福澤徹三のレビュー一覧
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内容(「BOOK」データベースより)
時枝修は、東京郊外にある私立大学の三年生。夏休み明けにクラス担任から告げられたのは、学費未納で除籍になるという寝耳に水の事実だった。北九州の実家では、借金を抱えた両親が失踪。貯金はないに等しい。アルバイトを転々とする中、家賃滞納で住居も追い出されてしまう。追いつめられる修。だが、それはまだ、底なしの貧困と孤独への入口に過ぎなかった―。
恐ろしい。ただただ恐ろしい。しかし、フィクションであるはずなのに現実の日本社会で起こりうる可能性を少なからずも孕んでいるという事実がとても恐ろしい。まさに日本社会問題の闇を厭うかのように映しだした巣窟のようだ。 -
Posted by ブクログ
主人公の亮。
事業の失敗して父の故郷である北九州に流れてきた。
その父とあばら家で二人暮らし
もうこれだけで敗北感満載。
更に3流大学の学生。就職は絶望的。
当然 怠惰で無軌道な生活になってしまうし、つるむ友達もその程度。
トラブルから出入りすることになった事務所は、昔がたきのシノギで生き永らえている斜陽組織。
けれど組長の速水以下、組員は一癖ある個性的な面々。
無縁の世界に魅かれ関わっていくことになる亮。
そんな事務所を襲った危機は、元をたどると亮が友達と起こしたトラブルが原因だった。
関わりを絶つべきか逡巡する亮だが、ある事件を機会に亮は決意のすじぼりを入れる。
余りに切なく、やるせない -
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今回のテーマは「愛」。
うすぐら~い印象になりますね、怪談のテーマが愛だと。そういう印象持つのは、愛っていうハッピーなイメージと同じぐらいに、どろどろした憎しみのイメージがあるからでしょうね。
そんな恋愛したことないですが。
全話通じて、過ぎたるは及ばざるが如し、っていうのが思い浮かびます。なんかもう、気持ち悪いさが酷い。
怪談って、怖さなんだけども、今回は気持ち悪さです。
そういうお話になるきっかけの心の動き自体は、理解できないものではなかったりするので、余計に。
行き過ぎた愛欲の気持ち悪さ。異性・同性・家族・他人問わず。
「犬小屋のこと」が一番怖く。
「ある姉妹」「隣のベッド」で人の -
購入済み
ありえない話ではないが…
いろいろな貧困ビジネスやその現場の取材は良くしてあるし、平凡な大学生が堕ちていく過程も興味深い。しかし、ストーリー展開に少し無理がある場面もあり、そこが残念。
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Posted by ブクログ
ネタバレ主人公である時枝 修は社会や言葉をあまりにも知らないため、次々と都会の恐怖に陥れられる。
学費未納で大学は除籍となり、住んでいたマンションも家賃滞納で追い出され、あっという間にネットカフェ暮らしになり、日雇いの身に。
すべては修が社会についてあまりにも知らないことが原因となっている。
例えば、不動産の契約書を読んでいなかったり、クレジットカードについて詳しくないのに利用したり・・・。
作品を通して伝わってくるのは「知らないのが悪い」という社会の考え方。
無知であることは身を滅ぼすのだ。
人は三つのセーフティネット「国家・企業・家庭」に守られて生活している。
主人公のように、すべてのセーフ