原田ひ香のレビュー一覧
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購入済み
おもしろく、考える本
3千円の使いかたで、個性、年代、今だからこそ、と読んでいて、共感もたくさん。
考えるいいきっかけにもなるな、と思いました。
何度も読み返したくなる一冊。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ事故物件のロンダリングに関わる人たちの連作群像劇。
フォロワーさん4名の本棚で原田ひ香さんを知り、初めて読みました。
204ページの失踪者探しを生業とする仙道のセリフ、
「失踪はふらっと出て行って、ふらっと帰ってくる。だから騒ぎすぎないこと。帰る場所を残しておくこと」
が印象に残りました。年間8万件近くの捜索願いと、その8割近くが一年以内に見つかるという日本の現状が、このセリフになったのでしょう。
いろいろ勉強になるし、考えさせられる。
この作品を手に取ったのは、表紙・裏表紙の晴れ間の路地の景色に見とれてしまったから。
物語は淡々としていて、その奥に仄かに人情が流れている、そんな感じでした。 -
購入済み
貧しい家庭で育った私は、
この家の人々はしっかりとお金に対しての
考えを持っていて、少し羨ましくなりました。
でも借金などは無いし、今後の不安を取り除くための
主人公達のようにお金と向き合っていきたいと感じました。 -
Posted by ブクログ
インターネットで秘密を暴露されるなどして傷付いた女性たちが暮らす、離島のグループホーム。
ある母娘の登場により、状況が変わっていく。
ミステリー要素もあり、一気読みした。
アゲハが「ミミズなんて付けられたら嫌だなー」と言ったのは軽いジャブだったんだろう。こわっ。
テントウムシの本当の名前を知っていればこそ。
躍起になってアゲハの過去を調べている間、テントウムシは何がしたかったんだろう。
アゲハを追い出したかったの?
居場所を守ることと、過去を暴くことはどう繋がるんだろうか。
私にはそれが理解できなかった。
危うい過去、秘密というものが、他者にとって非常に興味をひく対象であることは、本当にその通りだ。
同じようにネットに傷付けられた者同士であっても、相手にどんな過去があるか、気になるものなんだろうか。 -
Posted by ブクログ
ネタバレある出来事が起きたとする。
それに複数の人が関わったとしたら、
事実はあくまでもひとつなのだけれど、その事件が彼らに与える影響はそれぞれだ。
マリアとテントウムシは、小さな離島に住んでいる。それからミミズとオオムラサキが加わり4人になった。そこはネット被害にあった女性たちが、世間の目から逃れて共同で暮らすグループホームだった。
ある日、そこに親子が入居することになる。母親はミツバチ、美しい高校生の娘はアゲハという名前をマリアからもらう。
最終的に、テントウムシはその親子に追い出されることになる。彼女が何があっても守ろうと決めた、自分の終の棲家になると思った『虫たちの家』から。
実はミツバチはテントウムシに復讐するため、娘をリベンジポルノの被害者に仕立て上げてまでここにやってきた。娘のアゲハは母親が何よりも大切なので、そのことに疑問は持っておらず、母親と同じようにテントウムシを憎悪している。
人を憎むのってエネルギーがいると思う。その憎悪の炎が消えないように気持ちを持続させるには相当な気力が必要だろう。だからミツバチは体が弱いのかな。憎むことに生きる力を使い過ぎたから。
かつてわたしも人を憎んだことがあった。でも結果としてそれは何の救いにもならず、そのことに固執し続けることにより、かえって自分自身を傷つけることになった。
自分の思いが通じずに、もどかしい気持ちになる。
本当のことが相手に伝わらずに、誤解したまま遠い存在になってしまう。
生きているとままならないことがたくさんあるけど、それでも強くしなやかに生きて行きたいと思う。なぜなら誰もがきっとわたしと同じ気持ちを抱えながら生きていると思うから。
この小説を読んで、あらためてそう思った。
出来過ぎだなと思う部分もあったし、もやもやってするところもあったけど、全体的によい話だった。あまりにも読みやすい文章が、物語をさらりと読ませ過ぎて、大切な部分を流してしまいそうになるのが残念なところではある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ改題する前の「虫たちの家」の方が内容にもしっくりくる。
ネット、特にリベンジポルノなどで傷つけられた女性たちがひっそりと暮らす家に美しい娘アゲハとその母親であるミツバチが加わったことで急激に平穏が崩されていく。
アゲハの言動に翻弄される主人公テントウムシ。しかし病弱で部屋にこもっている母親にも何かある...
いったいなんだろう、何が目的なのだろう...とざわつく気持ちを抱えつつ、唐突かつ断片的に語られる誰かの古い記憶とテントウムシの過去、アゲハの情報を繋ぎ合わせていくドキドキ感がたまらなかった。
これ以前に2作品読んだが、どれもスカッとは終わらなかった。
この作品も然り。
そこが原田氏の持ち味なのかな、と思うし嫌いじゃない。