原田ひ香のレビュー一覧
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購入済み
色々な話が
お金に纏わる、色々な作家の色々な話。えっ?と思うもの有ったけれど、大体、面白く読めた。最近、ちょっと、ハズレの作品に当たって、腐っていたので、こんな、パッチワークみたいな短編集も、良いと思った。
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ネタバレお金にまつわる短篇アンソロジー。
7名の人気作家たちのお話だけあって、それぞれ楽しめる。
○百万円分の無駄〜新津きよみ
もし、自分が宝くじで当てたら誰かに言うだろうか?使い道は?と考えてしまった。
元同級生のお店には行かないだろうな。
○一生遊んで暮らせる方法〜原田ひ香
こんな相手との生活は耐えられないだろうな…と
価値観の違い⁇
投資人生って自分の中で全く想像つかない。
○12万円わんこ〜大崎梢
ペットモデルの実情が少しだけわかった気がした。
それを取材して得られたものは、覚悟や勇気や度胸で自分のスキルを磨こうと思えたことはよかったなと。
○廃課金兵は買い物依存症の夢を見るか?〜永嶋恵美
何にお金を使うのか、ほんとうに人それぞれだなぁと改めて感じた。
ゲーム課金は全くしないけど(そもそもゲームをしない)本はついポチッと買ってしまう。本屋へ行くと一冊は買っている。
洋服は今はすっかり興味もなく減らしていくだけ。
依存症、、自分では気がつかないのかもしれないと思うと怖いなと思った。
○わらしべ長者のつくりかた〜福田和代
棚からぼたもち。これわたしも好きだわ。
と思いながら読み進めると拓海の友人である健斗のおじいちゃんがとても良いことを言う。
わらしべ長者の話から何を提供するか?ってことになり、工作が得意で昔作った万華鏡を思い出して、手近にあった牛乳パックとアルミホイルや色紙で早速作り上げる。それを持って動き回っているうちに隠れたニーズ何ふたつ掘り起こされるという…。
実質、いくらにもならないけれど楽しい思いと喜んでもらえた、役に立ったと満足できた。
楽しく夢のある時間だと思えたことで、前向きに仕事についても考えることができた。
いやぁ、おじいちゃんさりげなく良いことおっしゃるわ。
○塾に行かない子どものための五つのクリンプス〜図子慧
子どものことで親は日々頭を悩ませる。
たんに塾に行く、行かないだけじゃなくてどうして行かないのか原因がわかれば対処できる。
しかし、塾ってこんなにもお金かかるんだと今更ながら思う。
○二千万円の差額〜松村比呂美
これは辛い話だなと。
夫が真面目な性格だったからこそ、なのか…。
金銭的に老後の心配がないとわかっていても、なくした自信を取り戻すことができなかった…
仕事がうまくいかずに会社を辞める、ということが耐えれなかったというのがわかったから余計に辛い。
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Posted by ブクログ
題名からどんな話か全く想像がつかず、なんとなくパワフルで物悲しいイメージがあった。
読んでみるとと、これまで読んできた話とは違う感じでかなり新鮮だった。
なんらかの事情で母のいない子どもを世話して各地をまわるというお話。
現代と過去の二つの視点が交錯する。
母親をテーマにした作品は数あれど、ほんのいっとき、全身全霊の愛情を注いでいなくなる母親の姿に胸がいっぱいになる。
同時に、母を求めてやまない子どもたちの姿も心が痛む。
広美さんが子供を求める姿は、ちょっと狂気的なところもあり、子どもと一緒にいられるのなら、身も心も男に捧げることすらある。
後半は子どものためにここまで…という場面もあり、広美さんの愛の深さを痛感させられる。
一人の母親の生き方が周囲を変えていく様子も描かれ、なんとも言えない後味もよかった。
血のつながり、法的なつながりを持たない母親の姿を描き、母とは親子とはということを考えさせられる。 -
Posted by ブクログ
原田さんの原作のテレビドラマが面白くて、この作家さんの作品を読んでみようと思いました。奈津子の従兄弟、博昭の離婚とそれに伴う再婚と妊娠の話を中心に物語は展開されていく。従兄弟の元奥さん佐智子さん、再婚相手の里美、そして奈津子の母、ミツエ。登場人物、一人一人がどこか強めなクセがある。奈津子は、結婚6年、子どもがいない。そしてそのことを祖母から“子どもを作らなきゃ、一人前の大人とは言えないよ“と冷たく言われる。愛人を妊娠させて離婚したというのに何がいい事なのだろうか、奈津子には理解できない。そして里美、里美は努力をすればなんでも思い通りになると信じて生きてきた。そしてこれからもそれは変わらない。博昭と結婚する為に産婦人科にかかり筋肉注射までする。奈津子も子どもの頃から親の言う通り勉強し、大学もいいところに入り、男関係も真面目、就職もいいところにできて、30過ぎて結婚、なのに子宮筋腫で子どもが出来ない、里美と同じ真面目な人間なのだ。それなのに、他人の夫を寝とった里美より自分の方がダメな人間だと言われるのはどうしてなのか。努力をした結果、幸せになる資格があるはずだという里美に奈津子は策略だと言う。嵌めたのだと。一方、佐智子は、ピッキングという性癖がある。離婚して十何年ぶりにピッキングをする。人の家のものを盗るのではなく、家の中に入って、こころゆくまで眺める、それだけで心がすっとする、これをしないと自分は生きていけないという。佐智子の事を心配して新しい住まいを探して訪ねてきた
ミツエにピッキング現場を見られ、問い詰められる。ミツエは、佐智子に元夫、博昭の新居をピッキングする提案をする。それでピッキングをやめようということも。ピッキングしたのはよかったのだが、最後は、佐智子と里美が顔を合わせることに。
テーブルの上に薄い紅茶と白湯、ミツエと奈津子が退散したあと、2人はどんな話をするのか、読者の想像力にまかせる形で話は終わる。
個性的な生き生きとした女性、対照的なのは、なんとも覇気のない博昭やミツエのダンナさん。この作家さん、面白いな、また違う作品も読みたい!! -
購入済み
三千円の使い方でその人の人生が決まる。
三千円という絶妙な価値はあっという間に使い切ってしまうことも可能であれば、考え抜いて色々なことに使うことも出来る。
そんな話からお金にまつわるそれぞれの家族の話を堪能できる。
解説の内容が一番心を抉ってきます。人は人、自分は自分と思っても経済格差には目をつぶれないのは誰しもそうなんだろうな。