが、事件や心霊譚が頻発するスポット的なもの。(中山市朗怪談だと千日前?)
北九州には2度ほど旅行にいったが、独特の雰囲気、活力や混沌さがある大都市。
そのうちで泊まった宿が、本書でも挙げられていた病院長バラバラ殺人と関係のあるホテル(身代金受け渡し指定場所)だった。
その時はまったく知らなかったが…。
あの独特、漫画家松本零士も育った九州の炭鉱都市に、人の目の少ないところでプクリプクリと異界の泡が湧いて出ていると思うと、ゾッとしてならない。