原田ひ香のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
冒頭の印象から美味しい優しい話なのかな?と推察したが、優しいだけの話ではなかった。
人生に不満や迷いや苛立ちを抱える人が次々出てきて、読み進めるほどに人間関係が絡み合い、重さが増していく。
その鬱屈とした空気が、舞台であるシャッター街の商店街とよく合っていた。
夜月の行動の動機は夜月にしか分からないし、まひるの苛立ちはまひるにしか分からない。
それを「頑張ってるのに理解してくれない!」と憤るのは、外から見てる側としてはムチャ言ってるよなぁという気も。でも、実社会にはいるよねこんな人。
結局のところ、人間なんてみんな独りよがりなのかもって思った。
飲食店が舞台の割には美味しそうな食事の様子は冒頭 -
Posted by ブクログ
Audible 再読
原田ひ香さんが好きなので、内容をうろ覚えだったので、Audibleで再読。
恐らくこの小説のネタになりそうな経験をしたのだけれど、それについて私には復讐したいという感情は持たなかった。
一つには、何かあると自虐に向かう性格。
もう一つは、そこまで感情が大きくないというか、他人に関わりたくないというのがあるのかもしれない。
幸せになることが最大の復讐、という言葉も救ってくれたのかもしれない。
あと、作中では日本語で「復讐するは我にあり」をずっと心に留めていたことも救ってくれたのだろう。
復讐は、その手段を考えている時間エネルギーに合わないし、なにより自分自身を傷つ -
Posted by ブクログ
原田ひ香さんの3千円の使い方や財布は踊る等を読んでいた為、断捨離したものの売るのが面倒でなかなか始められない自分の後押しになる社会勉強になる系話かと思い読み始めたところ、また違った作風でびっくりしました。が、日常に寄り添うような読み易さは変わらずで、一気読みしました。叔母さんが罪を認めてしまった時の感情がすごく理解できて苦しかった、、。緩やかな再生の物語は好きなので、とても良かったです。でも少しあっさり終わってしまった感覚があるので、もっと深く長編で読みたかったなと思いました。
2作目のお話は、のめり込んで読んだ分、結末にスカッとしつつも寂しさも覚えましたが、解説まで読んでハッとしました。全く