原田ひ香のレビュー一覧
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ネタバレ特に福祉などの文脈で「救済が必要な弱者が、助けたいタイプの人たちとは限らない」といったことが言われる。
老人ホテルに泊まっている老人たちも、主人公の「天使」や、その親・家族も、どちらも両極の意味で、それに当てはまる。
老人たちはお金を払うことで、老いという弱さをカバーしているけれども、人は最終的には「どうも一人では生活できない」領域に踏み込むことになり(少なくともそのケースが多く)、そのとき急に「弱者」としてどう助けを借りるかというのが大きな命題になる。
結局金かい、という気はするけれども、お金はひとつの有効すぎる解決策だ。
翻って、天使の一家はまさに、「救いたい気持ちになれない弱者」で、生 -
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離婚の話は、なんだかわかるなぁ。と。
そうなんだよ。
なんかこう一つ歯車が合わなくなると、一緒に暮らすってことが苦痛になる。
そうなると、本当、ことごとく嫌になる。
ただ。子供がいるとまた違うよなぁ。
不思議だけど。
でも、夫婦2人だったら生活に余裕があるから、もしかしたら、そんなにギスギスしないのかも?
子どもという三者目が介入することで、生活がいつも通りにいかなくなり、回らなくなったところで歪みが出てきて、こんにちわー
って感じがするから、
夫婦2人の時点で、ギスったらそもそも無理そうだわな。
別れたほうが早いのもようわかる気もする。
70代のぞうさん。
もう一冊併読してる、7 -
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昭和と令和の二つの時代の女性を通じて描く「食」と家族の絆の物語。
まず主人公の留希子が作中で作る料理がどれも美味しそうで、読みながら食べたくなってしまう文章の表現力は高い。昭和のパートでは当時の封建的な社会が生活感たっぷりに描かれており、わずか100年ほどの間に人々の生活はこうも変わったのかと改めて感じさせてくれる。
YouTuberなどSNSで料理レシピを発信する人間が溢れかえっている現在、時短や手軽さを求めるものからレストラン顔負けの本格的なものまでネット上で共有されるレシピは多様化し、その分ありがたみは無くなってしまった。昭和パートでは生姜焼きのレシピ一つを完成させるまでに多くの時間が費 -
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斎藤美奈子さんの解説を読んで気づくこと、それでもわからないこともあって、知識不足と洞察力の無さに軽くへこんだ。
併録されてる「あめよび」は、私にとってはなんだか怖くて、本読んで久々にこんな感覚。読み切った時は謎の涙がこぼれた。
解説の「お話づくりが上手すぎて若干深みに欠ける」はすごく読んでいた感覚にしっくりきた。
でも、これが良さでもあるのではないかと。
私からしたら、これ以上深みが出てしまうと読むのを敬遠してしまいそうな感じ。
「あめよび」を読み切れたのももしかしたら深みに欠けてくれたおかげかなと私は思う。
好き嫌いせず、読まず嫌いもせず、いろんな作家さんの本を読んでみたいと思った! -
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3月入ってからの気温差のジェットコースターと
花粉たちの攻撃にやられていたら
読み終わっていたことを忘れてしまっていた。
3月のいろいろな体制が変化する季節苦手だけど
少しずつ耐性ができてきましたが
早く気温が少し落ち着いて欲しいです。
そんなこんなでこの作品は東京ロンダリングの
続編ではありますが、地続きの世界での
短編集となってます。
前作キャラクターが出てくる話だけでなく
「失踪」した人を探す会社 「失踪.com」の
仙道というキャラクターが軸になっている物語かと
思ったら…
急にほんのりサスペンスというか前作の不穏さが
陰謀のように渦巻いているかと思いきや
風船のように萎むラ