原田ひ香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
夫の一郎太を過労のため突然亡くした瞳、同窓会で再会し、その後瞳と結婚した健児、一郎太の母で瞳の義理の母だった静江の、3人の視点で物語が進んでいく。
3人の心情がとても丁寧に描かれている。
突然愛する人を失ったら、後悔もするし、思い出は美化して行くだろう。
心に空いた穴を埋めるために、誰かにすがりたくもなるだろう。
健児の書いたシナリオがドラマ化されることになり、瞳は家のゴミ箱に捨てていた原稿を読んで、自分と健児との再婚のことを考えてしまい家を出て行く。
二人の間にすれ違いがあったとか嫌いになったというわけでもなく、結局自分が許せなくなったのではないのか。
亡くなった夫が遺していったものに苛まさ -
Posted by ブクログ
ネタバレランチ酒シリーズをまだ読めていないので、
スピンオフといってもついていけるかな?と
少し思ったのですがとても楽しく読めました!
コロナで人生が変わった人は大勢いると思います。かくいう私もその1人です。
仕事もなく婚約破棄になり、さらにはコロナに罹患し落胆している恵麻。
そんな彼女に手を差し伸べてくれたのは見守り屋の祥子、そんな彼女から誘われて恵麻は見守り屋の見習いになる。
いろんなお客様を見守りつつ、祥子たちからも見守られ恵麻が少しずつ心の元気を取り戻しているようでホッとしました。
お仕事終わりの朝にはおいしいご飯とお酒で、
心も身体も一息ついている、そんな描写が暖かくて元気をもらいました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ恋と食のある10の風景なんていうから
てっきりライトな話が多いのかと勝手に
思ってたらなかなか濃さでした・・・
どの話も面白かったけど最後の方の2編
「SUMMER STREAMER」の爽やかさと
「夏のカレー」と言うタイトルの割には
全く爽やかさ(個人的感想)のないなんか
どろどろと言うかちょっと濃いめの
男女二人の軌跡が対照的で印象に残ったかな?
途中出てきた「ゆかりとバターのパスタ」では
浮かれる男に怒ったけど、やっぱりおいしい
ものはおいしいんだなぁ~と思う女に共感。
まぁでもこれは作中にあるように「ゆかり」を
作った三島食品がすごいんだよ!間違いない!
知ってる作家も知らない作 -
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Posted by ブクログ
このタイトルから、お金のやりくり的なストーリーかと思いきや、全然違って女性の生き方を描いた内容でした。
シングルマザーの里里の元に、疎遠にしている母親から古い家計簿が転送されてきます。
その家計簿をつけていた五十鈴加寿という女性は、男と駆け落ちした挙句心中したと聞かされていた、里里の祖母と思われ、家計簿の備考欄に書き込まれている日記のような独白を読み進めるうちに、加寿の人生が浮かび上がってきて・・。
本書は里里の視点と、件の家計簿を発見した女性就労支援NPO「夕顔ネット」の代表・晴美さんの視点、そして加寿さんの家計簿の記述が交互に展開していく構成となっております。
本書に登場する女性達は