原田ひ香のレビュー一覧
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ネタバレストレスを発散したくて手に取った一冊。復讐をテーマにしているのだから、多少はスカッとできるのでは――そんな期待があったのも事実。
けれど読み進めるうちに気づくのは、この物語が単純な“発散”のためのものではないということだった。むしろ、復讐という選択肢そのものを静かに問い直してくる。
「復讐しない」という結論に向かう展開には、正直なところ驚きもあったし、ある種の裏切られたような感覚もあった。けれどそれは、怒りを外にぶつけるのではなく、自分の中でどう扱うかという視点へと引き戻される体験でもあった。
ただ、強いストレスを抱えているときに読むには、やや相性が分かれるかもしれない。スッキリするとい -
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都会で一人暮らしをしている主人公の女性のもとに、田舎の母親から定期的に小包が届きます。
その中身は、手作りの服や食べ物、日用品など…どれも「正直ダサい」と感じてしまうものばかり。
最初はそのセンスの違いに戸惑い、少し恥ずかしい気持ちさえ抱く主人公ですが、
小包に込められた母の思いや生活を知っていくうちに、次第に気持ちが変わっていきます。
やがて主人公は、
「ダサい」と切り捨てていたものの裏にある愛情や、自分自身の価値観、そして母との関係を見つめ直していく――
……
6つの短編集なので、まきちゃんには無理。笑
でも、とても良かった。ᐡ ̳ᴗ ̫ ᴗ ̳ᐡ
さすが原田ひ香さん。読みやすいし、 -
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孤独のグルメの喫茶版で、昔懐かしい純喫茶巡りなのかな、と期待して読み始めた。
主人公、定年間近で、身近な存在なのだが、良く言えば楽天的、あまりにも、のんきで能天気で思慮が浅く優柔不断、当事者意識が低くて、読み進めていくと、あんたなぁ、自分が置かれてる状況わかってんのっ⁉️と突っ込みたくなる。
苦いエピソードが続くが、喫茶店の美味しい食事と珈琲で、葛藤も、自己嫌悪も、落ち込む気持ちも一緒に飲み込んでいく。
恵まれ過ぎていると、己を見つめ直すことを忘れてしまうのだな、と肝に銘じた。
終盤に「これでいいのだ」と己に言い聞かせているところ、切ない。
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ネタバレ恋人タケルから突然婚約破棄を告げられ、恋人も家も失った恵麻。さらにはコロナによる不況で仕事も失い、コロナにも感染してどん底状態の恵麻を、「中野お助け本舗」の亀山と祥子が助けるところから展開されていくストーリー。
亀山や祥子にサポートしてもらいながら、見守り屋の仕事を通して、恵麻が前向きになっていく様子が微笑ましかった。
途中、恵麻がお客さんとして行ったパチンコ依存症の母親の話、苦しいし辛いなぁ…と思いながら読んだ。依存症って難しい。「ダメ!」と分かっている自分と欲望とのせめぎ合い…何とか家族の幸せが戻るといいなと願う内容だった。
あとは、「ランチ酒」シリーズから全て読んでいたので、角谷や祥子の -
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ネタバレお金に振り回されてる人たちが身近に感じられるように書いてあるので、登場人物全員になんとなく共感できた。
この本を読んで思ったこと
・自分がない人や自信がない人はお金に振り回される
・そこに気が付けた人と、そのまま振り回されてしまった人で、一線を超えてしまうかどうかの分かれ道になる
・お金に目が眩んでしまうことは仕方がない、大事なのは、そこからいかに早く、本当に自分がなりたいものや大事なことに気がつくことができるか
現代では、物価高や円安、年金問題などでお金に対する不安が加速しているし、その不安を巻き取るように、お金の増やし方のバリュエーションも増えている。(節約、副業、NISA、情報商材、 -
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作者お得意のお金にまつわる連作短編集。
お金に困っている人に読んでほしいと思う。特に奨学金を返している人への裏ワザ的な方法は勉強になりました。NISAなどに代表される投資術は興味のある人には浸透し尽くしたとも言えそうだが、なかには躊躇している人もいるだろう、そんな人にも読んでほしい。
ヴィトンの財布をキーに物語は連鎖していくのだが、財布に縛られ窮屈な展開だと感じる場面もあった。お金を得ることによって気持ちに余裕が感じられる登場人物達の考え方に共感。また、お金に困った時の切迫感は恐ろしい。
作中での小説家、財前夏美は作者のある一面を表現しているようで興味深かった。 -
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老化や家族関係、そして働き方。
松尾純一郎は中高年で必ず遭遇する出来事の真っ只中にいるオジサン。
娘にも友人にもカフェで知り合った人からでも
「本当に何もわかってない」
と言われる始末。
なんでこのオジサンはそこまで分かってない人なのか?
そんな私も分かってないので、読むにも戸惑う。
純一郎はのほほんとしているせいか空気が読めなくて、自分の軸がない人なのかな〜と思ったけど自分のやりたいことに模索してるし、もともとは喫茶店をやってた人で、うまく行かなかったから一度潰した。
だけど「もう一回チャレンジしてみたい」。でもどこか怯えてるオジサンだったんだなと思った。
喫茶店のメニュー、そして味と -
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何だか、胸いっぱいな読後感…。
やりたいけど、無理を通り越して無茶をしてしまっている。でも、本人は気づかないまま…だけど、周りがさり気なく気遣っていて助け合っている。いいなぁ。
自分を幸せにする術をいくつも持っている。その術がどんどん増えていくのは楽しいこと。ヒグマの巣に飛び込むほどの勇気…には笑えたけれど、ぬるま湯の中にいるだけでは、自分の幸せもその中だけということ。
私の故郷は、東京か。祖父母がいた山梨を思い浮かべるけれど、あのアーティストの歌詞のように、帰りたくなる場所は、土地ではなくあの人がいた場所。やはり、お母さんがいた場所。そして、お母さんがリラックスしてたおばあちゃん家を思