【感想・ネタバレ】彼女たちが眠る家のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年03月27日

インターネットで秘密を暴露されるなどして傷付いた女性たちが暮らす、離島のグループホーム。
ある母娘の登場により、状況が変わっていく。
ミステリー要素もあり、一気読みした。

アゲハが「ミミズなんて付けられたら嫌だなー」と言ったのは軽いジャブだったんだろう。こわっ。
テントウムシの本当の名前を知ってい...続きを読むればこそ。

躍起になってアゲハの過去を調べている間、テントウムシは何がしたかったんだろう。
アゲハを追い出したかったの?
居場所を守ることと、過去を暴くことはどう繋がるんだろうか。
私にはそれが理解できなかった。

危うい過去、秘密というものが、他者にとって非常に興味をひく対象であることは、本当にその通りだ。
同じようにネットに傷付けられた者同士であっても、相手にどんな過去があるか、気になるものなんだろうか。

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Posted by ブクログ 2020年08月02日

後半1/4はまさにページをめくることすらもどかしくの状態になった。
ずっとアゲハに気を取られていたけど、実は…
と思うとやはり名前の付け方も秀逸すぎるほど秀逸だと感じた。美しいアゲハに気を取られているうちに、本当の致命傷を与えてくるのは蝶なんかじゃないもんね。
引き込まれる文章力。さすが〜!!!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年03月23日

ある出来事が起きたとする。
それに複数の人が関わったとしたら、
事実はあくまでもひとつなのだけれど、その事件が彼らに与える影響はそれぞれだ。

マリアとテントウムシは、小さな離島に住んでいる。それからミミズとオオムラサキが加わり4人になった。そこはネット被害にあった女性たちが、世間の目から逃れて共同...続きを読むで暮らすグループホームだった。
ある日、そこに親子が入居することになる。母親はミツバチ、美しい高校生の娘はアゲハという名前をマリアからもらう。

最終的に、テントウムシはその親子に追い出されることになる。彼女が何があっても守ろうと決めた、自分の終の棲家になると思った『虫たちの家』から。
実はミツバチはテントウムシに復讐するため、娘をリベンジポルノの被害者に仕立て上げてまでここにやってきた。娘のアゲハは母親が何よりも大切なので、そのことに疑問は持っておらず、母親と同じようにテントウムシを憎悪している。


人を憎むのってエネルギーがいると思う。その憎悪の炎が消えないように気持ちを持続させるには相当な気力が必要だろう。だからミツバチは体が弱いのかな。憎むことに生きる力を使い過ぎたから。
かつてわたしも人を憎んだことがあった。でも結果としてそれは何の救いにもならず、そのことに固執し続けることにより、かえって自分自身を傷つけることになった。
自分の思いが通じずに、もどかしい気持ちになる。
本当のことが相手に伝わらずに、誤解したまま遠い存在になってしまう。
生きているとままならないことがたくさんあるけど、それでも強くしなやかに生きて行きたいと思う。なぜなら誰もがきっとわたしと同じ気持ちを抱えながら生きていると思うから。
この小説を読んで、あらためてそう思った。
出来過ぎだなと思う部分もあったし、もやもやってするところもあったけど、全体的によい話だった。あまりにも読みやすい文章が、物語をさらりと読ませ過ぎて、大切な部分を流してしまいそうになるのが残念なところではある。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2020年01月26日

改題する前の「虫たちの家」の方が内容にもしっくりくる。
ネット、特にリベンジポルノなどで傷つけられた女性たちがひっそりと暮らす家に美しい娘アゲハとその母親であるミツバチが加わったことで急激に平穏が崩されていく。
アゲハの言動に翻弄される主人公テントウムシ。しかし病弱で部屋にこもっている母親にも何かあ...続きを読むる...
いったいなんだろう、何が目的なのだろう...とざわつく気持ちを抱えつつ、唐突かつ断片的に語られる誰かの古い記憶とテントウムシの過去、アゲハの情報を繋ぎ合わせていくドキドキ感がたまらなかった。
これ以前に2作品読んだが、どれもスカッとは終わらなかった。
この作品も然り。
そこが原田氏の持ち味なのかな、と思うし嫌いじゃない。

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Posted by ブクログ 2019年11月25日

設定がユニークで今時のテーマを上手く絡めてラストまで楽しめた。
今後この作家の作品は読んでいきたい。

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Posted by ブクログ 2019年05月15日

様々な理由から過去を消したい、逃げたいと思っている女性たちが暮らす「虫の家」というグループホーム。本名や過去は明かさず昆虫の名前で呼びあう。似たような傷を持ち、ひっそりと暮らしたいとだけ願っている。心の救いとは何か。過去から一歩を踏み出すことができるのか。辛かったことが消えることはないのかもわからな...続きを読むいし、この先も楽ではないのかもわからないけれどそれでも生きていくしかないという現実に押しつぶされそうになりながらも必死に立とうとする姿がいい。

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Posted by ブクログ 2020年06月07日

彼女たちが眠る家
原田ひ香さん。

いろんな伏線があって、
あーあのときのー。と、
前に戻り読み返す。
おもしろかった。

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Posted by ブクログ 2020年03月23日

2020.3.23
どんだけ執念深いんだ?けど結果的に社会復帰出来るきっかけになってくれてよかった。
リベンジポルノしたやつって死刑でいいわ

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Posted by ブクログ 2019年09月06日

九州の離島に、ある共通の過去を抱える女性たちが共同生活を送るグループホーム。厳しい禁忌の下、静かに暮らす彼女たちの前に、奔放な母娘が入居したことにより起こる日常の崩壊。救済と希望の道を精緻に描く長編作。
インターネットを中心とする社会となり、人は自分の存在の置場所に迷っている。便利な反面、本作のエピ...続きを読むソードのように晒し者にされ、普通の社会生活が送れなくなる場合もある。結局はネットも人の一部分だ。自立を果たした『テントウムシ』の選択は間違ったものではないと思う。

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