原田ひ香のレビュー一覧

  • #台所のあるところ

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    面白くて一気にスラスラ読めた!様々な女性主人公の短編が続くが、皆同じドラマを見てて、そのドラマが小説内で進行していくっていうのが新しい。タイトルにある通り、ハッシュタグをXで検索しながらドラマを見るって現代っぽいなぁと思った。原田ひ香さんは初めて読んだけど、他の小説も読んでみたくなった。

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    2026年09月18日
  • #台所のあるところ

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    TVドラマ「#台所のあるところ」を中心に、台所にまつわる話が展開される。「冷蔵庫」が結構キーになってる気もするが。特に内藤と鈴木姓の島の話が興味深いというか怖かった。その怖い島の寿子が最後の最後に報われたのは救いに思った。結構暗いトーンの話が多かったように思い、いつもの原田ひ香らしくないと思ったが、最後に全部回収され、夫々良い結末を迎えられた。そのため最後の方は話があっちこっちに飛んで分かりにくい事もあったが、終わりよければすべて良しという事で納得した。

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    2026年09月18日
  • 最後の晩餐

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    江國さんの静謐な世界から、金原さんの「うるせw」ってなるギャルいパーティーの落差に風邪をひきそうになる。そこに角田さんの最後の晩餐がきて、くすり、ほろり。おかしな送別会に、故人の詮索、推し活仲間、嘘のような本当の話。粒揃いのおいしい読書体験。

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    2026年09月17日
  • 財布は踊る(新潮文庫)

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    『火星に住むつもりかい?』を読んだ後だったので、次はもう少しほのぼのした本を……と思って手に取った一冊。

    ところが読み始めてみると、ほのぼのどころか、今まさに家計を見直している私にはあまりにもリアルで、序盤は胃がキリキリするほどだった。

    節約して憧れのヴィトンを手に入れたみづほ。
    リボ払い、キャッシング、ネットワークビジネス、株の信用取引、奨学金……。
    登場人物たちは、それぞれ違った形でお金につまずいていく。

    どれも決して遠い世界の話ではない。
    「私にも心当たりがある」と思うことが何度もあり、そのたびに自分の家計まで頭の中をぐるぐる回った。

    特に心に残ったのが、財布セミナーで成功している繕財の言葉。

    学んだことをすぐ実行し、それを一年以上続けられる人は、ほとんどいないという。

    それを読んだとき、
    「私はその100人の1人になりたい」
    と心から思った。

    物語が進むにつれ、最初はお金に振り回されていた人たちが、自分の現状と向き合い、少しずつ生活を立て直していく。

    特にみづほが、小さいながらも一歩ずつ前へ進み、やがて自分の力で生きていけるほど成長していく姿は本当に嬉しかった。

    そして、いろいろな人の手を渡ったヴィトンの財布が、巡り巡って再びみづほの前に現れる。

    その頃には、財布だけでなく、みづほ自身もすっかり変わっていた。

    お金につまずいても、そこから立て直すことはできる。

    登場人物たちが地道に立ち直っていく姿に心から安心したのは、きっと彼らに自分自身を重ねていたからだと思う。

    どんぶり勘定だった自分を叱咤激励しながら、私も今、彼らと一緒にお金の見直しを実行している。

    家の中からたまたま見つけて読み始めた本なのに、
    なんと私にとってタイムリーな一冊だったことか。

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    2026年09月17日
  • 古本食堂

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    店主を亡くした古書店をめぐる連作小説。
    連作なのだが、エピソードごとの登場人物が誰なのか、少し読み進めて、あ、この人の話か、と気付く構成。
    これは、毎編、古書店街の美味しい食べ物に感覚が泳がされてしまうからだな。
    ストーリーもホッコリ感に包まれるが、登場人物、特に亡くなった店主の妹、名前が素敵すぎて、きっと60代70代なんだろうけど、読み手と同世代の錯覚を起こさせるのは、俺に下賤な気持ちがあるからだな。
    あ、リアルで同世代と変わらないか。。。

    •人生に必要な小説や本って、向こうからやってくるのかもしれませんね。

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    2026年09月16日
  • 三千円の使いかた

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    ネタバレ

    人それぞれのお金の価値観の違いはあるにせよ、必要なことに違いはないと思う。今からでも遅くはないので、お金を大事にしていこう。人の心はなくさないように…。

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    2026年09月15日
  • 古本食堂

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    ボンディのカレーが食べたい、ラドリオのウインナーコーヒーが飲みたい、文庫本を携えて、神保町に行きたい。

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    2026年09月13日
  • #台所のあるところ

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    ネタバレ

    六つの短編に共通しているのは、主人公の女性たちが「台所のあるところ」というドラマを観ていること。ドラマは、友人が置いていった子どもと鎌倉の一軒家で暮らしている女性の話で、出てくる料理が美味しそうとか、台所が(普通なんだけど)素敵だとか評判らしい。女性たちにとって、台所は砦というか、大切な居場所ということなのかな。
    夫も子どもたちも新しい仕事などで家を出て一人になった、あまり自分に自信が持てない女性も、同棲している彼の価値観に振り回されている女性も、二つの名字の住民しかいなくてお互いに口もきかないという島に嫁ぎ、居心地悪い思いで暮らしてきた女性も、みんなこのドラマに少しの勇気をもらい、自分を幸せにできる一歩を踏み出すところが良かった。ドラマの撮影に使われた家は、ご縁があって、島から出てきた女性が住むことに。「完璧な台所」になったところを見てみたいな。自分の台所について考えるきっかけにもになった。

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    2026年09月13日
  • 三千円の使いかた

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    読み進めていくと、するすると読めた。
    「人は、三千円の使い方で人生が決まるよ、と祖母は言った。」で本文が始まる。


    三千円をどう使うべきか、その追求は幸福の追求と同義だ、と解説の方も書いてた。
    本当にそのとおり。

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    2026年09月12日
  • 喫茶おじさん

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    やっぱり誰もが自分のことは分かっていないのかなと思えた。自分自身も自分のことは分かっていないのだろう。それを心から自覚することで自分が楽に生きられるようになり、新しい世界が広がるのではないだろうか。

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    2026年09月12日
  • 一橋桐子(76)の犯罪日記

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    ネタバレ

    せちがらいテーマだけれども、桐子さんの人柄のおかげか、あまりつらいきもちにならずに読めた。
    パチンコ屋さんあたりの登場人物がかなりすき。ほどよい善人(信じられないほどでない)が複数ちりばめられていて、そのちからが結集してのハッピーエンドは心地よかったな。

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    2026年09月12日
  • あさ酒

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    ひとの繋がりがいかに大切か、良くわかる。一見グルメのお話しかと思わせておいて、しっかり人間ドラマになってる。朝からいっぱい、いいですなあ。

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    2026年09月12日
  • 月収

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    連作短編集が大好きなので読んでいて楽しかったです。ここに出て来る人物はマネーリテラシーのある人ばかり。
    浪費癖とかある人は出てこない感じなので、ハラハラせず読めます。投資や資産運用の勉強にもなる感じ。

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    2026年09月12日
  • 最後の晩餐

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    ネタバレ

    最後の晩餐がテーマの7編からなるアンソロージ。
    好きな作家さんばかりが、異なる切り口で書いた物語、一つ一つがとても面白かった。

    人生の最後に何を食べるのか?なかなか悩ましい、重いような軽いような命題。
    最後の食事は、何を食べるか、どういうシチュエーションで食べるか、誰と食べるか、一人なのか、一人の人生が表されているようで、様々な想像が生まれる。
    意識をしていても本当に食べれるかどうかも分からないけれど、考えるだけで、酒盛りのネタに十分になりそうで、でも実は色々考えさせられる。

    個性あふれる作家さんの物語は、色々な観点で描かれていて、其々の文体があり、あっという間に読んでしまった。

    個人的には、角田光代さんの『最後の鰻』が笑えて、ほろっときて、沢山の家族に看取られて、あるあるって感じもして、大往生で好きだった。

    藤野千代さんの『もうひとりのねえちゃん』は、家族が身近にいなくても、誰かがいてくれるってのも幸せの一つだと思えた。TVで『団地のふたり」が放送されているので、ノエチとなっちゃんの関係が思い浮かんだ。

    寺地はるなさんの『小曽根幸子の送別会』は、小曽根さんがかっこいい。主役がいない送別会のシーンはスカッとするものがあった。

    江國香織さんの「コインランドリーの夜」は、コインランドリーという場が秀逸。機械が回る音、無機質な感じが上手く描写されていて、流石って感じだった。

    原田ひ香さんの『最後に何を食べたの?』は、ちょとミステリーがあって、最後にあーちゃんが恭一によって、救われるのがホッとさせられた。

    しかし、このメンバーの食べ物の描写は流石上手いなぁと改めて思った。

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    2026年09月11日
  • 三千円の使いかた

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    生きていくためにお金が必要なはずなのに、
    お金について書かれたビジネス書だったり、動画を視聴したりするのって億劫で……。

    この本みたいにハウツーとしっかりとしたストーリーが組み合わさってると難なく読めるし、知識も増えるから有難い本だなぁと思った。

    また読んでいる途中に不安が募り、奨学金の返済についてや貯金のシュミレーションについて電卓を叩きだしたり笑

    まずは家計簿ちゃんとつけようと思う。
    習慣にするのは難しいが……。

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    2026年09月10日
  • 月収

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    ネタバレ


    さまざまな月収の女性たちのお話。

    月収四万の女、乙部響子(66)は、我慢しながらも家庭を支えてきた主婦が、ある日突然、夫から熟年離婚を切り出されて、家を出なければいけなくなった。
    収入は、新しい家の庭に植えたミントの買取り料。

    月収八万の女、大島成美(31)は、一度賞を受賞したことがある小説家。
    収入は、不動産投資の家賃収入。

    月収十万を作る女、滝沢明美(29)は、部下を十人以上束ねる主任。社内の花形部署で働いている。
    43才で投資で月収十万円を作った。
    娘に依存している母親にうんざりしながらも、そんな母親の老後の面倒をみるために。

    月収百万の女、瑠璃華(26)は、パパ活で数人の男性からお金をもらい月収百万円を稼いでいる。

    月収三百万の女、鈴木菊子(52)は、夫から遺産相続した不動産や株などの収入と、自分の金融資産合わせて三百万円が毎月入ってくる。
    膵臓がんになった夫を最期まで支えようと、自分の経営していた会社を畳んだけれど、あっという間に夫は亡くなってしまう。

    月収十七万の女、斉藤静枝(22)
    訪問介護士として働いていたが、訪問先での高齢者の散らかった家のなかを片付けたときに喜ばれた経験と、ビフォーアフターの写真を同僚がネットにアップして反響があったことから、生前整理の起業を決めた。

    どの章の話も、「こういう人たちいそうだな」とリアルに感じて、エッセイ本が好きな自分にはとても面白い作品だった。
    滝沢明美の章で、「台湾有事の時には…」と、これから起こるかもしれない未来のことがサラッと書かれていてドキッとした。

    いろんな人がいるけど、悩みや困難なことが起こっても、腹決めた女性はたくましくて強い。
    そう感じる小説だった。

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    2026年09月10日
  • 古本食堂

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    初めての原田ひ香さんの小説。甘い話だと思う。そんな予定調和な展開がありえるわけないやんと思うのだが、本好きの本屋好きが丁寧に作った古本屋が鮮やかに現存すると思えてくる。「本好きだから国文科っていう意味がわからない」と言われても、本が好きなんだから仕方がない。いつも思い出すもう亡くなられた先輩が「新刊本を手にするとまずページを開いて本の匂いを嗅ぐんです」と言っていたのを思い出す。そんなことも思い出させてくれた楽しい一冊だった。

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    2026年09月10日
  • はじまらないティータイム

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    一癖二癖のある4人の登場人物達。
    ここからの展開が面白いのに!?というところで急に物語は終わる。
    何か意味を持っての結末なのか…、自分は面白可笑しく読めました。

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    2026年09月10日
  • 古本食堂 新装開店

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    読み終わりました!
    神保町の古本屋でおこる人間模様や、カフェやカレー屋さん、中華に洋食のお店がたくさんでてくるので、読んでいるととにかくお腹がすきます。
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    亡きお兄さんの古本屋を継ぐのに、北海道から上京してきた妹の珊瑚さん。
    膨大な本の量に悪戦苦闘しつつも、古本屋に愛着を持ちはじめ、訪れるいろいろなお客さんを笑顔にしていくところや、お手伝いしている姪の美希喜ちゃんとの掛け合いが面白く、読みどころ満載でした。
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    2026年09月09日
  • まずはこれ食べて

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    微妙な人間関係、人の心の反応、そういうものを全ての登場人物から感じることができます。
    だからと言って何かを「得る」物語ではないのですが、それがとても心地よく感じる一冊でした。

    登場人物たちの連作短編集になっているので、読書初心者でもかなり読みやすいと思います。

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    2026年09月09日