原田ひ香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
節と節の間に区切り記号があってほしいなと思ってしまったのは、私が伊坂作品が好きだからなのだろうか。最初の方は特に脳の切り替えが難しかった
天使のメタ視点みたいなのはとても好きだし、ストーリーも割と好きでした!
やっぱり過去ってどんだけ振り払っても染み付いて消えないものなんだなーって
薄々そんな気はしてたんだけどこの本を読んでなんか先が思いやられました
にしても、最後の最後になんでこんな特大の疑問を残したんだ....?解説読んだところ単行本の結末の方が好きかも。
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やっぱり、やめる気なんだな、そういう覚悟をした人間は強いな、と思った(p.75)
たぶん、それらの菓子は彼女のたった一つの贅沢なんだろう、と予想できた(p.89)
天使は身を起こした。こうして、電灯をつける手間さえ惜しんで、時間を先延ばしにしていたら、本当に何かを失ってしまうかもしれない(p.116)
成り上がった。
頑張った、努力した、うまくやった、資産を築いた・・・・・・そんな普通の言葉でなくて、その下品な言葉を使うことで、逆に心が満たされた。(p.344)
語彙集
おもねる(阿る)・・・こびる
店屋物(てんやもの)・・・出前
海千山千・・・世間の経験を多く積み、物事の裏表を知り抜いていて悪賢いこと -
Posted by ブクログ
やっと続編の文庫が出て、即買いしました!
このわたしにはまだ知らない神保町の空気感を読書を通して覗きに行けたような気持ちになります。
今回、大きな転機が何度もあり、そわそわしながら読みました。
しかしながら、相変わらず出てくる食べ物が美味しそうで夜は飯テロですね笑
どれも食べてみたいなぁと思いますし、2人の人生、今後も気になるなぁと。
美希喜ちゃんの表現で、喧嘩とか言い合いはしてないけど、ぽつんとできた関係の中のシミのようなもの。「・」これくらいのが話しててもあるっていうのすごく分かるなぁって。
これがじわじわと広がってしまわぬうちに大切な人なら尚のこと、気持ちを確認し合うって大事ですよね。簡単なようでとても難しいですけど。 -
Posted by ブクログ
ネタバレこんな話や人物も書けるんだ!という驚きの小説だった。私は原田ひ香をすごく枠に当てはめて理解してたんだなと思った。
解説では主人公の藍にわりと同情的というか寄り添った意見が語られていたけれど、私は(けして良いとは言い難いかえれど)浮気した元夫や不倫相手の上司が藍を雑に扱ったり蔑んだりする気持ちが少し分かってしまう気がする。
作中で不倫相手から告げられる「底知れない品の悪さ」「俺たちとは全然違う何か」が、私にも肌感覚として理解できるからだ。
読み進めながら、そりゃ元夫は子どもと藍を引き剥がすよな、義母は嫌うよなと思ってしまうのだ。育ちの良くない人特有の下品さや雑さを感じるのだ。無鉄砲というか頭の悪さ(先を考えられない、良いこと悪いことの境界が曖昧)というか、なんでそんななの?というような嫌悪感。それが主人公からにおうのだ。
母親と祖母を嫌悪しながら、でも確実に同じムジナである主人公。
美代子は最後まで読み終えた今はただ可哀想だった。主人公を陥れたときはとんでもない人物だと思ったけれど、逮捕前夜の美代子と主人公の会話は罪を共有したことで生まれた友情のシーンだと思っている。自分のせいで美代子の罪がバレて逮捕されることになった主人公が美代子にひたすら謝るのを、美代子は優しく許し気遣う。孤独で誰も本当に美代子が求める救いを与えてくれなかったことで美代子は袋小路に迷い込んで出られなくなってしまったけど逮捕されることで解放された。
と思ったら最後に主人公が今度は同じ袋小路に踏み込むかもしれないことが示唆される。タイトルがDRYなので主人公は美代子と同じ道は進まないのではないだろうか、と思いつつ、夢も希望もない世界で一体彼女たちはどうしたらいいのかと重たい気持ちになる小説だった。
あとミイラと死体遺棄のシーンはグロすぎて読み飛ばした。とてもじゃないけど読めない。ちょうど「冷酷」(座間市のバラバラ殺人事件の本)を読んだばかりなのでちょっと無理だった。 -
Posted by ブクログ
いろいろな作家さんの話が読めるので、短編集はさくさく読めてしまいます。今回は、『最後の晩餐』をテーマに7編が収録されていました。『最後の晩餐』というと、イメージとしては悲しかったり、切なかったりというマイナスな感情が先にたっていたけれど、どの話も前向きな話で自分の『最後の晩餐』についても考えてみたくなった。
どの作家さんの話も好きだったけど、個人的には金原ひとみさんの話が好きでした。コンプラが叫ばれる社会でこんな集まりがあって、ひたすら高カロリーな物を食べまくる…素敵な最後の晩餐だなぁと羨ましくなった。ちょっと学生時代を思い出した。
井上荒野さんの「本当の話」も心がじんわり温かくなる素敵な話でした。