【感想・ネタバレ】死小説のレビュー

あらすじ

ひとは、いつか死ぬ。それをはじめて知ったのは、いつのことだろう――。入院先のベッドの上で非業の死を遂げた男の「憎悪の転生」、ある痴呆老人の部屋に見え隠れする怪異の「黒い子供」、夏に小中学生の男女が離れにこもって行った暗い遊びのエロスと恐怖を描く「夜枷」など全五編。汗ばむ真夏の闇夜を切り裂く、傑作怪談・ホラー小説集。

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Posted by ブクログ

大変怖い表紙の死をテーマにした短編集
全5編
三津田信三のようなのかと思っていたのだがあくまで死をテーマにした物語、怪談な趣きで怯えなくても読める。1番怖いのは表紙だった

なにか、全体的に材料を提供し
はい、この話はここまでです
とバッサリ次の短編へ進んでしまう感覚が伊藤潤二の短編マンガを題材も似ているせいか思い出した
(どちらか読んでいればもう片方であれ?と思ってしまうほどに)

舞台設定と言動も似ていて、そこに気づいてしまってから登場人物が全員僕の脳内で伊藤潤二作画に切り替わり味わい深い読書でした
でもちょっと短編全てプロットが同じような5作だったのでそこが気にはなった


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2025年11月12日

Posted by ブクログ

恐怖を期待すると当てが外れると思う。
ホラー小説というよりは、ホラーテイストのサラリーマン小説という趣き。
個人的には重松清的な中年の悲哀を描いている小説だと感じた。社会のプレッシャーに押し潰されそうになっている中年たちが、追い込まれた末に一線を越えてしまう恐ろしさ、というテイストで、意外と面白かった。

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2024年07月16日

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