原田ひ香のレビュー一覧
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「ランチ酒」の第二弾、「おかわり」です♪前作を読んでいたなら「おかわり」したくなりますよね!主人公はアラサーバツイチ子供はいるけれど、前夫が引き取っているので一人暮らしの犬森祥子さんです。友人の亀山太一さんの「中野お助け本舗」の「見守りサービス」を補助しています。依頼者からの仕事を終えてからの「ランチ酒」を楽しみにしている女性です。
この作品でも第一酒から第十酒まで、美味しい描写がいっぱいです♪ある意味、というか、絶対的に羨ましいっ!!そして、原田ひ香さんってホント、美味しい描写が上手いんですよね!とっても読みやすいです。
でストーリーの方は、祥子さんにも動きがあるし…というか、まさ -
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ネタバレユニークな繋がりの3人の主人公
再婚だったり、知り合って間もなかったりで、好意があるのに3人は距離を取りながら、話は進んでいく
この距離感や遠慮がちな言動には共感してしまう 大切なことは言葉にしないと分からない それでも、それを後回しにしてしまう自分と重なってしまった
3人がバラバラになってしまう悲しいラストに、今の自分のままではいけないと焦ってしまうほど
身勝手な瞳さんには、全く共感できなかった 再婚よりも離婚はもっと慎重に、そして踏ん張らないといけないのではと思った 相手が優しすぎる健児だからなのかもしれないけど
展開はテンポ良く、意味をたっぷり含ませた文章に引き込まれていく
中村屋に -
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ネタバレご飯系のお話はやさしい気持ちになれるものが多いのだが、このお話はずっと重かった。
作中の皆の閉塞感や不安、ピリピリとした空気が伝わってきそうだった。ご飯がある時だけは少し和らぐのだけど、予想とは違う。
家政婦さんは部外者かと思ってたんどけどな。最初から欠けたメンバーが解決してくれるのかと思ってたら逆だった。欠けたメンバーはある意味重要だが、必要ではない。彼のおかげで今があり、彼のせいで今がある。
収束に向かう話の先は漸く霧が晴れるようだった。彼らの門出がよいものとなればよいな。
ご飯系のお話なので作中ちょいちょい出てくるのだが、鯛めしと玉子焼きが美味しそうだった。いいなあ。 -
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ネタバレ「ランチ酒」シリーズ、「三千円の使い方」の原田ひ香さんの作品。
原田ひ香さんといえば、ふんわり優しい中に人生の奥行きを感じる作品というイメージを勝手に抱いてたが、本著はまたひと味違う。
登場人物が抱えている闇が深い。
誰にも共感できないのに面白い。どんどん読んでしまう。
かつては流行の最先端であったデザイナーズマンションの老朽化、欠陥、建替問題を軸に
建築家の娘、建築家の右腕とその妻、建築家に憧れと悔恨を併せ持ち入居してきた元教師、永年の入居者である元女優など様々な人生が交錯する。
そして隠蔽されてきたアスベスト問題。
親戚でアスベストが原因で亡くなった人がいるので、リアルに岸田の怖さを -
購入済み
色々な話が
お金に纏わる、色々な作家の色々な話。えっ?と思うもの有ったけれど、大体、面白く読めた。最近、ちょっと、ハズレの作品に当たって、腐っていたので、こんな、パッチワークみたいな短編集も、良いと思った。
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ネタバレお金にまつわる短篇アンソロジー。
7名の人気作家たちのお話だけあって、それぞれ楽しめる。
○百万円分の無駄〜新津きよみ
もし、自分が宝くじで当てたら誰かに言うだろうか?使い道は?と考えてしまった。
元同級生のお店には行かないだろうな。
○一生遊んで暮らせる方法〜原田ひ香
こんな相手との生活は耐えられないだろうな…と
価値観の違い⁇
投資人生って自分の中で全く想像つかない。
○12万円わんこ〜大崎梢
ペットモデルの実情が少しだけわかった気がした。
それを取材して得られたものは、覚悟や勇気や度胸で自分のスキルを磨こうと思えたことはよかったなと。
○廃課金兵は買い物依存症の夢を -
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ネタバレアミの会、お金にまつわるアンソロジー。
どれもおもしろくついつい一気読み、週末で良かった…
百万円分の無駄…新津きよみ
一生遊んで暮らせる方法…原田ひ香
12万円わんこ…大崎 梢
廃課金兵は買い物依存症の夢を見るか?…永嶋恵美
わらしべ長者のつくりかた…福田和代
塾に行かない子どものための五つのクリンプス…図子 慧
二千万円の差額…松村比呂美
テーマがお金だからか現実的な話が多かったけれど、わらしべ〜は、ほんわか。
図子 慧さんは初読みの作家さんでしたが、子供を育てる環境のあるあるとかすごくうまく描写されてて展開にドキドキしました。
二千万円の差額は悲しい話でしたが前向きなラストが良かった