原田ひ香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私は昭和生まれだけど、バブル期は知らない世代なので今回の話ははじめ共感しづらかった。
でも本は読みやすくて、前半こそスローペースだったけどお年寄りを助ける辺りから人柄が好きになり、そこからは一気に読んでしまった。
途中途中に出てくる元彼たちの気持ちが結局わからなくてイマイチ物語に入り込めなかったけど、チヤホヤされてたバブル時代をホントの意味で卒業出来たのには成長を感じた。
昔お世話になった上司の飯塚さん?とのやり取りがすごく好きで、解説にも書いてあったけど人生は短いのではなく長いのだから楽しんだもん勝ちという言葉はグッときた。
今この瞬間は二度と帰ってこないけど、私もアラフォー。これからの楽しみをたのしみにしつつ生きていきたいと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレあらすじなどを調べずに、題名だけで原田ひ香さんの軽快な物語かなと思って気軽に手に取ってしまった。
生活保護を当然の権利として受給している両親のもとで育った天使(えんじぇる)の物語。計画性のない大家族の子どもの1人で、小さいころはテレビの取材がたびたび入っていた。
特殊な環境で育ったので世間との感覚がかなりずれていて、読んでいて本当にどんよりしてしまった。一生懸命生きようとしているところは良いのだけど、周囲の環境がひどくて悲しくなってしまう。
読後感もあまりよくなく、もったりとした嫌な気持ちだけ残ってしまって、もう読み返したくないと思った。
古本食堂 や 三千円の使いかた と比べると、ポップさが少なくかなり重かった。 -
Posted by ブクログ
朝・昼・晩で店主もメニューもガラリと変わる不思議な店「三人屋」。
喫茶店、うどん屋、スナック……それぞれの時間帯に登場する料理の描写がとにかく美しく、圧倒的にお腹が空く作品だ。
森野俊生の場合。喫茶店のつもりが昼のうどん店に紛れ込んでしまった俊生の慌てようと、女店主・まひるのぶっきらぼうさの対比(笑)。そこに差し出されるエッジの立った美しい讃岐うどんの対比は鮮烈で、五感が刺激された。
私自身が三姉妹の末っ子ということもあり、彼女たちの関係性には特別な愛おしさを感じた。物心ついた時から一緒にいる同年代の仲間。「あの時あんなことがあったね」の一言で、他の誰とも共有できない同じ風景を頭の中に浮かべられる存在がいることの貴重さを、改めて実感させてくれる。
だからこそ、長女と次女の間にある絶妙なライバル意識には、どこかリアルな生々しさがある。そんな姉たちのピリついた距離感を、三女の朝日のように一歩引いた第三者の立場で客観的に見守れるのも、末っ子ならではのリアルな共感ポイントだ。
単なる「ほっこりお料理小説」に終わらない、人間のほろ苦さも不器用さも、すべてを美味しく包み込んでくれる、最高に痛快で愛おしいエンタメ作品だ。
って、いうか、「味の素」は偉大だ!