福澤徹三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ久しぶりに『侠飯』を読んだら、ほかの福澤さんも読みたくなりました。だけどこの表紙に騙された。夜中に読むと怖いじゃあないか(泣)。
大学のオカルト研究会のメンバーが事故物件を訪れたら、そのタイミングで怪奇現象に見舞われるメンバーが出てきます。並行して調査をおこなうオカ研の面々。
たいして怖くなかろうとナメていたら、インターホン鳴る→開ける→誰もいないのに水でびたびた。って怖すぎるやろ。意を決して最後まで読めば、やっぱり怖いのは人ということでホッ。でも誰ですか、着物の人。
個人的には不気味すぎる女刑事がツボ。これも続編ありますか。 -
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実話怪談蒐集のシリーズ第三弾。
各地で取材した怪談のファイリング集です。前作二作もとても読みやすかったですが、今作も安定の読みやすさでした。淡々と、現地取材で聞いた話をその語り口で読ませてくれるので怖い話なのに安心して読んでいくことができます。
オーディブル視聴で聞いているため、語っている口調そのままに聞くことができて違和感がありません。
今作では、取材をした人たちにもなにか怪しい雰囲気を感じることが多かったようで、ところどころドキッとする場面がありました。
印象深かったのはN島でしょうか。
あそこは暗い、なんだか空気が重い、よくない気がする、そういう直感は根拠がないだけに何か -
Posted by ブクログ
ネタバレ今回ばかりは本のタイトルや表紙の絵の
先入観だけでほんわかストーリなんて思わず
何でも来い!とばかりに読んだらほんとに
いろんなジャンルが楽しめました。
個人的には途中のあり得るようで
ありえない展開からのそこに落ち着く
のかと思った新津きよみさんの
「わたしの家には包丁がない」や
なんだか複雑な家庭環境だと色々と
複雑だよなぁ~なんて読みながらの
ラストでわかるある方の正体に
おぉうと驚いた松村比呂美さんの「離れ」、
そうそう近藤史恵さんってこういう
じわぁ~っと怖い話あるよねって
思い出した「姉のジャム」、
社会問題になっている不法就労や意外な
素性のベトナム人や今どきの詐欺や飲食店の
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Posted by ブクログ
『侠飯5 嵐のペンション篇』
24歳のフリーター、湯原和斗が奥多摩のペンションでバイトをしていると、宿泊客の今宮葉月が未解決の5億円強奪事件について調査していることが判明します。周囲には怪しい人物ばかりで、読者もハラハラドキドキ。そしてそこに登場するのが、頬に傷を持つあの男。彼がふるまう絶品料理が、今回も物語に彩りを添えます。
ペンションの朝食や居酒屋の夕食メニューなど、今回もおいしそうな料理が満載です。読んでいるだけでお腹が空いてくるほど。小説の中で紹介される料理の豆知識も健在で、読みながら料理のアイデアがどんどん広がっていきます。公式レシピ本も出ているようなので、購入して実際に作ってみ -
Posted by ブクログ
ネタバレ表題作の短編を読んだだけでも、ホラーとしても良く、ホラーに関係ない部分の登場人物の心理描写としても良く描けていて面白かった。
時間による心理の変化の方は、自然でリアリティのあるものだと感心したので、著者の他の作品も読んでみたくなった。この感じならどんな物語でも大丈夫な気がする。
ホラーも気味の悪さは良く出ていて、徐々に雲行きが怪しくなっていく感じがうまく出ていた。廃屋で鉢合わせした2人が何を見たのかや、向き合わなければいけない・考えなければいけない"コト"については終わってから考えると叙述トリックのようにも思えて面白い。
途中で、2006年のものを双葉社の35周年に合わせ