原田ひ香のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ東京ロンダリングよりも好みだった。
最後まで独立していた(厳密には違うけれど)それぞれの短編が、最後には少しずつ重なって東京の闇というか陰謀というかが明らかになり…とミステリー小説のような展開になる。
ロンダリングだけではなく、失踪と失踪.comという要素も絡まって面白みが増しているように感じた。
解説では著者が小説家デビュー前にラジオドラマの脚本の仕事をしていたということが書かれていた。
原田ひ香さんの本はこれで3作目だけど、どれも読みながらドラマみたいだと感じていたから、意図しているわけではないのかもしれないけれど、妙に納得した。
どの登場人物も読んでいて違和感がないというか、ドラマっぽ -
Posted by ブクログ
ネタバレ◯悩みと幸せ
月収の全く異なる、年齢も違う5人の女性を描いた小説。月収はそれぞれが異なるが、悩みながらもたくましく生きている姿が描かれている。6人の女性が主人公である。
月収4万円の女性は、老後の一人暮らしの中、少ない貯金で一軒家を購入する。仕事を探してもなかなかいい仕事が見つからない彼女は、そこの花壇で、ハーブを作るように依頼された。
月収8万円の女性は、小説家の卵。賞を受賞したがあまり売れないことに焦りと不安を募らせていた。そこで、派遣社員として働くが、その仕事をすることにあまり満足していなかった。そこで、鈴木菊子という女性に「信念を貫くこと」という助言をもらった。
月収10万円を -
Posted by ブクログ
カフェよりも喫茶店が落ち着く「喫茶おばさん」の私は、タイトルを見て、原田ひ香さんの作品を初めて手に取ったのです。
松尾純一郎さんほど喫茶店を分析することができないし、しようとも思わない、ただコーヒーを飲むだけの私ですが、原田ひ香さんの描写は、お店の雰囲気や香りが安易に想像ができ素晴らしいです。
文章が軽やかで読みやすかった。
松尾純一郎さんが行ったお店や食べた物をInstagramで投稿して欲しいなぁと思うほどでした。
そして、主人公の松尾純一郎さん…
能天気過ぎて、喫茶店で現実逃避ばかりなのでイライラしてしまいました…
が、頑固じゃない、気の良いおじさんなのかなぁと思いました。
そのツケ -
Posted by ブクログ
ネタバレ面白かった。
現実世界にいそうな家族の話で、今にもそこらへんで会話が聞こえてきそうな世界観。
読みながら、私と歳の近い真帆に共感した。周りの女友達の話を聞くと、旦那さんの話やらプレゼント・記念日の話やら旅行の話やら、嫉妬というか、自分の選択への後悔というか、モヤモヤした気持ちになってしまう。けど、自分の人生に満足している点を見つけて、自分で自分を納得させるしかないのだ。
本の末尾にある、垣谷さんの解説も良かった。「他人は他人、自分は自分」を貫かないとやってらんないよね、という解釈。お金の使い方には生き様や人生観が凝縮されてるって。お金や節約が人生の目的になってはいけなくて、人生を豊かにする