福澤徹三のレビュー一覧
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ネタバレ怪談社の糸柳寿昭、上間月貴が取材で集めた怪談とその取材プロセス、現場状況を作家の福澤徹三が取りまとめた書き下ろし実話怪談集。今月刊行されたばかりの第4弾。
今回はコロナ禍による各種措置の緩和を受けて取材方法が以前の形に戻ったことで、前巻で目に付いた“実話怪談に練り上げられる前段階の話”よりも、実際の怪異の体験談(の聞き書き)が主となっており、その意味ではオーソドックスな実話怪談本に仕上がっている印象。また前巻のように、怪異よりも取材過程で遭遇した生身の人間の方がよほどおっかない、みたいな話もない。……が、病死や不審死(自殺他)などに日々直面している人達が、それらが起因(と思しき)怪異もすんなり受け入れているような話がいくつかあったりで、それはそれで怖い。
このシリーズを読んでいて思うのは、収録の半数ぐらいは取材先での初対面の人から聞き出した話で、よくまぁここまで集めたなぁ、と。当然空振りや、聞けたけれど本に載せるほどには使えないといった話も相当数あるはずだから、掲載されたよりもずっと多くの人々に取材を試みたのだろうし、その点でも、とにかく凄い。人見知りな自分にゃとても真似できぬ。
と同時に、多くの人がそういった怪異なり恐怖なり、不可解な体験をしてるということでもあるのだなと。
だから日々これだけ実話怪談本が出版されててもネタは尽きないのか! -
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底辺ユーチューバーの葉室浩司は伸びない再生回数と、
最近つれない彼女に悩んでいる。
フードフェスを撮影にいったら、
なぜか頬に傷持つ男の屋台を手伝うはめに。
まかないは絶品だが、彼女との仲はますます悪化。
さらに隣人トラブルと無差別テロ事件に巻きこまれて人生最大のピンチ。
義理と人情がほとばしる文庫書き下ろし第8弾。
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この本はシリーズもので、毎回、なぜか頬に傷持つ男が美味しそうな料理をパパッと作る。
料理の作り方を文章で説明されて読むのって、香りも盛り付けも自分のイメージでしかないから、きっと現実以上の味を想像してると思う。
こんなに簡単に作れるんやってものばっかりで、いつかこの本の通り作ってみよっと、と思いつつ、何も実行せずに8冊も読んでる。
この物語は、今ある話題のことを織り交ぜながら
どうせ俺なんて、みたいなところから最後は頑張ろうってなるねんけど、もう少し、毎回出てくるなぜか頬に傷持つ男の活躍を見たかった。
まぁ、サスペンスではないから、そんなシリアスさを求めてないけど、取って付けたような、今回は軽い感じやった。 -
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【正義か悪か。決めるのは強者だ。】
条川署クロニクルシリーズの第一弾。
冤罪で左遷されたかつてエースだった警察官と職を失い多重債務に苦しむ息子。うだつの上がらない暴力団幹部の男。
3人は巨大組織が絡んだ事件に巻き込まれていく。
息子のクズさ加減にイライラしつつも、章が短いかいため読みやすく、一気に読んでしまった。
“闇金ウシジマくん”の雰囲気が漂いつつ、ラストに掛けて窮地に追い込まれていく様子はハラハラし、面白かった。
会話は方言がでてくるので多少読みづらさはあったものの、暴力団が出てくる小説としてはいい演出効果なのかもしれない。
気の緩みからあっという間に転落していく様がリアルで怖かった。
社会の闇が垣間見れた1冊だった。
こんな人におすすめ .ᐟ.ᐟ
・闇金ウシジマくんが好きな人
・警察小説が好きな人
・ヤクザものが好きな人
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Posted by ブクログ
物件、つまり家や土地にまつわる怪談集。
表紙に並んだ著者名を見てほしい。
どれもこれも怪談の名手じゃないか!
一作品既読があるだけで、他は全て初めて。
なんだよー全然怖くない、なんて思っていたが、やっぱり夕暮れ時から夜にかけて思い出したり読んだりするとぞわぞわする。
「牢家」は、座敷牢というキーワードに引っかかってしまうと、最後にひっくり返される。
そして、ホラーにはお決まりの(作中でも言及されているが)地元の老人が「はいっちゃいかん!止めろ!」という。
もう絶望しか無いフラグが立つ。
そしておそらくその通りになる。
が、みなまで言わず余韻を残すところは作者の技量。
大島てるの「旧居の記憶」は、ほんとうに大島てるにこんな手紙が届いたんじゃないか、と思わせる。
だが、職業作家と比べると、ちょっと怖さは弱め。
「ろろるいの家」はさすが平山夢明。
意味不明の言葉が不気味さを増長する。
そして意味を知った時、背筋が凍る。
これは今が冬だから、じゃないよな。 -
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侠飯8作目。
今回は屋台の賄い編。鉄板でじゅうじゅう焼けるソースの匂いが漂ってきそうな相変わらずお腹の鳴る一冊。
今回の悩める若者は底辺ユーチューバーの葉室浩司。伸びない再生回数と、最近つれない彼女に悩んでいる…。彼の口から何度も出る「親ガチャ」という言葉。10代の学生ならいざ知らず、大学まで出させてもらった24歳が何を甘えたことを言ってるんだ…と思ってしまう。
絵に描いたような悪者が正義(見た目はヤクザ)に成敗されて大団円。清々しいほどの勧善懲悪がこのシリーズの醍醐味。今回も堪能しました。
柳刃さん、前回パックご飯の美味しい食べ方伝授してくれたのにそれは今回は出してこないのね。ラストにちょこっと出て来た2人は前に出て来た人たち…(もう覚えてないけど)そういうところも楽しいシリーズです。 -
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死者は何も出来ない
世の中には、説明出来ない怪異や不思議が溢れている。
この作品もそんな話が詰まっている。オチも無く、ただ不思議を楽しんだり怖がったりした。
ただ、怪異のせいで家族や友人が亡くなる話は正直気分が悪かった。
怪異で人は死なない。
死者は何も出来ない。