原田ひ香のレビュー一覧

  • 古本食堂

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    『喫茶おじさん』に続いて手に取った原田ひ香さんの作品。古書店が舞台の話は三上延さんの『ビブリア古書堂の事件手帖』以来だったような。あちらは古書にまつわるミステリーだったけれど、こちらはどんな感じかなと思いながら読み始めました。

    鷹島古書店にやってくるのはどれもクセの強い人ばかり。新米店主である珊瑚さんと親戚の美希喜ちゃんは、慣れないながらも店の中にある様々な古書と神保町の美味しいグルメを仲立ちにして、温かな関係を築いていく。

    それは亡くなった前の店主も含め、皆が古書をこよなく愛する人たちだったからこそ心を通じ合わせることができたのだろう。ああ、自分も神保町の古書店と喫茶店巡りを
    してみたい

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    2026年02月19日
  • 東京ロンダリング

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    事故物件に一定期間住み次の住人への告知義務をなくす(ロンダリング)仕事に就いた内田りさ子の再生を描いた小説。

    賃貸物件の告知義務を利用した職業設定が面白い。
    ロンダリングを”浄化”というのも、まるでお祓いみたいで可笑しい。

    泣くか寝るだけだったりさ子が立ち直っていくストーリーは、こちらも心が整えられていくようだった。

    「いつもにこやかに愛想よく、でも深入りはせず、礼儀正しく、清潔で、目立たないように」
    このロンダリングの心構えは、周りとうまくやるためというより、いなくなっても違和感を持たれないためのものであると思う。

    そんな希薄な人間関係がずっと続いたら、物足りなくなってくるのでは?

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    2026年02月18日
  • その復讐、お預かりします

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    成海のセリフの言葉遣いがゆれていて(二面性のあるキャラなのはわかるか、ゆれ方が曖昧すぎて一貫性がなく、キャラクターの実像が掴みにくい)そこだけがかなり気になったが、話の筋はけっこう好きな感じだった。

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    2026年02月18日
  • 定食屋「雑」

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    原田ひ香さんの作品は,美味しいものを「読みたい」時に手に取る.
    『あさ酒』で,見つけてしまった楽しみは,中毒性があるのだ.
    さて,この作品,『あさ酒』が,ぶっちゃけ,ストーリーより美味しい描写にすっかり心を奪われてしまって,ストーリーそっちのけ・・・とまでは言わないけど食べ物が主役だったのに対し,本作は「ちょっとだけ」人物描写に力点が置かれている・・・あれ?なんかまた失礼なこと言ってるな(笑),シンプルにじわっとくる感じは,これまた味わい深いもんで.作中に出てくる料理たちと一緒で,大きなドラマ性があるわけでもなく,誰にでも起こりうる普通の人生の,ありきたりな山や谷・・・でも,それがなんとも心地

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    2026年02月22日
  • ここだけのお金の使いかた

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    ネタバレ

    原田ひ香さんの短篇が入っていたのと、帯に引かれて購入。

    どのお話もよかった。
    節約術が載っている訳ではなくて、お金との向き合い方だったりお金と人間関係の絡みなどが話に編み込まれていてお金について考えることができた。

    p213 わらしべ長者のつくりかた

    いったいいつから、どうせ自分なんて大した人間にはなれないと、世の中を拗ねたような顔つきで暮らすようになったのだろう。
    これから自分がどんな職業や生き方を選ぶにしても、一日、一日をきちんと生きていく。仕事を楽しむ。楽しめる仕事を探してみる。


    心に染みた。

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    2026年02月17日
  • その復讐、お預かりします

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    その復讐、お預かりしますは、復讐代行という刺激的な設定ながら、実際には人の欲や矜持、再出発を描いた短編集。正直、私は長編派なので、「この程度のことでセレブでもない人が大金を払って復讐するだろうか」という設定にはやや違和感もありました。

    物語自体にはそれなりの痛快さはありますが、全体としては少し浅い印象も受けました。短編同士が緩やかにつながっていたり、最後に思いがけない仕掛けがあったりする作品(たとえば青山美智子さんの短編集のような構成)が好きな私にとっては、やや物足りなさも残ります。

    それでも印象に残る台詞はいくつもあります。「こんがらがった愛の糸をほどくキューピット」や「本当に大切なのは

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    2026年02月16日
  • あさ酒

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    ランチ酒のスピンオフ
    朝から酒かぁと思いつつ、築地の漁師さんとかそうやったんかなーって思いながら読書。
    ランチで飲む酒の背徳感くらいが自分には丁度いいなぁと思いつつ、登場人物の悲喜交々はやはり惹きつけるものがあり面白かった。

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    2026年02月15日
  • 古本食堂

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    感想と思うと難しい、、

    読みやすくて、たのしい
    〝たのしい〟感じがする
    笑っちゃうような話ではなくて、
    ただそこにある現実と想像とそれぞれの想いが
    温かくも静かに存在している

    古書もご飯屋さんも神保町ももう親しみの中にある

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    2026年02月15日
  • その復讐、お預かりします

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    ネタバレ

    最近よくあるスカッとものと思いきや、どちらかというとじんわり系。
    憎しみに囚われた心をいつの間にか再生してくれるような物語だった。
    実は美菜代が気づかないところで、誰かが影で動いているのかとか期待したが、そうでもないらしい。
    出入りしていた謎の人たちは、なんだったのだろう。
    少々未消化な部分が気になったけど、まぁおもしろく読めた。
    要は依頼した段階で、復讐はほぼ成し遂げられたようなものなのだろう。
    憎むべき相手がギャフンとなるところを知り爽快だったとしても、傷ついた心は元には戻らない。
    理不尽な思いをする人は、基本的に心優しいから、逆に新たに傷ついてしまうのだろう。
    こんな復讐もあってよいのか

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    2026年02月13日
  • あさ酒

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    大好きな「ランチ酒」シリーズの祥子さんのその後の話も少しあるのだが、
    本作は新たな主人公、恵麻が中心。
    恵麻が仕事も恋人も失うが、「見守り屋」として働きながら再生する様を淡々と描いている。
    原田ひ香さんの文章は読みやすいなぁと改めて感じた。

    しかし不満が、、食べ物のチョイスが、、、
    カレーとたぬき蕎麦で酒は飲まないなぁ。
    オムライスもつまみにはならない。
    全体的に炭水化物多め。
    惹かれるお店が少なかった。
    あ、でもびっくりドンキーの「イカの方舟」は知らなかったのでそれはちょっと食べてみたい。

    ランチ酒は
    行ってみたい、
    食べてみたい、
    合わせてお酒を、ビールを、ワインを飲みたい!
    と思うお

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    2026年02月12日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    恋と食のある10の風景

    小説新潮掲載作品から編まれた、
    人気作家陣による〈恋〉と〈食〉をテーマにしたアンソロジー。

    顔ぶれはなかなか豪華。

    「わたしたちは平穏」 一穂ミチ
    平穏なふりをする平穏が好きなふたり。
    波風を立てず、壊さない距離を選び続ける関係性が、食卓の静けさとともに描かれる。
    元妻の生霊だか怨霊だかの存在だって平穏

    「ワタシノミカタ」 古内一絵
    シングルマザーの漫画家と、その息子。
    忙しさと不安を抱えるふたりのもとに現れたのは、救世主のような若いイケメンアシスタント。
    外見だけでなく、心までイケメン。
    仕事にも生活にも、さりげなく手を差し伸べる存在は、ふたりにとって確かに“

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    2026年02月09日
  • 口福のレシピ

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    ネタバレ

    美味しそうな描写がとても良かったです。しずさんが最後救われたなら良かった。祖母の描写ももう少し欲しかったです。

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    2026年02月09日
  • あさ酒

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    ネタバレ

    ご飯系の本が好きで朝から飲むってのはちょっと新鮮。私はお酒はほぼ飲まないので、こーやって飲めたら楽しそうやなーと思う。

    見守り屋に依頼する人達をもっと深掘りして欲しいなと思った。

    祥子さんが主人公とも思われる作品もあるようなので、それも読みたい。

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    2026年02月07日
  • 彼女の家計簿

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    ネタバレ

    戦中戦後の主婦、職業婦人のつけてた家計簿日記が虎つばのお母さんに重なる。
    仕事も大事だけど娘より大事かなぁ。。。

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    2026年02月06日
  • 財布は踊る(新潮文庫)

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    原田さんの作品はとにかく読みやすいです。おそらく読書を始めたばかりの方にお薦めです。本作についてはお金にまつわる話で、なんとなく世知辛く感じました。「青い壺」のような話の展開でした

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    2026年02月05日
  • 虫たちの家

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    リベンジポルノ被害やネット被害で心に傷を負った女性たちが暮らす最後の砦の『虫たちの家』
    本名を捨てて新しく生き返りたいと言う気持ちがあるのだろうが、テントウムシやオオムラサキ、ミミズなど虫の名前で呼び合うことは気味が悪いとしか思えない。
    前半、閉鎖的で神経質な生活に息苦しいだけでちっともそそられなかったが、中盤から不穏な中にも何やらゾクゾクし出し、後半は作者の仕掛けられた罠に見事にハマってまさかの展開だった。
    気味が悪いところは『DRY』を思い出したが、原田ひ香さんには珍しくミステリーぽい意外性が良かった。

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    2026年02月05日
  • 人生オークション

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    不要なモノ=執着を手放していくことですっきりとした空間と心持ちを手に入れ、新しい一歩を踏み出す(まさにやましたひでこさんの提唱する断捨離)りり子おばさんと彼女を通して自分と向き合った瑞希。いずれもまだスタートラインに立ったばかりのところで物語が終わり、この後のふたりがどうなるのかはわからない。なかなかそんなにすんなりとは行かない気もするが、行動した事実は彼女たちの今後の力になるだろう。

    『あめよび』
    解説を読むまで本当のオチは理解できていなかった(とはいえ、それでも本当に理解できたかは疑問)。

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    2026年02月05日
  • 古本食堂

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    あんまり神保町に詳しくないのと、古本屋に出入りしないから親近感!って感じはなかったけど
    美味しいものとニッチな本を取り上げてるから
    食事と本、どちらにも興味が湧いた!

    登場人物もみんないいし、ちゃんとみんな成長していく姿がいい。

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    2026年02月04日
  • ラジオ・ガガガ

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    全6話の短編集。どれも全く違う主人公で、年齢も性別も職業もバラバラ。第4話の昔の相方では、夫婦の寄り添い方の難しさ、ステキさが感じられて好きだった。第5話のWe are シンセキもよい。最後は清々しく感じる。

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    2026年02月04日
  • 老人ホテル

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    「……家族にはもつ利用されたくないから。
    何も奪われたくないから」

    1番天使の想いが出ていた一文かなとも思う。
    光子が心を開いて天使に色々なものを託す場面はすごくよかった。

    ただ、最後の終わり方がヒヤヒヤ、モヤモヤして
    スッキリしない内容だったから△2かな。

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    2026年02月02日