原田ひ香のレビュー一覧
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ネタバレ自分の不倫を機に離婚した主人公が住まいに困り、不動産屋さんに勧められるがまま瑕疵物件に住むバイトを始める。
バイトを開始して1年ほど経ち、日暮里近くの谷中の女性専用物件に住むことになったが、お節介な家主である夫人が知り合いの定食屋でバイトを始めるよう勧められ、嫌々始める。そんな折、元旦那の父親が主人公の元を訪れ、自身の不倫が実は元旦那が仕組んだものだったことを知らされ、見舞金を受け取る。定食屋店主と次第に親しくなり、プロポーズされ断るも、その夜、急遽新たな瑕疵物件であるタワマンに移り住むことに。
タワマンでは移動を制限され、徐々に日常が狂いだすが、定食屋店主が出前を装い会いにくる。そこで己を取 -
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原田ひ香さんの作品は毎回一気読みしてしまう
とても読みやすい。ただ今回の作品で言うと
決してハートフルでも、かと言って
ミステリーとも違う。
どちらかと言うとリアル感が先行していて
タイトルを見た時に感じた違和感が
そのまま当たってしまった。
なにより驚いたのは単行本で発行されたものと
今回の文庫本ではラストが異なる。
加筆修正されたものが今回文庫化され
更にスピンオフで主人公の「天使」の結末が
わかるのか!と思ったもののスピンオフで
更にモヤモヤが残ってしまったのが残念。
結果的に最終最後でも天使を苦しめた
人物も分からず、想像に任せます的な
モヤモヤ感。うーーーん……。
解説を読み -
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audibleにて。
松尾純一郎、57歳。バツイチ。
妻子はあるが現在別居中。
55歳で大手ゼネコンを早期退職し 喫茶店を開くが、わずか半年で潰してしまった。
再就職のあてもない状況だが、趣味の純喫茶巡りをしながら人生を見つめ直していく。
「あなたって何も分かってないのね」
周りの人に口々にこう言われるうだつの上がらない57歳のおじさん。
だけど本人は、特に自覚もなくいたってマイペース。
温和なおじさんなんだけど、思慮が足りないというかKYというか。。
この人が旦那さんとかだったら、やっぱりイライラしちゃうだろうな。
でもこういう何も考えてなさそうな人ほど 意外と人生それなりに上手 -
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トーストとうどんやらなくなってしまったのは、残念だったけど、新しく始めた卵サンドも美味しそうでした。
田舎とか商店街みたいな、街の人たちみんな知り合いって体験したことないけど、楽しそうで羨ましくもなりました。でもやっぱり隣人が誰かも分からないような方が、プライベートがあって私には合っているのかも。笑
街で起きた出来事を他のみんなも知ってるってどんな感じなんだろう。助かる時もあるかもだけど、面倒くさくなることもあるのかもしれないと思いました。特に恋愛するの大変そうだ!
シリーズ1で、森野さんから始まって、シリーズ2で森野さんで終わるのなんかいいと思いました。
それにしても夜月さんは自由す -
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まあ、タイトルから予想される通りのフワフワと暖かい話でした。良く言えば「期待を裏切らない」悪く言えば「ありきたり」。
主人公は二人。亡くなった神保町の古書店の主・滋郎の妹の珊瑚。そして滋郎の兄の孫娘で大学の文学部に通う美希喜。二人は滋郎の古書店を仮に引き継ぎながら、神保町の隣人たちとの交流を深めて行く連作短編。
主人公を二人置き、それぞれの恋バナを混ぜ込んだのが面白い工夫。ただ、二人とも「私」なので文節の初めにどちらか分からず、ちょっと戸惑ったりしましたが。
この手の話はややもすれば神保町という土地柄に過度に寄りかかり、その案内書みたいになったりしますが、そこは適度に保たれてます。
まあ、一言