原田ひ香のレビュー一覧

  • 人生オークション

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    私の中ではちょっと薄めというか普通目の原田ひ香小説という感じの作品でした。

    人生オークションの方は、叔母さんの家の不用品をひたすらオークションで売っていく中で、家族の中やっかない者だと思われた叔母さんの人生や就職に悩む主人公の葛藤などが徐々に明らかにされたり解きほぐされたりするような内容なのだけど、うーん…別につまらなくはないけど、たぶん来年には忘れてしまいそうな内容だなと。やはり薄味の小説。

    あめよびの方が、むしろ濃かった。ただ、斉藤美奈子さんの解説を読まなければその濃さには気づけなかったなと思った。頑なに主人公と結婚してくれない彼氏と主人公のすれ違いは、やはりどう考えても同じところに着

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    2025年11月25日
  • 母親ウエスタン

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    他人がどう思うかはさておき、広美とターゲットの家族にとってはお互いを必要とし合う関係だったのだろう。あっという間に子どもを手懐け、父親達の心の隙間に入り込む広美を怖く感じたが、それでも家族は良い方向に進むという不思議な話だった。

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    2025年11月24日
  • ランチ酒 今日もまんぷく

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    ネタバレ

    前作の最後で、角谷との関係はどうなるのだろうか!?という展開で終わっていた祥子。その続きが描かれていてとても嬉しかった♪
    個人的には、お好み焼きを食べているシーンでの祥子の言葉、「何が変わるのか、それがわかるまで、自分はここにいる」…というフレーズが今の自分にはすごく響いた。
    ランチ酒1作目では離婚して落ち込んで失意の底にいた祥子も、本作3作目ではこれからの人生を前に踏み出している様子にとても励まされた!
    祥子の元夫も、離婚前に祥子が出て行ってしまった時に、祥子とやり直そうと実は連絡を取っていたという場面が話の中にあって…その時は元夫と祥子は連絡が取れずじまいだったけれど、、人生のターニングポ

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    2025年11月24日
  • ランチ酒 おかわり日和

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    2019年出版。第二作。この後は「あさ酒」に繋がる。タイトルからは何だかノンビリ平和な印象を受けるが、中身はそこまでお気楽でも無い。飲み食いと、その舞台となる店の記述も多いので、設定や展開が重過ぎてグッタリすることも無い。実在のお店やメーカーをモデルにしているようだけど、具体的には知らないし、そこまで突っ込もうとは思わない。が、知っていたら楽しいだろうな...とは思わされる。前作よりも重い設定も組み込まれているが、苦痛で読み進めを中断するような事は無かった。

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    2025年11月24日
  • あさ酒

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    「ランチ酒」新シリーズ。
    新たな見習いとして働き始めた水沢恵麻さん。
    恵麻さんを中心とした見守り12章の物語。
    相変わらず食事、お酒が魅力的。
    ○っくりドンキーの「イカの箱舟」、知らなかった!
    是非食べてみたい‼︎

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    2025年11月23日
  • ランチ酒 おかわり日和

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    ネタバレ

    さまざまな街のグルメを堪能しながら、一人娘のことを思う祥子。前作に続いて登場する人物もいて、読み応えがあって良かった◎
    特に祥子と角谷の「御殿場」のシーンは、一緒に過ごす楽しい時間!と実際の結末との落差にショックな気持ちもあった。
    また、小山内が祥子に気持ちを伝えるシーンも良かったし、祥子は一人娘のこともあって気持ちには応えられないけど、小山内のことは大切な存在であると伝えた場面にはグッときた。大人の関係も素敵だよなぁ…!
    ネットいじめにあっていた実咲や、余命少ない樋田の結末なども分からない部分もあったけど、文章全体が明るい結びであったように感じた。祥子と私自身の価値観が近いように思え、共感で

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    2025年11月21日
  • 一橋桐子(79)の相談日記

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    犯罪日記の桐子さんが、古びて荒れた団地の管理人に就任し、山積みの問題を解決に導きます。
    桐子さんの柔らかさ、優しさ、包容力、忍耐強さ。
    桐子さんの魅力が全開。
    こんな素敵な人が人生の辛い時にそばにいてくれたら、立ち上がるのも少しは楽になるのにな、と思いました。

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    2025年11月19日
  • はじまらないティータイム

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    いとこの元妻、新妻、叔母とその娘。立場の異なる4人の女性達の織り成す会話劇が、普段は心の奥底にしまってある感情を揺さぶってくる。
    特に叔母の娘の家に、いとこの新妻が押しかけてくるシーンが印象的。
    「ねえ、私のどこが悪い?」
    ラストのタイトル回収も、凄く心地良い。

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    2025年11月17日
  • 古本食堂

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    無償に、神保町に行きたくなる。ボンディのカレーが食べたい。喫茶店にも行きたい。他にも、そそられるシーンが多々ある。
    古典は、あまり読まないジャンルだが、機会があれば手を出してみたくなる。

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    2025年11月16日
  • ほろよい読書

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    どの話もすごく面白い。
    お酒って綺麗だよなぁと。
    あと読みやすくて「小説書くのうまぁ」って思ってしまった。

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    2025年11月16日
  • ランチ酒

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    主人公に思うところがないわけではないが、早朝、もしくは昼前に「見守り屋」の仕事を終えて帰宅する前に各地で飲み食いするものがとても魅力的で、自分がそこにいて味わっているのを、つい想像してしまう。
    ザンギに齧り付きながら人生の分かれ道に悩み、広島風お好み焼きを食しながら、自身のソースの味付けが濃いことに気付き。
    気分に合わせてビールや日本酒を存分に堪能し。
    ショートショートなので、たくさんの魅力的な料理やお酒に出会える、素敵な作品。

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    2025年11月15日
  • 母親からの小包はなぜこんなにダサいのか

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    どの話も、読んでいると涙がホロリとこぼれ落ちて、読み終わったら心がじんわり暖かくなる、これからも折を見て読み返したい一冊でした。

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    2025年11月14日
  • 古本食堂 新装開店

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    前巻を読んだのが結構前なので登場人物を思い出すまで時間が掛かった。
    読んでてやっぱり私もこういう所で働きたいなと思った。
    神保町の実在のお店も交えて書かれており行ってみたいと思った。
    ご飯も相変わらず美味しそう。ごぼ天もお弁当も気になる…
    急展開で店主が北海道に旅立ってそのまま戻ることなく話が修了したのは、え?となったが今作も面白かった。

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    2025年11月13日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    料理と恋愛にまつわる短編集。
    料理が絡むからか、どれも一定大人の恋愛ストーリー。

    一穂ミチのエピは不思議な色気を感じる作品。地味女かと思わせといてなかなかやりおる男女だわ。
    古内一絵作品はこの人の根底にあるものが伝わるので嫌いじゃない。
    君島彼方の作品は性的マイノリティの葛藤がいい具合に滲み出ていてこれも好き。
    奥田亜希子のズルい男とそれをわかってて演じた女の話も結構好き。転がされてるようで転がす女は勝ち組だな、って思う。

    ということでどれもなかなか思いを馳せることの出来る味わい深い短編集でした。

    カレー食べたくなるよ

    2025.11.11
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    2025年11月11日
  • 一橋桐子(79)の相談日記

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    「一橋桐子(76)の犯罪日記」の続編。

    桐子と若い友人の榎本雪菜が老朽団地の管理人兼相談員となり、団地に起きるさまざまな問題に直面する。

    住人の老齢化、新しい住人との人間関係、外国人問題、落書き、ゴミ置場、清掃などの管理面の問題など、高度経済成長期に建設された団地が抱える問題が軒並み登場する。

    桐子の知恵と経験、雪菜の突破力が爽快。

    固陋な(前)理事長の不祥事も暴かれ、理事会も若い世代が受け継ぎ、エンディングは明るい希望に満ちる。

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    2025年11月11日
  • 一橋桐子(76)の犯罪日記

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    なんとも憎めないキャラの主人公。
    全て読み終わって思ったのは、人生は徳を積んで生きていけば光が見えてくるのではないかと。人間、どうしようもなく追い詰められても道はある!頑張って生き続けるのさ!

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    2025年11月11日
  • 一橋桐子(76)の犯罪日記

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    高齢者、そして犯罪モノ。
    先入観と、全く違うけれど、「万引」から〜「殺人」に至るまですんなりとだけどしんみりしっかり読み込めました。
    映像化、松阪慶子さん、なるほど?
    読んで納得。観ていなかったけれど。

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    2025年11月10日
  • 一橋桐子(76)の犯罪日記

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    介護まで受けられるので、刑務所に入ろうと思い至った老人のお話
    
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    人に迷惑かけない老後を
    送るためには、
    どう生きればいい?
    
    老親の面倒を見てきてた桐子は、
    気づけばたったひとり、
    76歳になっていた。
    
    両親をおくり、
    わずかな年金と清掃のパートで
    細々と暮らしているが、貯金はない。
    同居していた親友のトモは病気で
    先に逝ってしまった。
    唯一の家族であり親友だったのに……。
    このままだと
    孤独死して人に迷惑をかけてしまう。
    
    絶望を抱えながら過ごしていたある日、
    テレビで驚きの映像が目に入る。
    収容された高齢受刑者が、
    刑務所で介護されている姿を。

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    2025年11月10日
  • 一橋桐子(79)の相談日記

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    シリーズ2作目

    「そんな上手くは~」と思わせる箇所から、きちんと裏付けされているところがあり、感心させられる。

    家族がいない、親友も亡くした自分には、
    こんな疑似家族が欲しいと思ってしまう。

    高齢者が多い、寂れた団地の管理人の仕事から、高齢者だけでない色々なバックグラウンドの人たちの問題点が浮かびあがってくる。
    全てを解決するのではなく、「落としどころ」で終わらせるところが、良い。

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    2025年11月09日
  • ギリギリ

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    原田ひ香作品4冊目。
    穏やかで、でもヒリヒリしたりモヤモヤしたりする日常を描いている。本作は登場人物のキャラがとても良くて私はかなりツボ。
    藤色のカーディガンがお気に入りの静江、頼まれごとを断らない健児、ストッキングやスーツを脱ぎ散らす瞳。主要人物ではないが一朗太氏に冴子、ヘンリーなどなど。
    読み進めるほどにそれぞれのキャラが立ち上がってきて、ストーリーだけでなく彼らに夢中になっている自分がいた。前半から読む手が止まらなかった。

    一見嫌みのある人物であっても、関わっていくと本音がぽろぽろと出てきて、知っていくごとに愛おしくなっていく。
    表面的な部分だけでなく、大切な人の奥底にある弱さを知るに

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    2025年11月11日