福澤徹三のレビュー一覧
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[ 内容 ]
富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる時代。
年収二百万円以下の給与所得者は、すでに一千万人を超えた。
拡大する賃金格差は、能力でも労働時間でもなく、単に「入った企業の差」である。
こんな世の中だから、仕事にやる気がでなくてあたりまえ。
しかし働くよりほかに道はない。格差社会のなかで「就職」をどうとらえ、どう活かすべきなのか?
マニュアル的発想に頼らない、親子で考える就職哲学。
[ 目次 ]
第1章 やる気がでなくてあたりまえ(格差社会は差別社会である 親が貧乏なら子も貧乏 ほか)
第2章 だめな企業ほど求人する(入った企業で、お辞儀の数が決まる いつも求人してい -
Posted by ブクログ
ジャンルはホラーもの。確かに怖いです。。
中年サラリーマンの疲れた生活が妙に生々しく、現実的でけっこう厳しい描写が多いので
似たような境遇に立たされている人にとっては読むのが辛いんじゃないかな…と思ってしまった。
家族や同僚との関係など、まるで見てきたかのような描写に少々ヒヤッとするものが・・・;
「あの時こうしていれば…」という主人公の思いや後悔はどうにもならない現実として受け入れるしかなく、
結局はこうなってしまう残酷な結果に救いようのなさを感じました。
若かりし頃に体験した、恐ろしい出来事が思ってもみなかった形で終結してゆく恐怖に背筋がゾクッとしました。
『面白いよ〜♪』と -
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Posted by ブクログ
大変怖い表紙の死をテーマにした短編集
全5編
三津田信三のようなのかと思っていたのだがあくまで死をテーマにした物語、怪談な趣きで怯えなくても読める。1番怖いのは表紙だった
なにか、全体的に材料を提供し
はい、この話はここまでです
とバッサリ次の短編へ進んでしまう感覚が伊藤潤二の短編マンガを題材も似ているせいか思い出した
(どちらか読んでいればもう片方であれ?と思ってしまうほどに)
舞台設定と言動も似ていて、そこに気づいてしまってから登場人物が全員僕の脳内で伊藤潤二作画に切り替わり味わい深い読書でした
でもちょっと短編全てプロットが同じような5作だったのでそこが気にはなった
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初読みの作家さんです。
いろいろな作品をお書きのようですが、こちらは怪談七編。
解説は平山夢明さんで、各短編をさすがの筆致で紹介されていますので、私は、タイトルのみ。
「廃屋の幽霊」
「庭の音」
「トンネル」
「超能力者」
「不登校の少女」
「市松人形」
「春の向こう側」
内容的には、実話怪談と言えるかな?
実話っぽい怪談です。
好きなタイプのホラーではあるんです。
怪異と思わせて、いやそれには理由があると安心させて、ラストにもう一度怖さを増してくる――三段構えの怪談。
七編とも題材はスタンダードですが、そこに物語の厚みを加えて“怪談文芸”と呼びたくなるような、日本的ホラーに仕上がってい -
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ネタバレおすすめだと言うので読んでみた。一応ノワールものらしいのだが、自分にはあまり馴染めないお話だった。金を追い求めた男の最期に遺す金に、何とか縋ろうとする人たちの浅ましさは良かったものの、ラスト付近になってこういう展開にしたんだーって感じがどうにも拭いきれない。矢坂がキラキラした若い、明日ある女性に金を託す理由も心意気も分かるけれど、そこにヤクザたちのいざこざをわざわざ入れなくても良かったんじゃないかなあと思った。ただ瑞希のトラウマを掘り返すだけだし、結局あの展開を入れてどうしたかったの?っていう感じになってしまった。全体的な話の流れは嫌いじゃないんだけども。自分には合わなかった。
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Posted by ブクログ
以前にテレビドラマで少し観た記憶がある。おもしろかったがずっと見続けることはできていなかった。
タイトルのとおり、侠客(ヤクザもの)と料理の蘊蓄を組み合わせた物語である。荒唐無稽と言えば荒唐無稽なのだが、細かいところはともかく登場人物の魅力と物語展開のうまさでつい「だまされてもいいよ」という気持ちで読み進めてしまう、結局しっかりだまされてしまったのも楽しかった。
正直、前半は「うんちく」が、後半は生の「お説教」が前に出てきすぎていて少し鼻につくところもあった。ただ、主人公の大学生活がわりあいわかりやすくて丁寧に描かれていて好感が持てた。大学生たちもデジャブを感じさせるキャラクターで、 -
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侠飯1 ★3.5
冴えない大学生りょうたが暴力団の抗争に巻き込まれ脅されて組長らしき人物を自分のアパートで匿う。組長らしき人物、柳葉は料理が得意でりょうたの家で勝手に料理を作る。りょうたは柳葉の料理に魅せられ心を少しずつ開いていき、料理だけでなく人間性も柳葉から教え込まれ変わってゆく。だが実は柳葉は警察の人間でスパイとして暴力団に潜伏していたのだった。
作中に出てくる料理はどれも美味しそうで読んでてヨダレが出た。レシピも事細かに書いてくれているので今度いくつか作ってみようと思う。作者の福澤徹三先生は料理人なのかなと思って調べたら飲食で働いてた経験あって納得!あと2016年にドラ