原田ひ香のレビュー一覧

  • そのマンション、終の住処でいいですか?(新潮文庫)

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    何かで紹介されていた。

    有名建築家が設計したデザイナーズマンションが老朽化して住みづらくなって、建て替えか保全かという騒動を、居住者や建築家の関係者の視点で書いた話。登場人物の考え方や歩んできた人生などから、それぞれの立場や思惑が描かれている。

    モデルになっているのは黒川紀章の「中銀カプセルタワー」だということはすぐにわかる。そちらは解体されたが、合意形成は大変だったであろうと想像はつく。
    この話に出てくるマンションは赤坂駅徒歩すぐという設定で立地が抜群なので、老朽化しても必ず再生されるだろうが、全国には朽ち果てていくしかないマンションが多くあり、この先、深刻な事態になっていくだろう。

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    2023年05月27日
  • ここだけのお金の使いかた

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    アミの会と気になるお金の話ということで読んでみました。
    お金の話でも色々な切り口があって楽しめました。
    物の価値やお金で換算できない価値について考えさせられました。
    行き過ぎてもやはりダメですね。反省しないと。

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    2023年05月24日
  • ここだけのお金の使いかた

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    ネタバレ

    ある人目的で読んだ方、挙手。
    でもこの作品はあることに関して本当に丁寧に
    書いてあってさすがお金の人!!と思うことでしょう。

    ただし内容はスカッと系ですけどね。
    相手に思いやりがないクソ男はグッバイだわ。

    あとは最後の作品かな。
    あるトラウマを抱えて自分を失ってしまった母親のお話。
    救われないと思うでしょうが
    ちゃんと終盤に救いがあったのはほっとしたね。

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    2023年05月15日
  • ここだけのお金の使いかた

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    お金にまつわるアンソロジー。
    テーマがお金という身近でシビアなものなので、どれも興味深く読めた。
    原田ひ香さん以外は、初めての作家さん。
    「塾に行かない子どものための五つのクリンプス」が一番面白かった。

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    2023年05月15日
  • ラジオ・ガガガ

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    ネタバレ

    登場人物の人生に寄り添うラジオ、って位置づけのオムニバス小説。タイトルの「ガガガ」は、『トクサツガガガ』みたいなもんなんだろうか?
    表紙が若い女性のイラストだったのに、第一話が70代の女性で驚いた。しかも心の中のツッコミが若くて混乱した。
    読み終わったあと、ラジオ聞きたくなってラジコ起動してみたけど、私のスマホでは音割れしてしまって聞きにくくてそっ閉じした(笑)

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    2023年05月06日
  • ラジオ・ガガガ

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    実在のラジオ番組、特に深夜番組が各短編にエピソードとして挿入されている。ラジオ好きにはたまらない。また様々な世代の老若男女が主人公となる。そして深夜ラジオだから若者がメイン?という単純なものではない。人生のいろんな岐路でラジオが寄り添い、励まし、道標となっているのだ。いい物語だ。またラジオを聴きたくなる。

    ラジオ小説?そんなジャンルはあまり聞いたことはないが、
    佐藤多佳子著「明るい夜に出かけて」 とか
    吉田篤弘著「台所のラジオ」とかも併せて読みたい。

    今またラジオの時代だと思う。

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    2023年04月30日
  • DRY

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    これ読み始めてから気が付いた!前にすでに読んでた・・・
    とはいえ、内容はかなり朧気だったので、再度読むことに。
    こんなグロ系の話だったとは!今回はそこらへんはかなり飛ばして読んだ。前回も飛ばしたのかな。だから覚えてないのか。

    みんな完全に間違っているけれど、そうするしかなかったのかな。
    「品の悪さ」って、自分には結局どうすることもできないのか?
    揃いも揃って頭が悪いなら、どうすることもできないのか。
    藍がねぇ。ただ不幸な子って感じではなく、自分でどんどん悪い方に行っている感じ。子どものことも不倫のことも理解できない。プライドとかないのか?

    最後もなぁ。満足感も爽快感もない。
    結局ずーっと底

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    2023年04月28日
  • 母親ウエスタン

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    ウェスタンといえば「シェーン」
    子供のいる家に母はやってきて、ふらりと去っていく。かっこいい〜
    木皿花さんの解説も、また絶妙。

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    2023年04月19日
  • DRY

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    今まで読んできた原田さんの本とは全く違う内容でゾッとして気分が重くなった
    寂しさ・介護…考えさせられた

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    2023年04月06日
  • ギリギリ

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    ギリギリってそういうことだったのね。
    面白いシチュエーションだけど、瞳と健ちゃんの繊細さ、静江さんの典型的昭和の主婦の微妙な変化、きめこまやかに描かれていて、ますます原田ひ香さんが好きになった。

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    2023年03月14日
  • DRY

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    ネタバレ

    ダークな作品だった…。
    冒頭の3人の描写は読んでいてイライラするし気分が悪くなるくらいだった。そして、更なるあのグロテスクな描写は、「読んでいる」にも関わらず目を背けたくなる。不倫相手の高柳から言われた「底知れない品の悪さ」という台詞が、浅はかで、奔放で、刹那的、そして、孤独なこの女達を象徴しているように感じた。

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    2023年03月10日
  • ギリギリ

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    本のタイトルの『ギリギリ』ってなんだろうと思いながら読みましたが最後の章で(遅いかもですが)納得しました。
    章ごとに複雑な関係性の三人からの視点で描かれていてそれぞれの立場に立って読むことができて良かったですし、亡くなった一郎太さんを中心にした三人の心の動きに共感することもできました。
    寂しさも感じつつでしたが、終始温かい小説でした。

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    2023年02月26日
  • 虫たちの家

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    一気読みした。
    暗い話ではあったけど続きが気になって仕方なかった

    最後らへんは?マークが沢山出てきて整理するのに大変だったけど理解してなるほどなと思った。

    でも謎が残る部分も多いのでその辺はもうちょい掘り下げてくれた方がスッキリ終われた気がしてなんとも言えない気持ちで終わってしまった、、、

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    2023年02月04日
  • ミチルさん、今日も上機嫌

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    正直バブル世代が羨ましいか、と問われたらわたしは「YES」とは答えないだろう。
    負け惜しみとか、全然そんなのではなく。
    ディスコ、週末はスキー、ハイブランドの服やバッグ、奢って貰うのが当たり前の世の中だったんだろうけど、わたしは運動が大の苦手だし、古着が好きだし、外食続きだと胸焼け起こすし...。

    きっとわたしは持って生まれた庶民体質なんだろう。
    でももし、わたしが20歳前後でバブル真っ只中にいたとしたら、毎晩ガンガン踊って、ベロベロになるまで飲んで、終電を逃してタクシーチケットで帰宅する、みたいな日々を送っていたんだろうか。
    世間の風潮に流さた生活をしていたんだろうか。

    バブルは「泡」の

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    2023年02月03日
  • 母親ウエスタン

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    ネタバレ

    各地を放浪して、子供がいなくなったさみしさを紛らわせる女性の物語。
    こんなに簡単に誰かの家に入れるのかと思うとびっくりするけど。
    登場人物が多くて「え?この子は以前の話に出てきた!?」と確認しながら読みました。
    虐待する男性を殺したんじゃないかという描写があったけど、殺すのはわかるんだけど、その後子供を施設に預けて出て行っちゃったんだ…と思うと複雑。
    逮捕されたときや、真実がわかってしまったときのことを考えてのことだったのかなぁ。

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    2023年02月01日
  • 母親ウエスタン

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    題名からどんな話か全く想像がつかず、なんとなくパワフルで物悲しいイメージがあった。
    読んでみるとと、これまで読んできた話とは違う感じでかなり新鮮だった。

    なんらかの事情で母のいない子どもを世話して各地をまわるというお話。
    現代と過去の二つの視点が交錯する。

    母親をテーマにした作品は数あれど、ほんのいっとき、全身全霊の愛情を注いでいなくなる母親の姿に胸がいっぱいになる。
    同時に、母を求めてやまない子どもたちの姿も心が痛む。

    広美さんが子供を求める姿は、ちょっと狂気的なところもあり、子どもと一緒にいられるのなら、身も心も男に捧げることすらある。

    後半は子どものためにここまで…という場面もあ

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    2023年01月28日
  • ミチルさん、今日も上機嫌

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    バブルを生きてきた方って、
    こんな感じありそうだなと思いながら読みました。

    あまりミチルさんみたいな人がいたら仲良くはなれないなとあまり共感できず、自分はどちらかというとこの女子大生の気持ちの方に共感したが、なんだか心が温かくなるところもあり、優しい小説でした。

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    2023年01月25日
  • 彼女たちが眠る家

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    改題する前のタイトルが「虫たちの家」だったので、虫を擬人化した話かと思ってしまったが、女性の駆け込み寺みたいな場所の話でした。最初は淡々と話が進み、このまましっとり終わるのかなと思っていたら、後半に怒涛の展開が。特にテントウムシさんは思っていたのとは逆の展開。アゲハも然りで唖然となった。女性にとっての性虐待は精神的なものだけではなく、社会的地位や関係性までもが壊される。男女平等になってもそこだけは確実に平等にはならないんだろうなと思いました。

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    2023年01月18日
  • サンドの女 三人屋

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     商店街の人々の日常と、少しの騒動。商店街の人間関係が楽しい。連作短編だし、それぞれのストーリーも軽いので、気軽に楽しく読める本。

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    2025年12月07日
  • はじまらないティータイム

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    最初は、誰が誰か分からんくて、読むのやめようかと思った。けど、どんどんメインの登場人物絞られてきて、ちゃんと読めた。
    最後2人がどうなったのか気になるけど。

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    2022年11月17日