原田ひ香のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレミステリー小説?かもしれません。
途中で挟んでくる昔の話しが、謎解きになっているのですが…最初、さっぱりわかりません。
ネットで傷つけられた人が集う「虫たちの家」。それは、九州の小さな島にありました。マリアさんとテントウムシさんが、始めた避難所です。
マリアさんは、当事者ではなく、テントウムシさんはネットの被害者でした。
そこに、ミツバチさんと高校生のアゲハちゃん親子がやって来ました。
「虫たちの家」は、島の人からは、奇異に見られていましたが、テントウムシさんは、島から追い出され無いように、最新の注意を払っていました。一応、アレルギーの治療に自然豊かな島に移住ということにしていました。畑 -
Posted by ブクログ
ネタバレ読んでいる最中に、気になるフレーズをメモ。
P15
言いたいことをはっきり言えず、なんとなく飲み込んでしまったり、相手の気持ちを勝手に慮って身をひいてしまう。そして、気がつくと本当に大切なものは皆、なくなってしまうのだ。
前作に出会った人との関係が続いているものもある。娘との関係も、見守りのお客さんとの関係も。
前作では、言いたいことを飲み込んでしまっていた祥子だが、今回は、少しずつ、自分の意見を伝えるようになった。そして、相手の気持ちを考えつつ、自分の意見を伝えて、話し合いながら、問題を解決する方向に向かっているお話しでした。
なので、前作では、少し重苦しい話しが多かったですが、今回 -
Posted by ブクログ
原田ひ香さんの作品は、やっぱりおもしろい。
いつの間にか、すうっと作品の中に引き込まれて、いつの間にか読み終わってる。
里里が手にする加寿さんの家計簿で戦中から戦後、当時の暮らしを知る。
歴史としてテキストで知っていることと、その時代を生きた1人の女性の日記を通してみるのとでは、リアリティが違う。小説の中のこととは分かっていても、当時を生き抜いた女性たちの強さに感服する。
加寿さんの家計簿は、NPO法人の代表である晴美さんから、里里の母親である朋子を経由し、里里が手にすることになる。
家計簿を大切にしていた加寿、中身を見ることなく里里に渡した朋子、向き合う覚悟をする里里。
3人それぞれの気 -
Posted by ブクログ
「そのマンション、終の住処でいいですか?」
原田ひ香
〜あらすじ〜
有名建築家による一等地の中古マンション。
誰もがうらやむその家はしかし、とんでもない欠陥住宅だった!
上手くいくはずの改修工事は新旧住民の様々な思惑が絡み合い、混沌の様相を呈していく。
デザイナーズマンションに人生を振り回された人々の胸中にあるのは、幸福か、絶望か、見栄か、プライドか。
誰もが身につまされる、終の住処を巡る大騒動。
以下ネタバレあり
黒川紀章の中銀カプセルタワービルを彷彿とさせるストーリー。
実話とフィクションが混じったような内容。
一等地のデザイナーズマンション。
しかしとんでも