あらすじ
バツイチ、アラサー、犬森祥子の職業は〈見守り屋〉。依頼が入ると、夜から朝までひたすら人やものを見守る。彼女の唯一の贅沢は、夜勤明けの晩酌ならぬランチ酒。街で出会ったグルメを堪能しながら思うのは、一人娘のこと。別れた夫とその再婚相手のもとで暮らす娘に会えないまま半年が経っていた。独り思い悩んでいたが、ワケありな客たちと過ごす時間が徐々に祥子を変えていき……。今日も昼どき、極上の一杯をいただきます!
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ランチ酒。色々な食べ物と、お酒でいつもおいしそーと思ってます。人との繋がりには時間帯問わないですね。角谷さんとの今後は?いいところで終わってしまった。
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食事の描写が美味しそうで美味しそうで......
満腹なのに、何か食べたくなる。飲みたくなる。(自分の場合はお酒じゃなくて甘い飲み物だけれど)
空腹時にはとてもじゃないけど、読んじゃいけないです。
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良かった
何がいいって、法律の力や警察の力を使わなかったのが今回は印象的というか良かったなあって
ひとつは主人公の娘に会いたいのに会わせてくれない
やきもきしたが、きちんと会えたし事情もわかったしで良かった
特に手紙、が良かったな
もうひとつは、sns
情報開示請求とかしてもいいのに、その前の段階で留める
結末は書いてないが、きっと上手いこと進んだと信じる
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祥子の恋愛模様は、我が子への想いで止まろうとしてしまう。
私はまだ子どもを持ったことがないから、子持ちの母の想いって想像するのが難しい。
いいじゃない、進めば。新しい恋に。
最後の展開が少しおもしろい。頑張れ!
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読んでいる間中お腹空いてしょうがなかった。
美味しそうなランチと魅惑のアルコールの数々。
堪能させていただきました。
そして、今作は祥子の心模様や見守り先の人々の事情もとても気になって…
早く次が読みたい!
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ランチ酒第二弾
今回も美味しそうなものばかり
焼き鳥丼、角煮丼、からあげ丼…
今回は丼ものが多いな。
スパゲッティグラタン、ハンバーグ…
洋食も捨てがたい。
強く惹かれたのは、神保町の大型書店地下にあるドイツ料理のお店だったんだけど、調べたら既に閉店しているらしい。
残念。
静岡県で展開するファミレスの〝げんこつハンバーグ〟も、めちゃくちゃ美味しそう。
だって「今まで食べたハンバーグの中で一番」とか言ってるよ?
しかしすぐにでも食べに行けそうなのは、豚骨ラーメンのチェーン店かな。
と食べ物のことばかり書いたがストーリーも、もちろん良かった。
〝見守り屋〟の仕事を続けている祥子だが、前作と比べ、ずいぶん仕事にも慣れた様子。
そして依頼してくる人の心に、そっと寄り添う優しさが伝わってくる。
祥子はいつも相手に言って良いこと、言わない方が良いことを考えていて、最後の言葉を飲み込む。
相手の話に耳を傾け、踏み込みすぎないのね。
こういう思慮深さ、私も見習いたいな。
祥子と娘の関係や恋の気配など変化もあり、ますます続きが楽しみな展開だ。
祥子の心の声…
「やっぱりおいしい。悲しくても寂しくても、おいしい」
そうだね
悲しい事があっても、美味しいものを食べて、美味しいと思えたら、明日も頑張ろう。
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2019年出版。第二作。この後は「あさ酒」に繋がる。タイトルからは何だかノンビリ平和な印象を受けるが、中身はそこまでお気楽でも無い。飲み食いと、その舞台となる店の記述も多いので、設定や展開が重過ぎてグッタリすることも無い。実在のお店やメーカーをモデルにしているようだけど、具体的には知らないし、そこまで突っ込もうとは思わない。が、知っていたら楽しいだろうな...とは思わされる。前作よりも重い設定も組み込まれているが、苦痛で読み進めを中断するような事は無かった。
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さまざまな街のグルメを堪能しながら、一人娘のことを思う祥子。前作に続いて登場する人物もいて、読み応えがあって良かった◎
特に祥子と角谷の「御殿場」のシーンは、一緒に過ごす楽しい時間!と実際の結末との落差にショックな気持ちもあった。
また、小山内が祥子に気持ちを伝えるシーンも良かったし、祥子は一人娘のこともあって気持ちには応えられないけど、小山内のことは大切な存在であると伝えた場面にはグッときた。大人の関係も素敵だよなぁ…!
ネットいじめにあっていた実咲や、余命少ない樋田の結末なども分からない部分もあったけど、文章全体が明るい結びであったように感じた。祥子と私自身の価値観が近いように思え、共感できた!原田ひ香さんの書く文章好きだなぁ♪
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シリーズ2作目。今作もまったりと進むストーリー。娘と月1回は会えるなど色々進展もあった。
ランチはやはりどれもおいしそうで、読んでいるとおなかが減ってくる。
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今回も美味しそうなランチがたくさん。配慮のできる登場人物たちで読みやすい。「なくなるものや失うものもあるけど時に復活もする。」急がずに少しずつでいいよ。
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バツイチアラサーの祥子の職業は見守り屋。依頼が入ると夜から朝まで人や物を見守る。彼女の唯一の贅沢は夜勤明けの晩酌である。この本にもお酒を飲めないことが悔しいと思わされた。けど仕方ない。こうして本を通じてお酒の楽しさが分かれて良き。
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ランチ酒シリーズ2作目。
祥子の見守り屋の仕事もすっかり板についてきた。それにつられて、初めは「見守り屋?そんな仕事ってある?」という気持ちだったのが、確かにこういう仕事のニーズはあるだろうなと、肯定的な気持ちになってきた。
仕事、離れて暮らす娘との関係の変化、それに美味しいランチ酒。それらがうまく絡み合いながら物語が進んでいく。1話が30ページ程の朝ドラみたいなテンポ感で読みやすいし、このシリーズ好きだな。
それにしても、祥子のモテっぷりはすごい!
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ランチ飯シリーズ。この前3から見たのに1じゃなくて2の方から読んでしまった!
けれど、問題なく楽しめた。今回はがっつり食べる系のランチが多かったけれど、とても描写が美味しそうだし、主人公のご飯とお酒を真剣に楽しんで食べてる姿が良かった。
特に1番最初のお話の焼き鳥丼。とっても食べたい。
この本の中で、がん宣告を受けた女性作家の言葉が
とても心に残りました。
「なんでもそう。ね?あなたは、きっと今、ここにあるものは、あなたの手の中にあるものは、いつまでもここにあるって思ってる。けど、違う。それを楽しめるのは本当にごくわずかな時間だけなのよ?」
今ある時間や環境は、永遠のものではなくいつでも覆ってしまう可能性があるから、楽しめるうちに
何でも全力で楽しまなくちゃいけないなーと思いました。
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離婚して子供置いて家を出て、なかなか子供に会えない、という設定だけで、可哀想とか不幸とか決めつけてしまいがちな自分の頭の古さが情けない。
なんか、モテモテだし、なんでも美味しく飲んで食べてるし、たくましくて幸せそうだ。
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たまたま手に取ったのでシリーズ第2作目というのは知らなかった。続き物だと感じさせない構成だったということだと思う。女1人でランチ酒、ハードルが高いように思えて行ったことないが、主人公のように飄々と(?)、自分の思いのまま、食欲のままランチを楽しむの憧れる。
登場人物たちに程よい距離感はありつつ、時に踏み込む勇気、本気で向き合う覚悟など、色々なことを感じさせる作品だと思う。何よりランチの描写がいい意味で生々しくて読んでいるとお腹が空いてくる、、、。しかもちょっとガッツリ、脂っこいもの食べたくなる、、、。
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食事とお酒をこんなに活き活きと描けるってすごい。またそこに様々な人の悩みが合わさって…。面白いです。
人間は悩みがあるから、美味しいものを食べるのだろうな、とぼんやりと考えていました。
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ランチ酒第二作。前回よりも祥子の性格や「今」にフォーカスされていて、前よりちょっとだけ深く祥子のことを知れた気がする。あとはたびたびの食事シーンの描写。ごはん大好き×酒飲みの私にはたまらない。ただ炭水化物(特に麺や丼もの)とお酒を飲める祥子は凄すぎる、、、笑 これをするとお腹がはち切れそうになるので覚悟がないと到底できないけれど、今度やってみようかな。笑 そう思わせてくれる繊細な食事描写です。
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ランチに呑むアルコール。好きな人にはたまらない背徳感やリラックス感があるんだろう。
私はそれほどアルコールに強くないので、外で呑むことはまずなく呑める人が羨ましい。
主人公祥子の行く店名ははっきり書かれていないがそれとなくわかる。
本の中に出てきたお店に私も行きたくなり、今年の誕生日はそこでお祝いしようと思った。
後先短い親との接し方で、最後の数週間をずっと一緒にいてあげたほうが気が済むのかもしれない。あそこまでした、精一杯看病したと思うことが、人には時に必要だ。
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グルメ物の連続ドラマを見ているようにとても楽しめた。
短編が何話も折り重なって話しが進んでいく構成になっていて、どの話しも物語と食事のそれぞれパートがバランスが良く書かれていて、どちらも面白く読めた。
具体的な店名は出てこないが、おそらく実在の店をモデルにしていると思われ、どの料理も描写が見事で食欲をそそられた。
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小山内さんの方がいいのになと思いながら読んでいました。角谷さん、ちょっと信用できない感じを醸し出しているから。
それでもやっぱり仕事の後のごはんとお酒が美味しそうです。
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読んでいる最中に、気になるフレーズをメモ。
P15
言いたいことをはっきり言えず、なんとなく飲み込んでしまったり、相手の気持ちを勝手に慮って身をひいてしまう。そして、気がつくと本当に大切なものは皆、なくなってしまうのだ。
前作に出会った人との関係が続いているものもある。娘との関係も、見守りのお客さんとの関係も。
前作では、言いたいことを飲み込んでしまっていた祥子だが、今回は、少しずつ、自分の意見を伝えるようになった。そして、相手の気持ちを考えつつ、自分の意見を伝えて、話し合いながら、問題を解決する方向に向かっているお話しでした。
なので、前作では、少し重苦しい話しが多かったですが、今回は、ちょっと心が軽くなる思いがしました。
あと…
今回、祥子さんは、3人から、告白されたりプロポーズされたりしました。人生最大のモテ期?!ですが…。
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見守りやを通じて知り合った人との関係も前作から掘り下げて、より繋がりが出てきていたり、祥子自身の思いや過去も深く知ることが出来たり。
美味しそうなご飯と共に、どんどん引き込まれてついページをめくってしまう。
ご飯もめっちゃ幅があって食べた事が無いものも出てくるので食べてみたくなる。
思った以上に前作と繋がっていたので、あまり間隔を空けずに読んだ方が楽しめるかも。
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「ランチ酒」の第二弾、「おかわり」です♪前作を読んでいたなら「おかわり」したくなりますよね!主人公はアラサーバツイチ子供はいるけれど、前夫が引き取っているので一人暮らしの犬森祥子さんです。友人の亀山太一さんの「中野お助け本舗」の「見守りサービス」を補助しています。依頼者からの仕事を終えてからの「ランチ酒」を楽しみにしている女性です。
この作品でも第一酒から第十酒まで、美味しい描写がいっぱいです♪ある意味、というか、絶対的に羨ましいっ!!そして、原田ひ香さんってホント、美味しい描写が上手いんですよね!とっても読みやすいです。
でストーリーの方は、祥子さんにも動きがあるし…というか、まさか、まさかのモテ期到来なのかなっ♪祥子さんと角谷さんがどうなるか…気になります。
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サクッと読める。
日々の繰り返しのように思えても変化はしていく。
実在のお店が出てくるのも面白い。渋谷はあのパフェ屋だし、あのラーメン屋ですね…
文章書きたくなるしおいしいご飯を食べたくなる。
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どのごはんもおいしそう。
食べたものも思い出に残るけれど、誰と一緒に食べたかも大事だなと思う。
登場人物みんな自分のことだけじゃなくて相手のこと、周りの環境のことも考えていて大人。
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シリーズなのを知らなくて、
2巻?から読んだけれど楽しめた〜
切ない気持ちもありつつ、食事の描写がおいしそうで、私も昼からゆっくり飲んでみたい♫(笑)
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星3.5
第一作より、だんぜん、読み応えがあった。前作は、人物や設定の紹介的な役割だったのかな?今作では、各人物の造形が深まった気がする。もともとシリーズ化する前提だったのか、今作の最後も中途半端で終わっているし。
私は食レポ的なパートよりも、見守られている人たちや祥子自身の今後が気になったので、次作もすぐに読んでみるつもり。続きが発売されたら即読むのも楽しみだが、いつも前の巻の内容をすっかり忘れてしまうので、こうやって続けて読む方が私は好きだ。
しかし、朝からカロリー高めの食事に酒。その後家に帰って寝るというのだから、祥子の年齢的にもそろそろ太ってきそう。
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『ランチ酒』シリーズ2作目。夜勤を終えた帰り、ランチとともに軽く (?) 酒を楽しむアラサー女性を描く連作短編集。第1酒から第10酒までの10話からなる。
* * * * *
主人公は犬森祥子。
バツイチで「見守り屋」という一風変わった職に就いています。
仕事は夜勤中心でストレスが溜まる仕事だけに、仕事帰りにランチを兼ねてチョイ呑みするのが何よりの楽しみ。
そんな祥子の昼呑みランチを中心にしたライフスケッチがおもしろかった。感じとしては『孤独のグルメ』を思い出す作品でした。
朝や昼に気軽にとる食事。何を食べるかはその時々の気分次第。高級店での気取った料理でない ( 豊洲の寿司屋はありましたが ) ところが親近感が湧いてイイ。
食べることが好きで健啖家でもあるほか食欲が仕事の成否とは切り離されているところなど、祥子と井ノ頭五郎には共通点も多い。 ( 違いは五郎が下戸であるところぐらい。 )
だから読んでいて気持ちいい。
主人公の祥子については、やや地味な設定ながら落ち着きや機転もあり、ランチ時に見せるはしゃぎようも魅力的で、これまた親近感があってよかった。
また、ストーリーについては起伏に富んでおり、サスペンスや恋愛模様など読ませる展開にも作者らしさが出ていてgood!
物足りなく感じたのは料理と酒類の描写でした。
作品タイトルに掲げているのなら「ランチ酒」は見せ場の1つのはずです。ならば酒食ともに、もう少し食欲をそそる描写が欲しかった。特に小タイトルが「第~酒」なのだから、酒類へのウエイトは再考の余地があるように思えます。
副題「おかわり日和」。展開に活かせているでしょうか?