原田ひ香のレビュー一覧
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ネタバレ恋人タケルから突然婚約破棄を告げられ、恋人も家も失った恵麻。さらにはコロナによる不況で仕事も失い、コロナにも感染してどん底状態の恵麻を、「中野お助け本舗」の亀山と祥子が助けるところから展開されていくストーリー。
亀山や祥子にサポートしてもらいながら、見守り屋の仕事を通して、恵麻が前向きになっていく様子が微笑ましかった。
途中、恵麻がお客さんとして行ったパチンコ依存症の母親の話、苦しいし辛いなぁ…と思いながら読んだ。依存症って難しい。「ダメ!」と分かっている自分と欲望とのせめぎ合い…何とか家族の幸せが戻るといいなと願う内容だった。
あとは、「ランチ酒」シリーズから全て読んでいたので、角谷や祥子の親友の幸江、祥子の常連客が文中に登場するのも嬉しかった。
恵麻もストーリーの中でタケルとの関係性に変化があり、最後はお互いの気持ちをきれいに打ち明けて、また2人の関係をスタートさせ、明るい未来を思わせるような終わり方で良かった♪ -
Posted by ブクログ
ネタバレお金に振り回されてる人たちが身近に感じられるように書いてあるので、登場人物全員になんとなく共感できた。
この本を読んで思ったこと
・自分がない人や自信がない人はお金に振り回される
・そこに気が付けた人と、そのまま振り回されてしまった人で、一線を超えてしまうかどうかの分かれ道になる
・お金に目が眩んでしまうことは仕方がない、大事なのは、そこからいかに早く、本当に自分がなりたいものや大事なことに気がつくことができるか
現代では、物価高や円安、年金問題などでお金に対する不安が加速しているし、その不安を巻き取るように、お金の増やし方のバリュエーションも増えている。(節約、副業、NISA、情報商材、パパ活etc…)
「自分というもの」を持っておかないといつか危ない目に遭う。そう教えてくれたような本だった。
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Posted by ブクログ
作者お得意のお金にまつわる連作短編集。
お金に困っている人に読んでほしいと思う。特に奨学金を返している人への裏ワザ的な方法は勉強になりました。NISAなどに代表される投資術は興味のある人には浸透し尽くしたとも言えそうだが、なかには躊躇している人もいるだろう、そんな人にも読んでほしい。
ヴィトンの財布をキーに物語は連鎖していくのだが、財布に縛られ窮屈な展開だと感じる場面もあった。お金を得ることによって気持ちに余裕が感じられる登場人物達の考え方に共感。また、お金に困った時の切迫感は恐ろしい。
作中での小説家、財前夏美は作者のある一面を表現しているようで興味深かった。 -
Posted by ブクログ
何だか、胸いっぱいな読後感…。
やりたいけど、無理を通り越して無茶をしてしまっている。でも、本人は気づかないまま…だけど、周りがさり気なく気遣っていて助け合っている。いいなぁ。
自分を幸せにする術をいくつも持っている。その術がどんどん増えていくのは楽しいこと。ヒグマの巣に飛び込むほどの勇気…には笑えたけれど、ぬるま湯の中にいるだけでは、自分の幸せもその中だけということ。
私の故郷は、東京か。祖父母がいた山梨を思い浮かべるけれど、あのアーティストの歌詞のように、帰りたくなる場所は、土地ではなくあの人がいた場所。やはり、お母さんがいた場所。そして、お母さんがリラックスしてたおばあちゃん家を思い浮かべる。
私の死に場所はどこだろうか。どこで誰と過ごす中で最期を迎えたくなるのか。
色んな本や、神保町のお食事処を知ることができるのも魅力だけど、読みながら、今の自分と照らし合わせて色んなことを考える。
滋郎さんの愛情話も嬉しかった。 -
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古書店って、人と本の架け橋なんだなー。
人から人へ渡される架け橋でもあるし、
時代から時代へ渡される架け橋でもある。
なにより鷹島古書店の選書がとても魅力的で!!!
そして時代を超えて、良き本・良き物語を後世に残していこうとする人々の繋がりに心温まる。
実在する本、お店、メニューが出てくるので、まるで神保町のガイドブックみたい。
どれも読みたい、食べたい。好きが詰まってて幸せな読書だった。
それからそれから
若い世代3人の名前と、関係性がお気に入り。
・いろんなものをよく見て人の話をよく聞くように名付けられた、美希喜(みきき)。
・建文(たてふみ)だけど見聞と読ませる、けんぶん。
・申し上げる人という意味を持ち、とにかく話したい奏人(かなと)。
これからどうなっていくのかも気になるところ。
続編「新装開店」読むのが楽しみすぎる。 -
Posted by ブクログ
お酒にまつわるアンソロジー。アンソロジーというのは好き嫌いのわかるモノだな。
定食屋「雑」がお気に入り。私もこんな定食屋のちょい無愛想だけど、余計な気を遣わせないおばさんに憧れる。そして主人公はお酒に詳しいけど、飲み方の許容範囲が狭い女だ。彼女が徐々に変化していくのが気持ちいい。コロッケ美味しそう。
そしてbarきりんぐみ。保育園のママ達はこんなに仲良しばかりでは無いが…底通してるのは子育てしながら働く大変さを知ってるコトだ。息抜き無しには本当にやっていけない。仕事が大変という人はもちろん居るが、24hワンオペを何年もやるのが子育て。正直記憶がない。こんなきりんぐみでもない限りやってられないよな。