原田ひ香のレビュー一覧
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続編の方を先に読んでしまったので、改めて前作であるこちらを読んだ。
りさ子さんと亮さんがいい感じで前向きに終わった今作の続編が、りさ子さんが亮くんの元を去って再びロンダリング一本へ向かうかもしれない…という匂わせになっているところが悲しいというか、え〜〜っ!?といったところ。
でも誰にでもできることじゃないロンダリングの才能が間違いなくりさ子さんにあるわけで、天職だものなぁと思ったりもする。
りさ子さんがとにかく変わり者というかクセのある主人公なので、やはり近年の原田ひ香作品のお上品な登場人物たちはあえてそうしてるんだろなと思わざるを得ない。過去作品を読めば読むほどお金系話に出てくる登場人物 -
Posted by ブクログ
どの登場人物も、自分の延長線上にあるような感覚がした。
全員女性で、どの人の心情も分かると感じる部分があったから。
でも、体感としてはお孫さん、気持ちとしてはおばあちゃんが通じる?部分があったかもしれない。
何でおばあちゃんて自分でも思うけど。
だって一番女性としてしっかりしてるように感じたし。
あれかな、新しいこと、仕事に挑戦する時の状況かな。
働くことで自分の価値を感じられた状況が、自分も凄く嬉しかったんだと思う。
よかったねと。
体が大人という世間一般のものに成長したけど、なんだかお金の不安は感じる、そんな時に読んでみるといいかも。
自分がこの立場だったらどう考えるのかを、ちょっと考えな -
Posted by ブクログ
6つの短編からなるオムニバス、連作短編
一人暮らしで家計に疎い妹、資産運用で家族の家計を管理している姉、手元の貯金だけでは将来に不安を覚えつつ仕事を探す祖母、祖母の園芸友達で定職につかず家族を持つことにためらいを持つ青年、結婚相手の家族との経済観念の違いに戸惑う妹
家計簿を戦争中も戦後もつけ続けていた主婦たちが戦後の経済復興を支えたのではと回想するおばあさんの言葉
それぞれが抱える悩みはお金にまつわるもの
それはお金そのものの問題だけではなく、その人自身の生き方、ライフスタイルにつながるもの
仕事があるのはその人が社会に必要とされること
多様なライフスタイルがあるように、お金の使い方、 -
Posted by ブクログ
久しぶりの小説。そして、またまた「本が私を呼んだ」感。今の気持ちドンピシャな本でした。
実は通信制大学のレポートに手こずっており、参考文献の選び方など指摘され、落ちてたところにこの本。運命か?とすら思い出しました。主人公もレポートの参考文献で田辺聖子先生の本を出して、研究書ではないと言われる。分かる〜と涙目。
国文学科の主人公は進路に悩み、大叔父の残した古本屋さんにいりびたり、大叔母と本探しの探偵したり、本にまつわるご飯を食べたり。。神保町と言う町は本好きにとってパラダイスのようですね。
今は文学部で古典や近代文学を読むことに勤しんでおり、小説を読むことが最近はなかったので、この本は素敵 -
Posted by ブクログ
ネタバレいや〜めちゃくちゃ良かった。短編集(うち二つだけ連作)なのだけれど、どの話も人から人へと送られる個包が出てくる。通販ではなく、わざわざ送るという行為にはこんなにも物語生があるのかと思い知らされた。
そして、タイトルが良い。「母親」からの小包は「ダサい」ものが入っているかもしれないけれど、それを上回る愛情がある。「まだ入る」「隙間を埋めないともったいない」、そんな風に思ってギチギチに詰めた母の気持ちが垣間見える物たち——僕の場合はタオル、履かないタイプの下着、乾燥の切り干し大根、みかん、すだち、海苔、お中元でもらうタイプの固い缶の果物のジュースなど——がまた良い味を出している。本文にはババシャ -
Posted by ブクログ
一人暮らしだから薬味とかの香味野菜栽培してみるのってありだなって思った。普通に節約にもなるし。
あといちばん印象的だったのは「会社は給料、仕事内容、人間関係、この3つのどれかひとつでと良ければ続けられるけど、全部がダメなら精神が壊れるからやめたほつがいいって」っていう言葉。正直言ってしまえば就活してる今この3つ全て満たすところなんて難しいよなあって。どこかは妥協しないとって自分の中で思ってたから、この3つのうちどれか2つを満たせば上出来なのでは?って思った。人間関係に関しては働いてみないとわかんない部分も大きいと思うけど。
そして最後の後書きで書いてあったことでも印象的なものがひとつあった。