原田ひ香のレビュー一覧

  • まずはこれ食べて

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    面白かった。
    全ての食事の表現が素晴らしかった。

    素晴らしいものを生み出す力があるのに、育てる力が致命的に無い人の孤独と暗い気持ちが胸に残った。

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    2026年07月25日
  • 一橋桐子(76)の犯罪日記

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    原田ひ香さんの小説は、サラッと読めて、それでいて心に残るから好き。
    私は桐子さんとは年齢も立場も違うので、すべてに共感できるわけではありません。
    でも、この作品のように世代を越えて誰かがそっと手を差し伸べてくれるような関係性がもっと広がっていけばいいのにな、と心から思いました。
    日本の老後問題は身につまされるけれど、桐子に手を差し伸べてくれる人たちがいてよかった。深刻なテーマを扱いながらも、重たくなりすぎずに読める作品でした。

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    2026年07月24日
  • 母親ウエスタン

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    ネタバレ

    「おそれいりましてございます。」
    この妙な挨拶が、読み終えたあとも不思議と頭から離れない。流浪人のように現れて家族に入り込み、子どもの世話をし、そして何事もなかったかのように去っていく女。その正体も目的も最後まで掴みきれず、強い余韻を残した。
    さらに、数年後の時間軸を並行して描く構成によって、あおいと恋人を巡る謎が少しずつ明かされていく展開も巧みだった。
    血のつながりがなくても、幼い頃に深い愛情を注がれた相手は、心の中で特別な存在になる。母親という存在が、現実以上に理想化され、ある種の偶像のようになることは十分あり得ると感じた。私自身そこまで極端ではないものの、その感覚にはどこか共感できた作品だった。

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    2026年07月26日
  • 財布は踊る(新潮文庫)

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    お金は水物、良くも悪くも人生を左右することをしみじみ感じられつつ、エピソードも面白くてすぐ読んでしまった。

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    2026年07月23日
  • 古本食堂

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    悩みを抱えるお客さんが訪れる古書店を舞台とした物語。
    突然兄の逝去に伴い、古書店を相続することになった珊瑚と、親戚で大学院生の美希喜の2人で奮闘しながら古書店は回っていく。扱う古本や、二人のはっきりとした雰囲気からはレトロな雰囲気を感じつつも、現代らしい物語となっている。
    いつの日か、「古本食堂」の街に行ってみたいと思わされた。

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    2026年07月21日
  • その復讐、お預かりします

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    スッキリ感のあるお話。さっ〜と読めた。展開も早くて、主人公と雇主の会話が目に浮かぶ。ドラマ化に期待したい

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    2026年07月21日
  • 最後の晩餐

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    このテーマでどうしてここまで個性溢れる作品が集まったのか不思議な程だ。大好きな江國氏と井上荒野氏は言うまでもなく、どれも愛おしい程、何度も読み返したい位だった。なかでも私が好きだったのは「最後の鰻」
    病室の様子が目に浮かんでツボった。

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    2026年07月20日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食と恋のアンソロジーなんて、好きに決まってる。

    私の好きな料理家の方のコラムもあって、さらに嬉しい。やっぱり、奥田亜希子さんの小説が好きみたい。

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    2026年07月20日
  • 財布は踊る(新潮文庫)

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    ネタバレ

    ヴィトンの財布が次々に持ち主を変えながら、その時の持ち主の生活や思考をお金を通してとらえていく。
    お金の使い方や考え方で、その人の性格まで分かると言うくらいなので、気をつけていきたい

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    2026年07月20日
  • サンドの女 三人屋

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    この本に出てくる男性がそれぞれの視点で書かれてあり、それぞれの立場や状況、そしてその関係性が面白かった。
    どうして、最後が「森野俊生」なんだろうと思ったけれど、常連であるものの三姉妹に直接の関係が薄いところで、客観的に最後をまとめるのに良かったのかなと思った。

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    2026年07月19日
  • 古本食堂 新装開店

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    いい人ばかり。本においしいものにコーヒー。こういう世界を読むとホットする。珊瑚さんが幸せの一歩を歩めて良かった!

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    2026年07月18日
  • 喫茶おじさん

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    松尾純一郎、57歳、趣味は喫茶店巡り、大手の
    ゼネコンを2年前に退社。
    という経歴の男の物語。
    表紙のイラストから単なる喫茶店巡りの話になって
    蘊蓄を語り尽くすだけ…?という先入観で読み始め

    退職してから、妻と大学生の娘との確執や2年間の
    間に起こった出来事と意外に松尾の人生は動きがあった。
    生い先短い男の悲哀が感じられ、松尾を取り巻く人達に、「あなたは何もわかってないね」と言われて、
    松尾本人は何の事か分からず
    何か辛いと感じると、たまらず東京都内の様々な喫茶店に入る
    コーヒーや喫茶店で出してるフードのきめ細かい描写は凄い。
    松尾が味わってる味覚や匂いが頭の中で再現出来そう。
    ラストはいい終わり方だった
    初読みの原田ひ香。また違う作品を読みたい作家に出会えた?️

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    2026年07月18日
  • その復讐、お預かりします

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    ネタバレ

    いい意味で思ってたのと違い、とても面白かった。必殺仕事人みたいに秘密裏に復讐代行する話かと思いきや...「復讐はいつか復讐した本人に悔恨を残す」ことを念頭に、ある時は何もせず復讐をやめたくなるのを待つ、復讐するのではなく自分が新たな人生を生き直す等、今一時気を晴らすのではなく、長い目で見て幸せになれるように導く。それが分かってからは次はどのように解決するのかワクワクしながら読み進めた。ラストの主人公の急な恋が始まったのか⁉️それは要らなかったかもな〜とちょっとだけ(笑)

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    2026年07月15日
  • 三人屋

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    原田ひ香の『三人屋』は、仲の悪い三姉妹が亡き両親の喫茶店を引き継ぎ、朝・昼・夜で異なる店を営む物語である。
    最初は「そんなことが本当にできるのか」と疑問に思ったが、モーニングのトーストや珈琲、昼のうどん、夜の素朴な料理など、丁寧に作られる料理の描写が印象的で、実際に訪れてみたい気持ちになった。
    また、ぎこちない姉妹関係にも共感した。私も兄と弟がいるが、何でも話せるわけではなく、踏み込みすぎない距離感がある。
    この作品を通して、家族は仲が良いだけでなく、それぞれの距離を保ちながら関係を続けていくものだと感じた。

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    2026年07月13日
  • 定食屋「雑」

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    コロッケ、とんかつ、カレー、から揚げ……。
短編ごとに一品の料理が登場しますが、決して料理そのものが主役ではありません。
    登場人物たちは互いに適度な距離感を保ちながら関わり合い、その空気感がとても心地よく、まるで定食屋「雑」の常連客の一人として物語を見守っているような気持ちで読み進められました。
    物語の中心となる二人は、最初こそ少し近寄りがたい印象を受けますが、誰もが抱えるような悩みや不安を胸に生きています。そして定食屋「雑」で過ごす時間の中で、それぞれが少しずつ前へ進むきっかけを見つけていきます。
    その過程を必要以上に説明せず、答えを読者に委ねるような描き方だからこそ、読後にも心地よい余韻が残る作品でした。

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    2026年07月13日
  • はじまらないティータイム

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    原田ひ香さんの本が面白いので、古いものから読んでみたいと思って、手に取りました。
    奇想天外なストーリー展開、でも、リアリティがあって、さすがと思わされました。

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    2026年07月10日
  • 古本食堂 新装開店

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    面白かった

    作中に出て来る小説も読んでみたいし
    日本で1番古いお弁当も食べてみたい

    日々の日常に目を向ければ
    素敵な物が溢れているのに、違う何かを探して気が付かずにいるのでは
    と思った

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    2026年07月08日
  • 一橋桐子(76)の犯罪日記

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    結婚もせず一人で年老いた両親の面倒を見てきた桐子は、気がつけば76歳。
    年金と清掃のパートで何とか暮らしているが貯金もなく、ひとりぼっち。
    夫に先立たれた親友と一緒に住むことになったが、その親友も3年後にあっけなく亡くなってしまった。
    桐子は将来に不安を抱え、刑務所に入れば楽になるのではないかと考えてしまう。

    できるだけ人に迷惑をかけず、一番重い罪は何だろうかと本気で考えている桐子だが、おっとりとしていて人当たりもよく、とても犯罪を犯すような人には見えない。
    俳句の会に参加したり、清掃の仕事先で誰とも気さくに会話をしたり、孤独といっても何だかんだで人と関わりをもって生きている。
    犯罪を犯して刑務所に入ろうという物騒なテーマだけれど、桐子をとりまく人たちが面白おかしく書かれていて、とても楽しく読めました。
    老後は不安だらけだけど、人とのつながりが少しでもあれば何とかなるのではないかと温かい気持ちになれるお話でした。
    原田ひ香さんの作品をもっと色々読んでみたいなと思います。

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    2026年07月08日
  • あさ酒

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    面白かった…どの料理も美味しそうですし、朝からお酒を呑む背徳感…たまりません。

    この本に登場するお店は元ネタが有りそうですがどのお店も行ってみたい…

    特に目黒の生ハム食べ放題付きモーニングビュッフェは本気で行ってみたいと考えています。
    (金土日だけみたいですのでタイミング合えばよいのですが…)

    今回の作品は「切り替える為のごはん」ですね。

    仕事で様々な人間ドラマを垣間見た主人公が一つの区切りとして美味しい朝ごはんを食べてスイッチを切り替える…そんな印象です。

    ここ最近はグルメ小説をメインに読んでいますが、心と身体を癒すごはん、元気やパワーを貰えれるごはん、そして今回みたいにスイッチを切り替えてくれるごはんと色々な役割のごはんが出てくるのが面白いです。

    ただ一つ後悔しているのが、この作品ってランチ酒シリーズの続編だったんですね…

    登場人物はランチ酒から出ているようでランチ酒から読んでいればもっと楽しめたかも…と。

    取り敢えずランチ酒シリーズも読んでみたいと思います。

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    2026年07月05日
  • 一橋桐子(76)の犯罪日記

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    孤独とか貧困とか悩みがあっても、優しさを持って人と関わる主人公は全然孤独なんかじゃない。周囲の助けを引き寄せる力がある。
    桐子さんは最強だと思う!
    こんな愛されおばあちゃんになりたい。

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    2026年07月04日