福澤徹三のレビュー一覧

  • すじぼり

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    北九州市を舞台にした青春アウトロー小説。第10回大藪春彦賞受賞作。先に読んだ同じ系統の『真夜中の金魚』の方が面白かった。しかし、本作も決してつまらない作品ではなく、一定水準に到着した面白い作品だった。

    ある事件をキッカケにヤクザの事務所に出入りすることになった大学生の亮は、次第にアウトローの世界にのめり込んでいく…

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    2015年12月05日
  • すじぼり

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    単純にVシネばりの極道小説かと思いきや…全然違いました。
    堅気が一人加わるとこんなに素晴らしい作品になるとは…切ない恋愛も交えつつ…贅沢な作品でした。
    面白かったです。
    何をもって善悪とすべきか…??ってのも面白かった。
    また、こんな作品に出会いたい。

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    2015年09月01日
  • 怖い話

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    怖いのは苦手だけど、これは本当に面白かった!時々ぞっとするけど、怖すぎず雑学寄り。でもあの表紙はやめてほしい...

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    2015年08月10日
  • 東京難民(下)

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    あながちファンタジーではなく、いまの大学生にも起こる可能性はありそうな話だと思わせてくれる。
    中国マフィアはちょっとあれだけれども。
    私はグイグイ読まされた。

    現代の日本社会の抱える大問題であろう。ネットカフェ問題は。
    東京砂漠をうろつく難民の物語。

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    2015年07月15日
  • 怪談実話コンテスト傑作選 お不動さん

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    ホテルの備品の話が、一番こたえたかな。
    額縁のウラに御札。というのが、旅館やホテルの怪談あるあるだけど、備品というのがね。
    こっそり見えないところに御札をはって、怪異がなければ知らぬが仏。そんな対処では追いつかない怪異なので、簡易ではあるけれど常備にしておくという。
    怪異が起こるのが当たり前、となっている状況が怖いです。

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    2015年04月06日
  • 東京難民(上)

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    最初はイライラ。

    ああバカ、そんなに簡単にお金を使っちゃうんじゃないよ、まったくもうなんて、修の能天気さに呆れてましたが、ふと「自分が同じ立場になったら、こうならないという自信があるだろうか」と考えたら、怖くなってきました。

    ずっとインスタントラーメンで、やっとお金が入ったら、ちょっと生姜焼き弁当でも食べたくなるのが本音なんじゃないだろうか…。

    どんどん修が堕ちて行くのが怖かった。
    まあ、警察官のくだりは、「ええ〜、こんなことになるう〜?」なんて思っちゃったけど。
    ただ、「それでもぼくはやってない」とか「殺人犯はそこにいる」を見たり読んだりすると、警察は決して「正義の味方」じゃない、とも

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    2014年11月20日
  • 壊れるもの

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     ホラー小説カテゴリ内、ひさびさの星4つ。この小説の怖さは日常に潜む、非日常の恐怖である。最後には精神崩壊まで一気に突き抜けていく、実に面白い。この作家さんに注目。

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    2014年11月13日
  • Iターン

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    中堅広告代理店のサラリーマン狛江に辞令が下りた。
    閉鎖も噂される北九州支店の支店長。
    部下、取引先はおろか、子供さえも見送りに来てくれない左遷人事。

    雑居ビルの狭いオフィスに地元採用の部下2人
    取引先は・・・・・二束三文ばっかり。
    有力クライアントに顔出すと、そこは立派なフロント企業。
    そこの発注を印刷会社に回したものの、とんでもない誤植。
    そして、その尻拭いが狛江をノワールジェットコースターに乗せてしまう。

    「真夜中の金魚」「すじぼり」に続く北九州シリーズ
    ノワール謳ってますけど、それはあっさり目。
    一気読み確実のジェットコースター極道小説(笑)
    爆笑の節目に任侠道

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    2014年09月05日
  • 東京難民(下)

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    始めのほうは、全然共感できないし、気分が悪くなった。
    が、後半になるにつれ、もしかして自分もそうなっていたのでは、そうなってしまうのでは・・・と、考えさせられる。

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    2014年06月23日
  • 東京難民(下)

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    内容(「BOOK」データベースより)
    時枝修は、東京郊外にある私立大学の三年生。夏休み明けにクラス担任から告げられたのは、学費未納で除籍になるという寝耳に水の事実だった。北九州の実家では、借金を抱えた両親が失踪。貯金はないに等しい。アルバイトを転々とする中、家賃滞納で住居も追い出されてしまう。追いつめられる修。だが、それはまだ、底なしの貧困と孤独への入口に過ぎなかった―。


    恐ろしい。ただただ恐ろしい。しかし、フィクションであるはずなのに現実の日本社会で起こりうる可能性を少なからずも孕んでいるという事実がとても恐ろしい。まさに日本社会問題の闇を厭うかのように映しだした巣窟のようだ。

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    2014年06月12日
  • すじぼり

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    主人公の亮。
    事業の失敗して父の故郷である北九州に流れてきた。
    その父とあばら家で二人暮らし
    もうこれだけで敗北感満載。
    更に3流大学の学生。就職は絶望的。
    当然 怠惰で無軌道な生活になってしまうし、つるむ友達もその程度。

    トラブルから出入りすることになった事務所は、昔がたきのシノギで生き永らえている斜陽組織。
    けれど組長の速水以下、組員は一癖ある個性的な面々。
    無縁の世界に魅かれ関わっていくことになる亮。
    そんな事務所を襲った危機は、元をたどると亮が友達と起こしたトラブルが原因だった。
    関わりを絶つべきか逡巡する亮だが、ある事件を機会に亮は決意のすじぼりを入れる。
    余りに切なく、やるせない

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    2014年05月20日
  • 忌談 2

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    ネタバレ

    Part1と同じく、(「超」怖い話+東京伝説)÷2の福澤版といったところ。
    忌まわしい話というか、厭度はそれなりに高い。


    ……やっぱり修羅の国ですよ、F岡県は(汗

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    2014年05月05日
  • 東京難民(下)

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     するすると、面白い位にあっという間に落ちていく主人公。
     わかりやすくセーフティネットに引っかからない。

     なぜだ。
     若いから。健康だから。もっと大変な人が居るから。そこまででは無いと思うから。

     主人公はホントにろくでもない。
     しかしながら、そのろくでもなさを自分も持っていることに気づかされる。

     解説を読むと映画も見たくなるなぁ。

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    2014年04月29日
  • 怪談実話系/愛 書き下ろし怪談文芸競作集

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    今回のテーマは「愛」。
    うすぐら~い印象になりますね、怪談のテーマが愛だと。そういう印象持つのは、愛っていうハッピーなイメージと同じぐらいに、どろどろした憎しみのイメージがあるからでしょうね。

    そんな恋愛したことないですが。

    全話通じて、過ぎたるは及ばざるが如し、っていうのが思い浮かびます。なんかもう、気持ち悪いさが酷い。
    怪談って、怖さなんだけども、今回は気持ち悪さです。
    そういうお話になるきっかけの心の動き自体は、理解できないものではなかったりするので、余計に。
    行き過ぎた愛欲の気持ち悪さ。異性・同性・家族・他人問わず。

    「犬小屋のこと」が一番怖く。
    「ある姉妹」「隣のベッド」で人の

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    2014年04月10日
  • Iターン

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    ○作家の福澤徹三氏の著作。
    ○広告代理店の地方支店に左遷された支店長を主人公に、彼に襲いかかったヤクザや悪質上司といった“不幸”をどのように切り抜けていくのかを描いた作品。
    ○北九州を始め、広告代理店や裏稼業の描写がリアルで、読み応えのある作品。著者の経験が生きているのだろう。最後の最後まで簡単には終わらせてくれない内容にハラハラしつつ、単純な勧善懲悪でないところが素晴らしい。
    ○サラリーマン社会とヤクザ社会とは、実はそんなに違いがないのだろう。話中での西尾のデモに対するコメントは、まさに世の中を言い当てている様に感じた。

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    2014年04月07日
  • 東京難民(上)

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    主人公の投げやりな選択で、人生の坂を転げ落ちて行くのに、「なんとかせいよ。自業自得やん」いらっとくる内容です。一方で、一度最下層に近づくと這い上がることの困難さを教えてくれます。

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    2014年03月24日
  • 東京難民(下)

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    小説のカタチをした、東京生活のサバイバルマニュアル。このご時世、だれもが底辺に落ちたときを想定していくのもムダじゃない。そんなメッセージが痛々しくも深く思える。エンタメとしても面白かった。映画では大胆にばっさりと切られていたんだなぁ、と。

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    2014年03月18日
  • 東京難民(下)

    購入済み

    ありえない話ではないが…

    いろいろな貧困ビジネスやその現場の取材は良くしてあるし、平凡な大学生が堕ちていく過程も興味深い。しかし、ストーリー展開に少し無理がある場面もあり、そこが残念。

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    2014年03月03日
  • 忌談 2

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    ふざけ半分で心霊スポットに行くのは霊を呼び、霊に呼ばれること。やってはいけない。
    事故物件の話は、良く聞く。そういうのをつかまされたら大変。
    ビール瓶、切断、約束が怖かった。
    事実は、小説よりも奇なり。

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    2014年02月09日
  • 怪談実話 黒い百物語

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    お得意の現代百物語。

    訳の分からないチャイムに悩まされていて、
    旦那さんがいるときにもそのチャイムが鳴り、
    何故か自分がおかしくなってしまう「食卓」

    仔犬がいたから声をかけた。仔犬がとことこ、こちらに歩いてくる。
    しかし「何かが違う、これはいけないものだ」と悟って
    その仔犬から逃げ出すも、追いかけてくる仔犬。「仔犬」

    怪談本を読んで、なんか薄気味悪いと感じていたら
    「あんたが、呼んだんやろ」と幽霊に怒られる(?)話。

    日本の怪談、怖いです。

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    2014年01月15日