原田ひ香のレビュー一覧

  • ランチ酒 おかわり日和

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    ランチ酒第二弾
    今回も美味しそうなものばかり

    焼き鳥丼、角煮丼、からあげ丼…
    今回は丼ものが多いな。
    スパゲッティグラタン、ハンバーグ…
    洋食も捨てがたい。

    強く惹かれたのは、神保町の大型書店地下にあるドイツ料理のお店だったんだけど、調べたら既に閉店しているらしい。
    残念。

    静岡県で展開するファミレスの〝げんこつハンバーグ〟も、めちゃくちゃ美味しそう。
    だって「今まで食べたハンバーグの中で一番」とか言ってるよ?

    しかしすぐにでも食べに行けそうなのは、豚骨ラーメンのチェーン店かな。


    と食べ物のことばかり書いたがストーリーも、もちろん良かった。

    〝見守り屋〟の仕事を続けている祥子だが

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    2024年05月03日
  • 彼女たちが眠る家

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    現実には無さそうな、フィクションならではの設定のせいか、ぐんぐん引き込まれてページを繰る手が止まらなくなり、朝の通勤電車を1駅乗り過ごしてしまった。

    原題が「虫たちの家」とのことで、虫が出てくるお話だったらどうしよう、と身構えたが、昆虫に関する描写は殆ど無いので私のように虫が苦手な人間でも問題なく読むことができた。

    ただ、「虫の名前の文字列を目にするのも嫌」という人には向かない本なのでご注意を。

    読み終わったあと、もう一周最初から読みたくなる一冊。

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    2024年03月28日
  • 事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング

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    面白くてあっという間に読み終わった。
    1話1話完結かと思いきや、繋がりがあるところもよく作られていると思った。
    急いで読んでしまったので、後でじっくりもう一度読みたい本です。

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    2024年03月21日
  • 三人屋

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    3人姉妹で、亡き父の喫茶店を切り盛り。朝は、朝日の喫茶店。昼は、まひるの讃岐うどん屋さん。夜は、夜月のスナック。

    なんてユニークなお店!確かに、こういった切り盛りの仕方ってあるよなぁ、家賃を3人で負担したら安くなるよなぁ、と小説そっちのけで、ビジネスを考えてしまったわw

    あ、3人の名前も、朝昼夜にちなんで付けてあるね、とふと気づく。

    3人とそれぞれに関わりを持つスーパーの店長は、罪な男。チャラ男を装っていても、誰よりも親身に3人姉妹と関わっている。結構いいヤツじゃん!

    これらのお店にやってくる商店街のお客さんが一癖も二癖もあり、その人情味あふれるエピソードに、いつしか夢中になって、読み

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    2024年02月17日
  • ギリギリ

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    夫・一郎太が過労で急死して未亡人となった瞳。
    瞳の同級生で、脚本家の卵である健児。
    一郎太の母・静江。

    章ごとに各人の視点で描写される。
    読み始めは3人の関係性にとても違和感があったけど、段々3人の心情が理解できて、その気持ちに寄り添えるようになっていく感じが不思議だった。
    結末は哀しくもあり、前向きでもある。
    最後のシーン、別れ際に静江が言う「マイ・フレンド」。
    とても素敵だった。

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    2024年01月08日
  • ここだけのお金の使いかた

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    特に心に残ったのは、大崎梢さんの『12万円ワンコ』 長嶋恵美さんの『廃課金兵は買い物依存症の夢を見るか?』 福田和代さんの『わらしべ長者のつくりかた』松村比呂美さんの『二千万円の差額』。
    タレント犬の実態や、推し活、買い物依存、には驚くばかり。わらしべ長者の話は、爺さんの説得力が絶妙で、展開にも笑った。二千万円の…は思わず涙が。身近な人を亡くすということが、ひしひしと伝わって、悲しかった。

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    2024年01月03日
  • ミチルさん、今日も上機嫌

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    バブル期に青春期を謳歌してバブルの時代を引きずって生きているミチルさん。
    恋人も仕事も失って真剣に生きて行くことを考えて変わっていく。
    ミチルさんのからっとした性格で暗さは全然なくて、読んでいて気持ちが明るくなるし楽しい気分になる。
    自分を変えることはできる!ほっこりしながらすっきりとした作品。

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    2023年12月21日
  • ここだけのお金の使いかた

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    ネタバレ

    『百万円分の無駄』 新津きよみ
    『一生遊んで暮らせる方法』 原田ひ香
    『12万円わんこ』 大崎 梢
    『廃課金兵は買い物依存症の夢を見るか?』 永嶋恵美
    『わらしべ長者のつくりかた』 福田和代
    『塾に行かない子どものための五つのクリンプス』 図子 慧
    『二千万円の差額』 松村比呂美

    「アミの会」のアンソロジーです。久々です。
    お金がらみのお話を集めたもので、原田ひ香のヒットにあやかったのかな。

    どれも面白かったんですが、『廃課金兵は買い物依存症の夢を見るか?』 が
    一番好きです。映像で観たいと思ってしまった。シスターフッドってヤツ?
    転売ヤーに転落しようとしている買い物依存症の友人を救おうと

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    2023年10月31日
  • そのマンション、終の住処でいいですか?(新潮文庫)

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    面白い、一気読みでした!
    本の最後に「解説」としてトミヤマユキコ女子が書いていたが、この本のモデルになったのが「黒川紀章の中銀カプセルタワー」とのこと。読み進みながら、そうではないか?と思っていたが... 納得。

    一つの歴史的遺産とも言われるマンションを取り囲む人間模様が面白い。

    建築家と一番弟子、建築家と娘、...
    色々の人間模様が、心の機微が読んでて引き込まれた。

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    2023年07月21日
  • ミチルさん、今日も上機嫌

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    バブルを生きた女性が、だんだん地に足着けて生きていく様子がとてもよかった。今の自分をちゃんと見つめて生きていく主人公に勇気づけられた。

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    2023年05月26日
  • ラジオ・ガガガ

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    「ラジオ、ブンガク、ロック」

    タイトルに自分の好きな物を並べてみた。
    この三つには共通項があるように感じられる。

    自分の好きな物が大衆的に受け入れられるのを望む一方で、特殊な自分の嗜好を誇ってしまうやや拗くれた自意識がある気がする。
    「分かられたいけど、分かって欲しくない」みたいな。
    そんな面倒くさい自分であるから、世間に強い不満を持っていてもそれを表明することができない。

    だから、「昔の相方」にテレビでディスりにも似たいじりをされて落ち込んでしまったりとか。自らが主犯でいじめをしているのに「みんながしているいじめを止められなくって」とラジオ番組で相談してしまうような生徒に対して涙目でや

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    2023年05月17日
  • ラジオ・ガガガ

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    タイトルの面白さに惹かれてこの作家さんのは幾つか買ってみた。
    ただ初めて読んだ「まずはこれ食べて」はイマイチだったのでこれも過度な期待を持たずに読んだが、良い意味で裏切られた。
    切ない話が多めだけどラジオが良い小道具になっていてバランスが良い。
    強いて言うなら、始めの2話に同じ人物が登場して、連作か?、と思いきや3話からは全く違った事くらい。

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    2023年04月01日
  • 三千円の使いかた

    ネタバレ 購入済み

    手元に置いておきたい作品でした

    たまたま見かけた本ですが、気付けば自分の境遇と重ね合わせて読んでいました。誰にでも当てはまる状況、心情が要所要所にありました。そして最後には自分の生き方や考え方は決して間違ったものではない、むしろ前向きに捉えて良いのかなと思えてきました。不思議ですねー

    一見この物語には大きな盛り上がりがないと思えましたが、思い返すと自分の人生に当てはまる事が多くてそれを盛り上がりとせずになんと言うか?と思いました。お金の事や人間関係や自分の醜さに悩んだ時(この先人生に何度あることか)にふと思い出しては読み返したくなる作品だと思います。

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    2023年03月15日
  • はじまらないティータイム

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    夫を略奪した女と、された女。その夫の叔母と娘の従姉妹。同時進行で4人それぞれの思惑と探るようなやり取り…で段々何となく分かり合えた感じがホッとして面白かった。
    目的が成し遂げられそうもなかった中途半端な状況を軌道修正すべく再度トライする事とか、細かい「女アルアル」がおかしくて。
    ラストの二人が気になるけど、この話の流れでは、そう悪いことにはならなそうだと、私もミツエと同じ気持ちだ。

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    2022年12月19日
  • 母親ウエスタン

    ネタバレ 購入済み

    引き込まれる

    原田ひ香さんの作品を最近、読む様になりましたが、過去と現在を行き来しながらの展開で時間も忘れて1日で読み終えてしました。

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    2022年11月20日
  • サンドの女 三人屋

    購入済み

    面白い

    最後、完結してよかった。

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    2022年10月20日
  • 三人屋

    購入済み

    物語にひきこまれていく

    読んでいるうちにどんどん小説の世界に引き込まれていく内容でした

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    2022年10月18日
  • 三千円の使いかた

    購入済み

    おすすめです

    小説としての話の展開も、最近のお金の話も、全て興味深い。人気の作品なのはよく分かります!女性におすすめです!

    #深い #癒やされる #感動する

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    2022年09月05日
  • ラジオ・ガガガ

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    ネタバレ

    『オールナイトニッポンをお楽しみの方に贈り物!?』

    随所に実在のラジオ番組が顔を出す6つの短編集。深夜ラジオはあまり聞いてこなかったことをちょっと後悔。人それぞれ響き方は違っても、自分に語りかけてくれるラジオだからこそ心の支えになれるんだと思った。良作でした!

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    2022年08月06日
  • ランチ酒 今日もまんぷく

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    『ランチ酒』シリーズ3作目。16話からなる連作短編集で、見守り屋・犬森祥子と彼女に関わる人々を描くグルメ・ヒューマンドラマ。
     各話の連番が第1酒~第16酒となっていることからもわかるとおり、祥子が夜勤明けにランチとともに楽しむ酒が見せ場のひとつである。

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     本作は3作中で最もよいできでした。

     まずは、祥子が仕事で関わる人々の持つ物語。 
     深みのあるものが多く、見守り屋に依頼せざるを得ない事情も納得のいくものでした。何より新藤剛志のような底の浅い人間が出てこないのはよかった。

     次に祥子の物語。
     元夫や愛娘・明里との関係が少しずつ整理されていく

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    2022年03月20日