【感想・ネタバレ】母親ウエスタンのレビュー

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ネタバレ 購入済み

引き込まれる

原田ひ香さんの作品を最近、読む様になりましたが、過去と現在を行き来しながらの展開で時間も忘れて1日で読み終えてしました。

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2022年11月20日

Posted by ブクログ

「おそれいりましてございます」

近所の定食屋に新しく入った店員は広美といった。

長距離トラックドライバーで、妻をがんでなくしたばかりの健介はまだ30代。

小さい3人の子どもたちと暮らしている。

こんなハンバーグを、子どもたちに食べさせてやりたい。

健介の何気ない一言をきっかけに、広美は子どもたちの面倒を見るようになる。そして生活を共にするように。それもごく自然な形で。

そして時がたち、生活が落ち着いた頃、彼女は風のようにいなくなっていった。


10数年がたった東京郊外のスナック。

そこに恋人の祐理が通いつめていることを知った大学生のあおいは、祐理を問いただす。

真面目で成績優秀な祐理がそこに通うのには、深い理由があった。


広美が歩んできた「家族たち」との時間と、祐理とあおいが学生時代を過ごす現代を交錯しながら、物語は進んでいく。

様々な事情から、「母がいない家庭」を渡り歩き、全身全霊で尽くしぬいた後、静かに去っていく広美。

彼女がそんな人生を歩まずにいられなかったのにも、深い理由があった。

子どもに会えない母もいる。

子どものいない母もいる。

血のつながらない母もいる。


ただ、目の前にいる子どもに、なりふりかまわず尽くしていくのが母の愛情。

その心は大空よりも広く、大海よりも深い。

人のために明かりを灯せば、自分の前が明るくなる。


さりげなくて深い、母の愛の物語。

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2019年11月16日

Posted by ブクログ

あるときはバブル景気の真っ只中の東北、
あるときはバブルがはじけた時期の北海道帯広に
北海道えりも町、
あるときは宮城県のとある町。
各地を転々としながら
定食屋「いろは」の店員、
スナック「卑弥呼」で働くホステス、
スーパーの洋品店の店員など職を変え、
男やもめで母親のいない家庭にふらりと現れ、愛情に飢えた子供たちに愛を与え去っていく広美。

身体一つで、家族から次の家族へ、全国をさすらう女。
果たして彼女は一体誰なのか?
何が目的なのか?
『東京ロンダリング』で一躍注目を浴びた著者の長編第二作であり、
ちょっと変わった家族小説。


初めての原田ひ香作品だったけど、
木皿泉の解説にあるようにタイトルの秀逸さと
主人公広美のワケの分からなさが面白くて(笑)
一気読み。
(映画ファンであればタイトルから往年の西部劇の傑作「シェーン」を思い浮かべるだろうし、その発想は正解です)

伊丹十三の傑作映画「たんぽぽ」がラーメン屋版「シェーン」だったのに対して、
こちらは母親版「シェーン」。

悪者たちがはびこる荒廃した西部の町に流れ者がふらりとやってきて
父親のいない母子と知り合い
ひととき共に暮らし、
悪者たちを成敗して
またふらりと去っていく。
(勿論、一緒に暮らし懐いた子供は、「シェーン、カムバック!」と別れを惜しむわけです)

これを現代の母親に置き換えたわけだけど
もうその斬新な発想からして
心躍るし、
主人公広美の過去パートと
幼少期に広美に育てられた青年が広美を捜す現代パートを交互に描いた巧みな構成、
リズム感のいい文体と
胸を打つ借り物でないセリフ。

そして、無理のないその土地土地の方言が
いいアクセントになって飽きさせません。
 
色白で小柄。透明感のある赤い唇と笑うとえくぼのできる愛嬌のある顔。
「申し訳ございません。おそれいりましてございます。」
というなんとも奇異な挨拶が口癖の(笑)
ミステリアスでなんとも魅力のある謎の女、広美にどんどん惹かれていく不思議。

広美の行動はホンマ無茶苦茶なんやけど、
なぜか憎めない。

子供に食べさせるために魚の小骨を丁寧に取ってあげたり、
風呂に一緒に入ったり、
保育園に毎日一緒に行き一緒に遊んだり、
謝ることの大切さ、挨拶の仕方、ご飯食べるときのマナー、花の名前、折り紙の遊び方、ホットケーキの作り方、勉強のやり方を教えたり、
夜明けにヴァン・ヘイレンの「Jump」をみんなで歌ったり、
ひととき広美と時を過ごした子供たちも
感謝こそすれ、誰も彼女を恨んでなんかいない。

人が人として甦るためには
何も特別な儀式なんて必要ないのだろう。
なんでもない日々の暮らしを積み重ねることこそが
胸に巣くう悲しみや怒りや孤独を浄化し、
穏やかな日々の暮らしでのかけがえのない記憶が心の核となり
どんなときも人を救ってくれるのだと、
自分も母親に捨てられ施設で育った経験から
身に沁みて解っている。

誰かのためにではなく、
あくまでも自分のために行動した広美だからこそ、
関わったすべての家族の心に消えない記憶を残したのだと思う。

今は朽ちないことや老いないことをよしとする風潮が主流だけど、
歳をとったり、朽ちていったり、変わっていくことを怖れず書いている小説が僕は好きだ。

この小説も、
家族から家族へ
母親を必要とする家族を渡り歩き、
崩壊した家族を立て直すと
またどこかへ消えていく広美という女の20年に及ぶ一代記だ。

そう、映画「グロリア」のように
戦うおばさんはカッコいいのだ!

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2015年07月12日

Posted by ブクログ

母親を失った機能不全家庭にどこからともなく潜り込んで最高の母親役をしてはまたどこかへと去る女の物語。

母の務めを果たしては立ち去ることで心を救ったかと思えばかえって残酷な仕打ちをしていたり、恨まれているようで感謝されていたり。「母親」という役割は本当に奥深い。自らも母親になり親と子どちらの立場もわかるようになってから読んだ為より一層ラストが味わい深かった。

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2024年04月10日

Posted by ブクログ

3最初2つの物語が区切られながら進んで行くので時系列とか話の理解に戸惑ったけど途中で糸が繋がるようになってきてそこから引き込まれて面白かった。
広美は捨て猫のように何かしら問題を抱えている母親がおらず父と子供たちで暮らす家にすっと入り込んではしばらくするといなくなる。
広美は何を考えているのか何を求めていたのか。

以下心に残ったフレーズ。
「だけど、あおいを悲しませたりしないから安心して」
もう十分悲しんでいることが、祐理には伝わっていない。それがあおいには何より切ないのだった

あーこれ恋愛あるあるーと思った

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2024年02月24日

Posted by ブクログ

慣れきった日常をキラキラした時間に変えるのは、外からの視点が必要。母親不在で壊れかけている家族に、野良猫みたいに、そっと入って来て、何とか持ち直した頃に、またそっと出てゆく。母親不在の荒れた家族に、ふらりとやって来て、またふらりと去っていく話。

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2023年08月21日

Posted by ブクログ

ウェスタンといえば「シェーン」
子供のいる家に母はやってきて、ふらりと去っていく。かっこいい〜
木皿花さんの解説も、また絶妙。

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2023年04月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

各地を放浪して、子供がいなくなったさみしさを紛らわせる女性の物語。
こんなに簡単に誰かの家に入れるのかと思うとびっくりするけど。
登場人物が多くて「え?この子は以前の話に出てきた!?」と確認しながら読みました。
虐待する男性を殺したんじゃないかという描写があったけど、殺すのはわかるんだけど、その後子供を施設に預けて出て行っちゃったんだ…と思うと複雑。
逮捕されたときや、真実がわかってしまったときのことを考えてのことだったのかなぁ。

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2023年02月01日

Posted by ブクログ

題名からどんな話か全く想像がつかず、なんとなくパワフルで物悲しいイメージがあった。
読んでみるとと、これまで読んできた話とは違う感じでかなり新鮮だった。

なんらかの事情で母のいない子どもを世話して各地をまわるというお話。
現代と過去の二つの視点が交錯する。

母親をテーマにした作品は数あれど、ほんのいっとき、全身全霊の愛情を注いでいなくなる母親の姿に胸がいっぱいになる。
同時に、母を求めてやまない子どもたちの姿も心が痛む。

広美さんが子供を求める姿は、ちょっと狂気的なところもあり、子どもと一緒にいられるのなら、身も心も男に捧げることすらある。

後半は子どものためにここまで…という場面もあり、広美さんの愛の深さを痛感させられる。
一人の母親の生き方が周囲を変えていく様子も描かれ、なんとも言えない後味もよかった。

血のつながり、法的なつながりを持たない母親の姿を描き、母とは親子とはということを考えさせられる。

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2023年01月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ラスト、祐理と暮らすことにならなくてよかった。グッときたのは夜逃げの時に秋夫を誉めてあげてたシーン。淡々と飄々と進んできた物語なのに、あそこはなんか温度が高かったな。
あおいが少しずつ成長する感じもよかった。就活で煮詰まってる時、適当にガス抜きしてくれた広美。

映画にしたら面白いと思うたしかに。主演はだれにしよう、登場人物多すぎだな、子役もたくさんいるし。
親子ってほんと厄介だとつくづく思わされはしたけど、嫌な読後感ではない。それが原田ひ香の良さだろう。
ジャケットは単行本の方がずっといい。

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2022年02月23日

Posted by ブクログ

どういう風に転がるか分からないスタートで、だんだん薄皮がめくれるように色々な事が明らかになっていき、柔らかな着地点に到達する、まさにエンタメ小説のお手本のような一冊。

個人的にはNHKでやっていたECDのドキュメントと被る部分も有ったり。
血の繋がりが有る一般的な家族であれ、そうではない家族であれ、最終的にはやはり皆1人1人の個人。だからこそ愛しいし、憎たらしい。
母親がいないという共通点はあるものの、住む場所も生活のレベルも違う、登場人物達の様々な家族像を作者は見事に描き出しています。
ドライとウェットが入り混じった家族という関係性の特別さにあらためて感じ入りました。

主人公の広美は果たして全員の事を本当に忘れてたのかな?実はそうじゃないんじゃないかな?
突然来て突然去っていく、しかし全員の心の中に暖かい繋がりを残していく、そんなミステリアスな広美の姿は言ってみればメリーポピンズですよね。

そんなメリーポピンズの姿のままでいてほしかった自分としては、出来れば最後の章で彼女の秘密のベールをはがしてほしくなかった。
それで星1つ削りました。
だけど読む人にとってはあの章が一番良いとも思います。なので、あくまでも個人的な評価として。
すんません。
だけどお話のレベルは文句無しの5つ星です。
いつか映画になるだろうな。

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2019年08月16日

Posted by ブクログ

「流しの母親」をやる女性の一代記みたいな作品。
著者の長編ははじめてだが、読み甲斐のある小説だと思う。
ストーリーもキャラクターも、奇抜なようで自然な、不思議な感触だった。展開も、ぼんやり掴めながらも収束が読めない。文章が滑らかさも加わって、なんとも引き込まれる仕上がりになっている。
文芸として、巧い作品だった。他作も、少しずつ読みたくなる。
4-

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2016年10月30日

Posted by ブクログ

家族から家族へ、母親不在の家族の下へ全国をさすらう謎の女・広美の一代記。
まずタイトルが巧すぎる。西部劇の名作がパッと思い浮かび、あの独特の世界観が現代日本に甦る。
「おそれいりましたでございます」という不思議な言い回しも、彼女の辛い過去を知ることで深みが出てくる。人間って幸せな時には気づかない大切なことがある。一方通行ではなく、お互いが求め合うから愛が成立する。そんなことを教えてくれる秀作。エピローグの出来事もほっとする。

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2015年09月28日

Posted by ブクログ

 これがウエスタンか! え? と思いながら読み進むうちに、構造的にウエスタンだ、と思わざるをえない。
 よく分からないよ!と思いながら読んでほしいけれど、あらすじレベルのネタバレを含むならばこんな感じ。

 子供たちや弱者から見れば頼もしくある人物(西部劇で言うところのガンマン、この本で言うところの彼女)が、ばったばったと洗濯物やたまった茶碗、湿った布団を片付けていき、家庭の安定を守る。
 帰ってきて!と子供が泣き叫んでも、彼女は振り返らず、前に進んでいく。
 かっこいい。
 西部劇のガンマンもこんな気持ちだったんだろうか、とか良く分からない気持ちになってくる。

 なんかすごいものを読んだ気がする。
 表紙も格好いい。

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2015年08月01日

Posted by ブクログ

初物。久しぶりに文庫化されるのを待ってた作品。設定は多分有り得ない。ヒロインに共感を持つことは勿論出来ない。けど、引き込まれて読み進んだ。最後、やっと帰る場所が見つかったヒロインにホッとしてる自分がいる。本当に不思議な作品。良い出会い。チャンスあればこの人の他の作品も読んでみよう。

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2015年07月28日

Posted by ブクログ

本気で子供のことを思う主人公、広美の姿はぐっとくるものがあった。
だけど、本人の思いとは裏腹に子供たちの想いが切ない。
不思議と広美に幸せになって欲しいと願ってた。
H27.4.1~4.6

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2015年04月10日

Posted by ブクログ

 いろいろな人の母親役をやってフラフラしている主人公。自分が母親になったからか、「今まで関わった子どもたちのこと、殆ど覚えていない」というのは、全然納得がいかなくて…そこは不満だけれど、全体的には面白かったので星-1で。

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2015年03月18日

Posted by ブクログ

父子家庭の家に入り込み、他人の母親になる広美。母親が必要な家と、子供が必要だった広美、現在と過去を交互に進めながら話が展開していく。リアリティは置いといて、面白いストーリーだった。

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2015年02月28日

Posted by ブクログ

ネタバレ

けっこう面白かった。ストーリーは、主人公「広美」の行動や思いを、過去と現在で交互に展開させながら進んでいく形式。
過去では、「母親のいない子供(たち)」の世話をするために、好きでもないその子供(たち)の父親と付き合い、そして数ヶ月、数年たって別れていく「広美」を、その父親の観点から描いている。また現在では、「世話してもらった子供たち」のうちの1人で、苦学しながら教員か公務員を目指す「祐理」とその恋人「あおい」が、「昔をあまり覚えていない広美」に対して抱く、深い思いや感情を描いている。
「広美」が何故、縁もゆかりもない「子供たち」を母親代わりに世話をするのか?はあまり重要ではない。小説の最後の方でその理由が分かるが、けっこう平凡で、ある意味期待外れだった。
それより、世話の必要なくなったとたん、「広美」は彼ら父子から離れていく。子供たちは「広美」がいなくなることに納得していないが、父親たちの方は何故か「広美が何時かは自分達の前から姿を消す」ことが分かっていた。勿論、何故自分達の前に表れ、何故突然に自分達の前から姿を消すのかは分からないにしても。
読んでいると思うことは、「広美」にとっては「子供を世話すること」が大事で決して「その子供が好きなわけでも、ましてやその子の父親が好きなわけでもない」ということ。だから、子供たちが大きくなって「広美」に会いに来た時、本当の母親かと聞かれても「いいえ」と簡単に完全に否定する。そして感謝する彼らに「助けてもらったのはこちら」と彼らの感謝も拒否する。この「広美」の行為と思いは、何だろう?自分の実の子供に対する贖罪とか、子と無理やり離された不条理に対する彼女なりの抵抗とかは、何か安易だ。
よく分からないが彼女は「世話する子供」がいないと自分自身を生きられないのかもしれない。
最後の最後、「世話の必要のない」大人についていった「広美」は何かを吹っ切れたのかもしれない。

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2024年01月21日

Posted by ブクログ

幼子の世話や育児を目的に、使えるものは何でも使い、時には自分の体も使って、その父子たちの中へ入っていく。

それはまさに流れる者のように続いていく。

読後は想像していたのと違うな〜と正直戸惑ったけど、日にちが過ぎるにつれて、主人公が自分の子供を育てさせてもらえなかったことから、困っている家族、特に父子家庭の子供を放っておくことができなかったんだろうなと。
彼女の抱えるこころの傷やくやしさ。
最後、少し明るい未来が見えて良かった。

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2023年06月26日

Posted by ブクログ

どこにもいないような女の人の、フィクション!という感じの小説。
原田ひ香さんの小説は2冊めですが、1冊めで読んだ『三千円の使い方』とは全く異なるテイストで、リアリティのなさが面白かったです(もちろん、こんな生き方をしてる人も実際にはいるのでしょうが)。
血縁のない親子(のような)関係で、大人が子供を思って守る、というシチュエーションは『そしてバトンは渡された』に通じるものがある気がしましたが、こちらは心温まるお話ではなかったかな。
でも、誰にも頼らずに生きる広美さんの潔さは気持ちよかった。

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2023年04月09日

Posted by ブクログ

母親を必要とする子供と、必要とされたい元母親の長い物語だった。
25歳の広美の1番初めの話が、母親ウエスタンを始めるきっかけだったのではないだろうか。
「母親」として扱われることに喜びを感じたのだと思う。
ラストシーンは、「母親」としてではなく、「広美」を必要とされたことに安堵した。
それが物語のきっかけとなった健介によるものなのが尚更よかった。
裕理もあおいも「母親」として広美を受け入れようとしていたから、このままじゃ「広美」としての人生が死んでしまうと感じた。

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2023年01月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

不遇の子どもがいると聞けば、どんな手を使おうともその父子家庭に入り込み、赤の他人の子どものために最善を尽くす女。そして自分の去り時だと思うと速やかに姿を消し、また次の家庭を探しては移る。

父子の父親のほうからはもう不要だと思われていたとしても、子のほうにとっては実の母親同然の存在。大人になった今も彼女のことを忘れられない子どもたちが、彼女を追いかける。

感情が読めないから彼女を理解しづらいけれど、母性とはこういうものなのでしょうか。不思議なタイトルに思い出すのは映画『シェーン』。「カムバック!」と言われたらそうしてもいいと思う。きっと、戻れる。

「借して」という誤字のせいでかなりテンションが下がってもったいない気がしたのは否めません。(^^;

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2020年06月25日

Posted by ブクログ

初めて読む作家さん。
母親を必要とする家庭に入り込み、一つの家庭に居座ることなく時期がくると去ってゆく、流れの母親『宏美』。
謎が多く、物哀しさ漂う物語だったが最後で少し救われた気持ちに。

やはり子供は無条件で愛されている期間が必要なのだと改めて実感する。
子供時代くらい、疑うことなく心身ともに安心して生活して欲しいと心から思う。

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2018年02月13日

Posted by ブクログ

家族モノを読むと母に電話しようかなあとか思うんだけど、大抵の場合本を読み終わるのが夜なので、結局しないことが多い。
まあそのうち帰省しよう。

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2016年04月13日

Posted by ブクログ

母親のいない家庭にいつのまにか入っていき、子供の世話をする広美。
子供たちは皆、広美に懐く。…が、いつの間にか姿を消してしまう。
彼女はなぜそんな暮らしを選んでいるのか?
不思議なだけでなく、ホロッとしてしまう部分がたくさんあった。

2016.1.23

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2016年01月23日

Posted by ブクログ

母性愛とは違う何か.強いて言えば人間愛だろうか.
それにしても歪で不器用な感じがする.
主人公の思考が読めず,只々不思議な感覚だけが残る.
天童荒太さんの「悼む人」にも同じ印象を受けたが,それ以来かも.結末を読むと少し納得しました.奥深く,評価が難しい作品.
以下あらすじ(巻末より)
いつも行く食堂で出会った女の名は、広美といった。気づけば死んだ妻に代わり、子供たちの面倒を見てくれるようになっていた広美。しかしまたある日突然、彼女は家族の前から消えてしまう。身体一つで、別の町へと去って行ったのだ―。家族から次の家族へ、全国をさすらう女。彼女は一体誰で、何が目的なのか?痛快で爽快な、誰も読んだことのない女一代記。

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2015年02月21日

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