原田ひ香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
突然離婚を切り出した夫が、「週に二、三回あそこに行って、ご飯を食べ、お酒を飲むのだけが楽しみなんだよ。疲れが取れて、ほっとするんだ」と通っていた定食屋「雑」に、どんな所なんだろう。行けば何かわかるのだろうかと行ってみた沙也加だったが、ひょんな事から、その、夫の行きつけのお店でバイトをすることになる。
きっかけは夫だったのだが、一話進むうちに、沙也加と夫の話から、沙也加と「雑」、それと常連さんや店主のぞうさんとの物語にだんだんシフトチェンジしていく。
1人どうしのぞうさんと沙也加が親子のような繋がりになっていくまでの過程がたまらん!
なんなら、最初に出てきた夫は噛ませ犬で、物語のほーんの脇役 -
Posted by ブクログ
オーディブルで。
オーディブルで聞くのはいいのだけれど、漢字が浮かばないのよね。
「ぞうしきさん」も漢字がなかなか浮かばない。
定食屋「雑」の店主のおばあさんゾウさんと、アルバイトすることになったサヤカ。
だんだんと2人が通じ合っていくところがいい。
ただね話はすべてあっさりな印象。
サヤカの離婚の話は、それでいいのかい!ってくらい何もないし。
子どもなし、結婚した期間も短ければ、財産分与もないんだろうけれど、それでも慰謝料くらいとれるだろう。税理士さんも活躍するのかなと思ったら何にもないし。
ゾウさんと雑色さんの話も、すごい過去でもあるのかなぁと思いきや、特に何もなく。
玉子屋さんなんて -
Posted by ブクログ
ネタバレ古本食堂の続編。素人ながらも周囲の力も借りつつ古書店をやりくりする珊瑚と美希見。古本と美味しい食べ物の魅力を背景に主人公たちの恋愛を含めた人間模様を描く。
珊瑚さんのエキセントリックな行動、その気持ち理解はしたいが、それでも自分がやり始めたことをそんな形で投げ出していいんだろうか?何も東京に居続けろと言ってるんじゃなく、いったん東山さんのところに行ったとしても、1週間ほどで帰ってきて、きちんと長期に戻る段取りをして…とか、なんでも方法はあるだろうに。
恋愛の衝動で周囲を不幸にする物語は世の中にたくさんあるんだが、なんだかすっきり割り切れない。この店で働くといった見希喜ちゃんの言葉尻を人質に