福澤徹三のレビュー一覧

  • 死に金

    Posted by ブクログ

    金、金、金
    金のために生きた男が余命わずかとなり、金の亡者が騒ぎ出す。ストーリーはテンポよく、大変読みやすかった。
    結末は予想でき、雑さもある締め方でしたが読後感は良い。
    自らの欲望ではない、そんな使い方が必要であろうと思った。

    0
    2018年04月21日
  • 侠飯(1)

    Posted by ブクログ

    コミカライズの方が気軽で、おいしさのイメージもアップしていて良かったです。
    組長の食に対する考え方は、生き方にも繋がっていて、毎日の食事を侮ってはいけないと痛感しました。
    …別に上等で高級なものを食べなくても、家にある食材の持ち味を最大限に引き出して美味しく食べようとする姿勢が大切なんだなと、組長の料理を見て思いました…

    堂々と転がり込んできた料理上手な893の組長に対しての、就職戦線真っ只中にいるのにほんとに危機感ゼロな若水良太の心の声がめっちゃ笑えます。
    でもこれから先、彼も柳刃の美味しい侠飯の影響で、徐々に成長していくのかな?
    かなり好みのストーリーでした。メニューもシンプルでおいしそ

    1
    2018年04月13日
  • 侠飯3 怒濤の賄い篇

    Posted by ブクログ

    シリーズ3巻もとてもお腹が空きました。面白かったです。
    今回の主人公も初めは嫌なやつで、でも潜入した柳刃さんの言葉で変わっていったところが良かったです。
    今回の柳刃さんの作るごはんもとても美味しそうでした。予算1人300円という範囲での料理、今までで一番実用的な気がしました。季節もちょうど冬ですしぴったり。
    今回の舞台がやくざの組ということで、色々なしきたりが大変そう…と思いました。主人公の祖父である組長と、柳刃さんとの初対面のときの仁義、「お控えなすって」のやりとり…長かったです。でも和室での作法とか立ち居振舞い、勉強になりました。
    スパイシーギャングもがんばってるみたいです。4巻も楽しみで

    0
    2018年02月11日
  • 侠飯3 怒濤の賄い篇

    Posted by ブクログ

     やっぱり面白い福澤徹三。今回は、半グレの卓磨がヤクザの行儀見習いをしながら男になっていく。

     半グレ集団に属し、闇金の店長をしている卓磨が、半グレ組織串刺連合のリーダーの命を受け、ヤクザの祖父の事務所の地上げに乗り出す。なんとか行儀見習いとして働きだしたが、昔気質の祖父を口説けないでいた。そんな時、例の2人組、柳刃と火野が現れた。
     行儀見習いをしながらもリーダーからは地上げをせっつかれ、挙句に祖父を殺せと指示される。板挟みになった卓磨の出した結論は・・・。

     相変わらず柳刃の作る料理は旨そうで、しかも他のレシピ本とかと違い、簡単そうなので思わず作りたくなってしまう。また、このシリーズの

    0
    2018年02月03日
  • 灰色の犬

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    県警捜査四課のエースだった片桐誠一は、情報漏洩の疑いで左遷された。十年後、濡れ衣を晴らす機会が訪れるが、上司から拳銃のやらせ捜査を命じられ、かつての捜査協力者だった暴力団幹部の刀根剛に協力を求める。しかし刀根は組を追われる寸前で、誠一の息子、遼平は職を失い多重債務に苦しんでいた。三人は巨大組織を相手に絶体絶命の窮地を脱出できるのか!?

    息子の遼平の駄目さかげんにイライラした。しかし、刀根&誠一はやり取りがほっこりして良い感じであった。最後は・・・最後まで楽しめた。

    0
    2018年01月22日
  • Iターン

    Posted by ブクログ

    福澤徹三は、ヤクザの論理をうまく小説に取り入れる。
    相手の弱みをつくり出し、そしてはめる。
    そのはめ方がたくみで、従わせる。
    中堅広告代理店のサラリーマン 狛江は、
    北九州の支店に左遷された。
    狛江は、簡単に ヤクザにはめられる。
    そして、借入が どんどんと 増えていくが
    単にはめられるのでなく、自分もはめる側に
    回って、悪事を働くが、それが 悪事だと認識していない。
    いつの間にか、仕事を どんどんとることが出来るようになる。
    そして、ヤクザをバックにして 出世する。

    ふーむ。筋金入りブラック企業のブラック中間職となる。
    みごと、返り咲くのである。

    0
    2018年01月20日
  • 白日の鴉

    Posted by ブクログ

    福澤徹三『白日の鴉』光文社文庫。

    痴漢冤罪を描いた警察・法廷小説。600ページにも及ぶボリュームに、どんな展開が描かれるのか興味があったのだが、最後まで面白く読むことが出来た。登場人物が皆細い糸でつながっていくところが見事。

    製薬会社のMR・友永孝が電車の中で見知らぬ男女に痴漢の疑いをかけられる。友永を逮捕した新人巡査の新田真人、老弁護士の五味陣介らの活躍により少しずつ明らかになる事件の真相…

    テレビドラマの原作。

    0
    2018年01月14日
  • 灰色の犬

    Posted by ブクログ

    福澤徹三の小説にでてくるヤクザは、花村萬月や馳星周 の非情で苛烈な血も凍るようなイメージとは違う、どこかお茶目で憎めない、そこが読者をホッとさせる。

    著者のホラー小説も好きだが、『灰色の犬』を読み、社会派小説の評価も一段と高まる。ヤクザ稼業、職場、人生とそれぞれに冴えない3人の大逆転劇に拍手を送りたい。『Iターン』を面白く読めたひとには、こちらもおすすめ

    0
    2017年11月14日
  • 侠飯3 怒濤の賄い篇

    Posted by ブクログ

    内容(「BOOK」データベースより)
    渋川卓磨、27歳、ヤミ金業者店長。上層部から「やくざの組長宅を地上げせよ」という指令を受け組に潜入したが、なりゆきで行儀見習いとして住み込むはめに。そこに現れた頬に傷もつ中年男。客人なのに厨房に立ち、次々に絶品料理をつくっていく。一体何者?卓磨の地上げはどうなる?旨さ3倍増の文庫書き下ろし第3作!

    意外性も何も無く、シチュエーションが変わっただけ。物語の大枠も予想が付くし、上手くいき過ぎでもあります。しかしながら、お話っていうのはリアリティーだけではないのですね。こういう寓話めいた話というのは昔の映画によく有って、その世界観のお約束事ごと愛するべきもので

    0
    2017年07月21日
  • 夏の改札口

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    7つの短編

    ・夕立:あの日 傷ついた自分に重ねて・・・思いやりや強さ、そして優しさを感じた。

    ・蛇飼う男:気が触れるってこういう感じなんだろうな。

    ・青空の記憶:幼い時にも感じた愛情を ふと今・・・

    ・老信者:何かに夢中になれると若くなれるんだ?

    ・夏の改札口:自殺志望の人たちが数人集まり・・・

    ・犬死の旅:そんなんで死ぬ事を考えるか?自分の方が強いと確認できた。

    ・ベランダの鳩:うかつにもラストにホロりと。

    0
    2017年07月13日
  • 忌談

    Posted by ブクログ

    この本のまえがきにもあるように心霊物とかそういうのじゃなくて人間って怖いっていう話
    ゾッとしたり不快感だったり・・

    生きた人間が関わると心霊現象よりも怖いかもしれない

    0
    2021年12月30日
  • 忌談 2

    Posted by ブクログ

    こんな言い方をしたらあれだけど、この話が実際にあったことなら
    世の中には壮絶な体験をした人がたくさんいるんだなあ・・。
    前作ほど厭な話はないけれどインパクトあるえげつない話がチラホラ

    0
    2021年12月30日
  • Iターン

    Posted by ブクログ

     著者の恐怖ホラー小説のファンなのだが、『東京難民』とか社会派(?)小説もそれなりに楽しめる。中年サラリーマンが左遷先の土地でひょんなことからヤクザの舎弟になり、組絡みの抗争に巻き込まれる。そこまで落ちぶれ、暗い展開しかないと思わせてからの大逆転劇は痛快である。現実離れもここまで行くとファンタジーとして受け入れやすい。

    0
    2017年05月30日
  • もうブラック企業しか入れない 会社に殺されないための発想

    Posted by ブクログ

    高学歴、高収入の社会学者が抗弁を垂れている書物よりとても好感が持てました。
    専門書ではないけれど、作者の経験が面白い。
    著者のバイタリティはなかなか凡人ではできない。凡人でないような人だからこそ作者という道の選択ができたのだろう。

    0
    2017年05月14日
  • Iターン

    Posted by ブクログ

    福澤徹三『Iターン』文春文庫。

    リーマン・ノワールとはまさにピッタリのネーミング。スピード感があり、ユーモラスで、ドキドキハラハラの一気読み小説。

    同族経営の弱小広告代理店の冴えない営業マンの狛江はリストラ対象の北九州支店への赴任を命ぜられる。単身赴任で向かった北九州支店は営業マンの柳と事務員の吉村の二人だけ。リストラ回避のために奔走する狛江は思わぬトラブルからヤクザに絡まれ、大借金を負い、ついには犯罪にも手を染める。果たして狛江の運命や如何に。

    0
    2017年05月11日
  • 侠飯3 怒濤の賄い篇

    Posted by ブクログ

    侠飯、第3弾。
    柳刃さんと火野さんのコンビは変わらずだが、お迎えする主人公が新しくなって、2作目よりも新鮮に感じた。
    本物のヤクザというのは、そんなにも奥ゆかしいものだったのですね。
    8と9と3をたして20になるので云々というのは、どこかで聞いた覚えもあるのですが。
    試しに「串刺連合」の9434を足してみたら、これも20になりましたよ!
    あと、柳刃さんの「桜田門一家」って、身バレしてるじゃありませんか‼︎
    1巻から読んでいれば知っていることなので、ツッコミ待ちなんでしょうね。

    またまた美味しそうな料理てんこ盛りで、何よりも「ひとり頭300円の予算」という縛りが、お財布の味方!
    柳刃さんと結婚

    0
    2017年08月03日
  • 真夜中の金魚

    Posted by ブクログ

     チンピラ小説であり、青春小説。福澤さんの描く物語は、なんとも瑞々しい。
     どうしようもない主人公のおれ(なぜか最後まで名前が出てこない)は、どうしようもないながらも、やるときはやる一面も持っていて、ついつい応援したくなってしまう。 
     また、登場人物はみなキャラが立っていて、文章も読みやすく、内容も面白い。読み手を飽きさせることなく、笑いながら、ハラハラドキドキさせながら、時にはホロリとさせながらラストまで連れて行ってくれる。
     『すじぼり』と似たテイストなので、この物語が好きな人は、ぜひそちらも読んでみては。

    0
    2016年07月10日
  • 死に金

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    金とはなんなのか、金に振り回される人と、金に振り回されない人。金に振り回される人が多数を占める現在では、それが一般的で、かつ、それが幸せとも刷り込まれている。地獄の沙汰も金次第。金の切れ目が縁の切れ目。まさにその通りの本だった。

    0
    2016年06月05日
  • 灰色の犬

    Posted by ブクログ

    刑事の息子が借金苦で落ちていく様が「ウシジマくん」のようだった。父親も窮地に陥って、ハラハラドキドキしたけどラストが爽快でよかった。

    0
    2016年05月17日
  • 死に金

    Posted by ブクログ

    末期癌で死の淵に立つアウトローの金貸しの矢坂の大金を何とか手に入れようと、矢坂のもとに群がるするやくざ、別居中の妻、チンピラ…

    金に群がる人間の浅ましさ、そして、この小説の中の唯一の救いとの対比。途中で結末に気付いてしまったが…

    裏表紙の紹介文にあるピカレスク・ロマンとはちょっと違う。傑作『灰色の犬』のレベルまでは到達してはいないが、面白い小説だった。今後の福澤徹三は、この路線で行くのだろうか。

    0
    2016年05月16日