福澤徹三のレビュー一覧

  • 自分に適した仕事がないと思ったら読む本 落ちこぼれの就職・転職術

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    [ 内容 ]
    富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる時代。
    年収二百万円以下の給与所得者は、すでに一千万人を超えた。
    拡大する賃金格差は、能力でも労働時間でもなく、単に「入った企業の差」である。
    こんな世の中だから、仕事にやる気がでなくてあたりまえ。
    しかし働くよりほかに道はない。格差社会のなかで「就職」をどうとらえ、どう活かすべきなのか?
    マニュアル的発想に頼らない、親子で考える就職哲学。

    [ 目次 ]
    第1章 やる気がでなくてあたりまえ(格差社会は差別社会である 親が貧乏なら子も貧乏 ほか)
    第2章 だめな企業ほど求人する(入った企業で、お辞儀の数が決まる いつも求人してい

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    2010年07月03日
  • 真夜中の金魚

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    製鉄と炭坑と博打で栄えた街(本文まま)北九州を舞台に、人間本来の欲望がこれでもかっ!と描写されてるが、読んで苦痛を感じる事は(暴力場面は別にして)あまりなく、主人公のオレが這いずり廻り、また、のるかそるかの行動に爽快感さえ感じてしまった。あっという間に読み終え面白かった。幽霊の噂話が出てくるがもともと作者がホラー系の作品を書いている関係だったようで、そこはご愛嬌ですね。

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    2010年04月09日
  • アンデッド

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     この本の感想は、とにかく”怖い”の一言です。幽霊が人を殺害していく作品で、それだけなら普通のホラー小説にもあるのですが、この作品の怖さは、何といっても、読んでいて思わず顔をしかめてしまうほどの人物の殺害方法です。これ以上はネタばれになるので言えませんが、これは苦手な人なら読み進めるのをためらってしまうほどの怖さだと思います。私はこの本を読んだ後、久し振りに本気で怖い(と面白い)と思いました。

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    2009年11月12日
  • 壊れるもの

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    ジャンルはホラーもの。確かに怖いです。。

    中年サラリーマンの疲れた生活が妙に生々しく、現実的でけっこう厳しい描写が多いので

    似たような境遇に立たされている人にとっては読むのが辛いんじゃないかな…と思ってしまった。

    家族や同僚との関係など、まるで見てきたかのような描写に少々ヒヤッとするものが・・・;

    「あの時こうしていれば…」という主人公の思いや後悔はどうにもならない現実として受け入れるしかなく、

    結局はこうなってしまう残酷な結果に救いようのなさを感じました。

    若かりし頃に体験した、恐ろしい出来事が思ってもみなかった形で終結してゆく恐怖に背筋がゾクッとしました。

    『面白いよ〜♪』と

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    2009年10月04日
  • 壊れるもの

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    そうだったのかと後からぐっとくる。
    ドリームハウスは恐ろしい場所である。そこを訪れた者は、もう逃れる事ができないのだ。
    仕事、家族、家庭、マイホームと全てが順調にいっているはずの秀雄の心にずっと引っかかっていたものはなんだったのだろうか。
    やはり、ドリームハウスが原因なのだろうか。
    ふと我が家を振り返り、思わず、今の幸せを確かめずにはいられない衝動に駆られたのであった。

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    2009年10月07日
  • 壊れるもの

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    大手百貨店の課長職、妻と娘との家族三人暮らし、四十歳をすぎて手に入れた郊外の一軒家。大きな不満はない。ごく一般的な、ささやかな幸せ。しかし、そんなありふれた日常に生じた一点の染みが、突如、絶望の底なし沼となって男を呑み込んでいく。※なかなか読みやすい。「いったいなんなんだ・・」と思いながら、どきどきしつつ読んだ。途中から大体オチは予想できるものの、最後まで面白く読めました。

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    2009年10月04日
  • マチルダによろしく

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    ネタバレ

    コロナ禍で会社が倒産、組長の仇をうって30年の懲役、闇バイトに毒親、古き良き昭和、孤独死と遺品整理、、、そして皆を魅了する地域猫のマチルダ。これだけのコンテンツをハートウォーミングにまとめつつ、ハードボイルドも絡ませる、という、神技な物語でした。ストーリーは面白かったよ。人の幸せって何だろう、てこともちゃんと考えさせられた。

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    2025年11月28日
  • 侠飯11 激辛ガチ推し篇

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    安定の面白さではあるのだけど、若者が事情があってお蔵入りになった映画かなんかに対して「作品に罪はない」といって自論を語るのはちょっと鬱陶しかったです。私は必ずしもそうは思わないので。柳刃さんがなんか説教するのは、仮に意見が自分と合わなくともキャラ的に何も気にならないし、今までそんな感じの若者が正論ぽく何か語るような場面はなかったと思うんだけど、どうしてだろう。

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    2025年11月22日
  • キッチンつれづれ

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    キッチンには使った人の気配や家族の想い出が詰まっている。色んな家族の生活をちょっと覗ける短編集。
    “レシピ本はその時代の人たちとつながっている。”
    キッチンに立つ度に、この言葉を思い出して、優しい気持ちで料理が出来そう。

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    2025年11月16日
  • 東京難民(下)

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    行き場を失った修(おさむ)は、ホストとして働く決意をする。大金が飛び交うきらびやかな世界。だが、そこは、男と女の色と欲がせめぎあう凄(すさ)まじい格差社会だった。必死で自分の居場所を作ろうとする彼に、さらに大きなトラブルがふりかかる! 流転(るてん)を続ける修に、安住の地は見つかるのか? 索漠(さくばく)とした大都会の底辺であがく若者の姿をリアルに描く、異色青春小説の傑作。

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    2025年11月15日
  • 東京難民(上)

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    時枝修(ときえだおさむ)は、東京郊外にある私立大学の三年生。夏休み明けにクラス担任から告げられたのは、学費未納で除籍になるという寝耳に水の事実だった。北九州の実家では、借金を抱えた両親が失踪(しっそう)。貯金はないに等しい。アルバイトを転々とする中、家賃滞納で住居も追い出されてしまう。追いつめられる修。だが、それはまだ、底なしの貧困と孤独への入口に過ぎなかった――。

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    2025年11月15日
  • 死小説

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    大変怖い表紙の死をテーマにした短編集
    全5編
    三津田信三のようなのかと思っていたのだがあくまで死をテーマにした物語、怪談な趣きで怯えなくても読める。1番怖いのは表紙だった

    なにか、全体的に材料を提供し
    はい、この話はここまでです
    とバッサリ次の短編へ進んでしまう感覚が伊藤潤二の短編マンガを題材も似ているせいか思い出した
    (どちらか読んでいればもう片方であれ?と思ってしまうほどに)

    舞台設定と言動も似ていて、そこに気づいてしまってから登場人物が全員僕の脳内で伊藤潤二作画に切り替わり味わい深い読書でした
    でもちょっと短編全てプロットが同じような5作だったのでそこが気にはなった


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    2025年11月12日
  • 廃屋の幽霊<新装版>

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    初読みの作家さんです。
    いろいろな作品をお書きのようですが、こちらは怪談七編。
    解説は平山夢明さんで、各短編をさすがの筆致で紹介されていますので、私は、タイトルのみ。

    「廃屋の幽霊」
    「庭の音」
    「トンネル」
    「超能力者」
    「不登校の少女」
    「市松人形」
    「春の向こう側」

    内容的には、実話怪談と言えるかな?
    実話っぽい怪談です。

    好きなタイプのホラーではあるんです。
    怪異と思わせて、いやそれには理由があると安心させて、ラストにもう一度怖さを増してくる――三段構えの怪談。
    七編とも題材はスタンダードですが、そこに物語の厚みを加えて“怪談文芸”と呼びたくなるような、日本的ホラーに仕上がってい

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    2025年11月11日
  • 侠飯4 魅惑の立ち呑み篇【電子特典 コミック収録版】

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    一気中
    すまん
    コレは止まりそーになった。

    女があの女てすぐ分かった

    飯のせいで次に進むでぇ!!!
    進み続けるんや
    読んでも!聞いた後も!(オーディブル)

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    2025年11月08日
  • 死に金

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    ネタバレ

    おすすめだと言うので読んでみた。一応ノワールものらしいのだが、自分にはあまり馴染めないお話だった。金を追い求めた男の最期に遺す金に、何とか縋ろうとする人たちの浅ましさは良かったものの、ラスト付近になってこういう展開にしたんだーって感じがどうにも拭いきれない。矢坂がキラキラした若い、明日ある女性に金を託す理由も心意気も分かるけれど、そこにヤクザたちのいざこざをわざわざ入れなくても良かったんじゃないかなあと思った。ただ瑞希のトラウマを掘り返すだけだし、結局あの展開を入れてどうしたかったの?っていう感じになってしまった。全体的な話の流れは嫌いじゃないんだけども。自分には合わなかった。

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    2025年11月05日
  • 侠飯

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     以前にテレビドラマで少し観た記憶がある。おもしろかったがずっと見続けることはできていなかった。

     タイトルのとおり、侠客(ヤクザもの)と料理の蘊蓄を組み合わせた物語である。荒唐無稽と言えば荒唐無稽なのだが、細かいところはともかく登場人物の魅力と物語展開のうまさでつい「だまされてもいいよ」という気持ちで読み進めてしまう、結局しっかりだまされてしまったのも楽しかった。

     正直、前半は「うんちく」が、後半は生の「お説教」が前に出てきすぎていて少し鼻につくところもあった。ただ、主人公の大学生活がわりあいわかりやすくて丁寧に描かれていて好感が持てた。大学生たちもデジャブを感じさせるキャラクターで、

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    2025年10月25日
  • 侠飯2 ホット&スパイシー篇

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    侠飯2 ★3.5
    柳葉とその舎弟だけはそのままで他は1とは全く違う登場人物やった。今回の主人公はリストラされかけてる冴えないサラリーマン。前回同様主人公は柳葉の料理に胃袋を掴まれ、料理と社会での心構えを学んでいく。またまた色々美味しそうなレシピが出てきた。侠飯レシピまとめとかないかな笑

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    2025年10月13日
  • 侠飯

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    侠飯1 ★3.5
    冴えない大学生りょうたが暴力団の抗争に巻き込まれ脅されて組長らしき人物を自分のアパートで匿う。組長らしき人物、柳葉は料理が得意でりょうたの家で勝手に料理を作る。りょうたは柳葉の料理に魅せられ心を少しずつ開いていき、料理だけでなく人間性も柳葉から教え込まれ変わってゆく。だが実は柳葉は警察の人間でスパイとして暴力団に潜伏していたのだった。
    作中に出てくる料理はどれも美味しそうで読んでてヨダレが出た。レシピも事細かに書いてくれているので今度いくつか作ってみようと思う。作者の福澤徹三先生は料理人なのかなと思って調べたら飲食で働いてた経験あって納得!あと2016年にドラ

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    2025年10月13日
  • 侠飯10 懐ウマ赤羽レトロ篇

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    オジキと柳刃さんと火野くんの関係が分かって意外!すっごく良かった。相変わらずの時事ネタが入っててニュースが思い浮かんだ。また柳刃さん・火野くんによって若者達が救われた。無限の盤上にはそもそも詰みはない。柳刃さんの言葉に相変わらず痺れた!

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    2025年09月24日
  • 侠飯9 ヤバウマ歌舞伎町篇

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    受け子とか本当今どき…!今回は半グレ集団でニュースにも良く取り上げられるのでイメージが湧いた。出て来た違うヤクザ格好良い。そして万事休す!って時に助けに出てくる柳刃さん・火野くんは本当に格好良い!このシリーズ好き。

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    2025年09月23日