原田ひ香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
何かで紹介されていた。
有名建築家が設計したデザイナーズマンションが老朽化して住みづらくなって、建て替えか保全かという騒動を、居住者や建築家の関係者の視点で書いた話。登場人物の考え方や歩んできた人生などから、それぞれの立場や思惑が描かれている。
モデルになっているのは黒川紀章の「中銀カプセルタワー」だということはすぐにわかる。そちらは解体されたが、合意形成は大変だったであろうと想像はつく。
この話に出てくるマンションは赤坂駅徒歩すぐという設定で立地が抜群なので、老朽化しても必ず再生されるだろうが、全国には朽ち果てていくしかないマンションが多くあり、この先、深刻な事態になっていくだろう。 -
Posted by ブクログ
これ読み始めてから気が付いた!前にすでに読んでた・・・
とはいえ、内容はかなり朧気だったので、再度読むことに。
こんなグロ系の話だったとは!今回はそこらへんはかなり飛ばして読んだ。前回も飛ばしたのかな。だから覚えてないのか。
みんな完全に間違っているけれど、そうするしかなかったのかな。
「品の悪さ」って、自分には結局どうすることもできないのか?
揃いも揃って頭が悪いなら、どうすることもできないのか。
藍がねぇ。ただ不幸な子って感じではなく、自分でどんどん悪い方に行っている感じ。子どものことも不倫のことも理解できない。プライドとかないのか?
最後もなぁ。満足感も爽快感もない。
結局ずーっと底 -
Posted by ブクログ
正直バブル世代が羨ましいか、と問われたらわたしは「YES」とは答えないだろう。
負け惜しみとか、全然そんなのではなく。
ディスコ、週末はスキー、ハイブランドの服やバッグ、奢って貰うのが当たり前の世の中だったんだろうけど、わたしは運動が大の苦手だし、古着が好きだし、外食続きだと胸焼け起こすし...。
きっとわたしは持って生まれた庶民体質なんだろう。
でももし、わたしが20歳前後でバブル真っ只中にいたとしたら、毎晩ガンガン踊って、ベロベロになるまで飲んで、終電を逃してタクシーチケットで帰宅する、みたいな日々を送っていたんだろうか。
世間の風潮に流さた生活をしていたんだろうか。
バブルは「泡」の -
Posted by ブクログ
題名からどんな話か全く想像がつかず、なんとなくパワフルで物悲しいイメージがあった。
読んでみるとと、これまで読んできた話とは違う感じでかなり新鮮だった。
なんらかの事情で母のいない子どもを世話して各地をまわるというお話。
現代と過去の二つの視点が交錯する。
母親をテーマにした作品は数あれど、ほんのいっとき、全身全霊の愛情を注いでいなくなる母親の姿に胸がいっぱいになる。
同時に、母を求めてやまない子どもたちの姿も心が痛む。
広美さんが子供を求める姿は、ちょっと狂気的なところもあり、子どもと一緒にいられるのなら、身も心も男に捧げることすらある。
後半は子どものためにここまで…という場面もあ