福澤徹三のレビュー一覧

  • 東京難民(上)

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    ネタバレ

    主人公である時枝 修は社会や言葉をあまりにも知らないため、次々と都会の恐怖に陥れられる。
    学費未納で大学は除籍となり、住んでいたマンションも家賃滞納で追い出され、あっという間にネットカフェ暮らしになり、日雇いの身に。

    すべては修が社会についてあまりにも知らないことが原因となっている。
    例えば、不動産の契約書を読んでいなかったり、クレジットカードについて詳しくないのに利用したり・・・。

    作品を通して伝わってくるのは「知らないのが悪い」という社会の考え方。
    無知であることは身を滅ぼすのだ。

    人は三つのセーフティネット「国家・企業・家庭」に守られて生活している。
    主人公のように、すべてのセーフティネットが失われた時、人はどう動くべきなのか・・・。

    はじめは「こんなに社会を知らない若者がいるのか・・・??」と突っ込みたくなったが、読んでいくうちに、「そういえば自分も社会を知らない若者だ・・・」と思わされる。
    そして、「いつ修のようになってもおかしくなかった」と思わされる。

    地方から一度でも東京に出たことがある人にならわかる身近な恐怖。
    そして、ますます格差社会を生もうとしている現代には非常にタイムリーな話である。
    私のように社会を知らない、今時の若者に読んで欲しい。
    無知であることは身を滅ぼすということを知る必要性が・・・この話から伝わってきます。

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    2013年09月30日
  • 自分に適した仕事がないと思ったら読む本 落ちこぼれの就職・転職術

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    この方の書く文章好きです。ストレートに書いているから、説得力がある。仕事で悩みがある人には、響くものがあるじゃないでしょうか。

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    2013年09月03日
  • 東京難民(下)

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    下巻でも更に堕ちて行くのには切なさを感じた。

    これを読んでいると住む所や仕事がある事は自分の力だけで無く、運や社会の経済情勢に左右されるもので決して絶対的な物では無いんだと考える事も出来、相対的に自分は恵まれていると実感した。

    それと終わり方には少し納得がいかない。

    這い上がり仲間を救い出す所を知りたくて読んでいたので余韻が悪い。

    映画の方は少し内容が違うようだけどこちらも観てみたい。

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    2013年08月13日
  • 東京難民(上)

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    大学生だった主人公が親の金銭的な都合から仕送りを得られず、大学を除籍、住む所まで奪われていく様にはリアリティを感じて背筋が寒くなった。

    派遣切りで仕事と同時に住む所も奪われて行き着いた先はホームレスって話しがあるけども、それも今回の話しも簡単に起こり得る事で不憫な主人公を応援したくなった。

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    2013年08月13日
  • 東京難民(下)

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    堕ちるのは早い。けれど、這い上がるのには自分が思う以上の時間がかかる。
    自分がやりたい事が見つからないうちは、本当の意味で、這い上がってやったぞ!とは言えないのかも。
    では、今の自分は本当にやりたい事をやれているのかと自問自答するのに手助けしてくれた小説でした。

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    2013年07月28日
  • 東京難民(下)

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    下巻に入っても時枝修の転落につぐ転落の人生が描かれる。なかなか抜け出せない苦しみ。時折り垣間見える僅かな光明も次々と消えて行く。そんな大都会の底辺を流浪する時枝は少しづつ人間として成長して行く。

    一つ階段を踏み外すとどこまで転落するか分からぬ現代社会の怖さを描いた佳作。

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    2013年07月14日
  • 東京難民(上)

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    時枝修の転落の人生がドラマチックに描かれる。両親が失踪し、大学も除籍処分となって時枝は底無し沼にはまり込む。フィクションと分かっていても時枝に同情しつつも、一体何をやってるんだと説教したくなる。なかなか面白い。

    来年二月に映画化されるようだ。

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    2013年07月14日
  • 夏の改札口

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    現実にもっと悲惨な事件が起きているせいか、それほどのインパクトはなかったですが、それにしても死へ向かう人々の心理が真に迫っていて読後感悪いです。読んで嫌な気持ちになりたくて読んだから、いいんですが。責任転嫁する奴は自殺しない、という言葉が凄く印象に残っています。私も自殺しないな。

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    2013年01月23日
  • 自分に適した仕事がないと思ったら読む本 落ちこぼれの就職・転職術

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     さすが小説家だけあって語りが上手い!
     この手の実用書にありがちのぎこちなさがなくて読みやすい。作家が書くと違うわー。

     結局の所「やるかやらないか」なのだよね。
     やるからには自分が納得できるまでやりなさい、という至極まっとうな本。落ちこぼれ云々は関係ないかも?

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    2012年11月12日
  • 怖い話

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    「怖い」がテーマのエッセイ。期待してたよりも面白かった。特に怖い映画の話で、「震える舌」について書いてあったけど、幼少の記憶ですごく強かったのを思い出せて、嬉しかった…

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    2012年09月03日
  • 真夜中の金魚

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    朝は早起きしてパチンコの打ち子のバイト。夜は安いクラブのバーテン。家は女の部屋に居候。
    絵に描いたようなチンピラ暮らしのおれに、パチンコ屋の店長の失踪を皮切りに次々とトラブルが押し寄せる。

    奥付をみると執筆は2003年。この著者の゙すじぼり゙は2006年だから、すじぼりの前身のような位置付けか。
    すじぼりでもそうだったけど、展開が上手く映画のように読める一冊。
    またこの作品もキャラクターの立ちっぷりがすごい。書こうと思えば登場人物全員分のスピンオフがすぐ書けそう。
    そしてそれを書かないところが偉い。まぁ初出の時点でそれほど売れなかったって事情もあるんだろうけどさ。

    好きな作家なので若干甘め評価だけど、ちゃんと面白いのでぜひどうぞ。
    ちなみに作品の舞台になってる北九州を知ってる人はより楽しめるかもです。

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    2012年05月13日
  • 再生ボタン

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    再読本。
    「怪の再生」には、やはりゾゾっとさせられる。集団で起こった事件、そしてその真相がテープによって(復習として)起こされるというシチュエーションは抜群。
    「幻日」は、怪談。そして少し男の夢も混じった切ないお話。
    この2編に、福澤さんのうまさが表れていると思う。

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    2013年11月12日
  • すじぼり

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    物語のテンポにはまってしまうことは間違いない

    次に何が起こる、何が起こるという展開のせいで読むためのキリがなくなってしまう

    それはたぶん主人公が感情移入しやすいとか、設定が細かいとか、そういうのが要因なのだろうが、それ以上に読んだら面白い点かもしれない

    是非読んでほしい

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    2011年01月15日
  • アンデッド

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    ホラー中級者初回向け?グロ表現がありますので、抵抗力の無い方にはオススメしません。形の良いホラー小説といった感じ。ホラーの中では初級の少し上

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    2010年12月17日
  • 自分に適した仕事がないと思ったら読む本 落ちこぼれの就職・転職術

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    [ 内容 ]
    富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる時代。
    年収二百万円以下の給与所得者は、すでに一千万人を超えた。
    拡大する賃金格差は、能力でも労働時間でもなく、単に「入った企業の差」である。
    こんな世の中だから、仕事にやる気がでなくてあたりまえ。
    しかし働くよりほかに道はない。格差社会のなかで「就職」をどうとらえ、どう活かすべきなのか?
    マニュアル的発想に頼らない、親子で考える就職哲学。

    [ 目次 ]
    第1章 やる気がでなくてあたりまえ(格差社会は差別社会である 親が貧乏なら子も貧乏 ほか)
    第2章 だめな企業ほど求人する(入った企業で、お辞儀の数が決まる いつも求人しているのは、いつも社員が辞めるから ほか)
    第3章 苦手な奴こそ財産である(遅れてきた新人になるな 仕事は自分で作るもの ほか)
    第4章 職場では、これだけ守れ(時間は金より大事 嘘は弱点を作る ほか)

    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2010年07月03日
  • 真夜中の金魚

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    製鉄と炭坑と博打で栄えた街(本文まま)北九州を舞台に、人間本来の欲望がこれでもかっ!と描写されてるが、読んで苦痛を感じる事は(暴力場面は別にして)あまりなく、主人公のオレが這いずり廻り、また、のるかそるかの行動に爽快感さえ感じてしまった。あっという間に読み終え面白かった。幽霊の噂話が出てくるがもともと作者がホラー系の作品を書いている関係だったようで、そこはご愛嬌ですね。

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    2010年04月09日
  • すじぼり

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    表紙とあらすじにつられてw



    なんか思ったより凄かった・・・・
    ヤクザ関係ってこともあって暴力的!!

    拷問とか・・・ヤバいっす。

    R-15な感じww






    結果的にみんなあれであーー・・・って感じでした。

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    2011年09月19日
  • アンデッド

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     この本の感想は、とにかく”怖い”の一言です。幽霊が人を殺害していく作品で、それだけなら普通のホラー小説にもあるのですが、この作品の怖さは、何といっても、読んでいて思わず顔をしかめてしまうほどの人物の殺害方法です。これ以上はネタばれになるので言えませんが、これは苦手な人なら読み進めるのをためらってしまうほどの怖さだと思います。私はこの本を読んだ後、久し振りに本気で怖い(と面白い)と思いました。

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    2009年11月12日
  • 壊れるもの

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    ジャンルはホラーもの。確かに怖いです。。

    中年サラリーマンの疲れた生活が妙に生々しく、現実的でけっこう厳しい描写が多いので

    似たような境遇に立たされている人にとっては読むのが辛いんじゃないかな…と思ってしまった。

    家族や同僚との関係など、まるで見てきたかのような描写に少々ヒヤッとするものが・・・;

    「あの時こうしていれば…」という主人公の思いや後悔はどうにもならない現実として受け入れるしかなく、

    結局はこうなってしまう残酷な結果に救いようのなさを感じました。

    若かりし頃に体験した、恐ろしい出来事が思ってもみなかった形で終結してゆく恐怖に背筋がゾクッとしました。

    『面白いよ〜♪』と素直にオススメし難いストーリーですね(^-^;)

    それを言ったら、人の不幸を嘲笑ってしまうような気がしてしまう。。

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    2009年10月04日
  • 壊れるもの

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    そうだったのかと後からぐっとくる。
    ドリームハウスは恐ろしい場所である。そこを訪れた者は、もう逃れる事ができないのだ。
    仕事、家族、家庭、マイホームと全てが順調にいっているはずの秀雄の心にずっと引っかかっていたものはなんだったのだろうか。
    やはり、ドリームハウスが原因なのだろうか。
    ふと我が家を振り返り、思わず、今の幸せを確かめずにはいられない衝動に駆られたのであった。

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    2009年10月07日