原田ひ香のレビュー一覧
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夫から離婚を切り出された沙也加は、夫が通っていた定食屋『雑』を訪れます。そこは「ぞうさん」とよばれる年配女性が切り盛りするお店。謎の調味料で味付けされた「雑な」料理が売りの人気店です。沙也加は生活費を捻出するために『雑』でアルバイトを始めます。
愛想がなく料理も雑なぞうさんですが、これまでの人生が描かれ苦労人だということがわかります。料理に関して店の味にこだわりはありつつも沙也加のアドバイスに耳を傾けるところも。沙也加のことをこころのなかで「かわいこちゃん」と呼ぶことに嫌悪感がありますが読み進めていくとぞうさんに愛着が湧いてきます。
一方、沙也加も夫から理不尽な離婚を突きつけられた経験を経てぞうさんと関わっていくことで、自分のこだわりや思い込みを手放していきます。意外と図太く、ぞうさんともいい距離感を築いていくところが読みどころです。
コロナ禍になったあたりは物語が急足で進み残念でしたが、ぞうさんが沙也加に『雑』を引き継いでいく未来を予感させるラストは、爽快な余韻がありました。 -
Posted by ブクログ
なかなか読み切るのに時間がかかった一冊
でも決して
「難しい、つまらない」
というわけではないですよ!
併読をするために
この本は、
外出先の空き時間、待ち時間で読むこととした
それが進まない要因。
さて、
とある財布を手にすること(関わること)になった登場人物のエピソードは、
なかなか進まない読書時間のせいで
単なるお金にまつわる退屈なもの
のように感じられたのが最初の方の感想。
ところがある時点で流れが変わり、
全てにつながる世界観になった。
(作者の上手な構成力)
退屈なんて感じて大変失礼しました。
最後には…
この世界観にのまれて
納得できる一冊となっていたのでした。
お金について、
もっと勉強するのも
知識つけるのも
悪くないかなと読後思うのでした。。。
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Posted by ブクログ
ネタバレみんな大好き桐子さん。
桐子さん、もう79歳になったのか・・・。
桐子さんは今回、埼玉県にある限界団地の住み込み管理人になります。
管理人室を「相談室」として、団地の問題、お困りごとに対応。
せっかく留学に行ったのに、コロナ禍のために外出もできなくなり、心くじけて帰国した雪菜ちゃん。
両親の離婚再婚により、日本に戻っても行くところがない。
そんな大変かわいそうな状況からスタートしたものの、今回の雪菜ちゃんはすごくパワフル。行動的。あれ、元々、狂言誘拐するようなパワフル娘だったか。
今作は、雪菜ちゃんが、前作よりも、すごく元気でパワフルになった印象でした。
桐子さんも、雪菜ちゃんに引っ張られながら二人で管理人をがんばる。
重病なのに健康保険料払っていないという理由で病院に行けないおじいさんを、病院に入院手配して、医療費手続きの相談に行き、身寄りのいないそのおじいさんの入院生活サポートし、最後は生き別れた娘を探してくる。
スーパー管理人雪菜ちゃん。MVPだよ・・・拍手。
この行動力があればきっとこの先新たな夢を見つけてそれを掴むことができます!ぜったい!
雪菜ちゃんに引っ張られ、押され気味で、何についても「そうねぇ、でも・・・」な桐子さんだけど、
団地の元理事長の妻が夫からきつくされているというのを感じとって、トモの生前の苦しみを思い出して、そこだけすごく前のめりに積極的に介入していってた。
やはり、桐子さんにとってトモは人生のベースにいるよね。死に別れても、友情や後悔は一生物なんだなぁ。
団地の立て直しはまだ道半ば。
桐子さんが元気なうちにどうにかしてほしいものだー。
雪菜ちゃんの将来の話も気になるし。もう1作くらいは出そうかな。気長に待ちます。 -
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見守り屋の新人、水沢恵麻さんのお話になりました。
彼女は、同棲して結婚を意識していた彼氏に振られ、家も追い出され…
コロナで派遣社員の契約も更新されず、途方に暮れていたら、コロナに感染。
そこに助けに来てくれたのが、便利屋「中野お助け本舗」の亀山社長と犬森祥子。それが縁で、祥子のシェアハウスに住み、見守り屋の仕事をする事に。
最後には、祥子が一度別れた角田にとやり直すことになり、大阪へ移住する。それに伴って、恵麻はシェアハウスの管理人も見守り屋の仕事も続けることになった。祥子の影響もあって、一度別れた同棲していた彼氏と再構築することに。
見守り屋に見守りを頼む人との交流と、自分の人生が錯綜して、色々考えさせられる物語です。
そして、仕事終わりのあさ酒が美味しそう。飲みたくなります。