原田ひ香のレビュー一覧
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ネタバレ台所をテーマにした6つの物語。主人公はいずれも架空の深夜の30分ドラマ「台所のあるところ」を鑑賞している。
タイトルに『#』(ハッシュタグ)がついているのは、主人公がこのドラマについてのSNSを投稿するシーンが描かれているからか。台所は女性の戦場であり、ここにテーマを持ってきた意図はわかる。ただそんな凝ったことをせずに物語を展開するほうが読者にはよく伝わるように思った。テレビドラマのストーリーと、短編の物語のストーリーがパラレルに書かれているので、かえって話がわからなくなっているように思ったのが残念。
短編の中では、訪問介護の仕事しながら4人の子供を育てるシングルマザーの話『毎日、揚げ物』 -
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よく読む作家の名前がずらりと並んでいるので期待していたけど、正直それほどだった。
最後の晩餐、よく話題にのぼるテーマではあると思うけれど、実際にその状況になったら何を選ぶだろう。
結局最後は塩おにぎりでいいとか、母親のつくった家庭料理とか、そういう素朴な路線もあるけれど、私はまだまだ寿司とかウニ丼とか食べたいけどな。
金原ひとみ「ラストサパーフォーエバー」に出てきた、
〈私はまだ、最後の晩餐の最適解を見出せていない。それは私がまだ自分の人生を見通せていないってことなんだろうか。〉
という文章にその通りだと頷きながら読んでいたけれど、作中にでてきた、あん肝白子牡蠣雲丹海老がぎっしり詰め込まれた -
Posted by ブクログ
深夜の30分ドラマ『台所のあるところ』を視聴している女性たちの、現実の生活を描いた短編集。
読みやすいもののどのお話もわりと消化不良で終わっている。
一応、最終話でそれぞれ良い方向に進んでいることがさらっと示唆されているのだけど、取ってつけた感が否めない。
何を伝えたかったのかというテーマは読み取れなかったのだけど、自分事として台所とは引き続き切っても切れない関係なんだな、と諦観めいた気持ちになった。
介護の仕事をしながら四人の子どもを育てる、48歳のシングルマザー・高木花絵の蓄積された疲労に同情し、
〈花絵のご飯作りの安定剤、それがこの揚げ鍋だった。台所にあれば、なんとか子供四人の食事を作る