原田ひ香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ古本食堂の続編。素人ながらも周囲の力も借りつつ古書店をやりくりする珊瑚と美希見。古本と美味しい食べ物の魅力を背景に主人公たちの恋愛を含めた人間模様を描く。
珊瑚さんのエキセントリックな行動、その気持ち理解はしたいが、それでも自分がやり始めたことをそんな形で投げ出していいんだろうか?何も東京に居続けろと言ってるんじゃなく、いったん東山さんのところに行ったとしても、1週間ほどで帰ってきて、きちんと長期に戻る段取りをして…とか、なんでも方法はあるだろうに。
恋愛の衝動で周囲を不幸にする物語は世の中にたくさんあるんだが、なんだかすっきり割り切れない。この店で働くといった見希喜ちゃんの言葉尻を人質に -
Posted by ブクログ
ネタバレ人生オークションとあめよびの二本立て。
オークションって、あいまいなものの価値をすり合わせて売る。まさに個人のオークションでもあるような就職活動が実際のオークションと対比のように書かれています。
叔母の不用品にテキパキ根付けができる主人公なのに、自分の良さを就活で売り込むことができないのです。
こうした主観的評価と客観的評価のハードルの違いは、叔母の身にも起こります。
帯を50万円で買ったことはいつまでも主張するのに、刃傷沙汰の濡れ衣は「そう見られる自分が悪い」と受け入れてしまう。
読んでいくと本当に自分の評価って難しいよね…と思うと同時に、平凡すぎる自分でもどこかにアピールできるものがある -
Posted by ブクログ
ネタバレ今まで読んだことのある、ひ香さんの作品と毛並みが違った。
母親がいない父子家庭に入り込んでは母親役をし、時間が経つといなくなり、また別の父子家庭へと渡り歩く広美。
なんと奇特な人だろう、何者なんだと不思議だった。
途中までは優しい目で見ていたが(読んでいたが)、
広美を母親と信じて育ってきた子どもたち、広美が突然姿を消したことにより捨てられたと傷つく子どもたちが現れたあたりから、
実はこの人は罪深いのではないかという気持ちがムクムク。
大人になっても「母親」を求める子どもたち、その不安定さが気の毒だった。
広美自身の問題が明らかになってもその気持は消えなかったが、
とは言っても、広美のお陰