原田ひ香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読んでいて面白くはあったんですけど、個人的にあまり好きになれない作品でした。
広美さんという方が、母親のいない家庭を渡り歩き、子どもたちの世話をするお話なのですが、その家に住んでいる男の人と度々男女の関係になったり、すごく献身的に世話をしていたと思ったら急にいなくなって、また次の家庭の母親になったりするのは少し無責任だと思いました。
わたし自身ずっと母子家庭で、父親がいる家庭というものを知らないのが当たり前なので、一度も欲しいと思ったことはありませんが、
もし一時期でも父親がいたとしたら、そしてその期間に楽しい思い出があったとしたら、あの頃に戻りたいと未練が残ってしまうかもしれません。
実際、何年か経った広美さんの家に続々と、母親に対して未練がある子どもたち(もう大きくなってますが…)が集まったわけですし。
ですが、虐待する父親から身を挺してかばった広美さんは、本当に母親の鑑だと思いました。
血だらけで、頭がぱっくりと割れていて、片方の目が開かなくて…。それでも抱きしめていた子どもは傷ひとつなく、病院に着いた時も、子供を先に診てほしいってセリフはなかなか言えないです。
その後、虐待する父親が"事故死"になりましたが、その真相についても。
広美さんは本当に母親になりたくて、でもなれなくて、「母親ウエスタン」になったんだなぁって、おぼろげながら思いました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレお金にまつわる短編のアンソロジー。編者のアミの会は実力派女性作家集団としていくつかアンソロジーを刊行している。
新津きよみ「百万円分の無駄」:女の恨みは怖い
原田ひ香「一生遊んで暮らせる方法」:そろそろふぁいやぁ太郎さんのお金の使い方に共感。ただし奥さんに同じことを強要してはいけません
大崎梢「12万円わんこ」:バーニーズマウンテンドッグのタレント犬ハティの値段はお安くなって12万円、我が家のトイプードルも12万円。高いか安いか?
永嶋恵美「廃課金兵は買物依存症の夢を見るか?」:廃課金兵の実態を面白く読んだ。
福田和代「わらしべ長者のつくりかた」:いい話です。読書感想文にぴったり
図子慧「塾に行かない子どものための五つのクリンプス」:息子の勉強の邪魔をしていた5つの障害(クリンプス)は息子の挙動のチェックを怠慢していた私という、日本人らしい発想のお話。
松村比呂美「二千万円の差額」:身近な人の死因を自分に求めてしまう日本人らしい発想のおはなし。 -
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まかさ、こんな関係が…
夫の一郎太が急逝し、その寂しさを紛らわすために、同窓会で再会した健児と再婚した瞳。
健児はまだ無名の脚本家で、仕事の忙しい瞳に代わって家事を担当している。
そんな健児が仲良くしているのが、一郎太の母の静江。
夫も息子も亡くし、天涯孤独の静江は瞳に連絡をしてくるが、不在の時には健児が対応する。
健児は静江の困り事を手伝っている時、たまたま静江の伯母の思い出話を聞き、たまたまそれが脚本に採用され、忙しくなる。
しかし、その話の内容の中に瞳が気になる部分があり…そこから健児と瞳の関係がぎこちなくなる。
健児も仕事が忙しくなり、瞳のことにばかりかまっていられなくなる。
不思議な関係の3人の間で揺れ動く気持ちと心の変化が、切ない。
2025.5.21 -
Posted by ブクログ
面白かった。面白かったけど、え、ここで終わっちゃうの?という唐突な終わり方。そして、タイトルのお夜食っていうほどお夜食はメインではなかった。どれもこれも美味しそうだし、選ばれたお夜食の出典も私の好みだった。だけど、なんというかとってつけたようなお夜食で、あまり物語とは連動しているような感じがなかった。私の読み間違いかもしれないけど。面白い小説の作家さんという印象の原田ひ香さんだから、期待値が高かったのかもしれない。
ここのところ、いつも評価高めの私にしては、星が3つの出番が増えた。読み手側の気持ちの問題?時間が経てば、また違った評価になるのかもしれないな。 -
Posted by ブクログ
夫の一郎太を過労のため突然亡くした瞳、同窓会で再会し、その後瞳と結婚した健児、一郎太の母で瞳の義理の母だった静江の、3人の視点で物語が進んでいく。
3人の心情がとても丁寧に描かれている。
突然愛する人を失ったら、後悔もするし、思い出は美化して行くだろう。
心に空いた穴を埋めるために、誰かにすがりたくもなるだろう。
健児の書いたシナリオがドラマ化されることになり、瞳は家のゴミ箱に捨てていた原稿を読んで、自分と健児との再婚のことを考えてしまい家を出て行く。
二人の間にすれ違いがあったとか嫌いになったというわけでもなく、結局自分が許せなくなったのではないのか。
亡くなった夫が遺していったものに苛まされて、いつまでも前に進めていないということではないか。
健児はどこも悪くないのに、振り回されて可哀想としか言えない。
面白かったが重い話で、これでいいのかといった終わりだったが、ひ香さんらしいのかも。