原田ひ香のレビュー一覧
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一穂ミチ目当てで手にとる。あと巻末の山田詠美のエッセイ 「恩讐の彼方のトマトサラダ」も。
さすが山田詠美!この短い短いエッセイの中にユーモアの中にちゃんと彼女らしい美学が語られている。
今まで振られたことはないって、「男と別れるのは、相手が逮捕されるか、強制送還されるか、死ぬか、のどれかなんで」ってすごい。
原田ひ香の小説、(夏のカレー)初めて読んだけどこの60歳過ぎたしーちゃんと冴子の好き同士だったのに結婚には至らず40年にも渡る出会いから邂逅を経て別れまで(冴子の死)せつないラブストーリーだった。
恋、片思い、両思い、愛、婚約、浮気、裏切り、不倫、
恋愛に関することは”結婚”以外全部(冴子)とやった。
っていうとこがほんとに唯一無二の存在。
あータイカレー(グリーンカレー)が食べたくなった。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ今まで読んだことのある、ひ香さんの作品と毛並みが違った。
母親がいない父子家庭に入り込んでは母親役をし、時間が経つといなくなり、また別の父子家庭へと渡り歩く広美。
なんと奇特な人だろう、何者なんだと不思議だった。
途中までは優しい目で見ていたが(読んでいたが)、
広美を母親と信じて育ってきた子どもたち、広美が突然姿を消したことにより捨てられたと傷つく子どもたちが現れたあたりから、
実はこの人は罪深いのではないかという気持ちがムクムク。
大人になっても「母親」を求める子どもたち、その不安定さが気の毒だった。
広美自身の問題が明らかになってもその気持は消えなかったが、
とは言っても、広美のお陰である一時期でも幸せに暮らせたという一面も否定できないのはもちろんだった。
結局広美は何がしたかったんだろう。
終わり方も、広美らしくないように思えた。
でも、嫌いじゃないです、この作品。
「おそれいりましてございます」 -
Posted by ブクログ
彼女とは誰のことだろう。家計簿はつけようとしたことがあるが、私は3日と続かない。
10年日記は書き続け10年を迎えたのだが、、、。
生きるためのお金、そして家族や仲間との関係がその家計簿には描かれている。それはまるでシングルマザーの里里 への70年前からの大切なメッセージなのかもしれない。
家計簿は五十鈴加寿という女性が戦前からつけていたというものだ。
その家計簿には備考欄に書かれた日記のような独白があった。里里はその家計簿に引き込まれ読み進めるうち、加寿は男と駆け落ち自殺したと聞く自分の祖母ではないかと考え始める。はたして事実は・・・。
転機を迎えた三世代の女たちが家計簿に導かれて、新しい一歩を踏み出す。家族や仲間との絆を通じて、そして現代の貧困や孤独に直面する女性たちの姿を通して、人間の生き方について深く考えさせられる物語であった。