原田ひ香のレビュー一覧

  • 一橋桐子(76)の犯罪日記

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    読みやすかった。
    他のシリーズの登場人物も出てきたりして面白い。
    あいかわらずこの作者の男性像はろくでもない奴か女性にやさしい人かにハッキリ分かれてるなぁ
    そう単純でもない気がするんだけど 、、

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    2025年09月08日
  • 人生オークション

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    表題作の「人生オークション」と「あめよび」の2作だ。
    人生オークションについては、私はヤフオクで物を買ったことがある。新品なのに何故か安い物がある。本は古本屋さんに来てもらって売却している。しかし、本も手放したくないものがある。そして本棚から溢れてしまう。リリ子叔母さんの状況になったことはないが、気持ちはわかる。どちらかというと考え方は姪の瑞稀に近い。原田ひ香さんのストーリー性と表現力が奥深くまで導いていく。

    あめよびについては、美子と平山輝男が6年の付き合いをしているが、輝男はどうしても結婚できない理由があるという。その理由は話さない。諱(いみな)が関係するのか?

    自暴自棄になってしまう

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    2025年09月08日
  • ほろよい読書

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    お酒にまつわる短編集。
    推し話は額賀 澪さんの「醸造学科の宇一くん」
    酒蔵の跡継ぎなのにお酒が好きじゃないかもしれなくて不安な女の子と、ライバル酒蔵で一つ年上の宇一くんが対話する夜のお話。すごく爽やかで、正にごほうびの一杯という感じでした。良かった
    額賀 澪さんの他の小説も読んでみよう!「光が死んだ夏」のノベライズ版も彼女が書いてるんだ!

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    2025年09月05日
  • 人生オークション

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    人生オークションはものの断捨離をすることで心の断捨離も。心がざわついてる時は掃除をするといいとか掃除をすると気持ちもスッキリするとかいうけど本当にそんな感じ。
    あめよびはなんだか複雑な話。いつもと雰囲気違った。

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    2025年09月03日
  • 古本食堂

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    兄の滋郎が突然亡くなり、神保町の古本屋を
    継いだ女性珊瑚さんは、滋郎の兄の孫の美希喜と
    周囲の人達に助けられながら経営することに。

    古書店を訪れたお客さんが、自分が読んだことの
    ない思いがけない本を、珊瑚さんや美希喜に紹介
    され、気持ちが徐々に変わるシーンが印象的。
    食べ物が出るシーンが本当に美味しそうで、
    特に、美希喜が、大学の進路相談に滋郎さんの
    お店に行った時にご馳走になった、けぬきすし、
    食べてみたい。それから、揚げたてのピロシキ、
    ボンディのビーフカレー‥
    ああ、なんだかすごくお腹が減ってきた‥
    町中に古書があふれていて、おいしいものが
    あふれていて、味わい深い人達がいる、
    なんて

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    2025年09月02日
  • 彼女の家計簿

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    ネタバレ

    以前読んだ『口福のレシピ』にも少し通じるものがある気がする作品。
    3世代の女性たちのつながりが、書物を通してつながっていくところなど。
    母の朋子さんの性格は共感できなかったし、晴美さんの再会した永田という男は最低で嫌な気持ちになった…

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    2025年09月01日
  • 財布は踊る(新潮文庫)

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    一歩間違えれば、誰でも陥る可能性があるないようがテーマ。そうしないためにもマネーリテラシーの大切を教えてくれます。
    資本主義の社会で生きていくためには、マネーリテラシーは重要であり、かつ学びだせば楽しい分野だとも思います。

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    2025年08月31日
  • 人生オークション

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    人生オークションとあめよびの中編小説2篇の話。人生オークションって聞くと人生自体をオークションに出されるのかとトンチンカンなイメージしていたけどこれまでの人生で要らないものを転機にヤフオクで捌くって話、またりり子叔母さんの過去も興味深く読みました。

    あめよびは結婚に踏ん切りつかない男女が最後別れてその結婚しなかった意味に気づくと言う話、あまり好みではなかった。

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    2025年08月31日
  • 老人ホテル

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    子沢山の毒親に育てられ、きちんとした教育を受けられないまま大人なった主人公・天使(エンジェル)。
    高校中退後、世間に放り出される。生きていくために働き始めるが、学もお金もなく、親の援助もない彼女がいかに成り上がって行くのかを描いた作品だ。
    「老人ホテル」というタイトルだけに訳あり老人達が長期滞在するホテルを舞台にお金持ちになるためのノウハウを学んでいくことになるのだが、ラストが後味の悪い感じだった。
    途中まで楽しく読めてただけにモヤモヤ感が残ってしまった。
    解説によると単行本と文庫本ではラストに違いがあるらしいが、読後にスッキリ感を求めるタイプなので、いつもより星の数が1つ減ってしまったかな笑

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    2025年08月31日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食がテーマであること、と、
    こんなに豪華な作家さんが集まった文庫本、読むしかないでしょ?!
    と、手に取りました。
    期待通りです。
    食と恋がテーマの短編小説でしたが、それぞれのシチュエーションでこんなにもバリエーション豊かに物語が紡がれていけるんだ、と。

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    2025年08月31日
  • はじまらないティータイム

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    原田ひ香さんとタイトルに惹かれて手に取りました。
    日常のほのぼのした雰囲気を想像していましたが、始まりから母と娘の不穏なやりとり。
    (当方も母親のただ聞いて欲しいだけのお喋りを鬱陶しく思った経験はなきにしもあらず。)

    不倫や離婚などの良くない言葉が出てきたなと思ったら視点が変わり、そんなこんなで計4人の女性の視点からその事柄について描かれています。

    皆さんも書いてある通り、結末はありません。
    4人の女性が「そうはならんやろ!」と突っ込みたくなるような不思議な絡み合いをするのが面白おかしく、私はニコニコしながら読み終えました。
    読み手によって自由度の高い読み物だと思いました。

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    2025年08月28日
  • そのマンション、終の住処でいいですか?(新潮文庫)

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    ネタバレ

    まさかのアスベストの話。実際にあったら怖いなとゾッとした。建築家と住民、それぞれの家族に対する思い、親子関係などなど、人間関係が絡み合いながら建築物の問題に直面していく話。サッと読めた。

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    2025年08月27日
  • 定食屋「雑」

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    健康食志向の沙也加は、突然夫から離婚を切り出される。
    浮気を疑い、夫行きつけの定食屋「雑」へ。
    心が温かくなる物語。

    1話は「ほろよい読書」で既読。
    健康食を強制されて嫌になるっていうのもわかる。体に悪かろうが食べたいものを食べたい時もある。離婚に関してはどっちもどっちな沙也加と夫、後半は夫の姑息でケチな感じにイラついてきたけど。
    まぁ本題はそこではないのです。「雑」で働き”ぞうさん”と接することで沙也加にもぞうさんにも変化が。その人間模様が温かくて良かった。
    これで完結っぽい締めも良い。

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    2025年08月28日
  • いただきますは、ふたりで。―恋と食のある10の風景―(新潮文庫nex)

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    食事が出てくるお話を読みたくて、借りた一冊。古内一絵さんとか一穂ミチさんの短編が入っていて、いろんな【ふたり】が食とからみながらお話が進む。
    尾形真理子さんの大谷翔平が出てくる話に、小説にまでご本人で出てくる大谷翔平のスゴさんを感じた。
    個人的には原田ひ香さんの『夏のカレー』が切なくて好きだった。

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    2025年08月25日
  • 一橋桐子(76)の犯罪日記

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    高齢化社会の日本の現状をテーマにした作品だなと思います
    年金も少ない、節約にも限度がある。
    働きたくても働ける場所もない。

    だからこそ、
    施設で暮らせている人は幸せなのかなって思ったりします。
    施設にも入れず、一人暮らしを強いられる人は大変なので

    今のうちから少しずつどんな老後を送りたいのか
    考えなければと思います

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    2025年08月24日
  • ここだけのお金の使いかた

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    どれもよくお金に基づいて作り込まれたストーリーでリアルさがあり、サクサク読めた。
    お金で買える物、買えない物、それ以上に価値を与えてくれる存在、共感出来るストーリーが多かった。

    ・百万円分の無駄/新津きよみ
    今まで自分が生きてきた生き方で、お金の使い方がわかる話だと感じた。

    ・塾に行かない子どものための五つのクリンプス/図子慧
    お金の安さと自分都合で大事な事を見逃していることに気付く。これは現実でも起こりうること。お金の根本を見つめ直すことで原因までも解決出来る事が分かった。

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    2025年08月24日
  • 財布は踊る(新潮文庫)

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    登場人物の1人「葉月みづほ」の生き方は本当にすごい。お金や他人に人生を狂わされるもの自分の力で立て直す根性の強さにとても尊敬。
    投資やローンなど詳しくない為、所々理解できずであったが、こういう無知が後の人生を変えてしまう可能性もあることに気づかされた。
    人生は運任せなところはあると思うけれど、その運を掴む為にも自分の行動は見直すべきだと感じた。
    人生結局大切なのはお金。
    しかし、1番大切なのはあらゆることにも振り回されないぶれない自分軸持っていることかなぁと。

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    2025年08月22日
  • 彼女の家計簿

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    ネタバレ

    普通に良い話だと思うし心情が丁寧に書かれているとも思うし特に文句はないんだけど、ふと「みずきさんってどうしても必要なキャラクターだったのかな」とか思ったりした。
    夕顔ネットにはそういう女性もいるってことだけわかる軽いエピソードに留めといて、その分朋子さんの胸のうちをもっと知りたかったなーとか。
    父親が運動会で里里を抱き上げたときにキレたシーンをあとから掘り下げてほしかったなーとか。

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    2025年08月21日
  • 老人ホテル

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    題名から想像していた話とは違った。
    大家族で育ち、テレビにも取り上げられる中で育った天使(えんじぇる)は高校を中退し、キャバクラで働いていた。
    その時に店で出会った不思議な老女・光子に興味を持ち、彼女の後を追う。
    やっと見つけた時、光子はあるホテルに長期滞在していた。
    そこには光子の他にも訳ありな老人たちが住んでいた。
    天使は光子に近付くため、そこの清掃員として働き始める。
    そして光子にお金持ちになる方法を教えてもらう。
    一般常識とか常識とか、殆どない天使が変わっていく様は興味深いものがあった。
    他の老人との絡みもあったけど、そこは少し中途半端な気も…
    最後に収録されていた天使のその後を書いた

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    2025年08月19日
  • 財布は踊る(新潮文庫)

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    いろんな意味でどんよりしてしまった。
    あまりにもお金に対するリテラシーが無さすぎる人、投資で人生を狂わせ犯罪にまで手を染めてしまう人、真面目に働いて頑張っているのに安いお給料で奨学金を返しながら将来に希望が持てずにいる女の子たち。みんな頑張って生きてるのに、生まれた環境や時代、景気などで人生が大きく変わってしまう。
    私の子どもたちにも奨学金という大きな借金を背負わせてしまったことにも…
    お金に振り回されてはいけない、でも知らなすぎるのもいけない。すごく苦手な分野だけど勉強しないとな…

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    2025年08月19日