福澤徹三のレビュー一覧

  • 再生 角川ホラー文庫ベストセレクション

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    ネタバレ

    ホラーも、文章なら耐えられるようになった気がします。面白かった。
    ショートショートの広場で初読だったらしくて読みたかった「よけいなものが」を再び読めて嬉しいです。
    「依って件のごとし」が哀しくてよかった。さすが志麻子…「再生」は弱い富◯か…好き。
    澤村伊智さんのお話も初読だったので、この姉妹は比嘉姉妹だったのだと他のレビューを読んで知りました。

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    2024年08月11日
  • キッチンつれづれ

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    キッチンをテーマにした短篇集。
    ちょっとクスッと笑えるコミカルなお話から、ちょっとヘビーな濃いめのお話までキッチンから生まれるたくさんのストーリー。

    個人的に近藤史恵さんの「姉のジャム」が読んでいていちばんグッとくるものがあったなぁ。

    「レシピ本はその時代の人たちとつながっている」っていう言葉も、すごく好きだった。

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    2024年07月24日
  • オカ研はきょうも不謹慎!

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    ネタバレ

    久しぶりに『侠飯』を読んだら、ほかの福澤さんも読みたくなりました。だけどこの表紙に騙された。夜中に読むと怖いじゃあないか(泣)。

    大学のオカルト研究会のメンバーが事故物件を訪れたら、そのタイミングで怪奇現象に見舞われるメンバーが出てきます。並行して調査をおこなうオカ研の面々。

    たいして怖くなかろうとナメていたら、インターホン鳴る→開ける→誰もいないのに水でびたびた。って怖すぎるやろ。意を決して最後まで読めば、やっぱり怖いのは人ということでホッ。でも誰ですか、着物の人。

    個人的には不気味すぎる女刑事がツボ。これも続編ありますか。

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    2024年07月24日
  • 忌み地 惨 怪談社奇聞録

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     実話怪談蒐集のシリーズ第三弾。

     各地で取材した怪談のファイリング集です。前作二作もとても読みやすかったですが、今作も安定の読みやすさでした。淡々と、現地取材で聞いた話をその語り口で読ませてくれるので怖い話なのに安心して読んでいくことができます。
     オーディブル視聴で聞いているため、語っている口調そのままに聞くことができて違和感がありません。

     今作では、取材をした人たちにもなにか怪しい雰囲気を感じることが多かったようで、ところどころドキッとする場面がありました。
     印象深かったのはN島でしょうか。
     あそこは暗い、なんだか空気が重い、よくない気がする、そういう直感は根拠がないだけに何か

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    2024年07月21日
  • キッチンつれづれ

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    今回ばかりは本のタイトルや表紙の絵の
    先入観だけでほんわかストーリなんて思わず
    何でも来い!とばかりに読んだらほんとに
    いろんなジャンルが楽しめました。

    個人的には途中のあり得るようで
    ありえない展開からのそこに落ち着く
    のかと思った新津きよみさんの
    「わたしの家には包丁がない」や
    なんだか複雑な家庭環境だと色々と
    複雑だよなぁ~なんて読みながらの
    ラストでわかるある方の正体に
    おぉうと驚いた松村比呂美さんの「離れ」、
    そうそう近藤史恵さんってこういう
    じわぁ~っと怖い話あるよねって
    思い出した「姉のジャム」、
    社会問題になっている不法就労や意外な
    素性のベトナム人や今どきの詐欺や飲食店の

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    2024年07月20日
  • 死小説

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    恐怖を期待すると当てが外れると思う。
    ホラー小説というよりは、ホラーテイストのサラリーマン小説という趣き。
    個人的には重松清的な中年の悲哀を描いている小説だと感じた。社会のプレッシャーに押し潰されそうになっている中年たちが、追い込まれた末に一線を越えてしまう恐ろしさ、というテイストで、意外と面白かった。

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    2024年07月16日
  • 侠飯

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    ガッツリご飯が食べたくなる1冊。
    渋い感じなのに、料理のことはきっちりしていて
    こだわりを持つってかっこいい!と思った。

    大切にすべきところと、力を抜くところ。
    何事もバランスが大切。

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    2024年07月06日
  • 群青の魚

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    特養老人ホームで入居者が誰かに殺害された。
    それからの展開が、ストーカー被害や半グレや巨大な闇まで出てきて、若干盛り込みすぎな感じもするけど、おもしろかった。

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    2024年07月01日
  • キッチンつれづれ

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    ネタバレ

    【収録作品】
    「対面式」福田和代
    「わたしの家には包丁がない」新津きよみ
    「お姉ちゃんの実験室」永嶋恵美
    「春巻きとふろふき大根」大崎梢
    「離れ」松村比呂美
    「姉のジャム」近藤史恵
    「限界キッチン」福澤徹三
    「黄色いワンピース」矢崎存美

    台所をテーマにした競作。
    コミカルなものから、ヘビーなものまで、濃い短編集。
    「食」は生きることと密接に関係しているのだと再確認。

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    2024年07月01日
  • 侠飯5 嵐のペンション篇

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    今度の舞台は奥多摩のペンション。5億円強奪事件の時効も絡んでくる中、いつもの二人がやってくる。悩みを抱える人にかける柳刃の言葉が印象に残る。

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    2024年06月17日
  • 侠飯5 嵐のペンション篇

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    『侠飯5 嵐のペンション篇』

    24歳のフリーター、湯原和斗が奥多摩のペンションでバイトをしていると、宿泊客の今宮葉月が未解決の5億円強奪事件について調査していることが判明します。周囲には怪しい人物ばかりで、読者もハラハラドキドキ。そしてそこに登場するのが、頬に傷を持つあの男。彼がふるまう絶品料理が、今回も物語に彩りを添えます。

    ペンションの朝食や居酒屋の夕食メニューなど、今回もおいしそうな料理が満載です。読んでいるだけでお腹が空いてくるほど。小説の中で紹介される料理の豆知識も健在で、読みながら料理のアイデアがどんどん広がっていきます。公式レシピ本も出ているようなので、購入して実際に作ってみ

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    2024年06月15日
  • 廃屋の幽霊<新装版>

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    私の想像力のなさだとおもいますが、なかなか物語に引き込まれず、怖さをあまり感じなかったです。最後の証券マンとホステスの話は、面白かったです。

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    2024年05月16日
  • 侠飯8 やみつき人情屋台篇

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    たった5日間の出来事だったが、濃厚な内容だった。
    主人公は、親ガチャ失敗を嘆き、再生回数が上がらない24歳ユーチューバー。
    柳刃さん、酒巻さんの言葉は今の若者に刺さるであろう。
    エピローグ、終わり方がカッコいい!

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    2024年05月15日
  • 廃屋の幽霊<新装版>

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    ネタバレ

    表題作の短編を読んだだけでも、ホラーとしても良く、ホラーに関係ない部分の登場人物の心理描写としても良く描けていて面白かった。
    時間による心理の変化の方は、自然でリアリティのあるものだと感心したので、著者の他の作品も読んでみたくなった。この感じならどんな物語でも大丈夫な気がする。
    ホラーも気味の悪さは良く出ていて、徐々に雲行きが怪しくなっていく感じがうまく出ていた。廃屋で鉢合わせした2人が何を見たのかや、向き合わなければいけない・考えなければいけない"コト"については終わってから考えると叙述トリックのようにも思えて面白い。

    途中で、2006年のものを双葉社の35周年に合わせ

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    2024年04月26日
  • 侠飯4 魅惑の立ち呑み篇【電子特典 コミック収録版】

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    今回もおいしそうだったなー。枝豆とそら豆が印象的だったかも。あとお肉!食欲を刺激する読書ってなんか好きだなあ。

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    2024年04月16日
  • 侠飯4 魅惑の立ち呑み篇【電子特典 コミック収録版】

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    国会議員の不正疑惑のため、今回は飲み屋で潜入調査をするお馴染みの二人組。美味しそうなレシピの数々と、柳刃の歯に衣着せぬ本質を突いた言葉が心に残る。

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    2024年04月11日
  • 怖の日常

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    なんだか読み進めていくうちに、だんだんゾクゾクと怖さが増していった感じ!なかなかの読み応えだった。夜中にふと思い出すと怖い。

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    2024年04月09日
  • 侠飯2 ホット&スパイシー篇

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    ブラック企業に勤務する主人公が、スパイシーギャングという料理店に出会い、その店主から働くということはどう言うことなのかを学ぶお話。
    最終的に会社の不正を暴き、前に進んで行きます。
    料理の描写は食欲をそそり、お腹が空きます。
    料理と働く人の権利などが知ることが出来ます。
    会社からお金もらってる事に対し、自身がなにか還元できているのかを考えさせられました。

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    2024年03月22日
  • 侠飯9 ヤバウマ歌舞伎町篇

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    徐々に盛り上がっていくシリーズものは面白いし、好きだ。だけど、侠飯のように唐突に読んでも面白いシリーズはもっと好きだ。カモにされるのは毎度ながら冴えない男の子。就活に失敗し、半グレ集団の仕事の片棒を担ぐ求人に応募してしまったことから彼らとの縁ができる。傷男に髭男。強面な姿とは裏腹に彼は食べることに真摯な姿は健在だ。ぐずぐず言い訳するあの子たちに対しど正論で喝をいれる一方で、あの子たちでもできる調理を一緒に作りながら教える優しさ。寄り添うとか思いやるのも大人だろうけれど、生きる知恵と経験を授けるのも大人だ。

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    2024年02月27日
  • 侠飯7 激ウマ張り込み篇

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    シリーズ第7弾は、珍しくカミングアウトから始まる。
    相変わらずの極秘捜査とその隙間に家庭料理をプロ級に変身させるのは圧巻。
    改めて、警察の世界も厳しいな。

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    2024年02月24日