原田ひ香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ラジオ×主人公の人生ドラマが覗ける短編集。
私もラジオが大好きで、悩みが多くて眠れない夜も、仕事に追い込まれてるピンチの時も、憂鬱な通勤時にも色んな場面で耳から聴こえるおしゃべりに助けられてきた。
会ったことないラジオパーソナリティの日常の何気ない出来事をきけて孤独な時間を楽しめたり、自分の知らない知識や世界を想像してワクワクしながら現実逃避できる感覚が好きなんだよなぁって改めてラジオの良さをしみじみ噛み締めた。
この感覚は読書も一緒なんだよね。
作中では、流産をした心の傷を家族や周りの誰にも頼らず1人で抱えつづける時、人生を変えようとマレーシアに来たもののうまくいかなかった時、不妊治療 -
Posted by ブクログ
ネタバレ原田ひ香さんは、はじめまして。
とっても読みやすい。
憎しみに心を支配されて起こした行動は、
その気持ちが強いものであるほど
後悔も大きいのだろう、と思う。
復讐したいくらい、憎らしい相手や出来事を
受け流すことも、忘れることも難しい。
それでも、一度立ち止まって、
相手を叩きのめした先にどんな未来が待っているのか
想像できる心の強さを持っていたい。
自分は復讐とまでは言わなくても、
日常で起こる周囲への小さな不満に対して
やり返してやろうとか、ちょっと邪魔してやろうとか
思ったり、態度に出したりしてしまうことがある。
でも、それは本当に自分のためになるのか?
嫌な相手に引っ張られて、
自 -
Posted by ブクログ
すごく面白くてスラスラ読めてしまうのに、不意に出てくる登場人物たちの心情の描写にじわじわ心抉られる。
中でも第三話でのみききちゃんが鷹島古書店に対して抱いていた自身の思いに触れる場面や、
第五話のさんごさんが東山さんへの手紙を書いている内にだんだんと胸に秘めていたものが溢れてしまう場面などは、
こちらも胸を締め付けられるような痛切な描写にひどく切ない気持ちもこみ上げてくる。
メインキャラであるさんごさんとみききちゃんの2人がすごく魅力的で、読んでいく内にどんどん好きになっていった。
特にみききちゃんがけんぶん君に対してサッと図書の十進分類法を述べて詰め寄る場面は、彼女のアツい部分が出てて格好 -
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まあ! たいへん!
冒頭から鷹島古書店が危機です!
経年劣化恐るべし。。。
そして人も経年劣化します。
劣化はしなくても、経年はあります。そして人生には節目というものがあります。
若い人は進路に、老いた人は先行きに不安を覚えます。岐路に立たされます。仕方ないことです。
ベテラン漫才師のような掛け合いでお客様をもてなし、本とコーヒーと、時にはごはんを提供してきた珊瑚(さんご)さんと美希喜(みきき)ちゃんにも、それぞれに人生の節目が訪れていました。そして二人を取り巻く人たちにも。。。
必読の続巻です。
ぜひ!!
(もちろん美味しいものも続々と♪)
そして更にお話は続 -
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Posted by ブクログ
焼きそばが出てくる章があります。
「第五話 『馬車が買いたい!』鹿島茂著と池波正太郎が愛した焼きそば」です。単行本の表紙には絵もあります。
池波正太郎が愛した焼きそばとは、揚子江菜館の上海式肉焼きそばを指します。
描写がとても美味しそうです♡
「上海炒麺(シャンハイ チャーメン)は、硬い麺と柔らかいのが選べるの。
基本は柔らかい麺をちょっと焼いた上にもやしや豚肉を炒めたものがのっているんだけど、硬い方はぱりぱりした、いわゆる揚げ焼きそばの麺で、同じ具材のとろみがついたあんがのっているの」
このシーンは、鷹島 珊瑚(たかしま さんご)さんが、テイクアウトの買い物を頼む場面です。
場所 -
Posted by ブクログ
お金の話をしているようで、実は「物事をどう捉えて生きるか」の話だった。
登場人物たちが直面する出来事は必ずしも自分の身近なものではない。それでも、友人と比べてしまう気持ちや、投資をどうしようか、お金とどう向き合っていこうか……と考えてしまう感覚など、ところどころで現実と掠める。その「ありそう」が積み重なることで、現代日本の生活を覗いているような妙なリアリティがあった。
それぞれが抱えている問題が少しずつほどけていくので、生活小説でありながら問題解決もののようなカタルシスもある。そしてラストが「こんなのファンタジーじゃん!」とリアリストな自分が叫びつつも、好きだった。すべてがきれいに解決したわ