原田ひ香のレビュー一覧
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『ランチ酒』シリーズ3作目。16話からなる連作短編集で、見守り屋・犬森祥子と彼女に関わる人々を描くグルメ・ヒューマンドラマ。
各話の連番が第1酒~第16酒となっていることからもわかるとおり、祥子が夜勤明けにランチとともに楽しむ酒が見せ場のひとつである。
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本作は3作中で最もよいできでした。
まずは、祥子が仕事で関わる人々の持つ物語。
深みのあるものが多く、見守り屋に依頼せざるを得ない事情も納得のいくものでした。何より新藤剛志のような底の浅い人間が出てこないのはよかった。
次に祥子の物語。
元夫や愛娘・明里との関係が少しずつ整理されていく -
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とても 読みやすい
登場人物それぞれに共感しながら、自分の金銭感覚や生活について 改めて考えさせられる小説でした。これからの生き方にも影響しそう。読んで良かったです。
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購入済み
続きが気になる!
「東京ロンダリング」に続く事故物件を扱う相場不動産とそこに纏わる人々を描いた社会派ミステリーです。
仙道、町田、相場社長やまあちゃんが、今後ジャパン地所を中核とする黒幕にどう立ち向かっていくのかとても気になります。
第三弾が必ずあるはずと信じているので、作者の原田先生に早く続編をお願いしたいです。
本作の中で一番頭に残ったのは、人が居るとその中の一定数は失踪するというところです。アリの集団では必ず一定数が怠け、働きもののアリばかりを集めても、その中の一定数は必ず怠けると言うのと同様に、失踪も人間社会のバランスを保つための必要悪だと説明されます。そして大切なのはひょっこり出てこれるよ -
Posted by ブクログ
「おそれいりましてございます」
近所の定食屋に新しく入った店員は広美といった。
長距離トラックドライバーで、妻をがんでなくしたばかりの健介はまだ30代。
小さい3人の子どもたちと暮らしている。
こんなハンバーグを、子どもたちに食べさせてやりたい。
健介の何気ない一言をきっかけに、広美は子どもたちの面倒を見るようになる。そして生活を共にするように。それもごく自然な形で。
そして時がたち、生活が落ち着いた頃、彼女は風のようにいなくなっていった。
10数年がたった東京郊外のスナック。
そこに恋人の祐理が通いつめていることを知った大学生のあおいは、祐理を問いただす。
真面目で成績優 -
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総務課へ呼び出された『田中』は、同期の『皆川』と連絡が付かなくなっていると聞かされる。失踪者の調査をする男と共に部屋を見に行くことにななった田中だったが、実は皆川からある事実を告げられていた。
不動産ロンダリングを軸とした連続短編集。
タイトルにもある通り失踪をあつかった話が多いですが、主軸は不動産ロンダリングの方でしょう。何らかの理由で住んでいた人が死んだ部屋を事故物件と言い、次の入居者には告知しなければならない。ですが、その次の入居者にはこちらから告げる必要はないというのを逆手に取り、専門の人間に日当を払い一ヵ月ほど住んでもらう。事故物件は家賃が安くなる場合があるので、気にしない人はお -
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神田神保町の古本屋さんが舞台
両親を看取り帯広でのんびり暮らしていた鷹島珊瑚
しかし、神保町で古本屋を経営していた兄が急逝し、単身上京することになる…
東京にいる姪に店を手伝ってもらいながら「兄の残した古本屋をどうすべきか」悩む珊瑚だったが…
実在する神保町のレストランやカフェのおいしそうな料理…
古本屋で紹介される奥深い本の魅力…
何度も店の位置や作品を調べながら読んでいたせいか…
終盤「おっ!」とビックリさせられた(笑)
それぞれのこれからが気になるな…と思ったら続編が出ているとのこと…
安心した…(笑)
片桐はいり✕原田ひ香さんの巻末特別対談もおもしろく、片桐はいりさんが撮影につかっ -
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なかなか読み切るのに時間がかかった一冊
でも決して
「難しい、つまらない」
というわけではないですよ!
併読をするために
この本は、
外出先の空き時間、待ち時間で読むこととした
それが進まない要因。
さて、
とある財布を手にすること(関わること)になった登場人物のエピソードは、
なかなか進まない読書時間のせいで
単なるお金にまつわる退屈なもの
のように感じられたのが最初の方の感想。
ところがある時点で流れが変わり、
全てにつながる世界観になった。
(作者の上手な構成力)
退屈なんて感じて大変失礼しました。
最後には…
この世界観にのまれて
納得できる一冊となっていたのでした。
お金につ