福澤徹三のレビュー一覧
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どう見てもヤの字の二人組が供する、めくるめくグルメの世界の第二弾。今回も大変美味しそうな一冊でした。
主人公は、ある日突然リストラ部署に異動させられて日々の鬱屈をためていたところ、とあるランチワゴンに出会って少しずつ何かが変わっていく。二人組で営業しているそのランチワゴンは、店員がヤクザや暴力団の関係者でないかと疑わしく思う雰囲気なのを除けば、昼も夜も営業しているとんでもなく美味しい飯屋で、訊けば作り方も答えてくれる太っ腹ぶり。けれど、ある日を境に弱みを握られ、スパイのようなことをさせられることに。二人の目的は、そしてリストラ部署に異動させられた主人公たちの行く先は。
前作を読んでい -
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現地取材にて蒐集した怪談実録の第二弾。
コロナ禍に入ってからの時期の取材ということで、現地取材では苦労をしたのだろうことが窺えます。前作は土地や地域にまつわる話が多かった印象ですが、今作では土地や地域以外の不思議な出来事なども含めた怪談が収録されています。
私はオーディブル視聴でこちらを読んでいますが、ナレーターの方の淡々とした語り口もあって、さらりと読むことができます。特別に怖がらせようとする演出をせず、取材をした編集部の二人と、現地でそれを語ってくれた方の会話を聞いているようで、何かをしながらでも聴きやすいです。
特に興味深いのは沖縄の話。現代でも「ユタ」の方がごく当たり前に頼 -
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ネタバレ侠飯シリーズ 第8弾
書き下ろし。
プロローグ 悩める底辺ユーチューバーと二軒の屋台
➀激安なのに味は本格。うちで作れる鉄板メニュー
②包むの簡単餃子と博多屋台の名物がビールを呼ぶ
③赤ワインが止まらない。北海道と中華の絶品グルメ
④フライパンひとつで至福の味。海鮮とチーズの饗宴
⑤イタリア、スペイン、そして岡山の超激ウマ料理
⑥旨すぎる秋の味覚と本ワサビで食す極上ステーキ
⑦人生最大のピンチ、それでも旨いさらさら茶漬け
エピローグ 自分ではなく誰かのだめに。任侠の男がまたひとり
底辺ユーチューバーの浩司が、ひょんなところから柳刃の屋台を手伝うことに。
何をやってもうまくいかず、人のせ -
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警視庁特務部捜査官の柳刃竜一と火野丈治が、潜入捜査のかたわら料理の腕を奮って、悩める若者のリスタートを援けるヒューマン × グルメ小説。シリーズ9作目。
なお主人公は人生に行き詰まった若い男性で、物語は彼の視点で描かれる。
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山口県でタクシー運転手の父親と2人暮らしだった蓬創介。進学のため憧れの東京に出てきたまではよかったが、努力せずに入れる専門学校に入学したのが失敗の元。
卒業しても就職先がなく、彼女には速攻でフラレた。カラオケボックスのバイトで食いつないでいたが、3ヶ月前にそこも閉店してしまった。以後、正社員目指して中途採用の求人先を当たっているのだが、 -
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コロナ禍真っ只中で書かれた二巻目。
一巻のような取材調査による局所的怪談、芋づる式に見つかるご当地怪談は多くないが、やはりどれも独特な話ばかり。
一話だけだが、福澤氏の実話怪談で何度か登場しているS霊園近隣の話もある。 S霊園はやはりそういうものが集まる「忌み地」のようだ。
ただ、その忌み地というのはホラー映画やマンガのようにわかりやすいものではない。一巻二巻を読むと、何かがある・何かがおかしい・変なことが多発する・何かつながりのありそうな出来事があるという、極めてうすぼんやりしたもののようだ。
自分ももしかしたら、そのうすぼんやりした磁場のなかに暮らしているのかも…と思ってしまう。