あらすじ
捨てるって、気持ちいい!
『三千円の使いかた』の著者による、
部屋が片づく、心が軽くなる、"デトックス小説"!
【内容紹介】
不倫の果てに刃傷沙汰を起こして謹慎中のりり子叔母さんと、就活に失敗してアルバイトをする私。
一族の厄介者の二人は、叔母さんのおんぼろアパートの部屋にあふれるブランドのバッグから靴や銀食器、
着物までをせっせとネットオークションにかけていく――。
【担当編集より】
今、私の部屋は奇跡的にきれいです。
部屋に「いらないもの」が溢れている。
「片づけなきゃ」と分かっているのに、動き出せない――。
本作はまさに、そんな私のための物語でした。
読めば、明日がきっとより素敵なものに変わる。
優しく、軽やかに背中を押してくれる一冊です!(編集T)
感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
人生オークション
主人公が就活に失敗してどう生きるか?を向き合う必要があったところ、叔母のオークション作業に付き合ううちに、自分の本心に向き合うこと、家族に言えなかった蟠りを解いて最初の一歩を踏み出していくストーリー。叔母には犯罪歴があるが、本人と関わるうちに事実だけに着目せず叔母の温かみや明るさに、なんでこの人が逮捕?本当かと疑うようになり、真実と向き合うとともにこちらも勇気付けられていた。お人好しの人たらしの叔母に色々な人が巻き込まれているのだが、巻き込まれていたのは自分もであった!
あめよび
ラジオ番組をきっかけに付き合うことになった、金はないが熱意と愛情はある彼氏の平山。主人公の美子も、老舗の眼鏡屋で客の細やかな要望や的確なアドバイスが出来る店員なので、繊細な一面を感じる。ラジオ好きはそういうタイプが集まりやすいのか?笑
ただ、平山には秘密があり、イナミという知られてはいけない名前があることが分かった。イナミは本当に大切な人にしか教えられない言い伝えがあり、ただ、なぜか平山は頑なにイナミを美子に伝えず、美子はイナミを教えてもらえない=共に人生を生きるパートナーとして選ばれない自分と認識する。それには私も同感。知られてはいけない秘密があるのなら、筋を通して説明するべきだし、説明しないということは、相手を信頼してない証拠とも思える。
そんな2人は結局別れるわけだが、別れた後にたまたま空港でばったり会う。美子はすでに既婚、妊娠中。一方平山は昔と変わらない風貌、態度。それもまた何だか懐かしいような、腹立たしい気持ちになる。で、最後になぜか平山が今更ながらイナミを美子に伝える。はあ!?なんで今!?アホなのかコイツ!!人間関係はお互いの努力あっての関係性、いつまでも相手が同じ気持ちでいてくれるなんて勘違いにも甚だしい。どんな理由があれ、平山は美子、自分自身に真剣に向きあうべきだったのだな。親から十分に愛情を与えられないと予後が悪いこと、イナミの本当の使い方が分からないのかな。
Posted by ブクログ
読みやすいし面白かった〜
この人のお話、すごく人間味があるのになんだか嫌な感じがしなくて爽やかな気すらするんだよな。
瑞希がりり子おばさんのたくさんのものをオークションで一緒に整理していくところ、私もものをあまり捨てられないで溜め込んじゃうけど、実の所本当に今必要なものって少ないのかもな〜と感じた。それで、私にとっていらないものでもほかの人にとっては必要なものだったりする。ものだけじゃないんだろうな、人生の選択とか全部。
本当に人間味があって、りり子おばさんのヒロイックなところも、瑞希の自己分析を気持ち悪く感じるところも、お母さんのりりこさんは無駄なことで頭がいっぱい、普通は忘れていくって考え方も、私とは違って理解は出来ないけど、そういう考え方もあるよな、と納得出来た。
なんだろう、みんなそれぞれ生きてる感じが嫌な感じしないのかな?
あめよびはちょっと難しかった!
諱の下り分からなすぎて沢山感想漁ってしまいました。ひとまず納得。
Posted by ブクログ
全く毛色の違う中編2編だが、心底ハッピーエンドではなくそれぞれが抱えている価値観について考えされされる深い話であると感じました。
「人生オークション」警察沙汰で周りに迷惑をかけた叔母の部屋に山積みになった物を処分していく過程で、叔母のモノに対する価値観の変化が楽しい。叔母のいい加減だけど優しい人柄が考えすぎな性格の主人公には受け入れがたいのはあるあるだと感じた。
「あめよび」結婚せず付き合い続けたい主人公の彼氏には読者には共感されないし、顛末も主人公にとってよかったと思うがどことなく寂しい結末ではあり、深い余韻があります。諱のこと、眼鏡屋さんのお仕事についてはとても興味を惹かれた。次に眼鏡を作るときの参考にしたいとおもった。
Posted by ブクログ
最初の話は物品をオークションにしているので 読みやすかった
最初にブランドもののバッグや 値がつきそうなものを売っていたので簡単にお金を稼げたけれど 最後の方に服になると値がつかなかった
ブランドものだけを経験していたら お金の価値がわからなかったから服もオークションして良かったと言う言葉に服は不倫相手に見せるためのもので ブランドバッグは自分が良いと思って買っていた
自分の価値を下げるような行為はきっと そのものの値段も下がるんだなという風に感じた
2つ目の話は 白石さんが眼鏡屋さんの店長として出てくるんだけれども ちょっと 白石さんはなぜ出てきたのかわからないが 白石さんの妻は自分勝手な人であったけれども 主人公の従業員である 美子さんはしっかりした人だったの同じ女性でも立場が違う場合違う人を好むんだなと思った
2作目は結婚できないけれども オークションに絡めて考えると結婚にどれだけの値打ちをもつかで結婚に対して自分の時間や 自由を出せる人とやっぱり そこが出せない人の違い
結婚としての違い価値観の違いが見て取れた最後 別れることになって女性は 新しいパートナー 見つけ 妊娠をした時に元彼と出会うんだけれども その元彼が結婚できないんだったら 本名教えてと言ったのにその時 教えてくれなかったのに最後 教えてくれた
それは自分たちの一つの区切りがついたんだなと思う
自分たち自分たちで大切な時間をきちんと過ごせたという証明であり無駄ではなかった
それがあるからこそ今の私があり これからはそれぞれ幸せで暮らしていけそうな予感で終わったような気がする
読んだ後は何だったんだろうと思ったけれど人生のオークション というキーワードで色々考えてみると 値とは人それぞれだなという風な感覚が この物語で感じ取れた
Posted by ブクログ
「人生オークション」はヤフオクを使って不用になったモノを処分する話だか、世代によってモノに対する興味、執着さも違う。解説では「バブル世代」と「さとり世代」と表現していた。
犯罪を犯したというりり子に対して、瑞穂の母親のまつ子が対して冷たいと感じる。身内ゆえなのか。
「あめよび」はもうイライラしかなかった。結婚したい女性と結婚したくない男性だったら、もう別れるしかないよね?あんなに頑なに教える事を拒んでた諱を、数年後、結婚・妊娠した元カノに教える無神経さ。解説読んだところで、理解にも苦しむ。