【感想・ネタバレ】虫たちの家のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ミステリー小説?かもしれません。

途中で挟んでくる昔の話しが、謎解きになっているのですが…最初、さっぱりわかりません。

ネットで傷つけられた人が集う「虫たちの家」。それは、九州の小さな島にありました。マリアさんとテントウムシさんが、始めた避難所です。

マリアさんは、当事者ではなく、テントウムシさんはネットの被害者でした。
そこに、ミツバチさんと高校生のアゲハちゃん親子がやって来ました。
「虫たちの家」は、島の人からは、奇異に見られていましたが、テントウムシさんは、島から追い出され無いように、最新の注意を払っていました。一応、アレルギーの治療に自然豊かな島に移住ということにしていました。畑で野菜を作ったり、近所のお手伝いをしてバイトしたりで、共同生活をしていました。

アゲハちゃんの行動がおかしいとテントウムシさんは思い、操作を始めました。しかし、それは、代表のマリアさんも怒らせてしまい、テントウムシさんは、島を出ることになります。
それは、テントウムシさんがどうする事も出来なかったことへの、ミツバチとアゲハ親子の復讐でした。

怖いのですが、可哀想でもあります。

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2024年04月04日

Posted by ブクログ

一気読みした。
暗い話ではあったけど続きが気になって仕方なかった

最後らへんは?マークが沢山出てきて整理するのに大変だったけど理解してなるほどなと思った。

でも謎が残る部分も多いのでその辺はもうちょい掘り下げてくれた方がスッキリ終われた気がしてなんとも言えない気持ちで終わってしまった、、、

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2023年02月04日

Posted by ブクログ

文章が好き ◯
作品全体の雰囲気が好き ◯
内容結末に納得がいった ◯
また読みたい
その他 ◯

なんらかの事情を抱えて島にやってきた女性たちが暮らす「虫たちの家」。
実の名前を告げ合うことなく、お互いが虫からとった偽名で呼び合うのがルール。

偽名と本名とが良い具合に入り組んできて、自分なりに整えながら読み進めなくてはならなくて、ラストに全てが繋がった時の読者としての爽快感たるや!

とはいえ女性たちの過去が重すぎて、暗くなります。
ネット社会って怖い…。

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2022年04月15日

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ネタバレ

傷ついた女達でひっそり暮らす島の家に新しい親子が来た。ひっそり暮らすこの家を守りたいテントウムシは絶対破ってはいけない約束を破りインターネットで新しい親子について調べ始める。同時に海外の日本人の町で暮らす家族のストーリーが進んでいく。どうしてこんなにも生きづらいのか。インターネットの普及で簡単に情報がばら撒かれ、追い詰められた人達はこんな風に暮らしているのかもしれない。

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2021年03月15日

Posted by ブクログ

傷ついて、さらされて、私は名もなき虫となる。ここに生きる覚悟で・・・ってなんのこっちゃ?と思ったら、リベンジポルノの被害者が島で身を寄せ合って共同生活ってか。
いつも目の付け所がいい作家さんだこと!w
それでお互いのことも詮索せずに生きられるよう虫の名で呼び合ってるのね。なかなか好みの設定だわ♪

しっかし、ミツバチとアゲハの親子、コワ~!!
でも、いるんだろうな~、こういう親子って・・・この人たちは常軌を逸しちゃってるけど。

テントウムシが穏やかな余生を送れるといいな。

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2016年10月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 この本は新聞の紹介欄で知りました。
 九州から船で20分の小さな孤島に「虫たちの家」と名付けられたシェルターはあり、そこでは、テントウムシやオオムラサキ、ミミズと名付けられた女性たちが過去を一切明かさずに暮らしている。
 その女性たちはリベンジポルノ等と言われるネットに流された写真で普通の生活が営めなくなり、逃げ場を求めてやってきた人ばかり。
 そんな中に「アゲハ」という高校生くらいのとっても綺麗な娘とその母親「ミツバチ」がやってきて、それまでひっそりと営まれてきた「虫たちの家」の生活が脅かされそうになる。
 「虫たちの家」に終の棲家を求めるテントウムシは危機感を覚えて、「アゲハ」の過去を探し出すが、そこから物語は急展開していく。
 内容的にきわどい表現が多いのかな?と心配しながら読みましたが、そんなこともなく、最後まで謎が分からず、かなり一気読みしていしまいました。
ちょっとだけど、mixiが出てくるし、今問題になっている勧誘されて撮られたAVの写真がネットでばらまかれて不幸になっている人達の問題を考えさせられました。
 ラストがみんな希望の持てる終わり方で良かったです。

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2016年08月13日

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一気に読んだが、こんな結末にする必要があったんだろうか?
なんか、解釈間違ってるかも知れない・・・

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2016年07月30日

Posted by ブクログ

綺麗な装丁に惹かれて読みました。
想像とは全く違う話でしたが読み始めたら止まりませんでした。
ネットで辛い思いをし、九州の離島で虫の名前を使い共同生活している女性たちのお話。そこに新しい母娘が加わって、いろいろな意味で怖くなりました。
リベンジポルノも怖いけど、自分以外の誰かから悪意がなくても漏れる事もあるネット。使い方はより気をつけなければとも思いました。

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2024年02月21日

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怖い。
これは、タイトルからは思いつかなかった内容。
気軽な感じで虫の名前で呼び合う女性たちの楽しげな共同生活、ではなかった。
立ち直れないほど打ちのめされ、当時の居場所を失い、流れ着いた女性たちによる再生のストーリーが展開する。

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2023年01月21日

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ネタバレ

インターネットで傷ついた女性たちがひっそり暮らす、九州の孤島にあるグループホーム「虫たちの家」。
名前を捨てて生きていく場所ってこんな感じなのかな。
ネット上で傷つく、と言うのはイマドキな話だが、媒体は違っても、同様に事件に巻き込まれたりして居場所をなくした人(特に女性)は、どうやって生き延びたのだろうか。
パソコンは使っていても、実際そのような画像などを目にしたことがないのでピンとこないが、当事者にとっては世の中全てから隔絶されたような気分になってしまうんだろう。
ミツバチとアゲハ母娘は脇役だと思っていたが、語られる異国での話の主役がミツバチだったとは・・・
ラスト近くは理解に少々時間がかかった。

結果として、マリアさんのような人がいなくても、それなりにその後を生きていけている、ってことかしらね。

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2022年09月17日

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2022.07.29

ミツバチとアゲハとテントウムシの関係にびっくり。
途中で入る回想はミツバチのもの。
なんでテントウムシがミツバチのお父さんの膝に乗っていたかは謎。わりと最後はあっさり終わってしまった。
最後ミミズの自己紹介はよかった。
田中さんとテントウムシの出会いとかもう少し深く掘り下げて欲しかったかも。

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2022年07月30日

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表紙の立葵があまりに美しいので〜

訳分からん。老化現象から読解力も落ちてる「あっ元々ないか。」

登場人物がみんな虫の名前だし
前半、導入のところでこの話は
てんとう虫さんのことだとばかり思ってるので「思い込み」騙された。
登場人物 マリア、てんとう虫、ミミズ、オオムラサキ
そこにミツバチ、アゲハの親子連れが入ってくる

みんななにがしらの辛いこと、誹謗中傷、事件に関わって
やっとマリア、テントウムシらの家にたどり着く
もちろんマリアもテントウムシも同じ。
自分も同じ環境で逃げ出して、ここで暮らしているような錯覚を覚え苦しく、怯えた。
      
アゲハのことを冷静に判断できずに、
アゲハのことが〜だろうという概念が定着して、
脅迫観念みたいな
追われるような切迫した気持ちで読み進め
辛かった。

どうしたらいいのか?
救いはあるの?一気読み。

結局、テントウムシだと思ってたことが
〜だったりして
騙され続けた。

本文より
「いちばん大切なのは自分の目。
他の人は騙せても自分の心っての目は騙せないよ。
恥ずかしくない仕事をしな」
そうだよね。

原田ひ香ー難しい。


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2021年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

九州の離島ってどこかな〜
と九州住みの私は気になった(笑)
壱岐対馬とかかな〜と勝手に思い浮かべて読んだ

なにかから逃げてきた女性たちの暮らす
虫たちの家
リベンジポルノだったり
レイプだったり
読んでいて辛かった
ネット社会こわい
いつ餌食になるかわからないこわさ

直接暴力を振るう人だけでなく
ネットを通じて加担する不特定多数

ここ最近のtwitterでの誹謗中傷が問題になってるけど
もうネットの功罪だよね
今始まったことじゃない
人が死んでから騒いでもさ

それにしても
ちょっとオチが…
アゲハちゃんいくらなんでも
そこまでするかな〜?

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2020年06月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

傷ついた女性たちが集まって暮らす虫の家。

自分たちの本名も過去も捨てて、お互いを虫の名前で呼び合い、できるだけ人との接触を避けての静かな暮らし。

そこにやってきたミツバチとアゲハチョウ親子。

娘のアゲハの島民にたいする奔放な態度を危惧したテントウムシが、自分たちの暮らしを守るためと
禁止されていたネットを使い、アゲハの巻き込まれた事件を知っていくまで。

ネタバレ。

テントウムシが子供だった頃、父親の海外赴任についていき、母親に言われるままにミツバチ親子に冷たくしていたこと。
テントウムシ一家によって自分の家族はバラバラになったと恨み続けていたミツバチが
大人になって娘のアゲハの巻き込んで、テントウムシに仕返しするまで。

憎しみ続けるってつらいね。
母と娘の複雑な関係。リベンジポルノ。執念。

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2019年04月12日

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106いろんな被害者が居て、色んな生き方がある。そしてどこにでも悪意の人間はいる。関係性がちょっと分かりづらいかな。

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2018年08月15日

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タイトルを見て、中を見て、
虫の名前が書いてあってしかも喋ってるので
苦手なファンタジーというか擬人化小説かと思ってた。

でもやっぱり原田さんの小説だしと思ってようやく
どうやら違うと気付いて手を出しました。

なんてシビアなお話。
この原田さんの問題提起の仕方がわたしは好きだ。

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2018年08月14日

Posted by ブクログ

九州にある小さな離島。過疎の進むその島に、一軒のグループホームがあった。
そこには、お互いのことを虫の名前で呼び合う女性たちが住んでいた。

彼女たちがその家に集まってきた理由は、ネット上に拡散された流出写真や誹謗中傷などで、それまで生きてきた世界では生きづらくなってしまったから。
その家で女性たちはひっそりと静かに暮らしていた....
そして、その家に新しい住人を迎えるところから物語は始まる...

絶海の孤島ではない、でも、本土と密着に結びついていると言える距離ではない小さな島。
そんな島は、日本国内にけっこう数多くある。
そんな島に、隠れ人のように暮らすひとたち。
ひょっとしたらそんな島は、もう現実にあるかもしれない。
そんなことを思いながら、本書を読んだ。

穏やかな内容と、おっとそうきたかという少しの驚きと。
淡々と静かに読ませてくれる物語でした。

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2016年10月21日

Posted by ブクログ

原田ひ香のこれまでの作品の中では異色の作品。ミステリアスでサスペンスのような内容は、東京ロンダリングよりも何十倍も恐ろしい。
九州の離島にやってきて女だけの共同生活を送る「虫たちの家」の住人は、誰もがネット社会によって傷つけられた過去を持ち、誰からも忘れられようとしてひっそり生きている。そこに新たにやってきた母娘により、そこの住人、特に主人公のテントウムシの暮らしは大きく揺らぐ。
そのメインストーリーに時々挿入される過去の話は、それを語るのが誰なのか、本編とどういう関係があるのかが明らかにされないまま進んでいく。最後には、そのエピソードが何を意味するのかが示されるのだが、とても静かで不気味な語り口が印象に残る。
読み終えてみると、家族あるいは擬似家族というテーマが一つの核にあり、その意味では、著者の「母親ウエスタン」と同じ系譜なのかもしれない。あるいは、「三人屋」とも繋がっているとも言える。テイストは全く異なるが。

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2016年09月26日

Posted by ブクログ

「テントウムシは〜」という文章で「え、人間の話をしてたと思ったのに、虫からみた世界といったような話なの、面倒」と思ってしまった(笑)。いやー、突拍子もない設定のものを読むのも体力いるのよ。
本名を他人い知られないようにするための措置ということだったわ。施設内では虫の名前で呼ぶのだとか。なるほど。
ットで傷つけられた人だったら、検索で自分の名前がヒットしてしまうのは辛いことだろう。傷つけられたというわけでなくても、良からぬうわさ話になってたりとか……、人のことをとやかく言いたがる人っているのね。
自分のことだけしっかり世話してればいいのにな。

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2016年08月02日

Posted by ブクログ

1970年生まれの原田ひ香さん、「はじまらないティータイム」「母親ウェスタン」「彼女の家計簿」「ミチルさん、今日も上機嫌」「三人屋」など楽しませていただいてます。奇抜なストーリーが多いと感じます。今回読んだ「虫たちの家」(2016.6)は、まさに奇抜も奇抜、練りに練られた物語だと思います。辛い出来事を経験し、自分の名前を捨てて、虫の名前で暮らす数名の女性の話。テントウムシ、ミミズ、オオムラサキ、ミツバチ、アゲハ・・・。内容的には、伏線が長すぎて、面白いというより「もっとはっきりさせて」という印象でした。

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2016年07月31日

Posted by ブクログ

母性の狂気の物語り。アゲバ蝶が毒をはらんで舞い込んできた。そこは「虫たちの家」という孤島にある、過去に傷ついた女性が共同生活している家。その家では彼女たちは名前を失う。「虫」の名前をつけられる。途中で差し込まれる「彼女」のアナザーストーリー。平穏な家に親子が加わる。「アゲバ」と名付けられた少女が「テントウムシ」を錯乱させる。真実を見失いミスリード。終盤になって一気にほぐれる絡まった糸。母性が牙をむく。皮肉にも「テントウムシ」に再び名前を与えたのは「アゲハ」だった。アゲハ蝶は今日も毒をひそませて飛ぶ。

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2016年07月20日

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