あらすじ
鷹島珊瑚は両親を看取り、帯広でのんびり暮らしていた。そんな折、東京の神田神保町で小さな古書店を営んでいた兄の滋郎が急逝。珊瑚が、そのお店とビルを相続することになり、単身上京した。一方、珊瑚の親戚で国文科の学生・美希喜は、生前滋郎の元に通っていたことから、素人の珊瑚の手伝いをすることに……。カレー、中華など神保町の美味しい食と思いやり溢れる人々、奥深い本の魅力が一杯詰まった幸福な物語、早くも文庫化。
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Posted by ブクログ
神保町で古書店を営んでいた兄滋郎が亡くなり、妹の珊瑚が店を相続することになる。親戚で国文科の大学院生の美希喜(みきき)も店を手伝うことに。
二人の語りで物語は進み、様々な本、そしてグルメがでてくる。
古書店とグルメはミスマッチな気がしたが、すごくおいしそうな描写で神保町にご飯を食べに行きたくなる。
作者の本への愛情も感じられる。
古書店は敷居が高いけれど、こんな店があるのなら訪れてみたい、そう思わせてくれる本だった。
第二話の会話の中で出てくる、クリスティ。昔何作か読んでいるけど、ほぼ忘れているし、読んでない物もたくさんある。『カーテン』、読みたくなった。
第四話の『お伽草子』も読んでみたい。
そして、この本を読んでいて、思わぬ『再会』をした。
第三話の「『十七歳の地図』 橋口譲二著と揚げたてピロシキ」。
昔、橋口氏の鎌倉(遠い…)で行われた講演会に行ったことがある。
『ベルリン物語』は何度も読んだし、『それぞれの時』も。
『十七歳の地図』だったか、もう覚えてないけれど、写真集も買った。
若者たちは笑顔ではなく、強い目でこちらを見つめ返してくるような写真が多かった。
橋口氏は、写真を撮るときに彼らに色々質問をして、その中に「いままで行った一番遠い所は?」という質問があったことも覚えている。
橋口氏に再会というより、『ベルリン物語』を読んでいた頃の自分に再会した気がした。
Posted by ブクログ
とても素敵な小説だった。
読み終わった後、ああ好きな作品だなって
心がほかほかした。
亡くなった滋郎の妹で、古本屋を相続することになった珊瑚と、珊瑚の親戚の国文科の大学院生、美希喜のそれぞれの視点から物語が進んでいく。美味しい食と優しい人たち、興味深くよんでみたくなる本が詰まっていて、私の大好きな一冊となったな。滋郎さんが亡くなった後もたくさんの人に影響を与えていて、涙が溢れた。心の中で生きているんだなって。
珊瑚さん視点も美希喜ちゃん視点もどう物語がすすんでいくんだろうってワクワクして、途中から一気によみすすめられた。
大好きになった一冊。
Posted by ブクログ
書名に惹かれて購入。作者のお名前は知ってるけど、読んだことは無いかも?
短編連作のていで、本と食がからんだ進み方。店主や甥の娘、そして周囲の方たち。人がみんな優しくて、読んでいて嫌な気持ちにならないのが良いなと思います。
続編もあるとのことなので、読んでみたいです。
Posted by ブクログ
優しい人に囲まれた優しい物語で、心から癒された。
本への愛、食べ物への愛に溢れていて、自分もこの世界に入りたい…と思うくらいだった。
最近ギスギスした物語をがっつり読んでいて、面白かったけど少し疲れてしまったので、心を休ませるのにもってこいの小説!
もともとは「絶版小説」というタイトルの連載だったとあり、登場する本はほとんど入手困難な絶版ばかりだ。しかし、記憶に留めておけばいつか何かで出会えるかもしれない。
作中にあるように、「人生に必要な小説や本って、向こうからやってくるのかも」しれないから。
Posted by ブクログ
本屋さんでふと惹かれて購入していたのですが、なんとなく、古本=固いお話なのかな?と思い、読み始めたら、面白くてサクサク読んでました。
兄の古本屋をどうするか…という所から始まり、そこから、親戚の娘との出会い、繋がり…
周りの人たちとの繋がりや出会い。
この古本屋さんどうなるんだろうと覗いているような、そわそわ…気になる。といった気持ちで読みました。
古本と食べ物とのお話で、必ず食べ物と古本が出てくるのですが、食べ物も美味しそう…
夜読むとお腹空きます。笑
あと、本にも本当に沢山のジャンルがあるんだなぁと。本とは奥深いとつくづく感じました。
話にも出てきますが、輪を1つずつ繋がっていくような人との出会い、この先の未来…
珊瑚さんと美希喜ちゃんの2つの視点で物語は進むのですが、2人の心境、この先気になる!ってなりながら読みました。
そして、神保町へ行ってみたいなぁと思いました。
Posted by ブクログ
27歳女です。
くっそ面白かったです。
2作目も読みます絶対に。
本が好きな人、本屋さんが好きな人、美味しいものが好きな人にオススメ致します。
以上です。
Posted by ブクログ
想像していたのと違ってた〜!
兄が亡くなって相続した神保町の古書店を未経験なのに再開させる。
『食堂』と言ってもこの古書店に食堂があるわけではない。
でも、近所の美味しそうな食べ物が沢山でてきて思わず神保町に行ってみたくなってしまう。
お話は古書店を継いだ妹の『珊瑚』と曾姪孫?の『美希喜』の目線で交互に進む。
これから美希喜が店で正式に働くことになるようでますます面白くなりそう!続編に期待!
Posted by ブクログ
こんな古書店があったら毎日のように通うだろう
好きな作家さんの名前がたくさん出てくる
ホットケーキと熱いコーヒーでワクワクしながら本を読みたい
Posted by ブクログ
急逝した親族が営んでいた神保町の古書店を舞台とし、それを引き継いだ妹と大学院生が周りの人々と本と食べものを通して関わっていく物語。
2人の目線で交互に書かれ、大叔父の秘密のようなミステリー要素も少しありつつ、何より神保町界隈の食べ物が美味しそう!
今後の展開も気になるため、続編が出たら楽しみ。
Posted by ブクログ
悩みを抱えるお客さんが訪れる古書店を舞台とした物語。
突然兄の逝去に伴い、古書店を相続することになった珊瑚と、親戚で大学院生の美希喜の2人で奮闘しながら古書店は回っていく。扱う古本や、二人のはっきりとした雰囲気からはレトロな雰囲気を感じつつも、現代らしい物語となっている。
いつの日か、「古本食堂」の街に行ってみたいと思わされた。
Posted by ブクログ
2人の主人公からの視点や、それぞれの思いが交錯してストーリーが展開されるのが面白い。神保町のことを知らなかったけど、行ってみたい街の一つになった。
Posted by ブクログ
神保町の名物グルメや、文豪が愛した喫茶店などがストーリーに彩りを加えてくれる。珊瑚さんの勧める一捻りした本のチョイスもよく、老年の淡い恋もしっとりと素敵。20代の美希喜さんのカラフルな眩しい恋愛とはまた違う。また、登場人物から語られる滋郎さんのイケオジぶりが良い。想像力をかき立てられる。続編が7月に文庫化と見たので、楽しみにしている。
Posted by ブクログ
順番を逆に読んでしまったけれど、やっと一冊目のこちらを読めたー!
おかげで登場人物や、背景が理解できた(笑)
ただ、やっぱり主人公二人の繋がりがわかりにくいなぁ。
美希喜ちゃんのお父さんが甥だってことはわかったんだけど、珊瑚さんのどの兄妹の子供がそれに繋がるのか、、、
珊瑚さんと、滋郎さんしかわからないからいまいち解りにくくて。
だけど、やっと二冊目の話の内容も消化できたから嬉しい!
古本食堂の意味もわかって、とても読み応えがある一冊だった!(二冊目から読んだ私にとって)
Posted by ブクログ
私の倍以上の本を読む友人から薦められて購入したら、すでに我が家の積読本の山の中にありました。まさかの、というのかよくある重複(笑)。「読み始めたよ」と友人に連絡したら、それこそまさかの「薦めておいて、どんな本だったか忘れてるわ」。
邪推の域を出ませんが、「相続で揉めないようにと親族一同で相談のうえ、子どものいない親戚の養子になったのに、いざその養母が亡くなったら本1冊書けそうなぐらい揉めた」とかつて嘆いていた友人だから、そのときのことを思い出したのではないかと察します。
やっかみを買いそうな相続もこんなふうに落ち着いたなら。
Posted by ブクログ
古本屋って行ったことないですが、雰囲気とかよく伝わってくる作品だと思いました。たまに出てくる食事シーンがなんか古本とマッチしていて、実際食べたくなりました。
カレー屋ボンディにはいつか行ってみたいと思います!
そしてこの作中で紹介されていた御伽草子は古本屋で探して買ってみます!
影響受けすぎてますね。
Posted by ブクログ
途中まではずーっと穏やかで、優しくて、でも飽きないで読める楽しい作品。でも最後の最後、え?っと思うぐらい、ささやかだけどそわそわ、わくわくする展開があって大満足の読み応えでした!何歳になっても、好きなものって人と人を繋ぐのだなと思う温かい作品でした。
Posted by ブクログ
本好き独特の独白と共に、古書店を数か月ぶりに開けるシーンから始まる本書。亡き兄の遺産である古書店を、妹・珊瑚がどうするか? その偵察も兼ねて「また姪」に当たる美希喜が鷹島古書店にやって来る。神田神保町界隈の飲食店とそこの食べ物の紹介を、さりげなく物語の中に入れ込んでいる。珊瑚、美希喜、それぞれの恋愛模様を織り交ぜながら、本の街を巧く表現した作品に仕上がっている。巻末の片桐はいりさんとの対談から『母親ウエスタン』を読むことにした。
Posted by ブクログ
紙の本が好きな人には、古本屋を愛する気持ちが分かるだろう。古本とは一期一会、たまたま出会う本が意外に人生に大きな意味を教えてくれたりするものだ。
本書は、古本屋を営んでいた男性が亡くなり、その妹に店と古本が遺された。甥の娘(彼女から見ると故人は大叔父)も古本屋を手伝うことになり、この大学院生の女性と大叔母との視点が交互に物語を紡ぐ。
古本屋にくるのは、出版社の社員、となりの古本屋さん、出身地の友達など、いろいろなお客さん。お店がある東京の神保町は、古書が好きな人が集まる場所でもある。また、お店の周りには昔ながらの食堂のようなお店も多く、古本屋に持ち込まれる軽食も美味しそうだ。ほっこりと温かい小説である。
やっぱり古本屋はいいな~と思った。こういう本を中心にしたコミュニティも楽しそうだ。また今度、学生の頃よく行った神保町を散歩してみようと思う。
Posted by ブクログ
派手さはないけどほっこりしてとても素敵な作品だと思った。作中既に亡くなられている滋郎さんの人柄も、不安ながら単身北海道から上京した珊瑚さん、美希喜ちゃん、お店に訪れるお客さん、周りの優しい方達。読んでて温かい気持ちになった。作中に出てくる作品や食べ物が気になった。 神保町、行ったことがないので是非行ってみようという気持ちになった。
Posted by ブクログ
大学院で古典文学を学ぶ本好きの美希喜が、大学進学時に進路の悩みを相談していた大叔父が生前営んでいた神保町の古本屋を大叔父の妹である珊瑚が引き継ぐことになり、その古本屋を舞台に繰り広げられる、美希喜と珊瑚、神保町の人々との交流や出来事を通じて、大叔母と美希喜が自分の思いに正直に、進むべき道を見つけて行く物語。ストーリーの中で神保町の様々なジャンルのレストランやカフェ、食べものが散りばめられているのも、ひ香流。
Posted by ブクログ
神田神保町の古本屋さんが舞台
両親を看取り帯広でのんびり暮らしていた鷹島珊瑚
しかし、神保町で古本屋を経営していた兄が急逝し、単身上京することになる…
東京にいる姪に店を手伝ってもらいながら「兄の残した古本屋をどうすべきか」悩む珊瑚だったが…
実在する神保町のレストランやカフェのおいしそうな料理…
古本屋で紹介される奥深い本の魅力…
何度も店の位置や作品を調べながら読んでいたせいか…
終盤「おっ!」とビックリさせられた(笑)
それぞれのこれからが気になるな…と思ったら続編が出ているとのこと…
安心した…(笑)
片桐はいり✕原田ひ香さんの巻末特別対談もおもしろく、片桐はいりさんが撮影につかったという「ラドリオ」という喫茶店を要チェック!
いや、とりあえずビアレストラン「ランチョン」で喉をうるおして、古本屋巡りをしてからやな!
それからボンディのカレー、揚子江菜館の上海式肉焼きそばも食べねば…
いざ!東京へ…
行きたい…
Posted by ブクログ
珊瑚さんの雰囲気好きだなー
おすすめの1冊も自分だったら絶対手に取らないような作品だから、珊瑚さんにおすすめの1冊を選んでほしいくらい。
神保町、美味しいものもたくさんあって、本もたくさんあるなんて素敵な場所すぎる。
今度絶対行こう!
Posted by ブクログ
のほほんとした物語。ゆっくり読めた。
古本屋と美味しいご飯やさん、自分の好きなものが出てくる話で楽しかった。
こんなのんびり老後ライフを送りたい。
*お気に入り*
人生に必要な小説や本って、向こうからやってくるのかもしれませんね
Posted by ブクログ
読みながら、あぁ、これはハコさん←小さな本屋さん。のまなみさん向けだなぁ。
と、読みながらずーっと思ってた。
本✖️美味しい食べ物。
これはもう私の中で、まなみさん。
ハコへは一度しかお邪魔したことがないけども、古いアパートの一室にあって、入るのが躊躇うほど。
周りには美味しいカフェや、ほかにもたくさんの小さな本屋さんがひしめいてる札幌のちょこっと奥地にあり、知る人ぞ知る本屋さんの町。笑
町なのか、丁なのか?笑
まなみさんが、
一生懸命、近所のいい本屋、絶対行ってほしい!←ただ好きな本屋
めちゃくちゃ美味しいよ!すぐ売り切れるけど!
っていう近所のドーナツ屋
もうとにかく、まなみさん。
本も食べ物の本が好きで、本も好きだけど、食べるのが好きで。笑
内容はしっかりしんみり、少しだけ謎が解き明かされたり、ほんわかしたり、色々あるのだけれど。
きっと、ハコのまなみさんもこんな珍道中なのでは?
と想像しながら読んでしまいました。
#haco
#札幌
#原田ひ香
Posted by ブクログ
東京で古書店を営んでいた兄が亡くなり、残された店の様子を確認する為、帯広から東京に出てきた妹の珊瑚。
とりあえず店を継ぐような形でなんとなく始めた古書店だったが、そこを訪れる人たちに処方箋のように渡した本や食べ物で、悩んだり追い詰められた人たちの心を癒していく。
親戚の大学院生の未希喜も、自分の進路に悩みながらも店を手伝い珊瑚や店に来る人たちとのやり取りの中で、自分のやりたいこと進みたい方向が見えてくるようになる。
珊瑚自身も押さえ込んでいた自分の素直な気持ちや兄の知らなかった部分を知ることになる。
Posted by ブクログ
設定やセリフになんとなく引っかかる部分はあるけど
古本屋さん いいですね
掘り出し物を探したり楽しそう
出てくる食べ物もみんな美味しそう
紹介されてる本は 絶版になってる本なんですね
古本屋さんが後世に伝えていく
読んでみたくなりました
Posted by ブクログ
珊瑚と美希喜の二人の主人公がそれぞれ一人称で語るスタイルにやや読みにくさを感じたが、ストーリーが進むに連れて没入出来るようになった。
この作者さん、こういう作風の作品は初めてで、北村薫さんのような…と感じた。本への愛情が伝わる。続編も読んでみたい。