原田ひ香のレビュー一覧
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人生オークション、あめよび、の中編二本立て。
人生オークション
主人公と叔母の再出発の話。ヤフオクという題材が懐かしく感じる。
なにか事件が起こる話ではないけど、腑に落ちない現実を受け止め、別にこれといったやりたいことはなくとも生きるためには前を向かなきゃだめだよなぁという気持ちになれる話だった。
あめよび
個人的にはこちらの方がより好きな話だった。
老舗眼鏡屋の店員として働く大人女性の、恋愛葛藤話という感じ。恋愛の小説に関心が持てない私だけど楽しく読めた。
全く同じ状況にはなったことはないものの、どこか既視感ある男性像にイライラもした(笑)。なんだかとても主人公に共感できたし読後感もよか -
Posted by ブクログ
よく読んでいる原田ひ香さんの復讐屋?小説。
あらすじは...
恋人に裏切られ、職も失った美菜代が
復讐屋である成海に復讐を依頼するも断られるし、
依頼料も高額だったため、成海のもとで勝ってに働くことにする...
たぶん一般的に私たちが考える復讐ではまったくなくて
でも依頼者もすっきりできるそんなお話。
印象に残ったところは
「遺産は受け取らなかった人が幸せになる」
私もこれは常々、考えていることだったので
まさか、ここで出てくるとは!と驚きました。
成海のもとでいくつかの依頼をこなしたあとの
美菜代の復讐についても書かれてあって
面白かったです! -
Posted by ブクログ
お金がなければ不安だけど、情報の援助を受けられれば貯めることに一生懸命なれ、その過程で工夫やアイデアを実践し細やかな幸せに満足できる。お金を気が済むまで貯めたら、生活には困らないけどそのお金をどうするのか、自らの生き方と向かい合わないといけない。お金が無いは大変、不安だけどそれだけでは無いし、それぞれのステージでそれぞれの悩みはある。お金無しは周りに気を使うけどお金持ちだってお金無しに気を使う。それぞれのステージの人達が相手を思いやり交わす会話、自分の中のもやもやへのケリのつけかたを考える内容が良かった。若さと時間を犠牲にして手に入れたお金、それで何をしたいの?自分はどうしたいの?失った若さ、
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Posted by ブクログ
ネタバレ独親育ちのキラキラネームな主人公天使(エンジェル)。人生どん底な彼女がキャバクラで出会ったのはお金持ちの老女光子。
光子から生きる術を教えてもらうため、彼女の暮らすビジネスホテルで清掃のアルバイトを始めた天使は、先輩の山田と共にホテル暮らしの老人たちの部屋の清掃担当になることに成功したのだがー。
生活保護と不正受給、ネグレクト、貧困の連鎖、シングルマザー、非正規労働、高齢者の住まい、お金の使い方、人生の閉じ方。
日本中に溢れているけどみんな直視したくないリアルなテーマをさらりと盛り込みながらも、それでも人と人が交わることは希望に続いていると思える。
いや、思いたくなるのが原田ひ香作品の好き -
Posted by ブクログ
ネタバレ以前、読んで面白かったので再読。
店の選び方、選ぶまでの心理変化、料理を決める心の内、食べた感想、表現が上手で実際のお店に行きたくなる。
頭の中で考えた事をツラツラと書いているところは「孤独のグルメ」風でもある。あちらは料理以外はちょっとしたお飾りであるが、この小説は主人公祥子がなぜ夜中から仕事をしているのか、仕事終わりのランチにどんな意味があるのを語っている。
「見守り屋」をすることになった理由、別れた夫と娘との関係、客との会話から自身の生き方を考える。
「一食の重みはでかい。失敗したくない」と祥子は語っているが、この食に対するスタンスは生き方にも通じるのではないかと思う。食の積み重ねで -
Posted by ブクログ
世代も境遇もバラバラの女性たちが、同じ深夜ドラマ「台所のあるところ」を観て思うことはそれぞれで、もちろん彼女たちの台所事情も生活も違っていて、何かあるけどそれを乗り越えていく物語。
ドラマ「台所のあるところ」は、母娘ではない二人の生活を描いているのだが、何故この二人が一緒に暮らすようになったのかの過程やそれからのことを描いてる。
それを観て自分が思うことを呟いているそれぞれの主人公の今とそれからだが、そこには必ず台所の様子や食べ物が出てくる。
「食」が如何に大切かを自然と教えてくれるようだ。
日常を上手く描いていてさくさく読めた。
○ままならないキッチン、ままならない人生〜飯盛敦子(5