原田ひ香のレビュー一覧

  • はじまらないティータイム

    Posted by ブクログ

    ドタバタ喜劇を観てるような・・・
    キャラクターが次々と入れ替わり、
    何でこんなに執着するのか?
    何でこんなことするのか?

    ラストに緞帳がおりた後、
    シーンとしているのか、
    ドタバタ、ガシャーンとなるのか、
    各々が想像するしかない。

    0
    2023年05月02日
  • DRY

    Posted by ブクログ

    最近お気に入りの作家さんの作品で、さぞ楽しい話かと思っていたら、サイコホラー
    なみの恐ろしい話だった。
    凄い事が起きてるのにその当事者達のさらりとした感覚が更に恐怖を増す
    貧困や孤独とは人としての感覚をここまでも麻痺させるのかという恐怖でしかない作品でした。

    0
    2023年04月24日
  • DRY

    Posted by ブクログ

    ずっと気分が悪いのだけれど面白かった。
    はじめはぐだぐだした家族関係。
    だらしない主人公とだらしない母と祖母。
    くだらない不倫。じぶんでしっかり考えることをしない藍にいらいら。このまま不快な家族の描写が続くのか、なぜ子の本を読むことになったんだっけ?と思ってたら、途中読みながら気絶しそうになった。けれどそこから面白くなった。
    肉屋で働いてるのが心配でわくわくした。
    結局は若い女性が割を食う世の中の仕組みに著者は一石を投じたかったのか…?わからない。私は原田ひ香さんを全く知らなくてTwitterで読みたくなるレビューを見かけたから本作を読むことにした。もともとどういうジャンルのひとなんだろ。

    0
    2023年04月20日
  • ラジオ・ガガガ

    Posted by ブクログ

     『 勝手に「ラジオ」特集 #3 』
     ー原田ひ香さん『ラジオ・ガガガ』ー

     ラジオドラマ脚本からスタートした原田ひ香さんならではの、ラジオの魅力満載の本でした。
     勝手な特集#2の佐藤多佳子さん同様、実在のラジオ番組が関係しています(一部分です)が、6つの短編に、そっとラジオが寄り添っている印象です。
     6話それぞれの主人公は、年代も性別も性格も違いますが、何らかの形で人生の岐路に立っている状況下にあり、ラジオから不思議な力をもらうという共通点があります。

     以前から感じてますが、本とラジオには類似点があると思います。言葉で読者やリスナーの想像を掻き立て、共鳴や共感、更には勇気や激励ま

    0
    2023年04月12日
  • はじまらないティータイム

    Posted by ブクログ

    原田さんが好きなので最初の頃のを読んでみようと借りた。

    あっという間に読める内容で、登場人物それぞれがひとくせある性格。
    普通に生きてるようで、他者とは相容れない感じ。
    だけど徐々に受け入れようと変化する。

    最後は読者にお任せしますって感じかな。

    でも人ん家に勝手に入っちゃだめでしょう。

    0
    2023年03月10日
  • はじまらないティータイム

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初視点が次々変わるところがあり、何人かの女性が出てくるのだけど、特にその時の各人のキャラがすごい。ちょっと読むのやめようかなとも思えるくらい…
    私としては 他人の家の中を入ってめぐる人1人の主人公の話が読みたいかなあ。

    あの変な"努力"する女が最初に出てきた時、『おいしいごはんが食べられますように』の作家と同じ人が書いたのかと思ってしまいました。ちょっと違うけど同じようなタイプの女性。
    色んなタイプの女性が出てくるけれど、それぞれがからみあって、良い方向ににいく感じは好きです。
    ラストのオチまで、意地悪な目線がなくてそこが良かったと思う。

    ラスト2人がどうなったのか、

    0
    2023年03月07日
  • はじまらないティータイム

    Posted by ブクログ

     拘りの強い4人の女性たちの、奇妙な交流と心の解放を描いたヒューマンドラマ。
    原田ひ香さんの初期の作品で、第31回すばる文学賞受賞作。

          * * * * *

     個性的と言えるほど思い込みが激しく拘りも強い4人の女性が主人公です。ええー、そんな人いる⁉ 嫌だなあと苦笑しつつも、作者の仕掛けを読むのが楽しい作品でした。

     もともと思い込みや拘りの強い傾向があったのでしょうが、夫のせいでエスカレートしたと思われるのがミツエ・佐智子・奈都子の3人。 ( ミツエは多少自業自得の感があるけれど、佐智子の場合は完全に夫が悪いし奈都子の夫は狭量だ。)

     里美だけ異色で、努力を隠れ蓑に

    0
    2023年03月03日
  • DRY

    Posted by ブクログ

    離婚して貧困に窮する藍。祖母と母の喧嘩がきっかけで、出会った、祖父の介護をする美代子。明るい美代子には、人に言えない秘密があり、ふたりは犯罪に手を染めていく。

    最後まで救いようのない展開ですが、家族って何だろうと考えてしまいました。すべての家族が決して、幸せな訳ではないと思うし、時間や環境が変われば、見方も変わってくるかもしれない。ただ、老いれば介護を必要とするし、それを受け入れることができるか、できないかは最後まで悩むかもしれないと思いました。

    0
    2023年02月22日
  • 母親ウエスタン

    Posted by ブクログ

    どこにもいないような女の人の、フィクション!という感じの小説。
    原田ひ香さんの小説は2冊めですが、1冊めで読んだ『三千円の使い方』とは全く異なるテイストで、リアリティのなさが面白かったです(もちろん、こんな生き方をしてる人も実際にはいるのでしょうが)。
    血縁のない親子(のような)関係で、大人が子供を思って守る、というシチュエーションは『そしてバトンは渡された』に通じるものがある気がしましたが、こちらは心温まるお話ではなかったかな。
    でも、誰にも頼らずに生きる広美さんの潔さは気持ちよかった。

    0
    2023年04月09日
  • ラジオ・ガガガ

    Posted by ブクログ

    ラジオにまつわる短編六篇。ラジオはあまり聞くことはないんだけどたまには声に耳を傾けるのも良いかもと思わせる作品です☺

    0
    2023年01月30日
  • 虫たちの家

    Posted by ブクログ

    怖い。
    これは、タイトルからは思いつかなかった内容。
    気軽な感じで虫の名前で呼び合う女性たちの楽しげな共同生活、ではなかった。
    立ち直れないほど打ちのめされ、当時の居場所を失い、流れ着いた女性たちによる再生のストーリーが展開する。

    0
    2023年01月21日
  • 母親ウエスタン

    Posted by ブクログ

    母親を必要とする子供と、必要とされたい元母親の長い物語だった。
    25歳の広美の1番初めの話が、母親ウエスタンを始めるきっかけだったのではないだろうか。
    「母親」として扱われることに喜びを感じたのだと思う。
    ラストシーンは、「母親」としてではなく、「広美」を必要とされたことに安堵した。
    それが物語のきっかけとなった健介によるものなのが尚更よかった。
    裕理もあおいも「母親」として広美を受け入れようとしていたから、このままじゃ「広美」としての人生が死んでしまうと感じた。

    0
    2023年01月20日
  • アイビー・ハウス

    Posted by ブクログ

    ある一軒家で同居する二組の夫婦の話。
    よくわからないところもあって、三千円の使いかたと比べると少し物足りなさを感じた。
    大人の悩みなどの心情はよく描かれているように感じた。

    0
    2023年01月18日
  • アイビー・ハウス

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    途中のなんとなく不穏な感じ、日常が段々形を保てなくなる雰囲気は楽しめたけど結局何も分からないまま終わった…

    0
    2023年01月08日
  • アイビー・ハウス

    Posted by ブクログ

     価値観が同じ、共感できる、と思っても全てが同じという事はない。些細な違いがストレスとなり、自らを締め付けてしまう。そんな事を日常会話から描き出しているお話だった。
     絡みつき、生い茂った蔦を剪定することはできるのだろうか。

    0
    2022年12月22日
  • アイビー・ハウス

    Posted by ブクログ

    ツタに絡まれとらわれた家に住んだ結果、人々までツタに絡まれ身動きがとれなくなってしまったかのようだった。

    0
    2022年12月13日
  • 古本食堂

    Posted by ブクログ

    本が好きな人の話 本が好きな人がたくさん出てくる、
    本が好きな人が読むと楽しくなりそうな、
    そんな内容。

    それにしても、小説の中に本好きな人って割とよく出てくるように感じるのは、気のせいだろうか? 

    本が好きな人が本を書いているわけだし、
    それを読むのも本が好きな人。
    本好きな登場人物に共感できるのも、もちろん本好きな人。
    もはや必然かな。

    0
    2025年12月06日
  • 三人屋

    Posted by ブクログ

     ほのぼのタッチの連作短編集。一話目では外からの目で「三人屋」を紹介し、次第次第に、三人姉妹の内側に入り込んでいく構成、ちょっとした謎が徐々に明らかにされていく構成は、よく計算されている。読んでいるうちに、なんとなく飽きる感じもするけど、一方で、いつでも気楽に読める感じもある。

    0
    2025年12月07日
  • ミチルさん、今日も上機嫌

    Posted by ブクログ

    『3,000円の使い方』を読んで、淡々と軽やかな文体が結構好きで、リピート。

    前述した作品もさることながら本作も経済にまつわる描写があり、筆者は経済学部出身?と思ったけど、文学部卒なようでした。笑

    バブルの時代に入社し、一度は結婚したものの好きな男ができたからと離婚し、元旦那から譲り受けたマンションでいつまでもふらふらと暮らす40代のミチルさんが主人公。
    特に目標も持たぬまま、チヤホヤされ続けて今まで生きてきたせいで、この後の人生にもまだ期待しちゃってるミチルさん。イタい。
    そして正直いけすかない。

    自分の危うさに気付かないまま生活していく中で、新しい職場での出会いをきっかけに、少しだけ

    0
    2022年11月13日
  • ラジオ・ガガガ

    Posted by ブクログ

    ラジオリスナーとしては、少し悲しいストーリーが続くのがちょっとだけ寂しい。自分の内側に向いた、ラジオというものをうまく表しているとも言える。でも、もっとバカでのほほんとしたラジオもあるよ

    0
    2022年11月08日