福澤徹三のレビュー一覧

  • 侠飯5 嵐のペンション篇

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    使えそうな小技があり、さっそく使ってみたいところ。
    お腹がすく。
    設定に無理はあったが、最終的な着地が安心できるのもあり楽しく読める。

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    2023年03月28日
  • 灰色の犬

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    【正義か悪か。決めるのは強者だ。】

    条川署クロニクルシリーズの第一弾。
    冤罪で左遷されたかつてエースだった警察官と職を失い多重債務に苦しむ息子。うだつの上がらない暴力団幹部の男。
    3人は巨大組織が絡んだ事件に巻き込まれていく。

    息子のクズさ加減にイライラしつつも、章が短いかいため読みやすく、一気に読んでしまった。

    “闇金ウシジマくん”の雰囲気が漂いつつ、ラストに掛けて窮地に追い込まれていく様子はハラハラし、面白かった。

    会話は方言がでてくるので多少読みづらさはあったものの、暴力団が出てくる小説としてはいい演出効果なのかもしれない。

    気の緩みからあっという間に転落していく様がリアルで怖

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    2023年02月24日
  • 侠飯8 やみつき人情屋台篇

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    今回も安定の展開で、悩める若人の人生相談を格安激うまご飯で胃袋掴みながらさとすシリーズ。
    コロナ禍でリストラされてからYouTuberに転身した24歳(男)さんが、今回の相談者さん。
    美食フェスで長蛇の列に並んで、高額フードチケットで買ったパックのご飯が不味かったらショックやなぁ。。。それで、フェス近くに100円のお好み焼きと鯛焼きの屋台があったら、そっちに行くわなぁー。。。
    コロナ禍でストップしてたフェス等が、少しずつ復活してきてるとはいえ、読んでてフェスの雰囲気が懐かしく感じた。

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    2023年02月24日
  • 超怖い物件

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    物件、つまり家や土地にまつわる怪談集。
    表紙に並んだ著者名を見てほしい。
    どれもこれも怪談の名手じゃないか!

    一作品既読があるだけで、他は全て初めて。
    なんだよー全然怖くない、なんて思っていたが、やっぱり夕暮れ時から夜にかけて思い出したり読んだりするとぞわぞわする。

    「牢家」は、座敷牢というキーワードに引っかかってしまうと、最後にひっくり返される。
    そして、ホラーにはお決まりの(作中でも言及されているが)地元の老人が「はいっちゃいかん!止めろ!」という。
    もう絶望しか無いフラグが立つ。
    そしておそらくその通りになる。
    が、みなまで言わず余韻を残すところは作者の技量。

    大島てるの「旧居の記

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    2023年02月23日
  • 侠飯8 やみつき人情屋台篇

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    侠飯8作目。
    今回は屋台の賄い編。鉄板でじゅうじゅう焼けるソースの匂いが漂ってきそうな相変わらずお腹の鳴る一冊。
    今回の悩める若者は底辺ユーチューバーの葉室浩司。伸びない再生回数と、最近つれない彼女に悩んでいる…。彼の口から何度も出る「親ガチャ」という言葉。10代の学生ならいざ知らず、大学まで出させてもらった24歳が何を甘えたことを言ってるんだ…と思ってしまう。
    絵に描いたような悪者が正義(見た目はヤクザ)に成敗されて大団円。清々しいほどの勧善懲悪がこのシリーズの醍醐味。今回も堪能しました。
    柳刃さん、前回パックご飯の美味しい食べ方伝授してくれたのにそれは今回は出してこないのね。ラストにちょこ

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    2023年02月15日
  • 超怖い物件

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    物件を題材にした怪談集。一部小説では無いものも含む。怪奇現象的なストーリーばかりかと思ったがそう言うわけでもなく、どちらかと言うと現実の人間が一番怖かったり

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    2023年02月05日
  • 怪を訊く日々

    購入済み

    死者は何も出来ない

    世の中には、説明出来ない怪異や不思議が溢れている。
    この作品もそんな話が詰まっている。オチも無く、ただ不思議を楽しんだり怖がったりした。
    ただ、怪異のせいで家族や友人が亡くなる話は正直気分が悪かった。
    怪異で人は死なない。
    死者は何も出来ない。

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    2023年02月02日
  • 侠飯7 激ウマ張り込み篇

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    今回はドラマにありそうな話題と展開でした。あんまり料理も記憶に残らないかも。それはともかく毎回字が大きくてびっくりしてしまう。読みやすくていいのだけど、続けて別の文庫本を読むと小さくて読みにくいと思ってしまうわな。

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    2023年02月01日
  • 侠飯4 魅惑の立ち呑み篇【電子特典 コミック収録版】

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    第4作の舞台は永田町で、主人公は国会議員秘書。
    この場所で柳刃さんが登場するということは、政治がらみなんだろうなと読み始める。
    きな臭い感は否めないが、それ以上に角打ちの魅力ありすぎ!

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    2023年01月22日
  • 侠飯8 やみつき人情屋台篇

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    シリーズ第8作。今回の主人公は底辺ユーチューバー。舞台は鉄板焼きの屋台。まかないが美味しそう。話の内容はいつも通り。マンネリと言うより、水戸黄門的パターン化です。

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    2023年01月18日
  • 晩夏の向日葵(ひまわり)~弁護人 五味陣介~

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    なんかおかしいなと思いながら、軽い気持ちでやっちゃうんだろうな。そんな彼のことを気にかけつつ、最後まで諦めずにグイグイ悪を追い詰める、やるね。

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    2022年12月25日
  • 東京難民(上)

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    おそろしいを通り越して、具合が悪くなりそうなくらい。でも読む勢いは止まらない…。
    元々、ホラー小説をたくさん書かれている方だと知って、リアルに恐怖をあおる感じがまさにそうだと思った。衣食住がままならなくなっていく様子から、こちらまで心の余裕が無くなってくるような感じ。

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    2022年11月30日
  • 超怖い物件

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    一応、「家」にまつわる怪談、ということになるのかな。(読んでいる最中それが強く意識されるという感じでもないのだけど。)

    全体的にはきちんとそれぞれ「作品」になっているので、素人っぽいノリで集めた聞き書き怪談、みたいな雰囲気ではなく、しっかり読み応えがあるものが多かった。

    ただ、なんというか、「物件」と冠されたタイトルと内容とはちょっとズレがあるように思う。「怖い家」くらいの方が適当なんじゃないだろうか。あんまり、不動産としての物件にまつわる怪という方向性ではないので、いわゆる事故物件怪談みたいなのを期待していると「およ?」となるかも。

    個人的に印象に残ったのは、福澤徹三『旧居の記憶』、黒

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    2022年11月23日
  • 侠飯6 炎のちょい足し篇

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    引きこもり支援を名目に非道を尽くす悪辣漢を成敗する任侠のお話。
    引きこもりの人は身の回りにもいて、そういう悩む親や子を騙すような業者は許せない。
    ヤカラ食堂を陣取ってタダ飯を振る舞うのはあやしい。。ひたすら怪しい。

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    2022年11月23日
  • 侠飯3 怒濤の賄い篇

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    今回は古いほんまものの極道が出てくる回。あと半グレ。
    初回から極道一本道で来てたら、読み手を選んでたかもしれないので、3巻あたりで持ってくるのがなかなかにくい。
    またもや主人公が変わって、任侠料理人が居候するパターン。
    なぜ生きるのか、っていう禅問答のような会話があって、柳刃さんの哲学に触れられる。日々を丁寧に生きるのは大事だけど、難しい。

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    2022年11月16日
  • 侠飯2 ホット&スパイシー篇

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    前の話で主人公とお別れしたので、今回はどんな始まりなのかと思ったら、主人公変わってた。
    驚きだけど、新主人公を取り巻く会社の人事に再び驚き。どう考えてもブラック!と、そこまで思ったものの、作中で柳刃さんに主人公と一緒に諭されてしまった。
    相変わらず柳刃さんて、すごいえぐることゆうー。
    まだ2巻なんだけど、作中に出てくる女の子がどれもびみょーーーなのはなんかあるのかな?
    いつか女の子主人公で描かれる回があるのかも。
    ラストのバイオレンスも楽しかったです。

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    2022年11月16日
  • 侠飯

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    よくある飯テロ系に任侠が入った簡単に読める本。しかし就活に悩む大学生の本音はリアルで、自分の弱い部分を暴かれたような気さえする。居候するヤクザ、柳刃の作る料理はどれも美味しそうなんやけど、居酒屋系で味が濃そう。
    ラストに任侠ものにつきもののバイオレンスもちゃんと入ってて、ブレてない感じがいい。

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    2022年11月16日
  • 超怖い物件

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    宇佐美まことさんの『氷室』と澤村伊智さんの『笛を吹く家』が好き!お二人の作品がそもそも好きなのもあるけど、最初と読み終わった後のイメージがガラリと変わるのがいい。

    ついついホラーでもオチ的なものを求めてしまいがちなので、理由の分からない恐怖はどこか冷めちゃう感じで読んじゃうところあるけど、全体的にどれも歪感が良かった!

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    2022年11月15日
  • 作家ごはん

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    一 書かない作家
     <旨さと驚くポークソーセージと冷奴>
    二 センセイと大先生
     <ビールがノンストップの餃子とモヤシ>
    三 作家の視点って?
     <これだけ知ればステーキの旨さ倍増>
    四 無料で読める名作短編
     <昭和なスナックの激ウマおつまみ>
    五 なぜ本が売れないのか
     <史上最強のモツ煮と白菜キムチ>
    六 ぶっ飛んだ作家たち
     <人生でいちばん旨い鮭ごはん>




    入社ほやほやの文芸編集者・山野内和真が担当するのは「書かずのチクリン」の異名をとる竹林賢一郎。
    東京のはじっこ・高尾山の麓にある瓦葺の一軒家に一人住まいで隠居同然の竹林は、もう何年も新作を出していない。
    のらりくらりの竹林は

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    2022年10月09日
  • 超怖い物件

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    全体的にまぁまぁかなという印象です!
    途中、取材ルポみたいなクソみたいのがなければ
    もう少し評価は良かったのですが…

    最後の平山夢明の「ろろるいの家」はその意味もわかると、凄く怖いし、さすがの作品でした。
    これだけ読めただけでも満足でした。

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    2022年09月30日