原田ひ香のレビュー一覧

  • 彼女たちが眠る家

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    ネタバレ

    改題する前の「虫たちの家」の方が内容にもしっくりくる。
    ネット、特にリベンジポルノなどで傷つけられた女性たちがひっそりと暮らす家に美しい娘アゲハとその母親であるミツバチが加わったことで急激に平穏が崩されていく。
    アゲハの言動に翻弄される主人公テントウムシ。しかし病弱で部屋にこもっている母親にも何かある...
    いったいなんだろう、何が目的なのだろう...とざわつく気持ちを抱えつつ、唐突かつ断片的に語られる誰かの古い記憶とテントウムシの過去、アゲハの情報を繋ぎ合わせていくドキドキ感がたまらなかった。
    これ以前に2作品読んだが、どれもスカッとは終わらなかった。
    この作品も然り。
    そこが原田氏の持ち味なのかな、と思うし嫌いじゃない。

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    2020年01月26日
  • 失踪.com 東京ロンダリング

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    東京ロンダリングの続編。短編だけど登場人物が次の作品にでてきて繋がっています。家賃0円、日給5千円をもらって事故物件に短期間住み、ロンダリングしていくお話し。題材がおもしろく、失踪というなじみのないテーマが興味深かった。東京ロンダリング同様に、結末が急いで畳んだ感じで残念。

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    2019年12月23日
  • 彼女たちが眠る家

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    設定がユニークで今時のテーマを上手く絡めてラストまで楽しめた。
    今後この作家の作品は読んでいきたい。

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    2019年11月25日
  • 彼女たちが眠る家

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    様々な理由から過去を消したい、逃げたいと思っている女性たちが暮らす「虫の家」というグループホーム。本名や過去は明かさず昆虫の名前で呼びあう。似たような傷を持ち、ひっそりと暮らしたいとだけ願っている。心の救いとは何か。過去から一歩を踏み出すことができるのか。辛かったことが消えることはないのかもわからないし、この先も楽ではないのかもわからないけれどそれでも生きていくしかないという現実に押しつぶされそうになりながらも必死に立とうとする姿がいい。

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    2019年05月15日
  • 失踪.com 東京ロンダリング

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    失踪という自分からは思いもつかない世界と事故物件という世界を少し垣間見える作品でした。
    人が何かを決める時には、人と人とのつながりや温かさがあるのだと感じることができる話たちです。
    怒っている事件は普段とは違うのだけれど、それを取り囲む人たちは自分たちと同じ人間なのだと気がつかせてもらえました。

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    2019年03月10日
  • はじまらないティータイム

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    途中でやめられず一気に読んでしまった。他人の家にこっそり入ることが楽しみなんて衝撃。すごく面白かったのに、えっ!?ここで終わりなの!?とちょっとモヤモヤが残る。どんな酷い手段を使っても子供を産む者が勝者って・・・そうなのかも。

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    2017年04月07日
  • はじまらないティータイム

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    原田ひ香さん、「三人屋」「アイビー・ハウス」に続く3冊目「はじまらないティータイム」を読みました。2008.1発行。結論は、とても面白かったです。147ページの作品です。最初から82ページぐらいまでは、物語の背景の説明が続き、タイトルの意味もわからない状態でしたが、82ページからどんどんひきこまれ、もう夢中になりました(笑)そして、144ページになって、「タイトル」、了解しました!(笑)

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    2015年12月18日
  • アイビー・ハウス

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     いつもこの作家さんの本を読み始める時に、はらはらする。あらすじを見ても、自分の好みではない題材を取り扱っているように見えるから。
     アイビーハウスと呼ばれる家で暮らす2組の夫婦の物語と言うと簡単なのだけれども、4人のパワーバランスと言うか、絶妙なかみ合わなさはそれだけで面白い。
     1場で出来る舞台になりそう。それはソレで見てみたい。

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    2015年09月03日
  • はじまらないティータイム

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    夫を略奪された佐智子、その夫博昭のいとこ奈都子、奈都子の母ミツコ、博昭の新しい妻里美、この4人の物語。

    微妙な関係性の4人が、じわじわと近づいていく。
    それぞれ、なんだか曲者で、でも、それぞれに思うところがあって、う~ん、女だなと言う感じ。

    ついに4人が相まみえて、さらに、一番問題の二人佐智子と里美を残して、話が終わってしまうなんて、うーっとなります。

    初読みの作家さん。
    読みやすく、女性心理をうまく描いているなと、興味を持ちました。
    誰に共感するか?が問われているようですが、どうにも、誰にも共感はできませんでした。

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    2015年08月21日
  • はじまらないティータイム

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    ネタバレ

    大手保険会社の元重役の夫の妻であるミツエ
    娘である奈都子は結婚6年目だが、子供には恵まれない

    他人の家に入る性癖を持つ佐智子は
    里美に夫であり奈都子のいとこである博昭を寝取られ、
    一方的に離婚を言い渡される。

    離婚を助長したことに佐智子に申し訳ないと責任を感じたミツエ
    結婚式に出席してくれないことを奈都子に説得する里美

    午後にお茶を飲みながらまったりと読むことができそうな
    ほんわりした本

    努力の意味を間違えると怖い)^o^(

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    2012年08月19日
  • はじまらないティータイム

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    世間一般に正しくないと思われる行為をしてしまった親戚への対応をめぐり、家族自体の関係が改善する話。欧米の影響を良くも悪くも受けている日本が、なんでもありになってきているという現状をよくあらわしていると思う。その中で、古き良き道徳なんかを大切にする日本人は、世間知らずで評判な神田うのなどが子供を産んだりすると、急に大人扱いされたりすることにとまどいを感じることなんかがある。そのなんで?という理解できない心情をよくあらわした作品。

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    2012年06月05日
  • 失踪.com 東京ロンダリング

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    ☆3.5

    261011

    失踪よりロンダリングがメインに感じられたけれど、失踪には何か理由があると思い込みがちっていうのは印象的だった

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    2026年10月11日
  • #台所のあるところ

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    「冷凍庫冷蔵庫合わせて5台」を雑誌で読んでいて、土俗ホラーみの嫌な話だなぁと感じ、作者の作風的に意外だなぁとなんとなく忘れられなくて読んでみた。
    「半殺し」はなぜ主人公はこんな男と付き合ってるんだ、私が母なら家から追い出してるぞと憤り、美味しそうなお餅に救われた。
    「毎日、揚げもの」これはキツい。そしてエピローグでの主人公の気づき、不幸な巡り合わせというか、こういうことあるんたろうな。

    ところで作中のドラマがNHKの夜10時っぽいなと読んでると、途中登場の実母キャラがベタすぎて一気にトンデモ展開になっていき、全然オーガニック系ドラマじゃなかったのが面白かった。

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    2026年10月11日
  • 三千円の使いかた

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    ネタバレ

    美帆が彼氏の奨学金をブログに書いた時のネットの反応がリアルだった。他人の文章を曲解して叩くのはネットあるある。そのシーンが一番印象に残った。
    一番好きな話は琴子さんの章だった。老後は遠い未来の話だけど、他人事のように思えなかった。年取ってからも、やっぱり働きたい。体には気をつけたいと思えた。
    小森の章はヒヤヒヤしながら読んでた。こんな生き方ある?私にはとてもできない。それにあの女の子の妊娠が本当だったら、きなりさん可哀想すぎないか。なのにイマイチ頼りない小森にイラってきたけど、何故かこういう男がモテるんだよね。分かる。

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    2026年10月10日
  • ランチ酒

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    女一人、昼時からランチをつまみに酒を飲む…と言うと最近流行りのワカコ酒系小説かと思わせるが、「見守り屋」と言う不思議な商売や、さまざまな顧客の抱えるドラマ、離婚後父親に引き取られた娘との関係などを描いて、単調ではない。もちろん、飲食シーンも読ませる。

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    2026年10月10日
  • 三千円の使いかた

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    これから生きていく人生の中で、ターニングポイントとなるときに、もう一度読みたいと思う一冊だった。

    特に印象に残ったのは、街絵さんが新しい仕事を見つけ、表情が明るくなっていく姿である。それは、自分の人生の目的を見つけたからなのだと思う。

    年齢を重ねるほど、新しいことに挑戦することは難しくなるように感じる。同じ世代の人たちの中であれば違和感や疎外感を感じることは少ないかもしれないが、自分より若い人たちの中に入っていくことは、身体的にも精神的にも負担が大きい。そこには、「慣れた場所にとどまり、できればそこから動きたくない」という人間の傲慢さのようなものもあるのではないかと思った。

    私は、無意識のうちに「多数派」でいることを選んでいる。大学に進学し、就職して、安定した収入を得る。そうした一般的なレールの上にいることに安心感を感じているのだと思う。その一方で、そのレールの上にいるからこそ、「人とは少し違うことをしてみたい」と思って行動することもある。しかし、それができるのは、結局のところ、多数派のレールに乗っているという安心感があるからなのではないだろうか。

    では、本当に自分が挑戦したいことが見つかったとき、たとえそれが少数派の選択であったとしても、私は今いるレールを降りることができるのだろうか。

    小説の中にあった「人生の責任をとるのは自分自身」という言葉が心に残った。どのような選択をしても、その人生を生きていくのは自分自身である。だからこそ、周りと同じであることや、失敗しないことだけを選ぶのではなく、本当にやりたいと思ったことには挑戦したい。

    どうせ一度きりの人生なら、やらない後悔よりも、やった後悔を選びたい。これから先、人生の大きな選択に迷ったとき、この本をもう一度読み返し、自分自身が本当に望んでいることは何なのかを考えたいと思う。

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    2026年10月08日
  • 古本食堂 新装開店

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    前作に続き、本×食の心あたたまるストーリーにほっこりしました!
    登場する様々なジャンルの本はどれも読んでみたくなるし、美味しそうな食にお腹がすいてきます。

    古本屋が少しずつ珊瑚さんとみききちゃんの2人らしいお店に変化していく様子にもワクワクしました!

    ただ、私的に納得のいく終わり方ではなかったかな、、、
    珊瑚さんの気持ちはわかるけど、ちょっと身勝手で冷たい気がして、残念でした。

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    2026年10月07日
  • 人生オークション

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    後半部分が2章かと思ったが、全く違う話だったことに気づくのか遅かった。

    人生オークション
    瑞希がりり子おばさんを嫌うのは、同族嫌悪のように感じていた。
    りり子自体は害もなければ得もないが、本当に純粋で真っ直ぐで、主体がないというのも人に合わせることができるというのがいい所だと思った。
    瑞希は融通がきかなくて、真面目でまっすぐで、でもちゃんと物事を感情じゃなくて論理的に見れるところがいい所なのに、もっとこうしなきゃダメだと自分にプレッシャーをかけてるように感じた。
    オークションという作業の中で、ふたりがどんどんものを処分して、最後に自分に本当に必要なものを残せていたらいいなと思った。

    あめよび
    冒頭にも書いたが、「人生オークション」から続いていると思ったので、序盤は何だこの話と思いながら読んだ。
    輝男はなんだか努力の方向性がちょっとよく分からなくて、ずっと一緒にいたら情も出ると思うし、大事な話をずっとしてなかったのはずるいなと思った。
    本当に欲しい時に欲しいものをくれない人と、ずっと一緒には居られないから離れたのに、もう要らないと手放したタイミングであの時欲しかったものを貰っても遅いんだよと思った。

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    2026年10月06日
  • 最後の晩餐

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    最後の晩餐をテーマにしたアンソロジー。初めて読む作家さんもいて、どれもよかったけど特に以下が好き。

    『ラストサパーフォーエバー』金原ひとみ
    友達とわいわいくだらない話をして、夜から誰かの家に集まって時間も気にせずダラダラと翌日も一緒にご飯を食べる。そんな光景がとても懐かしく、疎遠にしてしまっている友達に会いたくなった。

    『最後の鰻』角田光代
    こんな風にお別れできたらいいな。近所のお弁当屋さんで買ってきた鰻丼でも、お爺ちゃんを囲んで親族で食べた鰻丼とこの光景をきっと一生忘れない。一人で食べるごはんより、私も誰かとの人生で忘れられない食事を増やしたいと思った。

    『小曽根幸子の送別会』寺司はるな
    「専務は私のこと、かわいそうな女だと思っていたんでしょう」
    自分の大事なものを知っている小曽根さんはとてもかっこよい人。

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    2026年10月12日
  • その復讐、お預かりします

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    端から見ると、男に騙されたり実力のない顔だけ女にポジションを奪われたり、それはお気の毒様…という状況。
    でも結果的に復讐するは我にありが正解だったという、ご都合主義的な結末ではあるものの、依頼者達が満足しているのならオーライ。という事でなかなかハッピーになれる物語。

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    2026年10月06日