福澤徹三のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ主人公である時枝 修は社会や言葉をあまりにも知らないため、次々と都会の恐怖に陥れられる。
学費未納で大学は除籍となり、住んでいたマンションも家賃滞納で追い出され、あっという間にネットカフェ暮らしになり、日雇いの身に。
すべては修が社会についてあまりにも知らないことが原因となっている。
例えば、不動産の契約書を読んでいなかったり、クレジットカードについて詳しくないのに利用したり・・・。
作品を通して伝わってくるのは「知らないのが悪い」という社会の考え方。
無知であることは身を滅ぼすのだ。
人は三つのセーフティネット「国家・企業・家庭」に守られて生活している。
主人公のように、すべてのセーフティネットが失われた時、人はどう動くべきなのか・・・。
はじめは「こんなに社会を知らない若者がいるのか・・・??」と突っ込みたくなったが、読んでいくうちに、「そういえば自分も社会を知らない若者だ・・・」と思わされる。
そして、「いつ修のようになってもおかしくなかった」と思わされる。
地方から一度でも東京に出たことがある人にならわかる身近な恐怖。
そして、ますます格差社会を生もうとしている現代には非常にタイムリーな話である。
私のように社会を知らない、今時の若者に読んで欲しい。
無知であることは身を滅ぼすということを知る必要性が・・・この話から伝わってきます。 -
Posted by ブクログ
朝は早起きしてパチンコの打ち子のバイト。夜は安いクラブのバーテン。家は女の部屋に居候。
絵に描いたようなチンピラ暮らしのおれに、パチンコ屋の店長の失踪を皮切りに次々とトラブルが押し寄せる。
奥付をみると執筆は2003年。この著者の゙すじぼり゙は2006年だから、すじぼりの前身のような位置付けか。
すじぼりでもそうだったけど、展開が上手く映画のように読める一冊。
またこの作品もキャラクターの立ちっぷりがすごい。書こうと思えば登場人物全員分のスピンオフがすぐ書けそう。
そしてそれを書かないところが偉い。まぁ初出の時点でそれほど売れなかったって事情もあるんだろうけどさ。
好きな作家なので若干甘め評価だけど、ちゃんと面白いのでぜひどうぞ。
ちなみに作品の舞台になってる北九州を知ってる人はより楽しめるかもです。 -
Posted by ブクログ
[ 内容 ]
富める者はますます富み、貧しい者はますます貧しくなる時代。
年収二百万円以下の給与所得者は、すでに一千万人を超えた。
拡大する賃金格差は、能力でも労働時間でもなく、単に「入った企業の差」である。
こんな世の中だから、仕事にやる気がでなくてあたりまえ。
しかし働くよりほかに道はない。格差社会のなかで「就職」をどうとらえ、どう活かすべきなのか?
マニュアル的発想に頼らない、親子で考える就職哲学。
[ 目次 ]
第1章 やる気がでなくてあたりまえ(格差社会は差別社会である 親が貧乏なら子も貧乏 ほか)
第2章 だめな企業ほど求人する(入った企業で、お辞儀の数が決まる いつも求人しているのは、いつも社員が辞めるから ほか)
第3章 苦手な奴こそ財産である(遅れてきた新人になるな 仕事は自分で作るもの ほか)
第4章 職場では、これだけ守れ(時間は金より大事 嘘は弱点を作る ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
ジャンルはホラーもの。確かに怖いです。。
中年サラリーマンの疲れた生活が妙に生々しく、現実的でけっこう厳しい描写が多いので
似たような境遇に立たされている人にとっては読むのが辛いんじゃないかな…と思ってしまった。
家族や同僚との関係など、まるで見てきたかのような描写に少々ヒヤッとするものが・・・;
「あの時こうしていれば…」という主人公の思いや後悔はどうにもならない現実として受け入れるしかなく、
結局はこうなってしまう残酷な結果に救いようのなさを感じました。
若かりし頃に体験した、恐ろしい出来事が思ってもみなかった形で終結してゆく恐怖に背筋がゾクッとしました。
『面白いよ〜♪』と素直にオススメし難いストーリーですね(^-^;)
それを言ったら、人の不幸を嘲笑ってしまうような気がしてしまう。。