原田ひ香のレビュー一覧
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ネタバレ好きな話は、
●月収八万の女
「 どんな作家になりたいのか。確かに、戦略を立てたところで思い通りにはいかないかもしれない。だけど、やみくもに 努力するよりは少しはマシになるんじゃない」
「鳴海さんの信念は?」
「小説家でいたいです。ずっと」
「なんでも書く?」
「 鳴海さんは違うでしょ。 今の小説のスタイルを変えたいとは思ってないでしょ」
→ 年収96万以下なら税金はほぼかからない。健康保険も安くなる。
→ ずっと 温めていたアイディア の小説を発表したそう 大きな反響はなかったけれど それでも良かった。
●月収十七万の女
生前整理代行で起業。
月収17万から抜け出せるかもしれない。 毎日 カツカツ のこの暮らしから。
響子も思っていた以上に喜んでいた。
自分が考えて始めた事業でお金が動き、他の人も潤うのだ。
自分も豊かになりたいし 人のことも 豊かにしたい。
鈴木菊子「 自分のためだけに生きるには、一生は長すぎるって分かった」 -
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ネタバレ原田さんの小説を読むと、しっかり生きようと思える。身が引き締まる気持ちになるので、定期的に読むようにしている。人生の教科書みたいだなぁと思う。
本作は、いろんな月収の女性が登場する小説。
それぞれの人生や価値観が表れていて、とてもおもしろい。
1章ごとに主人公が変わるタイプの短編小説集という感じだが、前の章に出てくる人が後の章にも登場するので、再会できたような気がしてなんだか嬉しくなる。
お金だけが幸せじゃないと一般的によくいうけど、この小説の中でもそれが表現されていると感じる。
やりたいこと・実現したいことに向けて生きている人が一番かっこいいし、生き生きしている。
結婚やお金で人生決まらない、それだけじゃないと、勇気をくれる小説だと思った。 -
Posted by ブクログ
「古本食堂」の続編。
新装開店って何だろうと思ったが、美希喜ちゃんが大学院を修了して鷹島古書店で働くようになり、彼女の意見を取り入れて表紙のようなお店に模様替えしたわけね。
だけども、珊瑚さんと美希喜ちゃん、お店のあり方を巡って序盤から少し怪しい雲行き。そこはなんとか折り合ってからも遠慮しあってちょっとギクシャク。
表面上はいつもの通りのやり取りの中で、美希喜ちゃんの心の中にできた“ぽつんと小さなシミのようなもの”がこちらにまで伝染してきて、少しモヤッとした読み心地。
今回もまた神保町に実在する/した名店の品はどれもが美味しそう(やっぱり鰻が一番だな)だし、店を訪ねてくる人に勧める本も捻りが効いているのだが、前作よりもこれらの要素が少なくなったのもいささか残念。
お話の終盤、怪我した東山さんを心配するあまりいきなり北海道へ帰ってしまう珊瑚さんにはびっくり。
年齢的にも難しい選択だとはいえ、後先考えない行動には丸投げされた美希喜ちゃんが気の毒でがっくり。
美希喜ちゃんと建文さんの行く末や辻堂社長の身の振り方も気になるので続編が出たらば読むと思うが、今回はスッキリしなかった読後感。