原田ひ香のレビュー一覧

  • 母親からの小包はなぜこんなにダサいのか

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    親からの小包ってことで、登場する主人公たちはどこか不安定な幼さの残る社会人が多い。
    社会に出たばかりで慣れない仕事や環境に置かれた人たち。家族とのつながりが途切れたり、逆に近づいたことで距離感に戸惑ったり。
    小包の中身もそんなにダサくないし、愛情が感じられる。売り物の小包ではあるけど、ぐんまちゃんタオルはうらやましかった。

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    2025年04月08日
  • 口福のレシピ

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    同著者の本を読むのは4冊目。
    以前読んだ3冊の印象は「本によってアタリハズレの差がデカい」こと。
    そして今回は「アタリ」の方だった。メデタシ。
    ある意味とても良く練られた、小説らしい小説。さすがプロ、という感じ。
    ①食べることと料理の楽しさ、②代々料理学校を経営して来た品川家の歴史、③主人公・留希子と坂崎との関係性の3本の糸が、時間の軸を相前後しながらバランスよく交錯し、エンディングで見事に大団円。こりゃ素人には書けないわ。読み進むのが実に楽しく心地良く、ストレスなく一気に読み終えた。
    唯一の難を挙げれば、ラストに感じた若干の「尻切れトンボ」感。読者の想像力に委ねた余韻あるエンディング、とも云

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    2025年04月06日
  • そのマンション、終の住処でいいですか?(新潮文庫)

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    可もなく不可もなく、タイトルから想像したらものと内容にギャップがあった。

    登場人物みんなに一癖も二癖もあり、彼ら彼女らにガッツリと共感は出来なかったが、様々な人間模様や他人の思考を垣間見ることができるのは小説の醍醐味。読み進めていくに連れぐいぐいキャラクターが立って歩き出してくれたのは人物像の表現力の高さ故かと。
    白黒決着まで付けず謎めいたラストが気に入りました。これが映画であの終わり方だったらモヤモヤしていたかも。

    ちょうど私生活で中古マンションの購入を検討しているので、ここまで極端な例はないかと思うが、やはり人生の中で1.2を争う大きな買い物なのだとドギマギしてきました。

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    2025年04月03日
  • サンドの女 三人屋

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    続編だと知らず読みました。
    今回は夜月さんのお話が多めで、それに伴う恋愛模様が色々書かれていました。
    変わっていく中で、大切にしたい人や物をどうしていくのかということや、自分自身が変わっていく中で手放していくものはなにか?ということを考えられさせました。

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    2025年04月01日
  • サンドの女 三人屋

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    ラプンツェル商店街には、美人三姉妹が営む「三人屋」と云う屋号のお店がある。
    夕刻から開店するスナック「三人屋」は、長女の志野原夜月が美人ママとして営んでいて、町内の男どもが集う場となって賑わっている。
    昼はフワフワな玉子サンドが人気を博したサンドイッチ屋さんを次女のまひると三女の朝日が営んでいた。
    物語は「三人屋」の美人ママである夜月に関わる男共のお話だ。
    物語は、小説を書けない作家の中里一也が大賞を受賞した後に動き出す。
    和気藹々と過ごしていたスナック「三人屋」が、美人三姉妹を含む顔見知りの男性客たちに分解の危機が迫るのだ。
    中里一也との結婚を考えていた美人ママの志野原夜月は突然姿を消してし

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    2025年03月29日
  • まずはこれ食べて

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    美味しそうな表紙に相応しい美味しそうな料理シーン。お腹が空いてくるような文章で良かったです。
    個人的には焼きリンゴとアイスが誰か作ってくれないかな…と思うほどでした。
    後半に進むにつれて憤りを感じる展開になっていきます。柿枝の言動を読んで、漫画ジョジョのセリフに吐き気をもよおす『邪悪』とは、なにも知らぬ無知なる者を利用する事だ。という言葉がありますが、その言葉が思い出されました。

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    2025年03月29日
  • 図書館のお夜食

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    もっとほのぼのを想像していたからほんのり不穏な感じで驚いた。
    ひとつひとつは筋が通っているしさもありなんという感じなのに描き方が不穏さを助長しているというか誘発している。

    なんかいい感じにハッピーエンドとはならずわりと現実的だから不穏だと思うのもあるかも?(いや現実的イコール不穏は違うだろう)

    コンセプト大好きなのになぁ……。

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    2025年03月26日
  • DRY

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    なんともドヨンと澱んだものが残る物語です。
    ホラーやのようなリアリティのあるグロもさあり、
    でも、もっと深い救いのない後味の悪さが残ります。

    本のうらすじにはクライム小説とありますが、
    そんな感じで括れないような気がします。

    今の世の中の実情とリンクした貧困、高齢化、
    介護ケアの闇がテーマです。

    しっかりした取材力に裏打ちされた骨太の構成は、
    この作家の底知れない才能を垣間見ます。

    主人公藍の不倫相手、高柳が言う「底知れない品の悪さ」や「関わったら、ずっと下に堕ちていってしまいそうな。いや、堕ちるっていっても、不倫とかそういう堕ちるじゃなくてさ」、「その後ろには俺たちとは全然違う、何か

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    2025年03月26日
  • 図書館のお夜食

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    ネタバレ

    お夜食はあってもなくても良かったような気がします。

    最初から掃除のおばちゃんが不思議だったのよね。

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    2025年03月24日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食事をともにする話を集めたアンソロジー
    明るくハッピーだったり甘い話が多いかと期待したが、想像以上にシビアなものが多かった。イメージとは違った。

    古内一絵さんの作品が良かった。

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    2025年03月20日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    好きな作家さん揃い踏み。

    「わたしたちは平穏/一穂ミチ」
    「ワタシノミカタ/古内一絵」
    「ヴァンパイアの朝食/君嶋彼方」
    「くちうつし/錦見映理子」
    「白と悪党/奥田亜希子」
    「SUMMER STREAMER/尾形真理子」
    「夏のカレー/原田ひ香」
    「初恋と食事/田辺智加」
    「ゆかりとバターのパスタ/山本ゆり」
    「恩讐の彼方のトマトサラダ/山田詠美」

    恋と食をテーマにした7話とエッセイ3話が収録。

    装丁からスイートな物語を想像していたけれど、切な系も多く多種多様な10の風景を楽しめた。

    印象に残ったのは古内一絵さんと原田ひ香さん。

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    2025年03月19日
  • 失踪.com 東京ロンダリング

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    やはりこの本を読む前に『東京ロンダリング』を読むべきだと思った。いまいち周りの状況がつかめず分かりずらかった。前作、読んでみたら又、感想が違うかも。

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    2025年03月18日
  • サンドの女 三人屋

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    星3.5
    小説家の扱いが雑で、それに伴い夜月も雑だったため0.5マイナス。他のキャラは生きていた。本の中で生きていて、そう感じる小説は貴重なので勿体なかったような。
    章ごとに視点となる人物が変わる手法の割にストーリーはゴチャゴチャすることが無かったのも良かった。その代わり展開が気になって比較的一気読みになってしまったけど。じんわり心にきました。

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    2025年03月15日
  • 母親ウエスタン

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    ちょっと不思議で気味が悪いところもあった。
    母親ってすごいな、狂気だな
    でも最後は救いのある終わりでよかった

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    2025年03月15日
  • 彼女の家計簿

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    仕事忙しいときは軽めの本!
    と思って読み始めた本でしたが、過去と現代を行き来して、最初はでてくる人々の繋がりも掴めずでライトではなかったです。タイトル違えば読む人増えそうな。
    途中までは正直入り込みにくく、読むのに日数がかかりました。中盤からは怒涛の展開。後半だけでいえば⭐︎4つです。

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    2025年03月14日
  • まずはこれ食べて

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    人は他人を見れば幸せそうにみえたり、何も不具合なく生活しているようにみえるが、みんな何か抱えながら生きている。
    そんな悩みや隠し事がありながらも生きていく、同じ職場で働く主人公たち。

    食べることは生きること!
    そう思わせてくれる小説でした。

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    2025年03月13日
  • 人生オークション

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    「人生オークション」と「あめよび」の2編の短編。
    読むやすく面白かったけれど、どちらもスッキリした読み終わりではなくモヤモヤ感とちょとしたイラっと感が残る。

    人生オークションでやってもいない事を認めた叔母のリリ子に対して「いかにもやりそうなことと、やったこととは違う」見当違いのヒロイズムに酔っていると怒りまくる瑞稀にひよ子が「やったと思われていることと、実際にやったことは違います。でも、そんなふうに言い切れるのは瑞稀さんが恵まれた人生を送ってきたから」「ある世界では実際にやったことより、やったと思われていることの方が重要だったりするんです」と説明するシーン。

    これ、ずーんときましたね。

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    2025年03月13日
  • まずはこれ食べて

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    あなたは、食べることが好きでしょうか?

    人が生きていくためには衣食住の3つは欠かせません。どんなに仕事に夢中になっていたとしても”腹が減っては戦はできない”ですし、お腹が空くことによる集中力の欠如は良い仕事にはつながりません。また、行き詰まってしまった時こそ、一息入れることは大切です。

     『さあ。まずはこれ食べて』

    そんな一言の先に美味しそうな”食”が目の前に並べられ、そして、そんな”食”で空腹を満たすことができたとしたら、私たちは再び集中力を取り戻していくことができるのだと思います。

    さてここに、そんな一言の先にさまざまな”食”が提供されていく様を見る物語があります。『家政婦』が登場

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    2025年03月12日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    ネタバレ

    前情報入れてなくて、ただタイトルから「ほっこりごはんものかな〜?」と思って読んだら、ビターなストーリーばかりだった。一穂ミチさんの文章大好き!原田ひ香さんのお話最後びっくりした。物悲しいけれど鮮やかな結びでした…。

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    2025年03月09日
  • ランチ酒 おかわり日和

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    どのごはんもおいしそう。
    食べたものも思い出に残るけれど、誰と一緒に食べたかも大事だなと思う。
    登場人物みんな自分のことだけじゃなくて相手のこと、周りの環境のことも考えていて大人。

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    2025年03月09日