原田ひ香のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
読むグルメ誌みたいな1冊だった。
店名を明かさずとも少し調べたり、地元民であればすぐに特定できる有名店ばかり。
そこで提供されるドリンクやフードを調べて、主人公が楽しむ様を想像するのも楽しかった。
けれど、想像してたコーヒーを優雅に楽しむ“喫茶おじさん”とは違い、なんともパッとしないおじさんが主人公。
「何もわかってない」と会う人会う人に言われるような箱入り娘ならぬ箱入りおじさん、いや温室おじさん?みたいな頼りなさなんだよね。
でも読み進めていくと、共感できる部分もあったし、この人はこの人なりに伝わりにくい一生懸命さを持ってるよなぁと思った。
自信がなくて現実を直視できないことは誰にだって -
Posted by ブクログ
離婚の話は、なんだかわかるなぁ。と。
そうなんだよ。
なんかこう一つ歯車が合わなくなると、一緒に暮らすってことが苦痛になる。
そうなると、本当、ことごとく嫌になる。
ただ。子供がいるとまた違うよなぁ。
不思議だけど。
でも、夫婦2人だったら生活に余裕があるから、もしかしたら、そんなにギスギスしないのかも?
子どもという三者目が介入することで、生活がいつも通りにいかなくなり、回らなくなったところで歪みが出てきて、こんにちわー
って感じがするから、
夫婦2人の時点で、ギスったらそもそも無理そうだわな。
別れたほうが早いのもようわかる気もする。
70代のぞうさん。
もう一冊併読してる、7 -
Posted by ブクログ
昭和と令和の二つの時代の女性を通じて描く「食」と家族の絆の物語。
まず主人公の留希子が作中で作る料理がどれも美味しそうで、読みながら食べたくなってしまう文章の表現力は高い。昭和のパートでは当時の封建的な社会が生活感たっぷりに描かれており、わずか100年ほどの間に人々の生活はこうも変わったのかと改めて感じさせてくれる。
YouTuberなどSNSで料理レシピを発信する人間が溢れかえっている現在、時短や手軽さを求めるものからレストラン顔負けの本格的なものまでネット上で共有されるレシピは多様化し、その分ありがたみは無くなってしまった。昭和パートでは生姜焼きのレシピ一つを完成させるまでに多くの時間が費 -
Posted by ブクログ
ネタバレ原田先生のいつもの様に6つの短編の登場人物が微妙に関係性をもちつつ考えさせる順番にドラマがある
①月収四万の女 乙部響子(66)の場合、老いて夫と離婚し月四万円の国民年金だけの生活で三百万円の家を買い「なにか収入・・・」と願う日々を送る
②月収八万の女 大島成美(31)の場合〉、キツイ仕事と売れない小説家は将来に不安、ある時実業家の鈴木菊子と話をする中「持家大屋」に賭けをする
③月収十万を作る女 滝沢明海(29)の場合〉、不仲な親と独身の自分を支える道を証券に見出す
④月収百万の女 瑠璃華(26)の場合〉、プロのパパ活を目指す途中、小説家(?)鈴木菊子に実態を説明する流れになって少し深くかか -
Posted by ブクログ
斎藤美奈子さんの解説を読んで気づくこと、それでもわからないこともあって、知識不足と洞察力の無さに軽くへこんだ。
併録されてる「あめよび」は、私にとってはなんだか怖くて、本読んで久々にこんな感覚。読み切った時は謎の涙がこぼれた。
解説の「お話づくりが上手すぎて若干深みに欠ける」はすごく読んでいた感覚にしっくりきた。
でも、これが良さでもあるのではないかと。
私からしたら、これ以上深みが出てしまうと読むのを敬遠してしまいそうな感じ。
「あめよび」を読み切れたのももしかしたら深みに欠けてくれたおかげかなと私は思う。
好き嫌いせず、読まず嫌いもせず、いろんな作家さんの本を読んでみたいと思った! -
Posted by ブクログ
ネタバレコーヒーと、コーヒー屋さんに行くことが好きなので、タイトルに惹かれて購入。
想像とぜんぜん違った。
タイトルからわかることだけど、めっちゃおじさんの話。
大学生の娘さんが、恋人と旅行に行っているかもしれない!
一大事だ!
と、わざわざ旅先の京都まで弾丸で乗り込むところが、いちばん印象に残っている。
悪い意味で。
おじさんでもないし、娘もいないから共感できないだけなのか、いくら父親だからってちょっと怖い。
とんちんかんなおじさんでした。
最後は本当にやりたかったことがやれたみたいで、よかったよかった。
喫茶店に癒しを感じるところは共感できました。
東京に住んでたら、同じ店巡ってみたいと -