福澤徹三のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
新人編集者の山野内和真(やまのうち かずま)は、竹林賢一郎(たけばやし けんいちろう)の小説が好きで編集者を目指した。
上司から担当するようにと割り当てられた作家たちのほかに、立候補して竹林の担当にしてもらう。
これが、なんとも寡作の作家。
このところは滅多に原稿をもらえないので「書かずの竹林」とあだ名されていた。
そして先輩の若槻からは、文学新人賞で佳作を取ったもののその後が書けない巣籠ひな(すごもり ひな)を押しつけられる。
若槻は売れっ子作家だけを効率よく書かせて成績を上げたいので、西も東もわからない新人を時間をかけて育てる気はさらさら無いのである。
あら?「寡作の作家」と「佳作の作家」 -
-
Posted by ブクログ
ネタバレ無名大学で勉強もせず、目標もなく、流されるように就職活動を続ける大学生の良太。
年末が近づいても内定は決まらず、ふらりと買い物に出た夜、良太は突然、銃撃戦に巻きこまれる。現場から一緒に逃走した組長の柳刃竜一は良太の部屋に居座るようになり。
柳刃の威圧感におびえていた良太だが、意外にも柳刃は料理にうるさく、キッチンを占領し始めるのであった。
混乱しつつも柳刃の作る美味しい料理に魅せられていく良太。
柳刃の料理は良太の大学の友人たちも魅了し、6畳1Kのワンルームの良太の生活は徐々に変化していく。
料理以外は寡黙な柳刃が次々と作り出す料理がおいしそうー!
かまぼこの卵焼き、特売牛のステーキとシャリ -
Posted by ブクログ
24歳のフリーター、湯原和斗は
奥多摩のペンションでバイト中。
宿泊客の今宮葉月は、
未解決の5億円強奪事件について調べているが、
まわりは怪しい奴ばかり。
そこに現れたのは、頬に傷持つあの男。
男がふるまう絶品料理と目前に迫る時効。
はたして事件は解決できるのか。
こんどは何が食えるのは。
**************************************
4まで読んでたけど、気づいたらいっぱい出てた。
これはサクッ読めて読みやすい。
ある事件があって、その内容が進んでいくねんけど、
あいだあいだに、怖いお兄さんが料理を作る話。
料理を作る品々を、本当にどうやって作っ -
Posted by ブクログ
ネタバレ侠飯シリーズ 第7弾
書き下ろし。
プロローグ 張り込みに失敗した新米刑事の末路
➀レトルトカレーとパックご飯がごちそうに変身
②ちょっとお高い。でも旨さ太鼓判のオードブル
③二日酔いが見る見る回復。熱々の激ウマ朝食
④豚肉が主役。本場の味がすぐ作れる絶品レシピ
⑤スーパーの無料のアレが味の決め手、男の昼飯
⑥練らずにこねずツナギなし。これがザ・アメリカン
⑦イタリアン調味料で、ささっと作るお手軽ディナー
⑧手間ひまかける値打ちあり。特別な夜に、この一杯
エピローグ 新米刑事は任侠の道をゆく
捜査でドジを踏んだ新米刑事・乾正吾が、本庁の特命を受けて薬物の潜入捜査に投入される。
柳刃組の -
Posted by ブクログ
おとこ飯シリーズ、第7弾。
おなじみ、頬に傷ある、柳刃竜一(やなぎば りゅういち)と火野丈治(ひの じょうじ)のコンビは今まで、数々の悩める青年の人生を救ってきた。
もっとも、それが仕事ではないけれど。
就活生、新入社員、実家が斜陽のやくざの若者、議員秘書、大学は出たけれど・・・のフリーター、司法試験に挫折した引きこもり・・・
今回は満を持しての、新米刑事の登場。
乾正悟(いぬい しょうご)27歳は、交番勤務などを経て去年の秋、念願の刑事となって組織犯罪対策課に配属されたが、芸能人の麻薬使用疑惑の張り込みに失敗してしまった。
そこへ、本庁から「組対で一番若い奴をよこしてくれ」との応援要請 -
Posted by ブクログ
ネタバレ怪談を蒐集する際、怪談社を任されている糸柳と上間は現地に行って取材をするのだ。徒労に終わる事もあるが、現地に行って取材をした分関連した話を収穫できる事が多いらしい。本書は、それぞれが同じ色を帯びた話を集めた怪談実話集である。
***
実話怪談集。今までずっとホラー小説ばかりを読んでいたのでとっても久しぶり。こちらの本は、ただ怪談を集めただけではなくその怪談を聞くに至ったプロセスも一緒に書いてあり、新鮮だった。どうした理由でという前後があるおかけでより一層、リアリティがあった。(実話怪談なのでリアリティという言葉はやや不適切か?)オチがきっちりつくホラー小説と違って、結論が曖昧模糊としているがそ