原田ひ香のレビュー一覧
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ネタバレ身に摘まされるような内容でした。
表現を恐れずに、本の内容をひとことで説明するなら「退職したおっさんが喫茶店を訪れながら自分の今後を考える」というものです。
喫茶店を訪れるシーンなどは、非常によかったです。食べ物やコーヒーを色々な表現方法で、想像力を掻き立たせながら、自分も行ってみたいという気分が味わえ、気持ちよく読み進めることができました。
しかし、主人公のオチ的には、シビアなものを感じました。主人公が「実は恵まれている境遇にあったことを知れた」、「最後には自分の好きなことを見つけられた」という晴れやか終わり方のように見えますが、自分がその立場になると辛いものを感じました。
今の時代は、それ -
Posted by ブクログ
ランチ酒で、著者にハマって読み始めたが、やはり、著者は食事とストーリーを絡めるのがうまいなー。
ぞうさんの心の中は、ものすごく悲しい。
人生後半の人って、あんな風に考えるものだろうかと。想像しただけで辛い。
でも、さやかが居て本当に良かったよ。
彼女も彼女で辛く悲しいことを乗り越える時間だったけれど、彼女がいたから、ぞうさんは前向きになれたのだと想う。
そして、さやかも、ぞうさんがいたから乗り越えられたのだと想う。
2人がいないとやりきれない時間だったのだろうなと。
ついでに言うと高津さんも。
最後のコロナの話が私は一番辛かった。
でも、別の道をしっかりと歩めるようになった人たちの姿にホッと -
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その店の名は通称、三人屋。
三姉妹がそれぞれ朝・昼・晩と、異なる料理を提供する。
常連客たちの物語から、彼女たちの過去が浮かび上がってくる。
1.森野俊生(26)の場合 2.三觜酉一(52)の場合
3.飯島大輔(36)の場合 4.桜井勉(32)の場合
5.志野原辰夫(故人)の場合
解説 北大路公子
「復活の豚かつ 食堂のおばちゃん19」山口恵以子/作の
文中に登場したので、興味を持っての読書。
何故、一緒に店をやらないのか?
何故、別々に料理を提供しているのか?
「三人屋」のクセ強の三姉妹と常連客が繰り広げる
人間模様は、美味しそうな料理で彩られている。
その店がある町と商店街は、まるで箱庭 -
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大企業で社長秘書をしていた神戸美菜代は、営業部の男を愛してしまうが騙され、仕事を失ってしまう。美菜代は復讐屋・成海慶介の事務所を訪ね、復讐を依頼しようとする。しかし提示された依頼料はあまりにも高額のため、仕事を辞めてしまった美菜代は支払うことができない。諦めきれない美菜代は、成海にここで働かせてほしいと頼み込み、秘書として働くこととなる。そんな成海事務所に復讐を依頼しに来る人々との、人間味溢れる短編集。
話がわかりやすくて読みやすかった。
成海や美菜代をはじめ、登場人物の大半があまり好きになれないキャラクターだったが、それが逆に彼らの人間らしさを強調し、復讐屋というフィクションにリアリティを -
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登場人物の月収に応じてどんなことを考え、どんな生活をしているのかを描きながら、ちょっとずつストーリーが進んでいくという小説
小説の構成が良いですよね。そして、話が進みながら、ちょっとずつ月収も増えていくと言うのも面白い
どうしてもお金のことを考えながらストーリーが進んでいくので、自分の月収やお金の使い方などを考えてしまうのですが、月収がものすごい人でも、特別に異常な生活をしているわけではないのも好感が持てました
前半は独り身の年金暮らしから始まり、後半にはパパ活で月100万円を稼ぐ女性、夫の遺産を元手に株で月300万円を稼ぐ女性起業家などそれぞれ個性があって面白く、そして少しずつ彼女たち -
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ネタバレ『復讐屋 成海慶介の事件簿』というタイトルの本の題名を変えて新装版で出されたものだった…新しい本かと思っていたのに、何だか騙された気分(泣)
とりあえず、内容としては、まぁまぁ。女が男に復讐したくなる時は、得てしてこういうものだなぁ、と思って読んだ。
初めは復讐屋といいつつ復讐しない成海に、詐欺やんけ〜と思ったりもしたけど、復讐しない事に大きな意味があって、しかも成海の幼い頃の母親が起こした事件も相まって、悲しいし切ないな、と思うように。
相続を放棄したほうが幸せ、のくだり、本当かも?
成海と主人公の女の子のその後が気になるけど、今のところ続編はないみたい。