【感想・ネタバレ】人生オークションのレビュー

あらすじ

捨てるって、気持ちいい!

『三千円の使いかた』の著者による、
部屋が片づく、心が軽くなる、"デトックス小説"!

【内容紹介】
不倫の果てに刃傷沙汰を起こして謹慎中のりり子叔母さんと、就活に失敗してアルバイトをする私。
一族の厄介者の二人は、叔母さんのおんぼろアパートの部屋にあふれるブランドのバッグから靴や銀食器、
着物までをせっせとネットオークションにかけていく――。


【担当編集より】
今、私の部屋は奇跡的にきれいです。

部屋に「いらないもの」が溢れている。
「片づけなきゃ」と分かっているのに、動き出せない――。
本作はまさに、そんな私のための物語でした。
読めば、明日がきっとより素敵なものに変わる。
優しく、軽やかに背中を押してくれる一冊です!(編集T)

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Posted by ブクログ

前から読みたいと思っていた本で旅先の古書店で出会い読みました。旅先の帰りの電車の中でするすると読み終わりました。読後感がスッキリするとともに、自分の人生や生活について見つめるきっかけになりました。

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2025年07月27日

Posted by ブクログ

「人生オークション」というタイトルに惹かれて、購入。特に表題の「人生オークション」は、考えさせられました。短編でスラスラと読める気持ちの良い作品でした!

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2025年01月19日

Posted by ブクログ

自分の持っているいらない物をオークションに出すうちに、自分にとって大切なことが浮かび上がってくる感じだった。目の前の大切にしたいことを大切にしていくと、本当に自分の進みたい道が開けてくるのかなと思った。

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2024年09月09日

Posted by ブクログ

私の中ではちょっと薄めというか普通目の原田ひ香小説という感じの作品でした。

人生オークションの方は、叔母さんの家の不用品をひたすらオークションで売っていく中で、家族の中やっかない者だと思われた叔母さんの人生や就職に悩む主人公の葛藤などが徐々に明らかにされたり解きほぐされたりするような内容なのだけど、うーん…別につまらなくはないけど、たぶん来年には忘れてしまいそうな内容だなと。やはり薄味の小説。

あめよびの方が、むしろ濃かった。ただ、斉藤美奈子さんの解説を読まなければその濃さには気づけなかったなと思った。頑なに主人公と結婚してくれない彼氏と主人公のすれ違いは、やはりどう考えても同じところに着地することはできないよな、と思わせるような内容だった。彼氏の頑なさもさることながらどこか地に足のつかない心許なさは解説を読んで、彼のルーツを考えると、自ずとそうなるのかな、と思わずにはおれなかった。
こちらはなかなか考えさせる小説でありました。

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2025年11月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

全く毛色の違う中編2編だが、心底ハッピーエンドではなくそれぞれが抱えている価値観について考えされされる深い話であると感じました。
「人生オークション」警察沙汰で周りに迷惑をかけた叔母の部屋に山積みになった物を処分していく過程で、叔母のモノに対する価値観の変化が楽しい。叔母のいい加減だけど優しい人柄が考えすぎな性格の主人公には受け入れがたいのはあるあるだと感じた。
「あめよび」結婚せず付き合い続けたい主人公の彼氏には読者には共感されないし、顛末も主人公にとってよかったと思うがどことなく寂しい結末ではあり、深い余韻があります。諱のこと、眼鏡屋さんのお仕事についてはとても興味を惹かれた。次に眼鏡を作るときの参考にしたいとおもった。

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2025年11月01日

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バブル時代の負け組の叔母と、さとり世代の姪が、叔母の離婚をきっかけに、叔母のブランド品をネットオークションを活用し断捨離しながら生活費を稼ぐ中で、二人それぞれが自分の人生に対して抱えている感情や気持ちを整頓しながら少しづつ元気を取り戻していく中編小説を含む、異なる味わいのある2作品。

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2025年10月08日

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ネタバレ

人生オークションとあめよびの二本立て。

オークションって、あいまいなものの価値をすり合わせて売る。まさに個人のオークションでもあるような就職活動が実際のオークションと対比のように書かれています。
叔母の不用品にテキパキ根付けができる主人公なのに、自分の良さを就活で売り込むことができないのです。
うした主観的評価と客観的評価のハードルの違いは、叔母の身にも起こります。
帯を50万円で買ったことはいつまでも主張するのに、刃傷沙汰の濡れ衣は「そう見られる自分が悪い」と受け入れてしまう。
読んでいくと本当に自分の評価って難しいよね…と思うと同時に、平凡すぎる自分でもどこかにアピールできるものがあるかもねとラクになった気がします。

あめよびは「雨予備」
本来は日の目を見ない諱もまた輝男の雨予備なのかもしれません。これを明かしたくないからか結婚しない。
結局別れたあと偶然の再会で教えてくれますが、でも雨予備が役に立つのは雨の時だけ。
すでに結婚した主人公になぜ最後に教える気になったのか色々考えさせられました。

あとがきを読んで調べたら、平山という姓は第二次世界大戦の際に創氏改名という日本の政策下で韓国人が比較的多く名乗った氏とのこと。最後に輝男が明かした三文字は韓国名だったのかもしれません。子供の頃苦労したのは日本での差別が関係するのかも。

人生オークションは素直に面白かったし、あめよびはちょっと難しいテーマでしたが自分なりに調べて勉強になりました。

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2025年09月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2つのお話が入っている著書でした!
「人生オークション」は、叔母と姪っ子のお話。
オークションをしていく中で、自分の人生も見つめ直していく。
「あめよび」は、ハガキ職人も出てきて
ちょっと風変わりなお話でした。
どちらも面白かったのですよ。

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2025年09月05日

Posted by ブクログ

やっぱり原田ひ香さんの小説と言う感じの、人や生活に寄り添うストーリー。
とは言え、人生オークションは何不自由ない生活に刺激を求めたりりこ叔母さんと似たくないけど似てる部分が大ありな主人公はお互いの人生を認め合い、自分の心を楽にして行く感じが何とも優しくて共感する部分もあるし、面白い。

2作目のあまよびも目に浮かぶ情景で、なんかほろ苦いものが残る面白くも切迫感がある感じで小説にのめりこんだ。

原田ひ香さんの本ももっと沢山読んでみようと思う。

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2025年08月22日

Posted by ブクログ

断捨離をしたいが気分が乗らないため、手に取った本。だが、表題作「人生オークション」にはあまり心を動かされず…。

収録されていたもう一篇「あめよび」の方が刺さった。本名(諱)を教えてくれず、6年付き合っても結婚を嫌がる彼氏。彼女目線で語られる歯がゆさと、彼氏の壮絶な事情…。
「愛」をどう評価するか。そのものさしについて問われ、心に残る作品。

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2025年08月13日

Posted by ブクログ

中篇2話の小説。最初は人生オークションだけかと思った。人生オークションはりりこ叔母さんの再生の話と思った。多分、お金に無頓着=人生を投げやりに考えていたのだと思う。終盤にはりりこ叔母さんの事実がわかり、すっきりした気分になったが、もっとオークションでの売買について話が見たかったのは正直なところ。
めよびは好きだけど結婚できない。よくあるパターンの話で、それにまつわる理由を示しているのだと思うが、名前の話に引っ張られてよく分からなかったのが、あまり後味良い終わりではなかったので、正直個人的には人生オークションの方が好き。

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2025年08月05日

Posted by ブクログ

想像していたよりも、すかっとする爽快な作品ではなかった。2作あったけれど、どちらも。
表題作の「人生オークション」の方が好きで、でもできればもう少し売って売って売りまくって欲しかった…

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2025年05月27日

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誰かと一緒にいるのって安心するし、幸せも感じる。でも誰かと一緒にいるのって悩むし、みんなが幸せって難しい。

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2025年01月01日

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就活において避けては通れない自己分析に躓くところ、わかるなぁと思った。バイトの面接受ける時にはそんなの必要ないのに何で突然そんなこと言い出すわけ?っていう気持ちにすごく共感した。自分は加害者じゃないのに、みんな自分が犯人だと思ってる。一番大切な人に信じてもらえないんだったら無罪を主張しても仕方ない。これまで自分がそういう人生を生きてきたんだから。という叔母さんの気持ちが切なかった。たしかに、事実よりも周りが考える自分への評価や視線の方が重要だったりするなぁと思った。

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2025年09月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ものに溢れている状態から、少しずつオークションで断捨離していくのが気持ち良かったです。その作業に伴ってりりこも少しずつ成長していっているかんじもしました。
自分のことではないのに、作品の中の物がどんどんなくなっていくことで、自分の部屋が綺麗になっていっているような錯覚を覚えました!断捨離したくなる!

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2025年09月16日

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表題作の「人生オークション」と「あめよび」の2作だ。
人生オークションについては、私はヤフオクで物を買ったことがある。新品なのに何故か安い物がある。本は古本屋さんに来てもらって売却している。しかし、本も手放したくないものがある。そして本棚から溢れてしまう。リリ子叔母さんの状況になったことはないが、気持ちはわかる。どちらかというと考え方は姪の瑞稀に近い。原田ひ香さんのストーリー性と表現力が奥深くまで導いていく。

あめよびについては、美子と平山輝男が6年の付き合いをしているが、輝男はどうしても結婚できない理由があるという。その理由は話さない。諱(いみな)が関係するのか?

自暴自棄になってしまうことは人生で幾度か味わっている。冷静に考えると大抵は現実に引き戻されるのも世の常だ。先入観で人を色眼鏡で見ることの危険性やお互いの気持ちの奥深くまでは理解するのは難しい。この二つの作品に共通するテーマのように思えた。

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2025年09月08日

Posted by ブクログ

人生オークションはものの断捨離をすることで心の断捨離も。心がざわついてる時は掃除をするといいとか掃除をすると気持ちもスッキリするとかいうけど本当にそんな感じ。
あめよびはなんだか複雑な話。いつもと雰囲気違った。

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2025年09月03日

Posted by ブクログ

人生オークションとあめよびの中編小説2篇の話。人生オークションって聞くと人生自体をオークションに出されるのかとトンチンカンなイメージしていたけどこれまでの人生で要らないものを転機にヤフオクで捌くって話、またりり子叔母さんの過去も興味深く読みました。

あめよびは結婚に踏ん切りつかない男女が最後別れてその結婚しなかった意味に気づくと言う話、あまり好みではなかった。

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2025年08月31日

Posted by ブクログ

人生オークションとあめよびの2つのお話が入っている。好きなのは人生オークションの方。あめよびは好みではなかったかも。

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2025年08月12日

Posted by ブクログ

Audibleで。
人生オークション
箱がつまった部屋。犯罪者(犯罪者ではない)と言われる叔母のアパートで、姪が自己を、叔母と共に振り返りながらオークションをする。時折出てくる本の1節も面白い。
ちょっと前まで本が詰まった箱に占領されていた自分の部屋を思いだし、なんとなく同じ空気を吸ったような気がした(笑)
やっぱり片付けるとちょっとスッキリするもんなんだろうな人生変わるかなと思いながら、捨てられない本等が詰まったコンテナが積んである部屋の一部に苦笑い(笑)した読後でした。

あめよび
知ってる~私は野球中継の方がいいからあまり聞いたことがない(笑) 
眼鏡屋さんといい、寄り添い離れる2人の優しい関係といい物凄く引き込まれたお話。
と、すごく気になる言葉が飛び交う物語だったが。
最後の2人の再会の場面が、妙に残り過ぎて、おいおいって、感じなんですけど。。。

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2025年07月27日

Posted by ブクログ

「人生オークション」
一時、ネットオークションをやっていたことがあって、出品〜発送までの面倒くささや、取引相手とのやり取りの定型文など、「あーこういう感じだった」と思い出しながら読んだ。
洋服の出品の大変さは、思い出すだけでしんどくなる。
オークションネタは面白かったんだけど、りりこ叔母さんの考え方にもやもや。人に信じてもらえないことはもちろん悲しいけど、りりこ叔母さん自身ももっと人を信じてみれば良かったんじゃないかと思う。

「あめよび」
こちらは、もっともやもや。輝男の行動が全く理解できなくて…
でも、解説を読むと「〇〇な人は近現代史を学び直したほうがいいでしょう」という厳しい一言が。
はい、勉強して出直します。

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2025年07月13日

Posted by ブクログ

2025.06.11

「人生オークション」と「あめよび」の二本立てとは知らずメルカリ好きの私にとって人生オークション面白そうと思って読み始めました。
読み終わると「あめよび」がなんなのかわからず。野球中継の予備番組のことだったんですね。
解説を読んで初めてこういう意図の小説だったのか!とわかりました。
読み終わると「あめよび」のほうがなんか心に残ったというかジワジワくる感じがします。

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2025年06月11日

Posted by ブクログ

ネタバレ

本当にやったかどうかではなく、誰も「やっていない」と信じてくれなかったということが重要というのはすごくよく分かるなと思った。
こういう時に「この人がそんなことするはずない」と誰かがかばってくれたら・・。
いろんなことに自暴自棄になってしまう気持ちは分かるなと思った。

物が多すぎる状態というのはいろんなやる気を失わせるけど、やる気がなくなるからこそ物が溜まっていってしまうこともあるんだろうな。
姪やひよこちゃん、オークションの人々とのやりとりで「信じられている」「認められている」という感覚を得られたこともおばさんを救ったんだろうなと思った。

2話目の「あめよび」は煮え切らない彼氏にむむー!っとイライラしつつ主人公に感情移入しながら読んでしまったけど、ある意味こういう彼氏みたいな、自分を持っていて自立している人にも憧れる。
自分がどうしても無理だと思うことを相手によって流されないところがすごいと思った。
ただ最後の走ってきて伝えるシーンはやっぱりズルい!
なんか爪痕残していくような感じがして、なんなのさ!と思った。
大好きだった人にこんなことされたら、きっとずっと忘れられないだろうな。

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2025年05月19日

Posted by ブクログ

あめよび(雨の日の予備)
諱(いみな)
本名以外の本当の名前
諱とは、東アジアの漢字文化圏において、人名の一要素に対する呼称で、「忌み名」とも呼ばれます。

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2025年04月15日

Posted by ブクログ

「人生オークション」と「あめよび」の2編の短編。
読むやすく面白かったけれど、どちらもスッキリした読み終わりではなくモヤモヤ感とちょとしたイラっと感が残る。

人生オークションでやってもいない事を認めた叔母のリリ子に対して「いかにもやりそうなことと、やったこととは違う」見当違いのヒロイズムに酔っていると怒りまくる瑞稀にひよ子が「やったと思われていることと、実際にやったことは違います。でも、そんなふうに言い切れるのは瑞稀さんが恵まれた人生を送ってきたから」「ある世界では実際にやったことより、やったと思われていることの方が重要だったりするんです」と説明するシーン。

これ、ずーんときましたね。
わたしは叔母のリリ子さんと同じく、そういう風に思われてしまっていること自体に凹んでしまい、諦めてしまうから……。



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2025年03月13日

Posted by ブクログ

人生オークション
原田ひ香
「人生オークション」と「あまよび」の二篇。

「人生オークション」
ある事情で離婚して一人暮らしを始めたバブル世代のアラフォーの叔母さんとさとり世代で就活に失敗した姪が、叔母さんの大量の荷物をオークションにかけて行くという話。

いつもながら着眼点がニッチで秀逸。

叔母さんのりり子は不倫の末刃傷沙汰を起こした厄介者。仕事もなく荷物がいっぱいのボロアパートで台所で寝ている。

荷物の整理の為、嫌々叔母さんのアパートを訪ねる姪でフリーターの瑞希。
ブランドバッグから着物までヤフオクにかけ少しずつ荷物は減って行く。

いよいよ最後の荷物が無くなった時、二人は新たにそれぞれの道を歩き出す…。

ストーリーテーリングも良く読み応えありました。

「あめよび」
眼鏡屋に勤める美子とラジオネーム「サンシャインゴリラ」ことハガキ職人の輝夫のカップルの物語。

この話にもラジオが出てくる。作者はよっぽどラジオが好きらしい。

定職につかずラジオに投稿する事に夢中になっている輝夫は本格的にシナリオ作家になりたいのかもわからない。

そんな男でも結婚したいと思う美子に、輝夫は結婚できないという。

その原因が何かわからない美子は諱(いみな)というものに行きたく。それは親と本人、それから結婚する人にしか告げられない二つ名。輝夫はそれを持っているが美子には明かそうとしない。

交際が6年が過ぎても変わらない関係に美子はいよいよ決別してしまう。それから2年が経ち、空港で再会する二人…。

あの時のまま時が止まっている輝夫はノーテンキに美子にはなしかけるが、美子のおなかには子どもがいる。
別れ際に輝夫が耳うちしたいみなは…。

これは、読後も暫く気がつかなかった。
中々に工夫された物語でした。

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2024年10月17日

Posted by ブクログ

読んだら断捨離したくなる本と思っていたら違った。
どちらの話も読後スッキリ!って感じではないかな…
完全に被害者ヅラした白石夫妻にモヤモヤするし、事情があるにせよ「諱」についても、結婚したくない理由もはっきりいわない輝男にもモヤモヤ…

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2024年09月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

急に行くことになった 遠方の田舎町。
軽いタッチの小説で定評のあるこの作家さんを選んで
新幹線のお供にしました。

主人公はアルバイターの瑞希。
不倫相手の奥さんと警察沙汰を起こし 離婚されてしまった叔母りり子のところに通うことになる。
せまい部屋に積み上げられた山のような段ボール。
これを片付けるべくオークションを試みるふたり。
荷物をオークションにかけていくうちに 少しずつ叔母のかかえてきた気持ち
そして 「就職する」という世間のレールに乗り切れない自分の気持ちが靄の中から姿を現していく。

主人公と叔母さんの人生は まぁよく聞くような展開なのだけれども
・落札者へのちょっとしたメーッセージカードは嬉しい?イヤ?
・洋服は高い値段で買ったとしても 案外売れない とか
オークションにかけるドキドキ感やテクニックは
オークションヘビーユーザーの私には身近に感じて面白かった。

もう1つの話し「あめよび」は
ちょっと切ない恋愛話
長く付き合っている恋人同士の結婚に踏み切れないもどかしさは(あ~んもう 次行こう!つぎ!)と言いたくなる。 

まだまだ暑い 秋の入り口は このくらいの軽妙感がピッタリだと思います。
おすすめ。

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2024年09月17日

Posted by ブクログ

「人生オークション」
私も、ヤフーオークションを行ったことがある。買う方専門だったけれど。
オークションを通して、二人で断捨離していく中で、おばと姪の関係が変わっていくさまが面白い。いつしかおばの中に自分を発見し、瑞希自身が自分を外側から見ることができるようになっていく。
「あめよび」
美子とその彼氏ゴリちゃんのもどかしい恋愛話。愛し合っていたのに二人の選択した道は・・・。過去の体験や『秘密』がどうあれ、それをオブラートに包むことが優しさなんだろうか。そんな釈然としない終わり方だった。

リアリティがなくても希望の持てるフィクションの方が好きな自分に気づいた。

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2024年09月11日

Posted by ブクログ

日常なんだけど、でもありきたりではない日々を抜き出して描写するのが上手すぎる。どちらの話も珍しくない話なのに、引き込まれるし気になるし、登場人物のことを友達のように理解できる気がする。そこがすごく好き。

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2025年03月06日

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