あらすじ
朝は三女・朝日の喫茶店、昼は次女・まひるの讃岐うどん屋、夜は長女・夜月のスナック――志野原家の美人三姉妹が営む「三人屋」は、朝日の就職を機に、朝の店を終了、業態を転換することになった。
朝日が出勤前に焼いたパンを使い、まひるが朝からランチ時まで売る自家製の玉子サンドイッチが、見映えも良くおいしいと大評判に。かたや長女のスナックは、ラプンツェル商店街で働き、暮らす人々のサロンとしてにぎわっている。
ゲイの青年、売れない作家、女泣かせのスーパー店長など、ワケあり常連客たちが夜ごと来店、三姉妹の色恋沙汰を肴に、互いの悩みを打ち明けあったり、くだを巻いたり…
悲喜こもごも、味わい深い人間模様を描く大ヒット小説『三人屋』待望の続編!
心も体もくたくたな日は「三人屋」の新名物「玉子サンド」を召し上がれ!
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「三人屋」の続編。今回は、三人屋にまつわる六人の男たちの目線で、夜月、まひる、朝日を語っていく。三人三様の人生を歩みつつあり、三人屋解散か?と思われたが…
飯島スーパーの大輔やゲイの理人、常連客の森野らの人情味あふれる物語に心が温かくなる。特に、最後の大輔の粋な演出に、やっぱりいい男だなぁと思う。
「最高だ。ほろ酔いで帰宅し、その道筋でいつでも寄っていい店がある。」と、森野のコメントに深く共感する。私に「おかえり」と伝えてくれる場所がもう一つあるというだけで、毎日の仕事を頑張れるよね。
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「最高だ。ほろ酔いで帰宅し、その道筋にいつでも寄っていい店がある。」
むかし、賃貸マンションを探しているときに、案内されたものの一つが商店街のすぐそばにあり、どこからか演歌が流れていて、毎日演歌をBGMに暮らすのか…と思い、別の場所を選んだが、今ならそういうのもまぁいいかも、と思える。ラプンツェル商店街のようだったら、むしろ最高。三人屋に通い詰めたい。
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三人屋シリーズ 第2弾
1.近藤理人(26)の場合
2.中里一也(29)の場合
3.望月亘(30)の場合
4.加納透(35)の場合
5.飯島大輔(39)の場合
6.森野俊生(29)の場合
3年後の三人屋は、朝日が就職してモーニングがなくなり、朝昼とまひるがサンドイッチを売り、夜は夜月のスナックになっていた。
それぞれ新しいパートナーの出現とともに、商店街の装いも変わるかのごとく、三人屋にも変化が。
まだまだ続編が読みたい。
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たまごサンドの秘密、とっても美味しそうだと思った
正直、大輔と夜月を応援していた
大輔って超絶モテるのに一途で素敵だと思った。
婚約者が超金持ちだと知っても舞い上がらない朝日も素敵
登場人物の視点から見る物語がとても面白かった
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夜月・まひる・朝日、3姉妹の三人屋続編です。
前作に続いて、ちょっとダメな男がたくさん出てきてなんやかんやと振り回される3姉妹…
前作は、トースト・うどん・炊き立てご飯がとても美味しそうでした。今回は玉子サンドがおいしそう。
男性陣…もう少ししっかりしようよって思いながら読みました。
三人屋、これでおしまいでしょうか。続きが気になります。3姉妹全員幸せになってほしいです。
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前作があると知らずにいきなり今作
サンドイッチ屋さんのお話かと思ったら
主に長女がやってるスナックの方のお話でした
スナックのママとその周辺の男性目線の文体で話が進む
飄々と生きているけどそれら男性から見たら魅力的な長女らしい
たぶん少し羨ましい妹たちの気持ちが分かる
読みやすい本であっという間に終わってしまった
前作もぜひ読もうと思う
他の方々も書いてるようにフワフワのたまごサンドが食べたくなった
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・三姉妹が住む商店街が舞台の小説。
・章ごとに視点人物が変化していくのが面白い。
・個人的に理人の視点が1番印象的だった。
・最後にタイトルの意味がわかる。
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再読しました。登場人物か皆人恋しい人達で三人屋を拠り所にして様々なドラマが描かれていきます。三人の姉妹が特に仲良しではありませんが、両親が残したお店を再開させる。そこに訪れるお客さん一人ずつのエピソードが綴られて物語は展開していきます。平凡な日々の中での小さな出来事が、意外と深刻だったりして、再読なのに引き込まれるように読み進めるお話でした。
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著者名が変わっていて、タイトルも意味不明でなんとなく敬遠したものの、読み終えたらなかなかよかった。各章にいろんな男たちが登場し、他の章とリンクする群像劇。読みながらつい、映像化するなら夜月はあの女優がいいかとか、この作家は誰が合うかなどと考えてしまった。こんな風に世の中にはいろんな人がいて、いろんな恋の形があるんだろうな。
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3.7
納得いくようないかないような。
予想とは少し違った終わり方だったけど、ホントに自分が商店街の一員で成り行きを見守っているような感覚で読めた。好き嫌いが分かれると思うけど、私は面白かった。
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あぁ。そうなんだよなぁ。
なんというか、なんだかな。
女心とか、姉妹とか、商店街とか、スナックとか。
なんかこれを読んでると、全部、
私そう思ってた。
って言いたくなっちゃう。
なんでかな。
ずーっと知ってたし、ずーっとわかってたよー
もう、ずっとね。
ってくらい、初めて読んで、全然関係ない生活送ってきた私なのに、読んだらね、
まるで
だと思った。ってなるの。
これが原田ひ香さんの魔法だよね。
読者なんだけど、読者じゃなくなるのょ。
このうっすら引いてあった本とわたしの一線を超えさせる文って、すごい。
#女
#妙齢よ姉妹たち
#それぞれ
#どの人も無理なく生活に溶け込むのよ
#いつのまにか知ってた話
#すごい
#原田ひ香
#魔法
#読物
#サンドの女
Posted by ブクログ
三人屋の続編。色んな人物の視点から描かれていて、面白い。こうなって欲しいと思ってもその通りにはならない。リアリティがある。
でもみんな楽しそうなのがほんわかしていい!
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期待していたより三人屋の感じしなくてちょっと残念。理人のことなんとかしてあげてよ、豆腐屋!と思ってたけど、だんだん理人は逞しくなっていくし、イケイケだった大輔もやっぱり夜月一筋なんだよね…とかなんかすごく時の流れを感じた。流れていくというか、変わらないものはないのかな、みたいな。夜月と大輔のタイミング合わないの本当に人生!どこかでタイミング合ってくれ笑
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前作ではもっと三人姉妹が出てきたのに、今回はほとんど出てない印象。
夜月は割と出てるけどまひると朝日があまり出てこないのでちょっと物足りない。
色んなことが数年の間に変わるんだなと思いました。
夜月と一也が結局どうなったのか。
まさか森野さんとまひるが付き合うとは。
朝日が婚約するとは。
びっくりすることがいっぱいでした。
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展開とか、人物設定とか、上手いなあ、と感じる。三姉妹のバランスもいい。
小さなカタルシス、というのも悪くないのかも。やや物足りなさはあるけれど。
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トーストとうどんやらなくなってしまったのは、残念だったけど、新しく始めた卵サンドも美味しそうでした。
田舎とか商店街みたいな、街の人たちみんな知り合いって体験したことないけど、楽しそうで羨ましくもなりました。でもやっぱり隣人が誰かも分からないような方が、プライベートがあって私には合っているのかも。笑
街で起きた出来事を他のみんなも知ってるってどんな感じなんだろう。助かる時もあるかもだけど、面倒くさくなることもあるのかもしれないと思いました。特に恋愛するの大変そうだ!
シリーズ1で、森野さんから始まって、シリーズ2で森野さんで終わるのなんかいいと思いました。
それにしても夜月さんは自由すぎないか。でもそれが彼女の魅力のひとつなのかもしれない。
Posted by ブクログ
サンドの女って、たまごサンド?わたしはたまごサンドが大好きだ。シュークリームの次くらいに。
朝日が就職し、朝日が焼いたパンをまひるがたまごサンドにして売りはじめる。三姉妹それぞれの恋が変化していくのも面白い。
夜のスナック、夜月の元へランプンツェル商店街の強者たちが集う。そこでの色恋話しが、女性の立場や、男性の立場やゲイの立場で揺れ動くところが、原田ひ香さんの文筆力で深みを増している。
さて、三姉妹の行く末は・・・。
サンドにはもう一つの意味があった。
Posted by ブクログ
続編だと知らず読みました。
今回は夜月さんのお話が多めで、それに伴う恋愛模様が色々書かれていました。
変わっていく中で、大切にしたい人や物をどうしていくのかということや、自分自身が変わっていく中で手放していくものはなにか?ということを考えられさせました。
Posted by ブクログ
ラプンツェル商店街には、美人三姉妹が営む「三人屋」と云う屋号のお店がある。
夕刻から開店するスナック「三人屋」は、長女の志野原夜月が美人ママとして営んでいて、町内の男どもが集う場となって賑わっている。
昼はフワフワな玉子サンドが人気を博したサンドイッチ屋さんを次女のまひると三女の朝日が営んでいた。
物語は「三人屋」の美人ママである夜月に関わる男共のお話だ。
物語は、小説を書けない作家の中里一也が大賞を受賞した後に動き出す。
和気藹々と過ごしていたスナック「三人屋」が、美人三姉妹を含む顔見知りの男性客たちに分解の危機が迫るのだ。
中里一也との結婚を考えていた美人ママの志野原夜月は突然姿を消してしまう。
ママのヒモだった中里一也も、ママから庇護を得て暮らしていたマンションから姿を決してしまう。
そんな現状を嘆く理人、大輔、俊夫の3人は、なんとか美人ママの志野原夜月を探し出そうと奔走するのだ。
主に登場する6人の男性の中でも、大輔の一途とも云える女々しさに私は共感するところ大だった。
そして常に控え目の俊夫の真面目さに、応援したい気持ちで読み進んだ。
男たちから羨望の想いを抱かれる美人ママの志野原夜月が存在するスナック「三人屋」が我が街にあったならば、きっとドアを叩いただろうな⋯。
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星3.5
小説家の扱いが雑で、それに伴い夜月も雑だったため0.5マイナス。他のキャラは生きていた。本の中で生きていて、そう感じる小説は貴重なので勿体なかったような。
章ごとに視点となる人物が変わる手法の割にストーリーはゴチャゴチャすることが無かったのも良かった。その代わり展開が気になって比較的一気読みになってしまったけど。じんわり心にきました。
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これも訳あってAudibleで。
玉子いっぱいのサンドイッチ食べたい(笑)
聴きながら歩いていたので、コンビニで玉子サンド買ってしまう
三人屋の次作
いいなあ商店街。
人情もあるけどSNSなみに伝わる噂話
空き屋の三人屋にあつまる男性陣の話
三人姉妹のそれぞれの思いと繋がり
みんな収まるとこに収まってしまった
もう三人屋の続きないのかな?
ちょい大輔推しの私には(笑)さみしい
Posted by ブクログ
もう今はこんな商店街ないんだろうな…、私豆腐屋さん見たことないな…。
なんて思ったり、考えたりしながら読んだ作品。
三人屋を未読のまま読んだので、ほう…という感じ。(読む順番間違えた。)登場人物はみんなキャラが濃くて、最後まで飽きずに読むことができた。
Posted by ブクログ
三人屋の続編。
ラスト、まひるにも春がきてよかったー。
誰よりも真面目で頑張り屋でそのせいで損をしてしまうことも多々あるまひるにも春がくる。そのことがとっても嬉しい。
大輔もなかなかの人たらしで憎めないキャラ。
と考えつつ、三人屋にやってくるメンバーは、みんな個性的で憎めなくてにぎやかな人達です。
続編、あることに期待しつつ……。
Posted by ブクログ
三人屋の続編。
三人屋の三姉妹を取り巻く男たちで、一章ずつ構成されていて、どの男の人もなんだかなぁ〜って感じだけど三姉妹にしてもなんだかなぁ〜だから、いいのかな…
大ちゃんと夜月さんが気になる…
Posted by ブクログ
あまり仲のよくない美人三姉妹が主人公の話です。
長女夜月、次女まひる、三女朝日。
父親から引き継いだお店を夜はスナック、昼はうどん屋、朝は喫茶店とそれぞれの姉妹が切り盛りしてる所から話は始まります。
ラプンツェル商店街を舞台に各章ごとに彼女達を取り巻く男達にスポット当てて話は進んでいく群像劇。
三人姉妹と玉子サンドがどう結びつくか?
構成がとても面白く読む進む事にグイグイと推進力が増してくる良作です。
Posted by ブクログ
『三人屋』の続編
三女の朝日は就職してモーニングがなくなり、まひるはうどん屋から(朝、朝日とともに仕込んだ)サンドイッチ屋へ変化している
夜月は相変わらず夜のスナックをしているけれど…
前作は商店街の中の人のことが多く描かれていたけれど、今作はラプンツェル商店街に外からやってきた人たちがたくさん描かれている
朝日の話が一番好きだった〜
あと大輔は前回も今回も内面がぐじぐじしすぎ!
良いとか悪いとか別にして、街も人も否応なしに変化していくということを感じた続編でした
Posted by ブクログ
三人屋の続編!
朝昼晩で異なるお店を営んでいた三人屋も朝〜昼のサンド屋&夜のスナックに変化。
スナックに通う常連を中心に人間模様を描いた作品。変わっていく中での良さがある
Posted by ブクログ
三人屋の続編。
こちらも読みやすかったですが
三人屋よりもひとつ重たかったかも。
人間味があるというかリアルにありそうだな
っていう感じですね。
前作も今作も淡々と進んでいくので
頭には入ってきやすいかな。