福澤徹三のレビュー一覧

  • 怪談実話系/愛 書き下ろし怪談文芸競作集

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    今回のテーマは「愛」。
    うすぐら~い印象になりますね、怪談のテーマが愛だと。そういう印象持つのは、愛っていうハッピーなイメージと同じぐらいに、どろどろした憎しみのイメージがあるからでしょうね。

    そんな恋愛したことないですが。

    全話通じて、過ぎたるは及ばざるが如し、っていうのが思い浮かびます。なんかもう、気持ち悪いさが酷い。
    怪談って、怖さなんだけども、今回は気持ち悪さです。
    そういうお話になるきっかけの心の動き自体は、理解できないものではなかったりするので、余計に。
    行き過ぎた愛欲の気持ち悪さ。異性・同性・家族・他人問わず。

    「犬小屋のこと」が一番怖く。
    「ある姉妹」「隣のベッド」で人の

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    2014年04月10日
  • Iターン

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    ○作家の福澤徹三氏の著作。
    ○広告代理店の地方支店に左遷された支店長を主人公に、彼に襲いかかったヤクザや悪質上司といった“不幸”をどのように切り抜けていくのかを描いた作品。
    ○北九州を始め、広告代理店や裏稼業の描写がリアルで、読み応えのある作品。著者の経験が生きているのだろう。最後の最後まで簡単には終わらせてくれない内容にハラハラしつつ、単純な勧善懲悪でないところが素晴らしい。
    ○サラリーマン社会とヤクザ社会とは、実はそんなに違いがないのだろう。話中での西尾のデモに対するコメントは、まさに世の中を言い当てている様に感じた。

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    2014年04月07日
  • 東京難民(上)

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    主人公の投げやりな選択で、人生の坂を転げ落ちて行くのに、「なんとかせいよ。自業自得やん」いらっとくる内容です。一方で、一度最下層に近づくと這い上がることの困難さを教えてくれます。

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    2014年03月24日
  • 東京難民(下)

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    小説のカタチをした、東京生活のサバイバルマニュアル。このご時世、だれもが底辺に落ちたときを想定していくのもムダじゃない。そんなメッセージが痛々しくも深く思える。エンタメとしても面白かった。映画では大胆にばっさりと切られていたんだなぁ、と。

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    2014年03月18日
  • 東京難民(下)

    購入済み

    ありえない話ではないが…

    いろいろな貧困ビジネスやその現場の取材は良くしてあるし、平凡な大学生が堕ちていく過程も興味深い。しかし、ストーリー展開に少し無理がある場面もあり、そこが残念。

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    2014年03月03日
  • 忌談 2

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    ふざけ半分で心霊スポットに行くのは霊を呼び、霊に呼ばれること。やってはいけない。
    事故物件の話は、良く聞く。そういうのをつかまされたら大変。
    ビール瓶、切断、約束が怖かった。
    事実は、小説よりも奇なり。

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    2014年02月09日
  • 東京難民(下)

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    誰でも、難民になりかねない。そんな恐怖感にかられた。普通の大学生が東京で難民になるまでを描いたフィクションではあるが、アルバイトやホスト、ネットカフェ、日雇い労働の実態はさながらドキュメントのようで臨場感があった。

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    2013年12月23日
  • 東京難民(上)

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    ネタバレ

    主人公である時枝 修は社会や言葉をあまりにも知らないため、次々と都会の恐怖に陥れられる。
    学費未納で大学は除籍となり、住んでいたマンションも家賃滞納で追い出され、あっという間にネットカフェ暮らしになり、日雇いの身に。

    すべては修が社会についてあまりにも知らないことが原因となっている。
    例えば、不動産の契約書を読んでいなかったり、クレジットカードについて詳しくないのに利用したり・・・。

    作品を通して伝わってくるのは「知らないのが悪い」という社会の考え方。
    無知であることは身を滅ぼすのだ。

    人は三つのセーフティネット「国家・企業・家庭」に守られて生活している。
    主人公のように、すべてのセーフ

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    2013年09月30日
  • 自分に適した仕事がないと思ったら読む本 落ちこぼれの就職・転職術

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    この方の書く文章好きです。ストレートに書いているから、説得力がある。仕事で悩みがある人には、響くものがあるじゃないでしょうか。

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    2013年09月03日
  • 東京難民(下)

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    下巻でも更に堕ちて行くのには切なさを感じた。

    これを読んでいると住む所や仕事がある事は自分の力だけで無く、運や社会の経済情勢に左右されるもので決して絶対的な物では無いんだと考える事も出来、相対的に自分は恵まれていると実感した。

    それと終わり方には少し納得がいかない。

    這い上がり仲間を救い出す所を知りたくて読んでいたので余韻が悪い。

    映画の方は少し内容が違うようだけどこちらも観てみたい。

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    2013年08月13日
  • 東京難民(上)

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    大学生だった主人公が親の金銭的な都合から仕送りを得られず、大学を除籍、住む所まで奪われていく様にはリアリティを感じて背筋が寒くなった。

    派遣切りで仕事と同時に住む所も奪われて行き着いた先はホームレスって話しがあるけども、それも今回の話しも簡単に起こり得る事で不憫な主人公を応援したくなった。

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    2013年08月13日
  • 東京難民(下)

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    堕ちるのは早い。けれど、這い上がるのには自分が思う以上の時間がかかる。
    自分がやりたい事が見つからないうちは、本当の意味で、這い上がってやったぞ!とは言えないのかも。
    では、今の自分は本当にやりたい事をやれているのかと自問自答するのに手助けしてくれた小説でした。

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    2013年07月28日
  • 東京難民(下)

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    下巻に入っても時枝修の転落につぐ転落の人生が描かれる。なかなか抜け出せない苦しみ。時折り垣間見える僅かな光明も次々と消えて行く。そんな大都会の底辺を流浪する時枝は少しづつ人間として成長して行く。

    一つ階段を踏み外すとどこまで転落するか分からぬ現代社会の怖さを描いた佳作。

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    2013年07月14日
  • 東京難民(上)

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    時枝修の転落の人生がドラマチックに描かれる。両親が失踪し、大学も除籍処分となって時枝は底無し沼にはまり込む。フィクションと分かっていても時枝に同情しつつも、一体何をやってるんだと説教したくなる。なかなか面白い。

    来年二月に映画化されるようだ。

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    2013年07月14日
  • 夏の改札口

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    現実にもっと悲惨な事件が起きているせいか、それほどのインパクトはなかったですが、それにしても死へ向かう人々の心理が真に迫っていて読後感悪いです。読んで嫌な気持ちになりたくて読んだから、いいんですが。責任転嫁する奴は自殺しない、という言葉が凄く印象に残っています。私も自殺しないな。

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    2013年01月23日
  • 自分に適した仕事がないと思ったら読む本 落ちこぼれの就職・転職術

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     さすが小説家だけあって語りが上手い!
     この手の実用書にありがちのぎこちなさがなくて読みやすい。作家が書くと違うわー。

     結局の所「やるかやらないか」なのだよね。
     やるからには自分が納得できるまでやりなさい、という至極まっとうな本。落ちこぼれ云々は関係ないかも?

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    2012年11月12日
  • 怖い話

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    「怖い」がテーマのエッセイ。期待してたよりも面白かった。特に怖い映画の話で、「震える舌」について書いてあったけど、幼少の記憶ですごく強かったのを思い出せて、嬉しかった…

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    2012年09月03日
  • 真夜中の金魚

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    朝は早起きしてパチンコの打ち子のバイト。夜は安いクラブのバーテン。家は女の部屋に居候。
    絵に描いたようなチンピラ暮らしのおれに、パチンコ屋の店長の失踪を皮切りに次々とトラブルが押し寄せる。

    奥付をみると執筆は2003年。この著者の゙すじぼり゙は2006年だから、すじぼりの前身のような位置付けか。
    すじぼりでもそうだったけど、展開が上手く映画のように読める一冊。
    またこの作品もキャラクターの立ちっぷりがすごい。書こうと思えば登場人物全員分のスピンオフがすぐ書けそう。
    そしてそれを書かないところが偉い。まぁ初出の時点でそれほど売れなかったって事情もあるんだろうけどさ。

    好きな作家なので若干甘め

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    2012年05月13日
  • 再生ボタン

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    再読本。
    「怪の再生」には、やはりゾゾっとさせられる。集団で起こった事件、そしてその真相がテープによって(復習として)起こされるというシチュエーションは抜群。
    「幻日」は、怪談。そして少し男の夢も混じった切ないお話。
    この2編に、福澤さんのうまさが表れていると思う。

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    2013年11月12日
  • アンデッド

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    ホラー中級者初回向け?グロ表現がありますので、抵抗力の無い方にはオススメしません。形の良いホラー小説といった感じ。ホラーの中では初級の少し上

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    2010年12月17日