原田ひ香のレビュー一覧

  • 虫たちの家

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    自分の本当の名前を名乗るのが嫌になるほどの体験を我々はしているか。
    虫の名前を名乗って共同生活する「家」。そこでの関係にヒビが入る。
    プロットなどの点から見るとそこまでの衝撃はないが、人を人と思わない、正義や悪も娯楽のように消費していく現代の暗部が描かれている。

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    2024年06月12日
  • ランチ酒 今日もまんぷく

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    お酒とツマミ、食事がすぐに飛んでいって食べたくなるような表現がなんとも言えません。
    地元の物もあったので、より親近感がわきました。
    美味しいと思ってたべることは大切ですね!

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    2024年06月09日
  • ランチ酒

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    バツイチアラサーの主人公は知り合いから紹介された、見守り屋という職業についた。夜から朝にかけての昼夜逆転生活を送りながら、夜勤明けのランチ酒。とても美味しそうで料理を想像しながら読んでしまった。

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    2024年06月06日
  • そのマンション、終の住処でいいですか?(新潮文庫)

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    「おっぱいマンション改修争議」の改題。
    旧タイトルの方がインパクトがあって親しみが持てるのになぜ変えてしまったのでしょうか。

    デザインに重きを置いた有名建築家のマンションの末路。現実世界でも聞いたように思います。

    建築家小宮山が亡くなってからもなお、反抗的な態度を崩さない娘のみどり、一方でそれを静かに見守る小宮山の弟子岸田。住民のおっぱいマンションへのそれぞれの思い、人間模様が交錯し、深い内容となっています。

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    2024年06月06日
  • サンドの女 三人屋

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    『三人屋』の続編
    三女の朝日は就職してモーニングがなくなり、まひるはうどん屋から(朝、朝日とともに仕込んだ)サンドイッチ屋へ変化している
    夜月は相変わらず夜のスナックをしているけれど…

    前作は商店街の中の人のことが多く描かれていたけれど、今作はラプンツェル商店街に外からやってきた人たちがたくさん描かれている
    朝日の話が一番好きだった〜
    あと大輔は前回も今回も内面がぐじぐじしすぎ!
    良いとか悪いとか別にして、街も人も否応なしに変化していくということを感じた続編でした

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    2024年06月01日
  • ラジオ・ガガガ

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    これだけSNSが発達してしまったら、ラジオを聴くという行為は中々無くなると思われる中で、リスナーとしては番組を聴くのはある意味神聖な気持ちになれるし、話を聞いて想像力がつく。だが、今は生配信などあるのでスマホのおかげ?で世界は変わってしまった。

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    2024年05月29日
  • 事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング

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    「東京ロンダリング」の続編的な連作短編集。
    普通想像できない社会の暗部を、生業としている人たちがいるかもなと思ってしまう。いろんな登場人物が人間味があるのが救い。

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    2024年05月23日
  • 事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング

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    タイトルでミステリーかと思ったが登場人物の心の葛藤や変化を描いた小説だった。

    もし自分がその状況になったらー…

    と考えさせられる内容だった。

    怖い描写とかは無いので深夜でもコーヒーを飲みながらゆっくり読むことが出来た。

    事故物件と聞くと避けたいものだが、この小説ではあえて事故物件に住む人(住むしかない状況の人、自ら住む人、迷いながらも住むひと)にフォーカスを当てている。

    それぞれ住む人にはそこに至るまでの経緯や状況が書いており、その場合では私も住むかもしれない…と共感する人物もいた。

    住む事で不安になる者、前向きになる者、考え直す者、それぞれ違い、とても興味がそそる内容だった。

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    2024年05月20日
  • そのマンション、終の住処でいいですか?(新潮文庫)

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    おっぱいマンション。中銀カプセルタワーマンションを参考に書いたものと思われる。あれもカプセルを交換してずっと住み続けられるという話だったが、カプセル交換に多額の費用が掛かるので、交換されることもなく、解体されてしまった。それでも何個かのカプセルを移動して保存する動きもあり、芸術なんだろうと思われる。コレに限らず、マンションの解体工事には多くの費用と時間とお金がかかり、今後の課題である事は間違いない。

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    2024年05月16日
  • アイビー・ハウス

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    一緒に住んだ時間が
    長いのか・・・
    短いのか・・・
    そして、バラバラになってしまった事が
    良かったのか・・・
    悪かったのか・・・
    これから先の方が長い人生だからなあ

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    2024年05月15日
  • ミチルさん、今日も上機嫌

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    ミチルさんは少し年下だけど、時代的にはかなり近いので分かる部分も多々。
    バブル期、男性で年上とあらば奢ってくれるのは当たり前、車はいい車じゃなきゃカッコ悪いし、女性は似合う、似合わないは置いといて、ワンレン、ボディコン、誰もが真っ赤な口紅で戦闘モード、何と戦っていたのか?どうなりたかったのか?今の若者よりは夢や希望があった気がするけど、ミチルさんと同じく答えは出ていない。
    経験は生きていると信じて前進!

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    2024年05月14日
  • 事故物件、いかがですか? 東京ロンダリング

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    ネタバレ

    事故物件に住一時的に住む仕事、ルームロンダリングにまつわる短編集。

    もっとホラーっぽい話かと思ったら社会生活や家族問題とかそっちがメインだった。
    初っ端からクソ旦那が出てきて引きつつも影の説明だったり導入として分かりやすかった。

    失踪者を探す専門の仕事とかも面白かった。

    森脇智弘でどんどん繋がりが出てくるのホラーすぎ。結局あの二人の正体だったり真相はぼかされてたから気になる。

    解説読んで知ったけど前作があったんだ。りさ子さんがメインっぽくてそっちも読みたくなった。

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    2024年05月13日
  • サンドの女 三人屋

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    三人屋の続編!
    朝昼晩で異なるお店を営んでいた三人屋も朝〜昼のサンド屋&夜のスナックに変化。
    スナックに通う常連を中心に人間模様を描いた作品。変わっていく中での良さがある

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    2024年05月10日
  • 口福のレシピ

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    美味しそうなお料理がいっぱい出てきます。
    そこは楽しかったです。

    戦前の女性は本当に大変だったんだなぁと、切なくなりました。

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    2024年05月05日
  • 口福のレシピ

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    留希子が作る料理が、季節感がありどれもおいしそうで、気軽に作れそうな感じだった。
    骨酒、竹の子、春菊、冷や汁、生姜焼き、梅仕事、スープなど。

    生姜焼きをめぐっての過去の出来事も、順に語られ、その時代の考え方に巻き込まれた女性の在り方が、なんとも言えなかった。しずえさんのような考え方の人がいて、どれだけの人が助けられたのだろうかと思う。昔の女性の我慢の上に成り立った事柄が、どれほどあったんだろうかということも考えさせられた。

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    2024年05月04日
  • ギリギリ

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    ネタバレ

    ギリギリ。なんだか不思議な関係の話だった。
    死んだ旦那さんのお義母さん、今の旦那さん、再婚した嫁さん、死んだ旦那さんの浮気相手。

    こんな人間関係ギリギリだよね。
    夫婦ってなんなんだろ。
    ほんと。。。なんていうかもっと自由になれればいいのになっておもった。
    やっぱり違った、ってなってもいいんだよ。
    うん。そう思った。

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    2024年05月01日
  • サンドの女 三人屋

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    三人屋の続編。
    こちらも読みやすかったですが
    三人屋よりもひとつ重たかったかも。
    人間味があるというかリアルにありそうだな
    っていう感じですね。

    前作も今作も淡々と進んでいくので
    頭には入ってきやすいかな。

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    2024年04月27日
  • 彼女の家計簿

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    里里はシングル・マザーだ。妻子ある男性と付き合っていたが妊娠し、一人で生んで育てることを選んだ。都市銀行でプログラマーをしていたが、妊娠したので退職した。実の母親は里里には親らしい言葉をかけてもらったことが無い。妊娠したと言っても出産には反対で、手伝ってもくれないことは分かっていた。職探しをしたら女性向けの情報サイトに正社員として勤めることができたのは僥倖だった。実家の母親から大きな封筒が送られてきた。その中にもうひとつ封筒がある。中を見ると家計簿だった。その封筒の差出人の所には名前があり、三浦晴美とある。母からの同封のメモには、自分には必要がないものだからそっちで好きにしてくれたらいい、とい

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    2024年04月27日
  • 彼女たちが眠る家

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    リベンジポルノ、ネットへの流出…。

    どんなに好きな相手でも、恥ずかしい写真を撮りたがる男とは付き合わない方がいい!

    恋なんて、その時だけでいつか覚めるんだから。

    愛してくれる人は、決してそんな写真やビデオは撮りたがらない。

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    2024年04月25日
  • ミチルさん、今日も上機嫌

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    ネタバレ

    バブル期を謳歌したミチルさん。彼氏のいなかった時がなく、美魔女と呼ばれるくらいのモテモテな女性。
    45歳でもまだまだ現役!とばかりに自信満々でいたのに、三ヶ月前に彼氏にふられてからの落ちぶれ具合が痛々しい。仕事に無断欠勤して解雇、何もやる気が起きない。でも、何とかチラシ配りのバイトに就いて、前を向こうとする。
    彼女の根っからの明るさが、この本の魅力だと思う。ちょっと鼻につくところはあるけれど、家賃値下げ交渉をする段になってからの活躍は、元々仕事のスキルが高い人だったんだなと思わせる。交渉術も巧みだし、人の機微を見て柔軟に対応できる。
    彼女が「現役」の呪縛から解き放たれる瞬間は、読んでいて自分も

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    2024年04月23日