原田ひ香のレビュー一覧

  • 定食屋「雑」

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    食事の仕方や食の好みを否定される、そして自分が卑下されていると感じると夫に言われ、離婚を切り出された沙也加。定食屋「雑」で店主のぞうさんと働き始め、考え方が変わりつつも自分らしく過ごしていく日々が描かれていました。

    定食屋「雑」で作られる品が、各章のタイトルになっていました。コロッケ、トンカツ、から揚げ、ハムカツ、カレー、握り飯。どれもが、ぞうさんのこだわりのある作り方でおいしそうでした。装画のコロッケを見るだけでも、おいしさが伝わってきました。味付けは徐々に沙也加の意見も取り入れられていきました。2人がお客様のことも含めて意見を交わし、お互いを思う気持ちがいいなと思いました。

    コロナ禍を

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    2025年12月01日
  • 口福のレシピ

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    3千円の使いかたで作者を知り、このアプリのおすすめから出会った。
    文章で書かれているのに、目の前に料理の映像が浮かんでくる。詳しく描写なのに、説明文にならない絶妙な表現に引き込まれた。
    戦前のある人のレシピと、今の令和の時代が繋がった時、ぶるっと鳥肌がたった。料理を作る事が苦手な私が、料理をしてみたいと思える本。

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    2025年04月04日
  • ラジオ・ガガガ

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    読み進めれば進める程、良いストーリーに出会えた感覚。挿絵が大好きなイラストレーターの石山さやかさん。

    第4話 昔の相方
    が特に好きだなぁ。夫婦の役割や、この人は私の味方なんだなって思えるような会話の描写が素晴らしかった。
    第5話も、自分が学生だったときの友達間の複雑な心境を思い出しちゃったなぁ。

    ラジオは、人を救う。

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    2025年03月30日
  • ここだけのお金の使いかた

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    お金にまつわるあれこれを綴ったアンソロジー。
    やはり身近な問題なので、どの話もそれぞれに面白かった。

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    2025年03月26日
  • ここだけのお金の使いかた

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    ネタバレ

    好きだった短編ランキング
    ❶わらしべ長者のつくり方
    ・「会社を利用しな」
    ・「数年のうちに見極めるんだ」
    ・一日、一日をきちんと生きていく。仕事を楽しむ。楽しめる仕事を探してみる。
    ❷二千万円の差額
    ❸12万円わんこ
    覚悟も勇気も度胸も、自分の中にきっとあるはずだ。

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    2025年03月24日
  • ほろよい読書

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    酒が原因で夫に出ていかれた妻、というのが、めちゃくちゃ飲兵衛なのか?と思ってたら、真逆だった。
    夕飯はごはんつぶよりビールがよいなぁ。
    でも、沙也加さんは少しずつ変わっていくよね。

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    2025年03月24日
  • 喫茶おじさん

    購入済み

    小さくて確かな幸せ探しの物語

    原田ひ香さん初読の1冊。感想、ひ香さん実は男性作家説。おじさんの心情の悲哀やささやかな楽しみに激しく共感。「本当に何もわかっていないんですねえ」の言葉に同じように「えっ」と思ってしまう自分がいました。どんなに落ち込んでいても「うん、まあ、こういう時は喫茶店だ。」の井之頭五郎ばりの気持ちの切り替え(BGM付)。そして本当に好きなものを前にすると自然に浮かぶ笑み、無意識につぶやく「うまいな」の言葉。自分と重ねながら東京の街を歩いているようでした。「妻はなんだかんだ言って他人」松井の言葉もまた事実なり。

    #ほのぼの #切ない #癒やされる

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    2025年03月24日
  • ランチ酒

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    ネタバレ

    お腹空く〜!!けど、ご飯の話ばかりではなくてちゃんと人との関わりとか、今後の不安とかそういったこともちゃんと描かれてる感じ。
    読みやすさは凄かったかも

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    2025年03月20日
  • ほろよい読書

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    "お酒"が共通のテーマながら、それぞれ違った魅力のあるストーリーで読み応えがありました。
    "初恋ソーダ"が特にお気に入りです。

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    2025年03月18日
  • 彼女の家計簿

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    現代の時間軸とは別に、戦時中の家計簿(とはいえほとんど日記のようなもの)の話もあり、登場人物の関係性も絶妙に複雑で、読むのに時間をかけてしまった。巻末の解説は、ネタバレなしであらすじがまとめられているので、先にこちらを読んでしまうのもありです。
    子供がいても(いなくても)様々な理由でひとりで子育てや生活をこなしていかなければならないのは現代では最早驚かれることでもない話。
    誰かと一緒に生活するということは、新しい役割が生まれるということ。妻であり、母であり、学校の先生であり、それでもひとりの人間として、いちばん自分らしく生きられる道をどうやって選択していくのか。最適解は人それぞれで、自分は納得

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    2025年03月16日
  • 古本食堂

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    自分初の原田ひ香作品。
    私は職場が神保町で、毎日のように前を通る古書店やランチで出向くカフェやレストランがたくさん出てきて嬉しくなる。
    登場人物がみんな魅力的。こういう人と友達になりたいなって思う人がいっぱい出てくる。素敵な人と、読んでみたい本と、美味しそうな食を詰め込んだ、神保町愛あふれる優しい一冊。おすすめです。
    神保町通の人には、神保町をもっと好きになれる本。神保町をあまり知らない人は、ぜひこれを読んでからお出かけくださいね。

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    2025年03月15日
  • 三人屋

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    サンドの女を先に読んでしまったので、なんとなく感想が書きづらくはある
    5人の男性の視点で書いているのは同じ
    そこにそれぞれの姉妹のエピソードが書かれている 長女がやや多めかな
    長女がなぜ高校生で駆け落ちすることになったのか
    なぜ長女が突然失踪しなければならなかったのか
    そのあたりが書かれていて
    奔放でミステリアスなイメージの長女の謎が少し解決した

    三姉妹は仲が悪そうだけど、根っこのところで父親との思い出で結ばれているのだろうなと思った

    カリフワトーストも腰の強いうどんもツヤツヤ炊きたてご飯もどれも大好きだ

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    2025年03月12日
  • サンドの女 三人屋

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    前作があると知らずにいきなり今作
    サンドイッチ屋さんのお話かと思ったら
    主に長女がやってるスナックの方のお話でした

    スナックのママとその周辺の男性目線の文体で話が進む
    飄々と生きているけどそれら男性から見たら魅力的な長女らしい
    たぶん少し羨ましい妹たちの気持ちが分かる

    読みやすい本であっという間に終わってしまった
    前作もぜひ読もうと思う

    他の方々も書いてるようにフワフワのたまごサンドが食べたくなった

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    2025年03月11日
  • 三人屋

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    あなたは、”朝・昼・晩で業態がガラリと変わる”というお店にピンとくるでしょうか?

    人によって一日24時間の使い方はさまざまだと思います。とは言え、会社員の方であれば出勤、退勤時刻を元にほぼ決まりきった時間の流れの中で毎日を送られているでしょう。そんな私たちが日々訪れる場所は必ずしもあなたが普段目にしている姿が全てとは言い切れません。時間帯によって提供するサービスが変化していく場合があるからです。また、そんなお店で働いている人だって同じではないでしょう。シフトによって一日の中でお店の人もどんどん変わっていきます。

    とは言え、業態そのものに変化はないはず。『讃岐うどんの店』が『モーニング』を出

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    2025年03月10日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    どの短編もなかなかの良品で楽しめます。間に挟み込まれたエッセイも箸休めにgood!
    ただ残念だったのは大好きな原田ひ香さんの作品が既読の「夏のカレー」だったこと。まあ2回目でもいい話なので、よしとしましょう。

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    2025年03月10日
  • 母親からの小包はなぜこんなにダサいのか

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    昔、母が送ってくれた小包を重ね合わせ読み入ってしまいました。お金ではない、あの安心感や、愛情。今になってよくわかります。

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    2025年03月08日
  • まずはこれ食べて

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    ひとりひとりに焦点を当てつつ,ちゃんと綺麗に帰結するところが好き。
    ご飯を作る,食べる,生活することを描く作品が最近は好みかも。

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    2025年03月06日
  • ミチルさん、今日も上機嫌

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    見習いたいのはミチルさんのポジティブな行動力

    いや、決してポジティブだけでは無いかもしれない、、
    いろんな悩みや解決しきれない過去や未来を背負っても、負けずに笑顔で居れること。
    その大切さをミチルさんから受け取って欲しい。
    自分や他人を否定しない、比べない、投げやりにならない、、そんなミチルさんだからたくさんの人が寄ってくるんだろうな、、って感じる。
    自分の生き方、何を大切にして、何が必要では無いものなのか、、そんな事を考えさせられる一冊でした。
    原田さんのその後の著書に繋がるメッセージを感じることができますね。

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    2025年03月03日
  • 事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング

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    事故物件に数か月住んでロンダリングする仕事をしながら生活している主人公の女性。

    住民が事故や病気で物件の中で亡くなると『事故物件』として不動産業者はその事実を次の店子に伝える義務があるらしいが、一度誰かが住めばその義務が無くなるため、主人公は家賃ゼロ、日当も出るというのを引き換えにその物件に短期間住むという仕事をしている。そうやって物件が浄化(ロンダリング)されるという。

    そんなことを仕事としておこなうなんてことはありえないだろ?…最初はそう思ったが、いやあるかもしれない…と思い直した。
    賃貸物件に住む際に、前の住人はどんな人でしたか?と不動産屋に聞くことはあっても、その前は、またその前は

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    2025年03月01日
  • ランチ酒 今日もまんぷく

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    シリーズ3作目。
    こちらも美味しそうなご飯が目白押し!
    原田ひ香さんのお料理描写には、毎回やられっぱなしで、勝手にお腹がすいてくる。
    祥子の周りの環境も少しずつ変わり始めて、心境の変化が。そんな時でもグイッと一杯飲んでいる祥子を見ると、なんだか安心した。
    美味しいご飯とお酒があれば、案外色々なことを乗り越えられるのかもと思わせてくれる本。

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    2025年02月27日