原田ひ香のレビュー一覧
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ネタバレ御厨家の人々のお金の使い方について描かれたストーリー。どの世代でも、誰が読んでも、「わかるー!!!」と頷ける内容だなぁとしみじみ。
御厨家の登場人物
①次女の真帆
(結婚を考えている彼が多額の奨学金(550万円)を抱えていることが発覚、彼の家族に会うもやっていけるのかと不安を募らせる状況)
②長女の真帆
(友人がプチセレブ婚をするという話を聞き、自分の生活に劣等感を感じてしまう)
③母の智子
(自身の病気や智子の親友の熟年離婚によって、今後の老後の家計や夫との関係への不安)
④祖母の琴子
(老後資金の心配や貯金が減っていくことへの焦り)
それぞれが悩みを抱えながら、日々を過ごしていくが、琴子の -
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Posted by ブクログ
お腹がすいて、あたたかな気持ちになる。
食欲の秋、そして秋の夜長の読書にぴったりだ。
「古本食堂=神保町そのもの」とは、納得! 本とおいしいものって、なんて相性がいいんだろう。世の中に、これだけ多くのブックカフェが存在するのも道理だ。
ストーリーも好き。少しの謎と、進路に悩む人の背中をそっと押す…いや、さするくらいの言葉と本。押しつけがましさはなく、とうに青春を過ぎた身には暑苦しく感じるような前向きさもない(でも、美希喜の指導教授の言葉は、同じく修士課程に進んだ者として、耳が痛かった)。
わたしのなかでは、小川糸さんの『ツバキ文具店』と同じ分類。疲れたときに、自分のペースで読みたい作品だった -
Posted by ブクログ
星4.5
『日本農業新聞』2023.11.1〜2024.10.31に加筆修正
『一橋桐子(76)の犯罪日記』が面白かったので読む。題名も『一橋桐子(79)‥』と3歳歳をとっている。
今流行りの、団地再生のお話で、一橋桐子と雪菜は住み込みの管理人となるのだが、ことは簡単には進まない。住民には一癖も二癖もある老人が多いからだ。
相変わらず、原田ひ香の本はさくさく読め、世間で起こっている諸問題などもやさしく知ることができて面白い。(他の方のレビューを読むと同じようなマンションがあったようで驚いた。)
実際この本のように物事が進んでいくことはあまりないと思うが、正論だけでなく、一橋桐子の奥ゆかしい -
Posted by ブクログ
原田ひ香さんの本、何冊か読ませていただきましたが、私の中で1番の作品でした。
場所は、定食屋さん。その店の名は『雑』といいますが、本当の名前は違いました。
店の中のあらゆる人たちのお話。
離婚に踏ん切り付かずの女性。
過去のトラウマに悩まされながら働く女店主。
定年後の一人暮らしの男性老人。
バラエティに飛んだ人生模様でしたが、読んでいるうちに感情移入してしまいそうなくらい気持ちが盛り上がってました。
特に、離婚問題の女性と元夫。本当にムカつきましたねo(`ω´ )o
ラスト50ページ程のあたりで、話はトントン拍子に進みあっけなく終わってしまった。
登場人物の皆さん、気持ちいいくらいス