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いつも行く食堂で出会った女の名は、広美といった。気づけば死んだ妻に代わり、子供たちの面倒を見てくれるようになっていた広美。しかしまたある日突然、彼女は家族の前から消えてしまう。身体一つで、別の町へと去って行ったのだ――。家族から次の家族へ、全国をさすらう女。彼女は一体誰で、何が目的なのか? 痛快で爽快な、誰も読んだことのない女一代記。
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Posted by ブクログ
いろいろな家庭で母親をやりながら転々と暮らす広美。どの家庭でも慕われてびっくりな話です。親子ってなんだろう?と考えさせられました。終わり方がよかったです。
「おそれいりましてございます」 近所の定食屋に新しく入った店員は広美といった。 長距離トラックドライバーで、妻をがんでなくしたばかりの健介はまだ30代。 小さい3人の子どもたちと暮らしている。 こんなハンバーグを、子どもたちに食べさせてやりたい。 健介の何気ない一言をきっかけに、広美は子ど...続きを読むもたちの面倒を見るようになる。そして生活を共にするように。それもごく自然な形で。 そして時がたち、生活が落ち着いた頃、彼女は風のようにいなくなっていった。 10数年がたった東京郊外のスナック。 そこに恋人の祐理が通いつめていることを知った大学生のあおいは、祐理を問いただす。 真面目で成績優秀な祐理がそこに通うのには、深い理由があった。 広美が歩んできた「家族たち」との時間と、祐理とあおいが学生時代を過ごす現代を交錯しながら、物語は進んでいく。 様々な事情から、「母がいない家庭」を渡り歩き、全身全霊で尽くしぬいた後、静かに去っていく広美。 彼女がそんな人生を歩まずにいられなかったのにも、深い理由があった。 子どもに会えない母もいる。 子どものいない母もいる。 血のつながらない母もいる。 ただ、目の前にいる子どもに、なりふりかまわず尽くしていくのが母の愛情。 その心は大空よりも広く、大海よりも深い。 人のために明かりを灯せば、自分の前が明るくなる。 さりげなくて深い、母の愛の物語。
他人がどう思うかはさておき、広美とターゲットの家族にとってはお互いを必要とし合う関係だったのだろう。あっという間に子どもを手懐け、父親達の心の隙間に入り込む広美を怖く感じたが、それでも家族は良い方向に進むという不思議な話だった。
タイトルに惹かれなくて、なかなか手をつけられずにいたけれども、読み始めたら止められなくなった。これまでに出会ったことがない切り口の、母親の物語。
読み始めると、気になってどんどん、読んでしまう。 借りた本なので⭐️4、 買ってたら⭐️3のような気もする。
母親を失った機能不全家庭にどこからともなく潜り込んで最高の母親役をしてはまたどこかへと去る女の物語。 母の務めを果たしては立ち去ることで心を救ったかと思えばかえって残酷な仕打ちをしていたり、恨まれているようで感謝されていたり。「母親」という役割は本当に奥深い。自らも母親になり親と子どちらの立場もわ...続きを読むかるようになってから読んだ為より一層ラストが味わい深かった。
3最初2つの物語が区切られながら進んで行くので時系列とか話の理解に戸惑ったけど途中で糸が繋がるようになってきてそこから引き込まれて面白かった。 広美は捨て猫のように何かしら問題を抱えている母親がおらず父と子供たちで暮らす家にすっと入り込んではしばらくするといなくなる。 広美は何を考えているのか何を求...続きを読むめていたのか。 以下心に残ったフレーズ。 「だけど、あおいを悲しませたりしないから安心して」 もう十分悲しんでいることが、祐理には伝わっていない。それがあおいには何より切ないのだった あーこれ恋愛あるあるーと思った
慣れきった日常をキラキラした時間に変えるのは、外からの視点が必要。母親不在で壊れかけている家族に、野良猫みたいに、そっと入って来て、何とか持ち直した頃に、またそっと出てゆく。母親不在の荒れた家族に、ふらりとやって来て、またふらりと去っていく話。
ウェスタンといえば「シェーン」 子供のいる家に母はやってきて、ふらりと去っていく。かっこいい〜 木皿花さんの解説も、また絶妙。
題名からどんな話か全く想像がつかず、なんとなくパワフルで物悲しいイメージがあった。 読んでみるとと、これまで読んできた話とは違う感じでかなり新鮮だった。 なんらかの事情で母のいない子どもを世話して各地をまわるというお話。 現代と過去の二つの視点が交錯する。 母親をテーマにした作品は数あれど、ほん...続きを読むのいっとき、全身全霊の愛情を注いでいなくなる母親の姿に胸がいっぱいになる。 同時に、母を求めてやまない子どもたちの姿も心が痛む。 広美さんが子供を求める姿は、ちょっと狂気的なところもあり、子どもと一緒にいられるのなら、身も心も男に捧げることすらある。 後半は子どものためにここまで…という場面もあり、広美さんの愛の深さを痛感させられる。 一人の母親の生き方が周囲を変えていく様子も描かれ、なんとも言えない後味もよかった。 血のつながり、法的なつながりを持たない母親の姿を描き、母とは親子とはということを考えさせられる。
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