原田ひ香のレビュー一覧

  • 母親からの小包はなぜこんなにダサいのか

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    一部連絡短編っぽい話はあるものの、基本独立した「母からの小包」を巡った短編集。原田さんらしく、読みやすいストーリーと文体でおもしろかったです。特に母に問題がある女性が、メルカリの出品者に母を演じてほしいと頼むくだりが興味深かったです。その後の短編ではその母の状況が語られ、家族には各々違った問題があるんだよなぁと思いました。合わなかったことは、恋愛と絡めようとすること。最後の短編では「まさお」が「お父さん」になることがメインだと思ったので、突如現れた彼は蛇足のように感じました。ほっこりした良作でした。

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    2026年03月14日
  • 古本食堂

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    珊瑚さんが好き。
    相手を思って、本を差し出す。
    温度を感じるやり取り。

    そこに、文学の知識を乗っける美希喜ちゃん。

    古本屋を継ぐというところには、母親を思い出し、少しきな臭く感じちゃうけれど、それでも、大切な本・物語を散逸させない、文化を継いでいくという古本屋の役割・輪が続くということが、心にじんわり沁みてくる。

    古典を読みたくなった。
    所々、声が出る笑いも。神保町の繋がりも見えて、温かい気持ちになる。

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    2026年03月14日
  • そのマンション、終の住処でいいですか?(新潮文庫)

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    ネタバレ

    特徴的なデザインからおっぱいマンションと呼ばれていたその建物は人が住むには致命的な欠点があり、建て替え問題から始まる話。建築者亡き後その身内、入居者、会社社員と周りの人間が抱える悩みや恨みやマンションにある思いや秘密で纏められた小説でした。それぞれの人で一つの話になっており、どれも引き込まれる内容ですらすら読み進められました。特に好きなのはマンションに住むお婆さんと転居してきた元数学教師の話。二人とも濃い過去を持っていて過去と現在の心境や行動に見応えがあった。

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    2026年03月13日
  • 古本食堂

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    紙の本が好きな人には、古本屋を愛する気持ちが分かるだろう。古本とは一期一会、たまたま出会う本が意外に人生に大きな意味を教えてくれたりするものだ。
    本書は、古本屋を営んでいた男性が亡くなり、その妹に店と古本が遺された。甥の娘(彼女から見ると故人は大叔父)も古本屋を手伝うことになり、この大学院生の女性と大叔母との視点が交互に物語を紡ぐ。
    古本屋にくるのは、出版社の社員、となりの古本屋さん、出身地の友達など、いろいろなお客さん。お店がある東京の神保町は、古書が好きな人が集まる場所でもある。また、お店の周りには昔ながらの食堂のようなお店も多く、古本屋に持ち込まれる軽食も美味しそうだ。ほっこりと温かい小

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    2026年03月13日
  • 一橋桐子(79)の相談日記

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    前作から3年後の話。桐子が松坂慶子に思えてしょうがなかったです。読みやすくて分かりやすい物語でした。

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    2026年03月11日
  • 財布は踊る(新潮文庫)

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    主婦のみづほを中心に、お金にまつわる悩みや問題を抱える登場人物達の悲喜こもごもを、みずほがやっとの思いで手に入れたが泣く泣く手放さなくてはならなくなったイニシャル入りのルイ・ヴィトンの財布が繋いでいき、最後はみづほの自立を見届ける。細やかな心理描写が著者っぽい。

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    2026年03月10日
  • 古本食堂

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    古書店って、人と本の架け橋なんだなー。

    人から人へ渡される架け橋でもあるし、
    時代から時代へ渡される架け橋でもある。

    なにより鷹島古書店の選書がとても魅力的で!!!
    そして時代を超えて、良き本・良き物語を後世に残していこうとする人々の繋がりに心温まる。

    実在する本、お店、メニューが出てくるので、まるで神保町のガイドブックみたい。
    どれも読みたい、食べたい。好きが詰まってて幸せな読書だった。

    それからそれから
    若い世代3人の名前と、関係性がお気に入り。
    ・いろんなものをよく見て人の話をよく聞くように名付けられた、美希喜(みきき)。
    ・建文(たてふみ)だけど見聞と読ませる、けんぶん。
    ・申

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    2026年03月09日
  • ほろよい読書

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    お酒にまつわるアンソロジー。アンソロジーというのは好き嫌いのわかるモノだな。
    定食屋「雑」がお気に入り。私もこんな定食屋のちょい無愛想だけど、余計な気を遣わせないおばさんに憧れる。そして主人公はお酒に詳しいけど、飲み方の許容範囲が狭い女だ。彼女が徐々に変化していくのが気持ちいい。コロッケ美味しそう。
    そしてbarきりんぐみ。保育園のママ達はこんなに仲良しばかりでは無いが…底通してるのは子育てしながら働く大変さを知ってるコトだ。息抜き無しには本当にやっていけない。仕事が大変という人はもちろん居るが、24hワンオペを何年もやるのが子育て。正直記憶がない。こんなきりんぐみでもない限りやってられないよ

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    2026年03月08日
  • その復讐、お預かりします

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    第一印象は成海が苦手だったが、見事に原田さんの掌の上でころころされた(笑)
    最後まで読むと、彼の復讐に対するスタンスが一貫していて、各依頼者への態度についても腑に落ちた。

    また、美菜代の振る舞いや言葉遣いに秘書として積んできた経験が活きているのが良かった。

    「遺産は放棄した方が幸せになれる」、「盗作する人は才能がない」など、気づきを生む指摘が多く、依頼者と一緒に視界がぱっと開けるような瞬間もあった。

    ここで終わり⁉︎いうところで幕が閉じたように感じたが、2人のその後を語りすぎても野暮なんだろうな。

    復讐という執着心を捨て去るのではなく、自分が幸せになるための原動力にするという、強さに満

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    2026年03月08日
  • 古本食堂 新装開店

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    ネタバレ

    久々の世界観に戻ってこられて嬉しかったです。
    今回もご飯が美味しそうでしたし、皆様元気そうでホッとしました。奏人くん働いてくれるのかなぁ。いいなぁ。あと建文さん、ファイアーしないでバリバリ働いてますねぇ。美希喜ちゃんとも仲良しで微笑ましい。
    お兄ちゃんのお話もたくさん出てきて、センチメンタルかつ幸せな気持ちになりました。
    続き、読みたいなぁ。
    とりあえずおうどん美味しそうすぎたので買いに行ってきます。

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    2026年03月08日
  • ミチルさん、今日も上機嫌

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    おもしろかった。

    私はこういう小説が好きです。
    人とのつながりの中で、再生していくミチルさんが素敵。

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    2026年03月07日
  • 彼女の家計簿

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    子どものいる女性、働く女性には
    面白いと思えるのでは。
    原田ひかさんの3千円の使い方を読んで、こちらも読んでみようと思った。

    家族の縦のつながりはどんどん希薄になっていると思う。
    でも皆んなそれぞれルーツがあって、親がいるから祖父母がいるから自分がいるのであって、そういったつながりは改めて大事にしたいと思った。
    戦後女性が生きづらい時代、現代だって苦労があるけど、それ以上過酷な時代。
    親が子を思う気持ちは人それぞれの秤がある。
    でも子供の幸せを祈るのはどの時代も一緒
    わたしが加寿なら善吉を恨まずにいられるだろうか。。

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    2026年03月07日
  • まずはこれ食べて

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    いつものほっこりする原田ひ香さんワールドかと思って読み進めていたら、途中で展開がガラッと変わって、まさかの結末。
    音楽で例えたら、長調から短調な転調してそのまま終わった、みたいな感じ。ちょっと怖かった。

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    2026年03月06日
  • 古本食堂

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    派手さはないけどほっこりしてとても素敵な作品だと思った。作中既に亡くなられている滋郎さんの人柄も、不安ながら単身北海道から上京した珊瑚さん、美希喜ちゃん、お店に訪れるお客さん、周りの優しい方達。読んでて温かい気持ちになった。作中に出てくる作品や食べ物が気になった。 神保町、行ったことがないので是非行ってみようという気持ちになった。

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    2026年03月04日
  • 古本食堂

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    大学院で古典文学を学ぶ本好きの美希喜が、大学進学時に進路の悩みを相談していた大叔父が生前営んでいた神保町の古本屋を大叔父の妹である珊瑚が引き継ぐことになり、その古本屋を舞台に繰り広げられる、美希喜と珊瑚、神保町の人々との交流や出来事を通じて、大叔母と美希喜が自分の思いに正直に、進むべき道を見つけて行く物語。ストーリーの中で神保町の様々なジャンルのレストランやカフェ、食べものが散りばめられているのも、ひ香流。

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    2026年03月02日
  • 定食屋「雑」

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    夫から離婚を切り出された沙也加は、夫が通っていた定食屋『雑』を訪れます。そこは「ぞうさん」とよばれる年配女性が切り盛りするお店。謎の調味料で味付けされた「雑な」料理が売りの人気店です。沙也加は生活費を捻出するために『雑』でアルバイトを始めます。

    愛想がなく料理も雑なぞうさんですが、これまでの人生が描かれ苦労人だということがわかります。料理に関して店の味にこだわりはありつつも沙也加のアドバイスに耳を傾けるところも。沙也加のことをこころのなかで「かわいこちゃん」と呼ぶことに嫌悪感がありますが読み進めていくとぞうさんに愛着が湧いてきます。

    一方、沙也加も夫から理不尽な離婚を突きつけられた経験を経

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    2026年03月02日
  • 老人ホテル

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    お金をためることは単純に幸せにはつながらないが「お金を貯めたくなる」小説とは言う宣伝文句につられて読んでみました。好みで言えばもっとシンプルなハッピーエンドでも良かったかなと思いますがこの本を読んだらお金が貯まるかも。

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    2026年02月28日
  • まずはこれ食べて

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    原田ひ香さんの作品の中で1、2に好き。
    ベンチャー企業ぐらんまは家政婦を雇うことに。
    家政婦の筧みのりはホッとする食事で従業員たちの心を癒し自分たちの生活を見直すきっかけをくれる。社員たち、みのり自身も秘密を抱えていて最後もすっきりするハッピーエンドに納得。

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    2026年02月28日
  • 古本食堂

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    神田神保町の古本屋さんが舞台

    両親を看取り帯広でのんびり暮らしていた鷹島珊瑚
    しかし、神保町で古本屋を経営していた兄が急逝し、単身上京することになる…
    東京にいる姪に店を手伝ってもらいながら「兄の残した古本屋をどうすべきか」悩む珊瑚だったが…

    実在する神保町のレストランやカフェのおいしそうな料理…
    古本屋で紹介される奥深い本の魅力…
    何度も店の位置や作品を調べながら読んでいたせいか…
    終盤「おっ!」とビックリさせられた(笑)
    それぞれのこれからが気になるな…と思ったら続編が出ているとのこと…
    安心した…(笑)
    片桐はいり✕原田ひ香さんの巻末特別対談もおもしろく、片桐はいりさんが撮影につかっ

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    2026年02月26日
  • 東京ロンダリング

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    ネタバレ

    ‘’事故物件を浄化”というテーマが面白くて読み始めた。初めはロンダリング自体の面白さ、それに救われる人々が描かれて、後半は主人公りさ子自身の浄化の話だった。富士屋で働きながら、りさ子の生活は整っていき、逆にタワーマンションでの生活で生活が崩れていく対比が印象的だった。どんなに便利でも、心がすり減って、ご飯が美味しく感じなるもんなんだと。富士屋のご飯食べてみたい。

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    2026年02月22日