感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
短編2つ
【人生オークション】と【あめよび】
どちらも良かったです。
【あめよび】は主人公の交際相手の男性は在日の方だったんですね。「いみな」という言葉でカムフラージュしていましたが、彼が隠していたのは「民族名」つまり本当の名前を隠していたんですね。在日だと知られないように。
日本名はバイト先の名刺に使ってはいたけど、自分にとって馴染まなくて、だから主人公にゴリちゃんとペンネームで呼ばせていた。主人公とは在日であることは関係なく、本当の自分として付き合えていたんだと思いました。だけど結婚してしまうと大好きな人を自分と同じカテゴリーに入れてしまうから、出来なかった。過去に強烈な差別を経験したんだと思いました。最後のシーン「雨じゃなかったんだ」と言う言葉から民族名に「雪」という漢字が使われているのかな?と想像しました。韓国のお名前を色々検索し、日本名「平山輝男」から、民族名は「申雪輝(シンソルフィ)」かなと想像しました。自分の親が民族名で呼び合ってたのを嬉しく思った、ということも話してましたね。大好きな相手に本当の名前で呼んで欲しかっただろうなと切なくなりました。
【人生オークション】も【あめよび】もなんか上手くいかない、ほどほどの幸せを感じる終わり方でした。
Posted by ブクログ
表題作は面白く読めたけど、だからどーした!?感…
突然話が終わった感じ。
あめよびはさらによくわからない。
生き様の違いなんだろうけど……
Posted by ブクログ
⚫︎あらすじ(本概要より転載)
【内容紹介】
不倫の果てに刃傷沙汰を起こして謹慎中のりり子叔母さんと、就活に失敗してアルバイトをする私。
一族の厄介者の二人は、叔母さんのおんぼろアパートの部屋にあふれるブランドのバッグから靴や銀食器、
着物までをせっせとネットオークションにかけていく――。
⚫︎感想
二篇とも読者の心のお片付けができる。
「人生オークション」
物を売ることを通して、どんどん心の整理をしていくおば。姪との共通点。
「あめよび」
眼鏡屋で知り合う2人。忌み名を教える、教えない?二人のすれ違いと接点。切ないけど、カタルシスあり。
Posted by ブクログ
人生オークション
二人の関係性があべこべながらもよかった◎
叔母さんの部屋の荷物が減っていくにつれ、瑞希の気持ちに変化があり、最後は部屋も心もスッキリする素敵な話だった。
あめよび
煮えきらない態度のゴリちゃんにモヤモヤしつつも、
こういう男たくさんいるんだろうなあと共感。
最後は最高の見返し方ができてスカッとした!
Posted by ブクログ
最近読む本はうう、不条理だ。ってなるものばかり
刺してないのに刺したことに自分で納得するように認めて、、家族からも疎まれて可哀想なりりこだったけど、理解してもらえる人が現れてよかった。
あめよび 結婚できない男の心理がわからなかったけど、5年も付き合ったなら結婚してあげてよ!の気持ちでした。女性は他の人と結ばれたけど、きっと空港でのこと死ぬまで思い出すんだろうな。
Posted by ブクログ
読む前は、人生を片づけと共整理していく話だと思って、
読後感はスッキリするものだと思っていた。
事実、人生オークションの方はスッキリながらも
生きていく上で大切なものを教えてもらう気持ちだった。
本当に自分が欲しいものはなになのか、
簡単に物を買うことで満たされるものなのか、
それとも物を買うという行為で誤魔化しているだけなのか、
自分のことを知らないと見つけられない本当に大切なもの。
それを見つけて大切に、モノは少なくても、
心の中はキラキラと、あたたかく美しく。
満たされて生きていきたいなぁと思うことができた。
あめよび は、諱イミナが絡んでくるお話で
少しファンタジーのような気持ちで読んだ。
物語が進むにつれて、だんだんと噛み合わないことがもどかしく、
よんでいて苦しくなるような感覚。
読後感もスッキリしなかった。
どちらのお話も本当に大切にしたいこととは。
ということがメッセージとしてあるような気がした。
深い、と思いつつ読むのに少し疲れた。
Posted by ブクログ
りりこおばさんの、
ズルができない正直なところ、素敵だった
自分がこれまで買ってきた莫大なモノたちを
整理処分していくうちに
本当に必要なもの、
心を満たしてくれるものが何なのかに気づいたり
買い物の歴史を通して自分自身と向き合えたりしたんでしょうね
ただ全体的に
抑揚がない印象を受けました