原田ひ香のレビュー一覧

  • 母親からの小包はなぜこんなにダサいのか

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    都会で一人暮らしをしている主人公の女性のもとに、田舎の母親から定期的に小包が届きます。
    その中身は、手作りの服や食べ物、日用品など…どれも「正直ダサい」と感じてしまうものばかり。

    最初はそのセンスの違いに戸惑い、少し恥ずかしい気持ちさえ抱く主人公ですが、
    小包に込められた母の思いや生活を知っていくうちに、次第に気持ちが変わっていきます。

    やがて主人公は、
    「ダサい」と切り捨てていたものの裏にある愛情や、自分自身の価値観、そして母との関係を見つめ直していく――

    ……
    6つの短編集なので、まきちゃんには無理。笑
    でも、とても良かった。ᐡ ̳ᴗ ̫ ᴗ ̳ᐡ
    さすが原田ひ香さん。読みやすいし、

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    2026年03月20日
  • 喫茶おじさん

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    孤独のグルメの喫茶版で、昔懐かしい純喫茶巡りなのかな、と期待して読み始めた。

    主人公、定年間近で、身近な存在なのだが、良く言えば楽天的、あまりにも、のんきで能天気で思慮が浅く優柔不断、当事者意識が低くて、読み進めていくと、あんたなぁ、自分が置かれてる状況わかってんのっ⁉️と突っ込みたくなる。

    苦いエピソードが続くが、喫茶店の美味しい食事と珈琲で、葛藤も、自己嫌悪も、落ち込む気持ちも一緒に飲み込んでいく。

    恵まれ過ぎていると、己を見つめ直すことを忘れてしまうのだな、と肝に銘じた。

    終盤に「これでいいのだ」と己に言い聞かせているところ、切ない。

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    2026年03月20日
  • あさ酒

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    ネタバレ

    恋人タケルから突然婚約破棄を告げられ、恋人も家も失った恵麻。さらにはコロナによる不況で仕事も失い、コロナにも感染してどん底状態の恵麻を、「中野お助け本舗」の亀山と祥子が助けるところから展開されていくストーリー。
    亀山や祥子にサポートしてもらいながら、見守り屋の仕事を通して、恵麻が前向きになっていく様子が微笑ましかった。
    途中、恵麻がお客さんとして行ったパチンコ依存症の母親の話、苦しいし辛いなぁ…と思いながら読んだ。依存症って難しい。「ダメ!」と分かっている自分と欲望とのせめぎ合い…何とか家族の幸せが戻るといいなと願う内容だった。
    あとは、「ランチ酒」シリーズから全て読んでいたので、角谷や祥子の

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    2026年03月19日
  • 三千円の使いかた

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    読む前は、いろんな三千円の使い方が載ってる本かと思ってたけど、全然違って、いろんな世代のひとが抱えるお金の話だった。
    年齢は違うのに、自分の家族に当てはめて考えられるところが多くて、結構共感できた。
    自分は貯金できてる方だと思ってたけど、若い人だけじゃなくて、母親やおばあちゃん世代も普通にお金で悩んでるのがリアルで、ちょっと将来が不安になった。
    自分が納得できる使い方をしつつ、将来困らない程度に貯金できたらいいなと思った。たぶんそれが一番難しいんだと思う。

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    2026年03月19日
  • 一橋桐子(76)の犯罪日記

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    家族がいないこと
    歳を重ねるということ
    生きていくということ
    時間があること 無いこと

    ドラマを観るのもオススメです

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    2026年03月19日
  • 定食屋「雑」

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    読むのに1ヶ月ぐらいかかった。
    雑という定食屋のおばちゃんと離婚した奥さんの話←
    離婚のこと、人生のこと、コロナの話も出てきた、お客さんとの絡み、色々詰め込まれてて読み応えあったなぁ。原田ひ香さんやっぱ好き。前向きに頑張ろうと思える本

    あとぬか漬けが食べたくなる本(笑)

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    2026年03月19日
  • 一橋桐子(79)の相談日記

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    前作は読んでなく、こちらの作品からでも入りやすく楽しめました。桐子さんと雪菜さんの歳の差を感じさせない素敵な関係が良かった。
    2人が管理人をする事になった団地。部屋の数だけ、いろんな方々が住んでいて意見も様々あるのは仕方がないけど団地全体を見守ってくれるような2人の存在は必要。管理費が上がったとしても雇う価値はある!
    桐子さんと雪菜さんの出会いも気になるので前作も読もうと思います。

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    2026年03月18日
  • 財布は踊る(新潮文庫)

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    ネタバレ

    お金に振り回されてる人たちが身近に感じられるように書いてあるので、登場人物全員になんとなく共感できた。

    この本を読んで思ったこと
    ・自分がない人や自信がない人はお金に振り回される
    ・そこに気が付けた人と、そのまま振り回されてしまった人で、一線を超えてしまうかどうかの分かれ道になる
    ・お金に目が眩んでしまうことは仕方がない、大事なのは、そこからいかに早く、本当に自分がなりたいものや大事なことに気がつくことができるか

    現代では、物価高や円安、年金問題などでお金に対する不安が加速しているし、その不安を巻き取るように、お金の増やし方のバリュエーションも増えている。(節約、副業、NISA、情報商材、

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    2026年03月18日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    料理×小説(エッセイ)というと、なんとなく心温まるイメージで読み始めたら、ちょっと違ってびっくりする。
    すべてのお話に美味しそうな料理が出てくるけれど、どれもこれも「ほっこり」した美味しさとは毛色が異なる。
    この読後感は、どんな「後味」と言ったらよいのだろうか。
    でも、悪くない。すっぱい、からい、ほろ苦い……それもまた料理であり、人生なのだ。

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    2026年03月17日
  • 財布は踊る(新潮文庫)

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    作者お得意のお金にまつわる連作短編集。
    お金に困っている人に読んでほしいと思う。特に奨学金を返している人への裏ワザ的な方法は勉強になりました。NISAなどに代表される投資術は興味のある人には浸透し尽くしたとも言えそうだが、なかには躊躇している人もいるだろう、そんな人にも読んでほしい。
    ヴィトンの財布をキーに物語は連鎖していくのだが、財布に縛られ窮屈な展開だと感じる場面もあった。お金を得ることによって気持ちに余裕が感じられる登場人物達の考え方に共感。また、お金に困った時の切迫感は恐ろしい。
    作中での小説家、財前夏美は作者のある一面を表現しているようで興味深かった。

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    2026年03月16日
  • 喫茶おじさん

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    老化や家族関係、そして働き方。
    松尾純一郎は中高年で必ず遭遇する出来事の真っ只中にいるオジサン。
    娘にも友人にもカフェで知り合った人からでも

    「本当に何もわかってない」

    と言われる始末。
    なんでこのオジサンはそこまで分かってない人なのか?
    そんな私も分かってないので、読むにも戸惑う。
    純一郎はのほほんとしているせいか空気が読めなくて、自分の軸がない人なのかな〜と思ったけど自分のやりたいことに模索してるし、もともとは喫茶店をやってた人で、うまく行かなかったから一度潰した。
    だけど「もう一回チャレンジしてみたい」。でもどこか怯えてるオジサンだったんだなと思った。

    喫茶店のメニュー、そして味と

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    2026年03月17日
  • ほろよい読書

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    ⌘「ショコラと秘密は彼女に香る」 織守きょうや 
    「初恋ソーダ」 坂井希久子 
    「醸造学科の宇一くん」 額賀澪 
    「定食屋「雑」」 原田ひ香 
    「barきりんぐみ」 柚木麻子
    ⌘双葉文庫

    日本酒を飲みながら読みました。
    個人的にはショコラ〜が好きかなぁ♫
    でもどの物語もサクッと読みやすくて金曜日の夜とか良さそうです!

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    2026年03月16日
  • 古本食堂 新装開店

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    何だか、胸いっぱいな読後感…。

    やりたいけど、無理を通り越して無茶をしてしまっている。でも、本人は気づかないまま…だけど、周りがさり気なく気遣っていて助け合っている。いいなぁ。

    自分を幸せにする術をいくつも持っている。その術がどんどん増えていくのは楽しいこと。ヒグマの巣に飛び込むほどの勇気…には笑えたけれど、ぬるま湯の中にいるだけでは、自分の幸せもその中だけということ。

    私の故郷は、東京か。祖父母がいた山梨を思い浮かべるけれど、あのアーティストの歌詞のように、帰りたくなる場所は、土地ではなくあの人がいた場所。やはり、お母さんがいた場所。そして、お母さんがリラックスしてたおばあちゃん家を思

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    2026年03月16日
  • 三千円の使いかた

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    現実的で切実なお金の悩みを複数の視点から考えることのできる小説であった。
    こういう日常と地続きで、近い将来の不安に着いて考えるきっかけになる小説に20代後半に差し掛かったタイミングで出会えたのは良かった。
    奨学金の問題、結婚は相手の家族との関係性も考慮する必要があること、老後に向けた貯金、子どもと費用対効果など身近に存在するが、実際に直面するまで目を向けることがあまりない事象について、それぞれの視点で不安を感じながら読み進めることができた。
    視野を広げるためにも色々なジャンルの本を読んでいくことも必要だと感じる良い機会だった。

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    2026年03月15日
  • まずはこれ食べて

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    大学時代の仲間達で立ち上げたベンチャー企業を舞台に、そのメンバーとそこで働くことになった複雑な過去を持つ家政婦さんが織りなす人間模様。それぞれの現状に対する思いと、家政婦さんが作る心を開かせる料理が物語のスパイスとなりストーリーが進んでいく。最後の急展開は予想できなかったが面白い。人の強さ・弱さを考えさせられる。

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    2026年03月15日
  • 三千円の使いかた

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    特に奨学金のエピソードが印象的で、自身も奨学金の制度について十分に理解しないまま借りた経験があり、そのときの衝撃を今でも鮮明に覚えている。また、ティーポットのエピソードも心に残り、お金に対する不安を抱えつつも、自分が納得できるお金の使い方や投資の仕方を考えるきっかけとなった。

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    2026年03月15日
  • 喫茶おじさん

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    55歳で会社を早期退職して、退職金で喫茶店を開業するも半年で潰してしまい、奥さんも出ていってしまう…。なんだかとても他人事とは思えなかった。
    実名は出てこないが、実在する有名喫茶店がたくさん出てきて、これはあの店だな、と分かるものもあったが、半分くらいは分からなかったので、調べて、実際に行ってみたい。

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    2026年03月14日
  • 母親からの小包はなぜこんなにダサいのか

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    ネタバレ

    一部連絡短編っぽい話はあるものの、基本独立した「母からの小包」を巡った短編集。原田さんらしく、読みやすいストーリーと文体でおもしろかったです。特に母に問題がある女性が、メルカリの出品者に母を演じてほしいと頼むくだりが興味深かったです。その後の短編ではその母の状況が語られ、家族には各々違った問題があるんだよなぁと思いました。合わなかったことは、恋愛と絡めようとすること。最後の短編では「まさお」が「お父さん」になることがメインだと思ったので、突如現れた彼は蛇足のように感じました。ほっこりした良作でした。

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    2026年03月14日
  • 古本食堂

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    珊瑚さんが好き。
    相手を思って、本を差し出す。
    温度を感じるやり取り。

    そこに、文学の知識を乗っける美希喜ちゃん。

    古本屋を継ぐというところには、母親を思い出し、少しきな臭く感じちゃうけれど、それでも、大切な本・物語を散逸させない、文化を継いでいくという古本屋の役割・輪が続くということが、心にじんわり沁みてくる。

    古典を読みたくなった。
    所々、声が出る笑いも。神保町の繋がりも見えて、温かい気持ちになる。

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    2026年03月14日
  • そのマンション、終の住処でいいですか?(新潮文庫)

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    ネタバレ

    特徴的なデザインからおっぱいマンションと呼ばれていたその建物は人が住むには致命的な欠点があり、建て替え問題から始まる話。建築者亡き後その身内、入居者、会社社員と周りの人間が抱える悩みや恨みやマンションにある思いや秘密で纏められた小説でした。それぞれの人で一つの話になっており、どれも引き込まれる内容ですらすら読み進められました。特に好きなのはマンションに住むお婆さんと転居してきた元数学教師の話。二人とも濃い過去を持っていて過去と現在の心境や行動に見応えがあった。

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    2026年03月13日