原田ひ香のレビュー一覧

  • はじまらないティータイム

    Posted by ブクログ

    原田ひ香さん、「三人屋」「アイビー・ハウス」に続く3冊目「はじまらないティータイム」を読みました。2008.1発行。結論は、とても面白かったです。147ページの作品です。最初から82ページぐらいまでは、物語の背景の説明が続き、タイトルの意味もわからない状態でしたが、82ページからどんどんひきこまれ、もう夢中になりました(笑)そして、144ページになって、「タイトル」、了解しました!(笑)

    0
    2015年12月18日
  • アイビー・ハウス

    Posted by ブクログ

     いつもこの作家さんの本を読み始める時に、はらはらする。あらすじを見ても、自分の好みではない題材を取り扱っているように見えるから。
     アイビーハウスと呼ばれる家で暮らす2組の夫婦の物語と言うと簡単なのだけれども、4人のパワーバランスと言うか、絶妙なかみ合わなさはそれだけで面白い。
     1場で出来る舞台になりそう。それはソレで見てみたい。

    0
    2015年09月03日
  • はじまらないティータイム

    Posted by ブクログ

    夫を略奪された佐智子、その夫博昭のいとこ奈都子、奈都子の母ミツコ、博昭の新しい妻里美、この4人の物語。

    微妙な関係性の4人が、じわじわと近づいていく。
    それぞれ、なんだか曲者で、でも、それぞれに思うところがあって、う~ん、女だなと言う感じ。

    ついに4人が相まみえて、さらに、一番問題の二人佐智子と里美を残して、話が終わってしまうなんて、うーっとなります。

    初読みの作家さん。
    読みやすく、女性心理をうまく描いているなと、興味を持ちました。
    誰に共感するか?が問われているようですが、どうにも、誰にも共感はできませんでした。

    0
    2015年08月21日
  • はじまらないティータイム

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大手保険会社の元重役の夫の妻であるミツエ
    娘である奈都子は結婚6年目だが、子供には恵まれない

    他人の家に入る性癖を持つ佐智子は
    里美に夫であり奈都子のいとこである博昭を寝取られ、
    一方的に離婚を言い渡される。

    離婚を助長したことに佐智子に申し訳ないと責任を感じたミツエ
    結婚式に出席してくれないことを奈都子に説得する里美

    午後にお茶を飲みながらまったりと読むことができそうな
    ほんわりした本

    努力の意味を間違えると怖い)^o^(

    0
    2012年08月19日
  • はじまらないティータイム

    Posted by ブクログ

    世間一般に正しくないと思われる行為をしてしまった親戚への対応をめぐり、家族自体の関係が改善する話。欧米の影響を良くも悪くも受けている日本が、なんでもありになってきているという現状をよくあらわしていると思う。その中で、古き良き道徳なんかを大切にする日本人は、世間知らずで評判な神田うのなどが子供を産んだりすると、急に大人扱いされたりすることにとまどいを感じることなんかがある。そのなんで?という理解できない心情をよくあらわした作品。

    0
    2012年06月05日
  • はじまらないティータイム

    Posted by ブクログ

    キャラの立った女4人の四者四様がそれぞれの角度から描かれていて面白い。作り込みが完璧とは言わないが、それぞれの人物がよく練られていて、4人とも独特の魅力がある。中でも、一番凡庸っぽかったミツエの変化、変身ぶりには驚かされる。人間いくつになっても、変わったり成長したりできるんじゃないかと思えてきて、元気が出た。

    0
    2012年01月18日
  • 事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング

    Posted by ブクログ

    前作を知らずに短編として読んだら
    少しハードル高かった
    ロンダリングで助かる人もいる
    そしてむしろちゃんとした人でないと「影」は務まらないというのが感慨深かった

    0
    2025年12月08日
  • 古本食堂

    Posted by ブクログ

    この本を読んだら、神保町、そして古本屋に行きたくなると思う。
    本屋にやってくるお客さんの悩みに合わせた本が色々と紹介されていて、興味が湧いたし、普段は読まない古典にも触れることができて、読み飽きない本だった。

    0
    2025年12月07日
  • 失踪.com 東京ロンダリング

    Posted by ブクログ

    東京ロンダリング続編
    いや、続編とは言わないのかな。
    繋がってるようで、別の物語。

    洗脳。ってことが頭に浮かんだ。
    自分で決めたことだから…ホントにそうかな。
    本を読んで
    ある人の言葉に、思想に影響されて
    そう決めるように、その道に行くようにと
    実は導かれていたとしたら…
    ゾッとした
    そんなことって意外とどこにでも
    転がっているかもしれない

    0
    2025年12月06日
  • 一橋桐子(79)の相談日記

    Posted by ブクログ

    古ーい団地の管理人になった一橋桐子さん(79歳)。どんな仕事も真面目にやっていると道は開けていくのだなぁ。問題が次々と解決されていき素晴らしい!それにしても雪菜の親は酷い。

    0
    2025年12月05日
  • あさ酒

    Posted by ブクログ

    見守り屋を手伝うことになった恵麻の視点から描かれる、ランチ酒シリーズのスピンオフともいえる作品

    婚約者も仕事も住まいも失い、コロナで倒れた恵麻は、偶然にも亀山と翔子と出会い、見守り屋の仕事を始める。

    様々な事情を抱えた人が見守り屋へ依頼する。中には依頼人の事情を推理してしまいたくなるようなことも。

    若いからか、見守るだけではなく意見もしているような気がするのは気の所為?
    悩みながらも自分の道を切り開こうとする姿は初々しくも思える。

    出てくる食事がどれもとても美味しそう。

    翔子さんには幸せになってほしい。

    0
    2025年12月04日
  • 古本食堂 新装開店

    Posted by ブクログ

    いい人しか登場しない古本屋のお話し。登場する本を読んどけばよかったなー、と反省します。いわゆる古典も名作も手に取るようにします。

    0
    2025年12月04日
  • 母親ウエスタン

    Posted by ブクログ

    西部劇のガンマンのように、母親がいなくて困っている家庭に颯爽と現れて、大丈夫と思われると、自然と立ち去っていく。
    さすらいの母親広美。見ていられないから、彼女は自然とできるのだ。

    0
    2025年12月04日
  • 一橋桐子(76)の犯罪日記

    Posted by ブクログ

    真面目な行動が、ちょっと可愛くユーモラスに感じる一橋桐子さん(76歳)の話。一橋といえば、まずは大学をイメージするので、どこかコミカルな桐子さんとのギャップが笑える。

    段々と、健康だけではなくて、人によってはお金とか友達とか家族とか、色々問題が出てくるのだなぁ。

    0
    2025年12月04日
  • 失踪.com 東京ロンダリング

    Posted by ブクログ

    前作に出てた「相場不動産」のまあちゃんが
    地方出身単身女子の人生として書かれている。
    まあちゃん、頑張って

    0
    2025年12月03日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

    Posted by ブクログ

    食事と恋をテーマに編まれた短篇集。現代を代表する作家による 7編と、3編のエッセイを収める。
    お気に入りはラストの原田ひ香「夏のカレー」。近付いたり、離れたりを繰り返す運命の男女の物語語。最後にあっと思わせる趣向も見事だが、それは小説としての体をなすためだけに付けられた結末で、そこを除いたとしても十分に傑作。
    次点は古内一絵「ワタシノミカタ」。昴のお兄さんっぷりが子気味よく、主人公の葛藤もよく描かれていて、プロットも良い。
    他は平凡か。

    0
    2025年12月03日
  • 三千円の使いかた

    Posted by ブクログ

    サクッと読めた。ハウツー本を想像していたが、実際はとある家族周りのお金にまつわる物語だった。各世代のお金の悩みや取り組み方が描かれていて、それぞれのライフステージで直面する問題を描いていた。

    貯金や資産運用を行っていない方には考えるキッカケになるかもしれないが、ある程度やってる方は参考にならないと思う。物語を通してお金との向き合い方を考える作品のようで、お金の専門書を読むのがハードルが高い人の入門編としては良い一冊かも。

    0
    2025年12月03日
  • 母親からの小包はなぜこんなにダサいのか

    Posted by ブクログ

    母親からの小包にまつわるお話の短編集。

    実家に帰れる距離だったので、小包が送られてきたことも、受け取ったこともないけれど、実家帰った時は色々持って帰らされた事を思い出す。

    小包って母親の愛情を具現化したものだなぁ。
    あったかいなぁと思える話ばかりで、読んでてほくほくした。

    0
    2025年12月01日
  • 三千円の使いかた

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    3千円の使い方の絡みは少ししか出てこなかった。
    幸せは人それぞれ違うからお金が全てではない。
    大切なものを守るために、私はお金を稼ごうと思う。

    0
    2025年11月30日
  • 彼女の家計簿

    Posted by ブクログ

    過去から届いた家計簿をきっかけに懸命に生き直そうとするシングルマザーの姿が描かれています。

    主人公を支える人物も登場し、若いころのつらい経験を抱えながら仕事一筋で生きてきた彼女にとっても、この出会いは救いになったのではと感じました。

    読後には、誰かと支え合うことの力強さに静かにホッとできる余韻が残りました。

    0
    2025年11月30日