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Posted by ブクログ
ミステリー小説?かもしれません。
途中で挟んでくる昔の話しが、謎解きになっているのですが…最初、さっぱりわかりません。
ネットで傷つけられた人が集う「虫たちの家」。それは、九州の小さな島にありました。マリアさんとテントウムシさんが、始めた避難所です。
マリアさんは、当事者ではなく、テントウムシさんはネットの被害者でした。
そこに、ミツバチさんと高校生のアゲハちゃん親子がやって来ました。
「虫たちの家」は、島の人からは、奇異に見られていましたが、テントウムシさんは、島から追い出され無いように、最新の注意を払っていました。一応、アレルギーの治療に自然豊かな島に移住ということにしていました。畑で野菜を作ったり、近所のお手伝いをしてバイトしたりで、共同生活をしていました。
アゲハちゃんの行動がおかしいとテントウムシさんは思い、操作を始めました。しかし、それは、代表のマリアさんも怒らせてしまい、テントウムシさんは、島を出ることになります。
それは、テントウムシさんがどうする事も出来なかったことへの、ミツバチとアゲハ親子の復讐でした。
怖いのですが、可哀想でもあります。
Posted by ブクログ
傷ついた女達でひっそり暮らす島の家に新しい親子が来た。ひっそり暮らすこの家を守りたいテントウムシは絶対破ってはいけない約束を破りインターネットで新しい親子について調べ始める。同時に海外の日本人の町で暮らす家族のストーリーが進んでいく。どうしてこんなにも生きづらいのか。インターネットの普及で簡単に情報がばら撒かれ、追い詰められた人達はこんな風に暮らしているのかもしれない。
Posted by ブクログ
この本は新聞の紹介欄で知りました。
九州から船で20分の小さな孤島に「虫たちの家」と名付けられたシェルターはあり、そこでは、テントウムシやオオムラサキ、ミミズと名付けられた女性たちが過去を一切明かさずに暮らしている。
その女性たちはリベンジポルノ等と言われるネットに流された写真で普通の生活が営めなくなり、逃げ場を求めてやってきた人ばかり。
そんな中に「アゲハ」という高校生くらいのとっても綺麗な娘とその母親「ミツバチ」がやってきて、それまでひっそりと営まれてきた「虫たちの家」の生活が脅かされそうになる。
「虫たちの家」に終の棲家を求めるテントウムシは危機感を覚えて、「アゲハ」の過去を探し出すが、そこから物語は急展開していく。
内容的にきわどい表現が多いのかな?と心配しながら読みましたが、そんなこともなく、最後まで謎が分からず、かなり一気読みしていしまいました。
ちょっとだけど、mixiが出てくるし、今問題になっている勧誘されて撮られたAVの写真がネットでばらまかれて不幸になっている人達の問題を考えさせられました。
ラストがみんな希望の持てる終わり方で良かったです。
Posted by ブクログ
インターネットで傷ついた女性たちがひっそり暮らす、九州の孤島にあるグループホーム「虫たちの家」。
名前を捨てて生きていく場所ってこんな感じなのかな。
ネット上で傷つく、と言うのはイマドキな話だが、媒体は違っても、同様に事件に巻き込まれたりして居場所をなくした人(特に女性)は、どうやって生き延びたのだろうか。
パソコンは使っていても、実際そのような画像などを目にしたことがないのでピンとこないが、当事者にとっては世の中全てから隔絶されたような気分になってしまうんだろう。
ミツバチとアゲハ母娘は脇役だと思っていたが、語られる異国での話の主役がミツバチだったとは・・・
ラスト近くは理解に少々時間がかかった。
結果として、マリアさんのような人がいなくても、それなりにその後を生きていけている、ってことかしらね。
Posted by ブクログ
九州の離島ってどこかな〜
と九州住みの私は気になった(笑)
壱岐対馬とかかな〜と勝手に思い浮かべて読んだ
なにかから逃げてきた女性たちの暮らす
虫たちの家
リベンジポルノだったり
レイプだったり
読んでいて辛かった
ネット社会こわい
いつ餌食になるかわからないこわさ
直接暴力を振るう人だけでなく
ネットを通じて加担する不特定多数
ここ最近のtwitterでの誹謗中傷が問題になってるけど
もうネットの功罪だよね
今始まったことじゃない
人が死んでから騒いでもさ
それにしても
ちょっとオチが…
アゲハちゃんいくらなんでも
そこまでするかな〜?
Posted by ブクログ
傷ついた女性たちが集まって暮らす虫の家。
自分たちの本名も過去も捨てて、お互いを虫の名前で呼び合い、できるだけ人との接触を避けての静かな暮らし。
そこにやってきたミツバチとアゲハチョウ親子。
娘のアゲハの島民にたいする奔放な態度を危惧したテントウムシが、自分たちの暮らしを守るためと
禁止されていたネットを使い、アゲハの巻き込まれた事件を知っていくまで。
ネタバレ。
テントウムシが子供だった頃、父親の海外赴任についていき、母親に言われるままにミツバチ親子に冷たくしていたこと。
テントウムシ一家によって自分の家族はバラバラになったと恨み続けていたミツバチが
大人になって娘のアゲハの巻き込んで、テントウムシに仕返しするまで。
憎しみ続けるってつらいね。
母と娘の複雑な関係。リベンジポルノ。執念。