原田ひ香のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
最初のページだけでピンと来た.
「あ,知ってる…ってか,オレ常連じゃん!」
そして冒頭から3話まで全部「良く知っている」お店の連続!もしや,12話コンプリートしちゃったらどうしよう?まるで『朝酒』求めて彷徨い歩いてるみたいじゃんか!
まぁ,そこは杞憂だったのだけど,その後もよく知っている場所のことが多かったし,なんか映像を見る様に読んだ.結局「良く知っている』は4件止まり,良かった,『朝から飲んだくれ人間』にならなくて笑
しかし,不覚だったのは,至近とも言える初台の朝から飲める店を知らなかったこと!そんなものがあるって知ってたら30年前から通ったぞ!いや…30年前はまだ学生だったしそんなに飲ん -
Posted by ブクログ
Audibleで。
人生オークション
箱がつまった部屋。犯罪者(犯罪者ではない)と言われる叔母のアパートで、姪が自己を、叔母と共に振り返りながらオークションをする。時折出てくる本の1節も面白い。
ちょっと前まで本が詰まった箱に占領されていた自分の部屋を思いだし、なんとなく同じ空気を吸ったような気がした(笑)
やっぱり片付けるとちょっとスッキリするもんなんだろうな人生変わるかなと思いながら、捨てられない本等が詰まったコンテナが積んである部屋の一部に苦笑い(笑)した読後でした。
あめよび
知ってる~私は野球中継の方がいいからあまり聞いたことがない(笑)
眼鏡屋さんといい、寄り添い離れる2人の優 -
Posted by ブクログ
「ホテル暮らしの老人たちに教わるお金のこと、生きる知恵」の帯を見て「三千円の使いかた」や「財布は踊る」を連想し読んでみた…けど、ちょっと趣きが違った。
最初、主人公や登場人物になかなか気持ちが寄り添えず捲るページが進まず…途中からは天使の人生の行く末が気になり一気読み!
本編もスピンオフも結局結末がモヤモヤ…
読者に委ねるということでしょうか。
光子の伝授を実行する天使の姿をもう少し明細に見たかったなぁ!
ちゃんと再生する姿見たかった!
ひ香さん、すごく好きな作家さんだけど、時々このモヤモヤ感が残る小説がある…
でも好きだから読んじゃう(^^)
-
-
Posted by ブクログ
「人生オークション」
一時、ネットオークションをやっていたことがあって、出品〜発送までの面倒くささや、取引相手とのやり取りの定型文など、「あーこういう感じだった」と思い出しながら読んだ。
洋服の出品の大変さは、思い出すだけでしんどくなる。
オークションネタは面白かったんだけど、りりこ叔母さんの考え方にもやもや。人に信じてもらえないことはもちろん悲しいけど、りりこ叔母さん自身ももっと人を信じてみれば良かったんじゃないかと思う。
「あめよび」
こちらは、もっともやもや。輝男の行動が全く理解できなくて…
でも、解説を読むと「〇〇な人は近現代史を学び直したほうがいいでしょう」という厳しい一言が。
は -
Posted by ブクログ
予想したのと違ったけど、とても読みやすくてあっさり読めた。
ロンダリングを続ける主人公とその部屋にまつわる話が続くのかと思っていたら違った。
タワマンの中に違法カジノって、当然不動産会社もグルとしか思えんのだけど、多分相当な規模でやってる犯罪だろうし、あんな簡単な脅しに屈するもんだろうか。たかがロンダリングしてる女一人、簡単に消せると思うんですけどね‥(話が物騒になってる
あんなバタバタっと終わらせなきゃいけない理由でもあったの?てくらいあっさりした終わりで、なんか肩透かしでした。
主人公を含めて共感出来るキャラがいなかったのもちょっと残念。主人公気力抜け過ぎでは‥?だいぶ酷いことされてますよ -
Posted by ブクログ
ネタバレ「老人ホテル」
解説に寄ると、単行本と文庫版では結末が違うらしい。文庫版にはスピンオフとしてヒロインのその後の短編が掲載されている。これが何とも苦い。どんなに努力をしても、充分な成功者でも。振り切っても振り切っても逃げられない・捨てきれない・自ずと滲み出てしまうものを思う。そして、その象徴が「ファーストクラス・ラウンジ」での珍事(その後の事はある意味どうでもいい蛇足のようにさえ思う)というのは、作者の巧さが際立っていた。
しかし、ヒロインの光明となった光子もまた別種の毒親であった、という皮肉。ホテルの誰が金を?という疑心暗鬼の人間の闇。救いがないなぁ、と思う。
ヒロインは離婚になり(ヘタ