原田ひ香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
同居していた友人が亡くなり親族とも疎遠、薄給年金暮らし。人生「積み」状態から一発逆転の刑務所暮らしを目指します。なんじゃそりゃ、というあらすじですが、桐子さんの人の良さ、真面目さが面白いです。この量刑ではすぐ刑務所から追い出されてしまう、でもなるべく他人に迷惑をかけたくない、老人女性の体力でもできる犯罪は…と真剣に考えています。犯罪者予備軍とは思えないかわいさです。
とはいえこの物語には様々な社会問題が絡んでいたり、数十年後の自分に降りかかってくるかもしれない未来の話でもあります。
持ち家賃貸問題、家族関係や相続…そもそも犯罪は起訴されなくても信用を失うこと。どうか桐子さんは報われてほしいの一 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んでいて心がゆったりと落ち着く一冊。
「何もわかっていない」素直に生きている主人公が自分と重なる。世間に疑問が持てないことは、幸せなのか。自分はよく「仕方ないよな」と片付けてしまうことに、脳死だなと罪悪感を覚える。とはいえ、疑問を持たない事は心の平静を保つためにすごく役にも立っている。
仕事がある、早期退職、妻と子供がいる、好きな喫茶店に好きなだけいけるという「平凡」が外からみると「特別」にうつる。それを指摘されてしまうと、なんとも辛いなぁとも感じる。
あとは、この本を読んで、中高年男性の心情の輪郭が少しくっきりしたた。医療職でよくデイサービスで1人でぼーっとしているおじいちゃんをよく見かけ -
Posted by ブクログ
神保町で古書店を営んでいた兄滋郎が亡くなり、妹の珊瑚が店を相続することになる。親戚で国文科の大学院生の美希喜(みきき)も店を手伝うことに。
二人の語りで物語は進み、様々な本、そしてグルメがでてくる。
古書店とグルメはミスマッチな気がしたが、すごくおいしそうな描写で神保町にご飯を食べに行きたくなる。
作者の本への愛情も感じられる。
古書店は敷居が高いけれど、こんな店があるのなら訪れてみたい、そう思わせてくれる本だった。
第二話の会話の中で出てくる、クリスティ。昔何作か読んでいるけど、ほぼ忘れているし、読んでない物もたくさんある。『カーテン』、読みたくなった。
第四話の『お伽草子』も読んでみた