原田ひ香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ原田さんの作品ってお金の事はもちろん
これからの老後の事だったりと色々と
考えさせられるテーマなんだけど
今回は限界団地。老朽化した団地で
住んでる住人の平均年齢が60歳、団地の
老朽化だけでもそこそこ問題なのに、
住人の病気や借金問題、居住外国人に
孤独死。なんか日本の縮図みたいな内容で
終盤の理事会のごたごたなんかは
意外と日本のあちこちで大小問わず
問題になってそうな話でした。
何だかんだと色々と落ち着いた桐子さんと
雪菜ちゃんほんとによかったし、この団地の
管理人に差配した久遠さんGJでした。
後、なかなか難しいだろうけど桐子さんが
提案するゆるい遺言みたいなシステムは
これからの -
Posted by ブクログ
月収4万から300万まで、月収の違う女性たちの視点で見ると、見えてくる世界も違う気がする。
パパ活して収入を得ている瑠璃華は、月に100万円の収入が目標であり、それを何に使うかは特に考えていない。
パパに買ってもらうブランド品より、自分の話を聞いてくれた菊子が『自分のためにつけなさい』と買ってくれたピアスの方が意味のある物だったと思う。
菊子は亡くなった夫の財産を受け継ぎ、不動産や株、投資信託で利益を得ていて、お金には不自由しない。
人助けでお金を出してあげることも苦にならない。
だが、菊子は児童養護施設で給仕のお手伝いを頼まれ、そこで労働するうちに、お金ではなくもっと大切なものに気がつく -
Posted by ブクログ
お金を貯めるアイディアが出てくるのかと思ったが、そこまでのレクチャー本ではなく、一つのルィヴィトンの財布をめぐっての物語だった。
第一話の葉月みづほの話は面白かった。
夫からもらう5万円の生活費の中から2万円を貯金して、2年半後に家族でハワイ旅行に行き、念願のルィヴィトンの財布を手に入れる。
それでもどん底まで落ちてしまうのだが、築古物件を自分でリフォームして人に貸し、会社を立ち上げ資産を築くまでに至る。
簡単な話のようだが、利益が出るなら大工さんは皆やるだろうな。
節約雑誌にコラムを載せている善財夏実の話も面白い。
夏実のような人が近くにいたら、いろいろと知恵をお借りできるのになあと思う -
Posted by ブクログ
お金の話かと思いきや三世代に渡った女性の人生の話だった。
祖母は生まれた時代が違っていたら、いわゆるキャリアウーマンの人生だったんだろうな。そもそも◯◯ウーマンとか、◯◯女子とか、「女」を表す名詞の前に単語が入る風習がある時点で、今も差別が残っているといえるのかもしれない。
最近では女性総理が誕生した。時代は確実に変わっていることを生きているだけで実感する。
だけど社会で活躍したい女性にとって、今の時代は生きやすいといえるのかどうかはわからない。そのうち◯◯女子みたいな言葉を「女性だから」という境界線を引く用途で、自然と使わなくなる時代がきた時は、どんな社会になっているんだろう…といろいろ考