原田ひ香のレビュー一覧
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ネタバレある家族の女性のお金に関する悩みを含んだ物語。登場する家族やその家族の関係する人と繋がってる。
印象に残ったのは結婚しても既婚者舞台での争いがあること。同じくらいの財力だと思いきや向こうのほうが良い場合など羨む場面が多々物語で語られた。
73歳のハローワークを見てると働けるだけで感謝しないとと思った。
熟年離婚
結婚後の暗黙の了解、自身の役割。結婚をして気付いたら縛りだらけの日々。どんな人と結婚しても長年一緒にいたら嫌なところが見えてくるのかもしれない。悪いところはもっと悪く、気になるところ予測して付き合いを進めたいと思った。 -
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「古本食堂」の続編。
相変わらず神保町のおいしそうなお店に惹かれます。
日本橋弁松総本店のお弁当
いもやの天ぷら定食
武膳のごぼう天うどん
メナムのほとりのカレー
新世界菜館の今週の定食
狐兎っていうおばんざいと日本酒のお店や鰻のなかやもすごくおいしそう。
山の上のホテルは休館中なので、行けないのが残念。
どうも原田さんの作品は、私にとってはおいしそうな実在のお店の紹介の方が魅力的で、あまりストーリーの印象が残らない傾向が(汗)
本では武者小路実篤「愛と死」、三浦哲郎「忍ぶ川」
松谷みよ子のちいさいモモちゃんシリーズは子どもの頃よく読んでいたけど、珊瑚さんがずっと疑問に思っている場面が -
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喫茶おじさん 純一郎、知り合いだったらゆったりとした時間が過ごせていいけど、家族だったらイラッとしそう。さくらや斗真、周囲の知人達も、結構なキツイ言葉を投げかけている。自分の方が優位な立場に立てて楽だからかも。特に自分が弱ってる時は、優秀な人と話すのはシンドイし。
あんまり好きなタイプではないけど、何もわかってなかったり老後をちゃんと考えてなかったかりする点は、自分も一緒で、もしかしたら自分も周りからこんな風に見られてるのかもと、胸がドキリとした。
余談ではあるが、喫茶店をハシゴしてこんなに味の濃いものや甘いものを食べまくっている純一郎の健康面が心配になってしまう。 -
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ネタバレ就職して理想の一人暮らしをはじめた美帆(貯金三十万)。結婚前は証券会社勤務だった姉・真帆(貯金六百万)。習い事に熱心で向上心の高い母・智子(貯金百万弱)。そして一千万円を貯めた祖母・琴子。御厨家の女性たちは人生の節目とピンチを乗り越えるため、お金をどう貯めて、どう使うのか?
知識が深まり、絶対「元」もとれちゃう「節約」家族小説!
お金や節約は、人が幸せになるためのもの。それが目的になったらいけない。これはお祖母ちゃんの言葉ですが、私も今、心からそう思うのです。
お金の使い方には、その人の生き方がギュッと詰まっています。財布に入っている三千円を、どう使うべきか、その追求は、幸福の追求と同義で -
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実在のお店紹介が多い原田ひ香さんらしい昨日。
今作は古本×神保町グルメ。
国文科の大学院生・美希喜とその大叔母・珊瑚の二人の視点で語られるのだけど、たまにどっち視点かわかりづらい時が。
二人とも性格良い女性で、彼女たちを取り巻く人たちもクセはあっても憎めないキャラばかりなので、心穏やかに読み進められました。
特に滋郎叔父さん・後藤田先生・東山さんなどの年配男性たちが魅力的です。
神保町は数回しか行ったことないけど、こういう物語を読むと遊びに行きたくなっちゃいますね!
小林カツ代「お弁当づくりハッと驚く秘訣集」×笹巻けぬき寿司
本多勝一「極限の民族」×ボンディのビーフカレー
樋口譲ニ「十 -
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《趣味は「喫茶店、それも純喫茶巡り」にしよう。決めた。今決めた。》p.17。出てくるのは実在の有名喫茶店が多いよう。健啖家です。僕も喫茶店巡り好きやけど行き当たりばったりでどこに入りたいとかいうのはない。何飲んでも食べてもそれなりに美味しくいただける味オンチやし、何より、無為な時間を売ってくれる店ってとこが好きなだけで。
〔Ⅱ〕「何もわかっていない」と皆に言われるおっさん。何がわかっていないのか? 周りを見ようとしない極楽とんぼなとこ?
〔Ⅲ〕これを読むと、一人になって、極小の喫茶店を開きたくなる人が出てきそうなけっこうメーワクな作品かも? -
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読みやすくて気軽に読めました。
確かに収監されるほうが良いって思ってしまう人がいても仕方ないかも
生活保護を受けられず亡くなる人もいるわけで…
桐子さんくらい良い人でも、桐子さんのように周りに助けてもらえるのは相当レアだと思う。気持ちがあっても実際にそこまでできる力や地位が必要だし。
でも見ている人はちゃんと見ているんだなと自分も思ったことがありました。
派遣会社のヘルプのさらにヘルプ(自分は登録してない)で結婚式場のラウンジでウェルカムドリンクを出す仕事を数回したのですが、暇を持て余して時間が長く感じるのが嫌だったのでお客さんのいない時間もずっとストローの色を仕分けしたり食洗器の外側まで -
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恋と食のある10の風景
個性豊かな短編とエッセイがぎゅっと詰まった一冊
収録作品は以下のとおり
一穂ミチ 「わたしたちは平穏」
古内一絵 「ワタシノミカタ 」
君嶋彼方 「ヴァンパイアの朝食 」
錦見映理子 「くちうつし 」
奥田亜希子 「白と悪党」
尾形真理子 「SUMMER STREAMER 」
原田ひ香 「夏のカレー」
《エッセイ・掌編》
田辺智加 「初恋と食事」
山本ゆり 「ゆかりとバターのパスタ」
山田詠美 「恩響の彼方のトマトサラダ」
私は特に、錦見映理子さん、尾形真理子さん、原田ひ香さんの作品が好みだった。
ある作品では、涙がじんわり浮かんでくる。
また